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吉田秋生3作

BANANA FISH 好きの友人が、「吉祥天女」と「夜叉」と「イヴの眠り」を貸してくれた。吉祥天女の小夜子は、日出処の天子の厩戸皇子っぽいなー。超越した美と怪しさ、人智を超えた存在感。夜叉は BANANA FISH 受け継いでる感ある。シン・スウ・リンが出てきて、アッシュのこと言ってるなーみたいなセリフがあったりもして。あとケンかっこいい。イヴの眠りは夜叉の続編。オッサンになったケンますますかっこいい。夜叉も重いテーマで長編だからなかなかしんどかったけど、こちらはそこまで長くないのでよかった(笑)。でもしんどいけど、面白いのよね〜。3作ともめっちゃ面白かった。貸してくれた友人に感謝。

吉田秋生の絵柄は、BANANA FISH の序盤の頃ってアッシュはこれは美少年・・・なのか? みたいな絵柄なんだけど、だんだん洗練されていくというのか、後期あたりからの絵はすごくきれいで、夜叉やイヴはその流れですごくきれいで見やすい。個人的にとても好み。

ところで、夜叉のガイドブックに載っている座談会にキャッツ・キル・ウィルス(作中に出てくる殺人ウィルス)のことが書いてあって、以下引用

キャッツ・キル・ウィルスにモデルとかは?

あったらヤバイ(笑) ウィルス学者の間では新しいウィルスが出るとしたら、アフリカか中国じゃないかって言われてるらしいのね。新型インフルエンザかエボラのような。だからそんなに予言めいた話ってわけじゃないんです。SARS はコロナウィルスの新種だって言うから、風邪の原因ウィルスの一種よね。

この座談会は2003年5月に行われたもののようなんだけど、その16年後の2019年12月に中国の武漢で COVID-19 が初めて検出され、その後世界中で感染が拡大したわけで、なんかこのくだり読んでて新型コロナウイルス感染症の世界的流行というのも起こるべくして起こったのかなぁとか思ってしまった。

かくかくしかじか

なんかかくかくしかじかがおすすめに出てきたので読んだらめっちゃ面白い。いいところで無料区間が終わってしまい、kindle版でまとめて購入。んで、わかっちゃいたけどつらい展開。ラスト特にドラマチックな動きがあるわけでもないのが実話って感じでいい。

東村アキコって、昔 NANA 読むために Cookie 買ってたから名前は知ってたけど、作品はほとんど読んだことなかった。きせかえユカちゃん(当時 Cookie に連載されてた)も好みじゃなかったし。だけどこの作品はすごく好きだなぁ。ていうか日高先生がすごく好き。この先生に絵習ってみたかったとか思っちゃう。なんか読んでて、ガチのデッサンとかしてみたくなったし、私の夢ってなんだったっけとか思っちゃうし、大事な人のこと大事にできてるかなとか思っちゃうし、アキコはどこ行っても友達いっぱいいていいなとか思っちゃうし、私も黒猫に写楽って名付けて飼いたいとか思っちゃうし、お茶淹れて飲みたくなるし(実際最近よくお茶飲んでる)、なんか思うところの多い作品であった。

私は昔から、何かに一生懸命打ち込むってことをあまりしてこなかった。部活とかサークルとか、ほんとマトモにやってこなかったから。人生において(そんなことを考えてしまう年になったわい)、かなり後悔していることのひとつ。だからそうやって何かに打ち込む人の姿を見ると、尊敬すると同時に胸がきゅうっとなるんだよな。。今からでも何かしたらいいとは思うけど、若い時にやるのとはやっぱり違うよね。そういうことも、この作品読んでてまた改めて感じた。

なんかちょうど映画化されて公開されたばかりのようで(だからおすすめに流れてきたんだろう)、先生役が大泉洋だというのでめっちゃ観たくなってる。主演は永井ナントカっていう人でなんか最近別件で話題らしいんだけどよく(というか全然)知らない。どーしよ観に行こうかな〜行くなら明日がとてもちょうどいいんだけどな〜明日行かなかったら多分数年後にAmazonプライムに落ちてきた頃にうっかりプライム無料体験しちゃってしゃーねえなんか映画でも観るかってなって観ることになるんだろうなと思ってる。

