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音楽と演劇の年賀状展

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わたしは年賀状が好きである。文字だけのシンプルなもの、いかにもクリエイター的なクールなもの、趣向を凝らしたおもしろいもの、家族のあたたかみあふれるもの、その人の人となりがにじみ出る、年の始めのお楽しみなのだ。

で、ミュージシャンや役者さんからの年賀状を展示するというなんとも魅力的な展覧会があるというじゃないの。去年の夏頃だったか通りすがりのブログで見つけてブックマークしてたんだけど、今年も開催されるとのことで歓喜。関東は埼玉会場しかないんだけど、ちょうど母上の宴で新座に行く日が会期にかぶってる。ヨッシャー! というわけで、東川口 senkiya で今日まで開催中の音楽と演劇の年賀状展に行ってきた。

会場は家業である植木屋「千木屋」を夫婦で改装し、カフェ・雑貨店・ギャラリーとなっている一軒家。中に入ると大きなこたつが置いてあり、天井からたくさんの個性的な年賀状が吊り下げられている。来年はどんなのにしようかな、なんて考えつつひとつひとつ見ていくのが本当に楽しい。年賀状大賞の選定のしがいがあるな。ひつじの顔出しパネルがあったので、太郎にはめて写真撮ってみた。かわいいかわいい〜。12年後の年賀状に使うかw

会場の雰囲気も素敵な感じで、実に楽しい展示であった。来年もやるといいな。
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立ちのぼる生命

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神奈川県立近代美術館 葉山で開催中の立ちのぼる生命 宮崎進展に行ってきた。宮崎進はまたしても母上が画廊に勤めていたときの縁の作家だそうで、当時とは作風が変わっているけど見に行きたいということで、ドライブがてら葉山へ。

宮崎進は第二次大戦中に出兵し、敗戦後1949年までシベリアに抑留されていた。その悲惨な生活は写実的に描くことでは絶対に表現できないとし、襤褸のような布のコラージュを手法として用いている。画材の限られたシベリアでカンヴァスの代わりにこの麻布を用いていたらしい。最初このグロテスクにすら感じる作品群を見て、なんだろう? とおもったんだけど、凄惨な経験のイメージがこのように表現されるのかとなんだか納得した。

ところでこの美術館、葉山の海沿いにあってすごく景色がきれい。人も少ないし、なんかすごくいい所だった。それから鎌倉に戻り、ホテルでゆったりランチで満腹〜。今日は母上のビートルに乗りたいと言っていた鎌倉の叔父夫妻も一緒で、2人とも喜んでくれたしなんかすごく楽しかった。

ザ・ビューティフル

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昨日、皇居ランは9時半には終わってしまい、ならば何か美術展にでもと行こうじゃないのとまあこうなるわけです。で、皇居の目と鼻の先にある三菱一号館美術館で開催中のザ・ビューティフル 英国の唯美主義展に行ってきた。

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵作品を中心に、油彩画、家具工芸品などによって構成される展示。唯美主義の総合的な展覧会ということでわりと雑多なかんじではあるんだけど、個人的にいちばん気に入ったのは金属製の四角いティーセット。すっごくかわいい。これ欲しい。その隣にあった物体、これはなんだ? とおもったらマガジンラックだった。

絵画ではホイッスラー「ノクターン バターシー地区からみたテムズ川」、水墨画みたいな雰囲気ですごくよかった。レイトン「母と子(さくらんぼ)」も若いお母さんのダルダル具合がなんかツボで(笑)、女の子もかわいい。同じくレイトン「パヴォニア」の黒髪の女性がオリエンタルで妖艶なかんじで印象に残った。

児島善三郎 田園青緑

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みぞえアートギャラリーで開催中の児島善三郎 田園青緑展に行ってきた。善三郎先生(と母上が呼ぶので自然わたしもそう呼ぶこととなる)も、母上が画廊に勤めていた時代のゆかりの(?)作家であるからして、その展覧会が催されているというのでこれは行かねばなるまい。

