黄色いオジサンが好きすぎて買ってしまった。。文章は素人くさいけどおもしろいw 島田○助とのトーク見てみたいわー。これもう10年以上前に出版してるんだね。今また本を書いたらどんなになるかな。
「読書」カテゴリーアーカイブ
今日のヒヨくん
フランドン農学校の豚
母上との話の中に出てきたので読んでみた。豚・・・かわいそう・・・。いやでも豚肉食べるし・・・でも豚目線で見るとこうなるよね・・・。童話ってけっこう残酷というか、そういうの多いかもね。冒頭部の草稿数枚が現存していないらしく、文章の途中から突然始まるのがまたなんとも。
夜と霧の隅で
積んであったものの中から一冊、北杜夫「夜と霧の隅で」。ナチス政権下のドイツで、不治の精神病患者に対して安死術を実施するという指令が下る。そんな中、患者を救うために苦悩する精神科医たちを描く。
ナチスの指令に抵抗し、あらゆる治療を試みる。たとえそれが無意味になろうとも。それは医師としての使命感なのか。極限状況下における人間の心の不安が、その文章とあいまってずしりと重く感じられた。
四季 冬
結局流れで読んでしまったこのシリーズ最後のひとつ、森博嗣「四季 冬」。なんだけど、うーん、正直なんだかよくわからん。。天才のことはよくわからんわ。
カラスの教科書
蔵前時代にヒゲの人におもしろいよっておすすめされていたのが、長い時を経ていつのまにか文庫になっていたのでポチッたところの、松原始「カラスの教科書」。賢いと言われながらもとかく忌み嫌われがちなカラスの生態を、ユーモアたっぷりの文章でわかりやすく紹介する。
なんかちょっと怖いイメージのあるカラス。だけど実はカラスのことって全然知らない。読んでカラスの生態を知っていくうちに、カラスにちょっと興味がわいてくる。道でカラスを見かけたら、よくよく観察してみようじゃないか。筆者のカラス愛がひしひしと伝わってきて、なんだかカワイイw
Aさんの場合。
妊娠してた頃に週数の近いブログを追っていて、それで知ったイラストレーターの人が本を出版するというので買った。やまもとりえ「Aさんの場合。」。未婚・既婚でライフスタイルが大きく異なる女性たちの解決し難いもやもや、あるあるをAさん、Bさん、その他登場人物たちの視点から描く。
web マガジンで連載されていたのも読んでいたけど、いろんな立場の人のいろんな感情をよく代弁してくれるなぁとおもった。この人フリーランスのイラストレーターだとおもうんだけど、OL やってたこともあるのかなぁ。わたしは小さな会社で、女はわたし1人だけで、おじさんたちに囲まれてぬくぬくと仕事していたからこういう経験はなかったけど、こういう思いをしてる女性たちは世の中たくさんいるんだろうなぁ。まあわたしは子供できていろいろな要因があって仕事を続けることはできなかったけど、人それぞれ立場があって、いろんなこと抱えてて、そういうのを理解することが大事だよね。
ところでこの本、ゆるいかんじの絵柄はいいんだけど、なんで本にするにあたって2色刷りにしちゃったんだろう・・・ちょっと見にくい。。普通に白黒のままでよかったとおもうんだけど。そこだけ残念。
食卓の情景
どこかのごはんブログで紹介されていてポチったところの、池波正太郎「食卓の情景」。池波正太郎の食にまつわるエッセイ。老舗の料理屋から下町の屋台、家庭料理に至るまで、ああこの人は食べることが好きなんだなぁというのがすごく伺えて、わたしも食べること大好きだから、なんか親しみがわく。生まれが浅草なので、わたしが以前住んでいた場所のものすごく近くの描写があったりしてそんなのも楽しい。漂う昭和の空気が昔懐かしい感じ。今もある老舗のお店もけっこう登場するから、行ってみたくなってしまう。文章はさらっと書いてあるようだけど、その食べ物やお店、人、そういう情景がありありと浮かんでくるようで、さすがだなぁとおもう。そして食べたくなる(笑)。
ちいさいおうち
わたしの好きだった絵本シリーズ、バージニア・リー・バートン「ちいさいおうち」。これ、実家にあるとおもったんだけど、よくよく考えてみたらピアノの先生のおうちで読んでたのかもしれない。でも実家にもあったとおもったんだけど、どうにも見つからないので買った。
この、絵がすごい好きだったんだよなぁ。おうちがたっている田舎の風景がやわらかくて優しくて美しい。都市化の波がおしよせて、ビルの間で窮屈そうにみすぼらしくなっていく様が切なくて。でも、最後にはまたもとののどかなところへ戻って、すごくホッとしたのをよく覚えてる。久しぶりに読んだけど、時間の流れの描かれ方がいいんだなぁ。改めて、大好きな絵本。
有限と微小のパン
少し前に「猫の建築家」を読んで、そういや昔「すべてが F になる」読んだなぁとおもって買って読み直してみたところ、そのまま2ヶ月ほど森博嗣祭りになってしまい、結局 S&M シリーズを読破してしまった・・・。というわけでそのシリーズ最後の作品、森博嗣「有限と微小のパン」。日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた理系女子三人組。パークでは過去に死体消失事件があったという。そして彼女らもまた新たな事件に巻き込まれる。
これ、18年前の作品なんだよねぇ。携帯電話が普及しはじめた頃。シリーズ全体にコンピュータのなんやかんやが出てくるけど、現在の感覚との差がちょっとおもしろい。シリーズ最終作としてはまあこんなもんなのかな。事件そのものよりも作者の哲学みたいなものを見たかんじ。なんだかんだで10作通読したので、なんだか登場人物たちにも愛着がわいてきてしまった。四季シリーズは続編なのかな。また読んでしまうんだろうかわたしは・・・。