BANANA FISH

BANANA FISH を読んだ。小学生の頃に友達に借りて読んだことがあるけど、話の内容はほとんど覚えていなかった。けど、ラストがすごく切ない感じだってことはぼんやり覚えてた。文庫版の最終巻、手元にありながらしばらく読む決心がつかなかったんだが、今日やっと読んだ。めちゃくちゃ切なかった。。すごくおもしろかったけど、切なすぎてもう1周読む気になれない。てか、小学生がこれ読んでおもしろかったんかな? ストーリーちゃんと理解してたんかな? つーかこれ、少女漫画?? 名作ですね。

今日のヒヨくん

今日のヒヨくん 新米ママと天パな息子のゆるかわ育児絵日記1年ほど前のこの記事の方のブログ、そのうち本になるだろうな〜とおもってたけど、やっぱりなった。というわけでポチッったところの、やまもとりえ「今日のヒヨくん」。ブログよりもちょっと美化されてるというか、育児とは! みたいなのが強い感じがあるけど、やっぱり共感しまくり。わたしは本当にダメ母で、最近は日々に追われて育児を楽しむ余裕もないって感じだけど、まあ適度にがんばろう。

フランドン農学校の豚

母上との話の中に出てきたので読んでみた。豚・・・かわいそう・・・。いやでも豚肉食べるし・・・でも豚目線で見るとこうなるよね・・・。童話ってけっこう残酷というか、そういうの多いかもね。冒頭部の草稿数枚が現存していないらしく、文章の途中から突然始まるのがまたなんとも。

夜と霧の隅で

夜と霧の隅で積んであったものの中から一冊、北杜夫「夜と霧の隅で」。ナチス政権下のドイツで、不治の精神病患者に対して安死術を実施するという指令が下る。そんな中、患者を救うために苦悩する精神科医たちを描く。

ナチスの指令に抵抗し、あらゆる治療を試みる。たとえそれが無意味になろうとも。それは医師としての使命感なのか。極限状況下における人間の心の不安が、その文章とあいまってずしりと重く感じられた。

カラスの教科書

カラスの教科書蔵前時代にヒゲの人におもしろいよっておすすめされていたのが、長い時を経ていつのまにか文庫になっていたのでポチッたところの、松原始「カラスの教科書」。賢いと言われながらもとかく忌み嫌われがちなカラスの生態を、ユーモアたっぷりの文章でわかりやすく紹介する。

なんかちょっと怖いイメージのあるカラス。だけど実はカラスのことって全然知らない。読んでカラスの生態を知っていくうちに、カラスにちょっと興味がわいてくる。道でカラスを見かけたら、よくよく観察してみようじゃないか。筆者のカラス愛がひしひしと伝わってきて、なんだかカワイイw

Aさんの場合。

Aさんの場合。妊娠してた頃に週数の近いブログを追っていて、それで知ったイラストレーターの人が本を出版するというので買った。やまもとりえ「Aさんの場合。」。未婚・既婚でライフスタイルが大きく異なる女性たちの解決し難いもやもや、あるあるをAさん、Bさん、その他登場人物たちの視点から描く。

web マガジンで連載されていたのも読んでいたけど、いろんな立場の人のいろんな感情をよく代弁してくれるなぁとおもった。この人フリーランスのイラストレーターだとおもうんだけど、OL やってたこともあるのかなぁ。わたしは小さな会社で、女はわたし1人だけで、おじさんたちに囲まれてぬくぬくと仕事していたからこういう経験はなかったけど、こういう思いをしてる女性たちは世の中たくさんいるんだろうなぁ。まあわたしは子供できていろいろな要因があって仕事を続けることはできなかったけど、人それぞれ立場があって、いろんなこと抱えてて、そういうのを理解することが大事だよね。

ところでこの本、ゆるいかんじの絵柄はいいんだけど、なんで本にするにあたって2色刷りにしちゃったんだろう・・・ちょっと見にくい。。普通に白黒のままでよかったとおもうんだけど。そこだけ残念。