このギャラリーは田園調布にあるんだけど、その閑静な住宅街の中に突然現れる。というのも、立ち並ぶ豪邸のそのうちのひとつを、そのままギャラリーとして使っているかんじなのだ。とっても素敵な空間。家具とかも普通にあって、ほんと、お金持ちのお宅にお邪魔してるかんじ。で、その中で絵画を鑑賞できるのだ。う〜ん、素敵。善三郎先生の絵もその空間によく合って、なんだかとってもいい時間を過ごした。

近くに宝来公園という公園があったので、帰りがけにすこしだけ写真を撮ったりして遊んだ。なんか充実の半日であった。

江戸の狩野派

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出光美術館で開催中の江戸の狩野派 ― 優美への革新展に行ってきた。江戸時代、徳川幕府の御用絵師としての地位を確立した狩野派の本拠地は江戸の地に移り、京に残った “京狩野” に対し、これを “江戸狩野” と呼ぶ。その “江戸狩野” に焦点を当てた展覧会。

全体的に、余白を活かした空間の演出が絶妙だなとおもった。個人的イチオシは「蓮に燕・枯木に翡翠図」かな。シャープな線で描かれた鳥がかわいくてかっこいい。構図も素敵。今回鳥モチーフの作品が多かった。富嶽図もシンプルで良し。あと工芸品もけっこう多かった。

展示のラスト、京狩野 VS 江戸狩野 美の対比、どちらが好み? と題されて両者の作品が展示されている。どちらが好み? と聞かれたので答えを出そうと、遊鶴図屏風と松竹に郡鶴図屏風を見比べる。細かい描写や部分部分を見ると、京がいいなっておもう部分が多いんだけど、全体的なバランスを見ると江戸のほうが好み。うーん、決められませんなw

出光美術館は規模が小さくて、なんか落ち着く美術館だ。いいな。

関重一郎パステル画展

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今日はおでんと一緒に上石神井で開かれている関先生の個展へ。昼過ぎに着いたのだが、大盛況である。先生の絵はその人柄がそのまま出ていて、もう本当にそのままで、すごくあたたかい気持ちになる。先生は相変わらずやわらかな雰囲気で、ちょっと話をするだけでなんだか癒される気分だ。いつもより風景画が少なめだったんだけど、それは昨今の天候がイマイチだったからだそうで(笑)。静物や人物もすごくいいんだけど、関先生はやっぱり風景画のイメージが強くて、なのでもっと気候がよくなって写生日和が続くといいなぁ(笑)。

今日はオープニングレセプションで、ホルン・ピアノ・フルートのミニコンサートも開かれるとのこと。サクッと見て帰るつもりだったんだけど、なぜかそのコンサートで演奏者の方への花束贈呈係を仰せつかってしまった。ちょ、こんなことならもっとこぎれいにしてくるんだった・・・黒いハイネックにジーンズにスニーカーて・・・ジョブズじゃん・・・。というわけでジョブズみたいな格好で花束贈呈してきましたとも。ふう、やれやれ。レセプションは想定外の豪華さでびっくり&食べ過ぎた。ごちそうさまでした。

来年もまた、個展で先生に会えるのを楽しみに。

五線譜に描いた夢

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本日はちんまり隊である。今回は本気の活動のはずだったのだが、生憎の雨。イモもほとんどなくなってしまったこともあり(詳細は来年書くことになるだろう)、あえなく断念。雨はじゃんじゃか降りで存分にカメラ振り回すこともできないので、今日は屋内企画。わたしが行こうかなとおもっていた展覧会に付き合わせる形で、オペラシティアートギャラリーで開催中の 五線譜に描いた夢 ─ 日本近代音楽の150年 に行ってきた。

幕末開国以降の日本と、西洋音楽との出会いを描く展覧会。日本人がどのように西洋音楽を受け入れ、確立していったかがよくわかる展示。時代とともに、音楽も急激に変化していったんだなぁ。映像なんかもなかなか興味深くて、人が少ないこともあってかなりじっくり見て回ることができた。

なんか今日は雨だったけど出てきてよかったな。ありがとう。そして次回こそカメラ振り回すぞ。晴れますように!

