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法然と親鸞 ゆかりの名宝


東京国立博物館で開催中の「法然と親鸞 ゆかりの名宝」展に行ってきた。鎌倉仏教の二大宗祖、法然と親鸞の全体像を一緒に紹介する展覧会である。国宝・重要文化財が半数近くを占める法然と親鸞ゆかりの名宝を一堂にあつめ、 二人の生き方をみることができる。

情報量の多い絵巻とかが多くて、ものすごく見応えがある。ひとつひとつじっくり観ていると、時間がぜんぜん足りなくなってしまった。あとはやっぱり仏像にはグッと惹き付けられる。阿弥陀三尊坐像、デカいってのはそれだけでスゴい。かとおもえば3寸のちっこい阿弥陀三尊立像もあったりして、これがすごくカワイかった

帰り、上野でなく鴬谷から帰ってみるという母上を送る。東京国立博物館からだと鴬谷のほうが近いんだな。まあわたしの場合、上野に出ようが鴬谷に出ようが、歩いて帰ることに変わりはないんだけど。

千代田芸術祭2011

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少し前に家からちょっと歩いたところにアーツ千代田3331という廃校になった中学校を改修してできたギャラリーみたいなアートスペースみたいなのができて、行ってみようとおもいつつ機会を得なかったんだけど、千代田芸術祭2011というのが催されているというので散歩がてら見に行ってみた。

展示は現代アート的なものがいろいろあって、けっこうおもしろいのもあった。ステージ部門やマーケット部門っていうのもあるみたい。3331そのものは、ところどころああ学校だったんだなっていうものが残っていたりして(階段の雰囲気、昇降口の下駄箱、石づくりの流しなど)、やけに懐かしい気分になった。

東北地方太平洋沖地震がらみのコーナーも設けてあった。被災地の桜を集めた写真集がすごく印象的だった。あれから今日で半年、そしてあの世界同時多発テロから10年も経ったということに驚く。確実に時間は流れている。

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展

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国立新美術館で開催中のワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクションに行ってきた。世界有数の規模と質を誇るワシントン・ナショナル・ギャラリーの所蔵作品から、印象派とポスト印象派の作品が公開される。

まずはコローなどのバルビゾン派からはじまり、マネ、モネ、ルノワールら印象派、そしてセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンらのポスト印象派、というきわめてシンプルな構成。今回のわたくし的ベストは、うーんベタだけどモネの「日傘の女性、モネ夫人と息子」かなぁ。風と光と、影。やっぱり印象派の作品は光の表現がすごく印象的。「太鼓橋」の水の反射がすごくきれいだった。ルノワールの「モネ夫人とその息子」もあって、この母子のモネバージョンとルノワールバージョンを見ることができるわけだ。あとはマネのモデルでよく出てくるベルト・モリゾなんかの作品も。マネの「葉のあるキュウリ」はなんだか日本画みたい。母上はこれがベストだそうだ。この展覧会でこれをベストに選ぶとは・・・。

平日夜にもかかわらず、けっこうな混雑。ひとりで来ている車椅子の女性がいて、後ろの方でウロウロしながら遠慮がちに見ていた。人が多いのであれじゃあ作品全然見えないだろうに・・・。係員さんとか、何もしないのかな。かといって自分で声をかける度胸もなく、そのまま見過ごしてしまった。

花鳥の美

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雨雲どっかいけと念じながらアメッシュに張り付き、終業後すぐに自転車で日比谷に向かう。出光美術館で開催中の「花鳥の美 ― 珠玉の日本・東洋美術」展に行ってきた。せっかく急いで出てきたのにチケットを持っていた母上が大幅に遅れ、時間ギリギリで入館。時間がなさすぎてざーっと見て回るかんじになってしまった。

花鳥画だけでなく、花鳥を意匠とした工芸品も多岐にわたって集められており、なかなか見応えのある展示だった。中でもやはり屏風に目がいく。四季花鳥図屏風の前にずっと座って食い入るように観ていた青年が印象的だった。あのスケールには圧倒される。あと金銅蓮唐草文透彫経箱ってのが細工が緻密ですごかった。

人も少なくて静かで、来ている人はほんとに好きな人ばかりなかんじで、ああこれが美術館の雰囲気だよなぁ、なんておもった。出光美術館のロビーからは皇居が見渡せる。空は曇って日没間際なこともありどんより重たいかんじだったけど、なんかいい雰囲気だった。時間あるときに来て外眺めながらのんびりお茶でもしたいな。

手塚治虫のブッダ展

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東京国立博物館で開催中の手塚治虫のブッダ展に行ってきた。漫画と仏像のコラボレーション、うーん、どうなんだ? とおもうおけど、でも天下の手塚治虫のブッダだし、これは観ておきたい。

ブッダの誕生から涅槃までの生涯を、手塚治虫のブッダの原画と実際の仏像とで追って行くんだけど、手塚治虫の原画がすごくうまく使われていてものすごくわかりやすい。ただ漫画のシーンと仏像を並べてるだけじゃなくて、ブッダの生涯を理解した上で仏像を観られるようにしてる。ブッダのことぜんぜん知らない人とか子供とかでもとっつきやすそう。

それにそういえば手塚治虫の原画ってナマで観たのはじめてかも。ペンの動きひとつひとつに漫画家の息が感じられてすごくドキドキするわー。仏像の方もけっこう充実していて、展示の点数は多くないんだけどすごく楽しめた。

ブッダ再読したくなった。実家行ってくるか。

香り かぐわしき名宝展

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藝大美術館で開催中の香り かぐわしき名宝展に行ってきた。「香りの日本文化」「香道と香りの道具」「絵画の香り」という3つのセクションから「香り」というテーマにアプローチする展覧会。”香りを見る” なんて、なかなか興味深い。