竹内栖鳳展

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えー、カッパ祭り中ではございますが、退勤後に渋谷行ってもルデコは19時までなので15分とかしかいられないのでね、そっちは諦めて竹橋へ。国立近代美術館で開催中の 竹内栖鳳展-近代日本画の巨人- に行ってきた。多くの日本画家たちに影響を与えた竹内栖鳳の過去最大規模の回顧展。ああ、美術館、だいぶ久しぶり。

日本画なんだけど西洋美術の手法も取り入れられていておもしろい。「ベニスの月」がすごくよかった。水墨画で描くヨーロッパの風景なんて新鮮。だけどすごくハマってていい雰囲気だった。あと気に入ったのは「雪中噪雀図」、雪の中で戯れる雀がちょうかわいい。構図もシンプルでオシャレ。獅子はいくつかあったけど、繊細で緻密な線で描いた物もあれば、力強く勢いのある線で描かれた物もありで、いろんな雰囲気をもっていた。あとは猫だね。「班猫」、猫のあのモフモフ感といい身体のラインといいその仕草といい、猫好きにはタマランかんじ(笑)。あと後半の「海幸」、これは鯛かな、ウロコのかんじがスゴい。あのヌラッとしたかんじが。

全体的に、後半のカラフルなものより前半のモノトーンに近いほうが好きだった。常設展もざーっと見て、だいぶ満足である。

ラファエロ展


国立西洋美術館で開催中のラファエロ展に行ってきた。
宗教画ってそんなに好きでもないんだけど、ある程度の知識をもって見るとけっこうおもしろい、ということが大人になってからわかった。でもやっぱりこういうのは、実際の教会とかで見るのがいいんだろうなとおもう。システィナ礼拝堂とか、サン・ピエトロ大聖堂とか、スゴいんだろうなぁ。イタリアもいいな、行きたいな。

牧野邦夫展

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練馬区立美術館で開催中の、牧野邦夫 ― 写実の精髄 展 に行ってきた。

牧野先生(と母上が呼ぶので牧野邦夫って呼び捨てにできない)は、昔画廊に勤めていたウチの母上と縁のある画家。先日この展覧会の開催を知り、おおこれは行かねばと母上に連絡を取ったら、内覧会に招待されていて既に行ってた。さすがである。で、昨日ギャラリートークがあるというので、宴の後にみんなで行ってきた。

レンブラント、ルーベンスなどの西洋古典画を下敷にその技量を磨き、独特の世界を作り上げる。緻密な写実表現でもって幻想と現実の間を行き来するような不思議な感覚。肌の質感とかほんとスゴい。まじまじと見入ってしまった。その作品の多くは人物画で、裸婦や自画像などの単体のものもあれば、群像のものもある。群像を描いているものの場合、日本画はあの雲で空間を作ったりできるけど洋画はそれがないから画面の構成大変、スゴい、みたいなことを言っていてなるほどーとおもった。たしかに。あと、手に対する執着というか、言われてみるとたしかに手をすごく意識しているかんじがする。ギャラリートークってはじめて参加したような気がするけど、人の話聞きながら観てると新たな発見があっておもしろいな。

実家にカタログがあって、昔からよく見ていた絵がたくさん。実は母上がちっこく登場してる作品もあったりする。実物見られて嬉しい。実家に牧野先生が描いた母上の肖像もあるんだけど、その描いてるときの先生からの視線がもの凄かった、と言っていた。個人所蔵の作品がほとんどで、普段美術館で目にする機会がないらしい。絵のひとつひとつが情報量多めだし、実に見応えのある回顧展であった。

牧野邦夫初体験だったという方のこの tweet が的確すぎてウケたw

練馬区立美術館 牧野邦夫展。自画像自画像幻想現実。自画像自画像裸婦裸婦自画像。幻想裸婦靴幻想。自画像邪保自画像写実自画像。裸婦幻覚裸婦。自画像牧野邦夫。Twitter / okanonaoko