香道というのは知らなかったんだけど、一定の作法のもとに香木を炷いて立ち上る香りを鑑賞するものだそうだ。香を「聞く」と表現するのがなんかいいなあ。そのお道具もとても素敵。昔の貴族はこんなので遊んでいたのね。少し前に家紋の本かなんかを読んだときに源氏香の図がでてきたんだけど、それがまさに展示されてておおっ、とおもった。あのパターンはなんかすごいとおもう。

絵画も、「香り」までも感じさせる作品、てことで、うん、たしかに。草木の匂いから、美しい女性の色香まで。なかなかに雰囲気のあるものだ。さらにはさきほどの源氏香の図が作中に描かれていたりして、当時それが流行っていたというのがうかがえておもしろかった。

レンブラント 光の探求/闇の誘惑

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国立西洋美術館で開催中のレンブラント 光の探求/闇の誘惑展に行ってきた。

レンブラントは「光と影の巨匠」と言われるほどに、光の探求や陰影表現がこの画家にとって重要なテーマ。今回の展示ではおもに版画を扱っている。黒の諧調表現が実に豊かで、それによって描かれる陰影が印象的。また、レンブラントは版画に和紙を好んで使ったそうだ。その他にもオートミール紙や中国紙、西洋紙と、それぞれ違った質感をもっていて観ていておもしろい。淡い色がついた紙によって、微妙な諧調を表現したのだそうだ。さらに、銅板の原版もあったりして、これはもういろんな角度からまじまじと観てしまった。スゴい。銅の色がまたきれいで。版画がメインで絵画は数少なかったけど、「アトリエの画家」よかったな。室内のイーゼルの存在感が尋常じゃなかった。小品だけど傑作。

普段は金曜の夜間開館で行くんだけど、節電で美術館の開館時間が短くなっているためやむなく週末に出かけた。でもそこまで混雑してなくてよかった。上野公園の桜は満開。雨が降っていたので人も少なめだったけど、その雨もすっかりやんだ。

タイポグラフィ展

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予定されていたお達者クラブの集いが流れてしまったので、ちんまり隊の片割れを誘って先週行けなかった庭園美術館へ。20世紀のポスター[タイポグラフィー] – デザインのちから・文字のちからである。

タイポグラフィに焦点を当て、時代の流れとともに変遷していく20世紀を代表するポスターを集めた展示。わたしはタイポグラフィ、ことミニマルなデザインが好き。もう80年も前のデザインが、今みてもクールなんだからすごいなあと。演奏会のポスターなんかもあって、今クラシックの演奏会なんかにいくと大量にもらうビラ、どれも同じようなのが多いけど、こんなシンプルなのだったら逆に目立つし、イマジネーションかきたてていいんじゃないの、なんておもったり。文字は情報を伝えるとともに、見た目の印象を左右する大きなデザイン要素であることを改めて認識した。

展示を観た後は庭園をちょろっと散策して、ゆっくりお茶して帰ってきた。帰りの山手線はいつもどおり3分おきにやってきて、乗ってみるとずいぶん空いているように感じた。休みの日はこんなもんなのかな。何にしろ、普通に過ごせることがありがたいなあとおもった。いい気分転換になった休日。

一輌一会

中学時代の友人のお父上が写真展をするというので、久しぶりに地元の友人達と会うがてらにお邪魔してきた。写真は鉄道写真で、一両編成の車輛や貨物列車を集めている。まあ、鉄道マニアなわけだ。

只見線、小湊鉄道、わたらせ渓谷鉄道、銚子電鉄などなど、レトロな電車がいっぱい。米坂線なんかは雪景色に赤い車輌が映えてすごくきれいだった。小湊鉄道はわたしも乗りにいったけど、他のも乗ってみたくなった。雪景色っていったら、飯田線も乗りにいきたいなぁ。雪はいいよなぁ。

写真そのものは別段特徴のあるものではないんだけど、この写真展は、自身の還暦の記念にと催されている、というところがポイントである。これまでの人生の撮り鉄の蓄積を、還暦という節目で回顧するのだ。素晴らしいじゃございませんか。わたしが60歳になったとき、こうやって発表できる何か(もちろん、写真に限らず)があるといいなぁ、とぼんやりとおもった。

山口晃展 東京旅ノ介

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ちょいと銀座に用事があったので、ついでに銀座三越で開催されている 山口晃展 東京旅ノ介へ行ってきた。今回の新作では、何気ない狭い路地だとか、路面電車のような小形電車だとか、水のある風景だとか、そんな下町の風情が感じられる。その発想はなんというか、すさまじくクオリティの高い小学生のラクガキみたいな、そんなファンタジックな印象すら与える。とおもったら、本人が自分で「41才児」と書いていた(笑)。

代表作も充実。時空を超えて事象が絡みあうあの緻密な画面の中には、ちいさな物語が無数に詰まっていて、ひとつひとつじっくり見たいから時間がいくらあっても足りない。見慣れた東京の風景がものすごくわくわくする世界になっている。

グッズもたくさん。東京タワーがとってもかわいくて、ポストカードを3枚も買ってしまった。いつ使おうか、楽しみ。あと前から欲しかった馬バイクのTシャツがあったんだけど、色が白地にピンクしなかくて、紺地に白は他の図柄。あああ、馬バイクが紺地に白だったらよかったのにぃぃぃいいい! ものすごく迷ったけど、買わなかった。いつか紺地に白の馬バイクTシャツにもう一度めぐり会えますように。