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北へ #000 前日入り

20080824
夏休みは北海道へ。そう決めたのはいつ頃だったか、もう忘れてしまったけど、バイク乗り的に北海道を走るってのはある意味必然にも近いんじゃないだろうか。

大学2年の夏、ひとりで青春18きっぷで北海道を旅したとき、函館の YH で同室になったライダーのおねーちゃん。雨に降られたようで、部屋に革パンを干していた。ツーリングマップルおもしろいよって見せてもらったりして、歩きではまわりきれないいろんなところを地図上に見た。名前も知らない彼女があまりにもかっこよくて、そのときバイク乗りたいって思ったのがたぶんいちばん最初だとおもう。

それから6年。免許とってはじめての夏。妄想という名の計画を練り、ついにやってきた 8月。北へ渡る前の週、北海道は連日晴れに晴れまくっていた。ずらっとならんだ晴れマークを見るたびにどんなに悔しい思いをしたことか。そして嫌な予感というのは当たるもので、私たちが行く週の予報は見事に曇・雨。それでもとにかく楽しみで、雨なんぞ降らせないとかなんとか言いつつ出発の日を指折り数えていた。

8/11(月) 東京 – 湯沢 196.1km [Map]

この日は仕事なので、定時までは会社。しかしながらもう仕事なんぞ手につかない。まだ雨の心配もなく、17:30 きっちりに退社して荷物をバイクに積み始める。

ところがここで早くも問題発生。ツーリングネットが劣化してちょん切れそうになっていたことを失念しており、新しいのを買っていなかった。荷物を積んではみたものの、これはヤバいだろう、ということで急遽上野に寄ってネットを買って再び積む。思わぬ時間ロス。関越までの道のりは、帰宅時間に重なることもあって混んでいて、練馬 IC ですでに 19時をまわっていた。でも関越にのってしまえばあとは快調に飛ばし、21時頃湯沢の基地に到着。

すでに到着していたヒラ部員1号氏と共に夕食を済ませ、スーパーで買出しをし、サッサと寝る。はずが、なぜか涼子について腹割って話すことになり、夜更かし。翌日は5時起きだというのに、いきなり寝不足スタートとなる。まあ明日はフェリーでいくらでも寝られるし、いいか・・・。

この日の写真ないのですすむさんの SR に乗ってハシャぐわたくしでもw
R0010531

北へ #001 湯沢 – 新潟港 – 小樽港
北へ #002 小樽港 – 富良野 – 美瑛 – 旭川
北へ #003 旭川 – 糠平 – 弟子屈 – 旭川
北へ #004 旭川 – 札幌
北へ #005 札幌 – 小樽港 – 新潟港
北へ #006 新潟港 – 湯沢 – 猿ヶ京温泉 – 東京
北へ #007 エピローグ

北へ #007 旅の終わり

8/18(月) 27.1km

今日は朝 5:30 に起きて、6:30 過ぎに実家を出る。朝ごはんをたらふく食べていたらいつもより少し遅くなってしまった。しかしながら数分の差というのは恐ろしいもので、通勤ラッシュの大渋滞。昨日も渋滞にハマったというのに、最後の最後まで渋滞かいという話。必死にすり抜けながら、なんとか8時前に自宅というか会社というか到着。ネコがお出迎えしてくれて、ここでようやく北海道の旅は終わりを迎えた。ちょうど出勤してきたボンとヒゲと談笑しつつ、日常に戻る気怠さを感じる。

休みが終わるとただただ現実で、なんだかしんみりしてしまう。後半は完全に雨にヤられて参ってたけど、楽しかったなあ。欲張って計画立ててたもんだから、モロモロ消化しきれなかったねえ。でもまあそれもまた旅ということにして、それはそれでよしとしよう。北海道を実質3日ソコソコなんて足りなさすぎだもの。またいくもん。なんかもう日本中バイクで旅してまわりたいよ。ああ学生のうち(ry

実はそんなにバイクで走ってなくて、ツーリングというより普通に北海道旅行ってかんじだったw 人との出会いが重要だね今回は。なんか 2006 夏の「西へ」に似た感覚をおぼえた。旭川のヒゲの方と相方さんにはとんでもなくお世話になり、また道中共にしたへんなおじさん美少年にも毎度ながらお世話になり、みなさま本当にありがとうございました。こーゆう旅を終えるときは、どうしてもしょんぼりしてしまうよ。とりあえず謝辞を以て、旅行記のエピローグとさせていただきましょうかね。旅行記本編の前にエピローグという新しいかんじでお届けですよ。本編は・・・いつになることやら・・・。だって写真が収拾つかないんだもん。あ言っておきたいのですが写真期待しないでくださいおねがいしますホント。とりあえず PowerBook のエッチデーデーの空きを増やさないことには撮りまくった写真を読み込むことすらできないので、まずは掃除からだなあ。

まそんなかんじで、このままいくととりとめもなく延々くだらん雑感を書きそうなので、まあこのブログじたいがそんなかんじだけど、とにかくそういうことでまとまらないかんじで締めさせていただきます。よろしくどうぞ。

総走行距離:1225.1km [Map]
写真:80/GRD 579, D80 951 [Flickr]

北へ #000 前日入り
北へ #001 湯沢 – 新潟港 – 小樽港
北へ #002 小樽港 – 富良野 – 美瑛 – 旭川
北へ #003 旭川 – 糠平 – 弟子屈 – 旭川
北へ #004 旭川 – 札幌
北へ #005 札幌 – 小樽港 – 新潟港
北へ #006 新潟港 – 湯沢 – 猿ヶ京温泉 – 東京

寝坊と雨と

走りにいきたくていきたくてたまらんくて、でもこの週末を逃すとしばらく無理そうだし、天気もいいからちょい遠出を目論んでたんだが、みごとに寝坊。昨日はやく寝たのに。

しかたなく近場で楽しいワインディングはないもんかと地図をめくるも、やはりクネクネは山のほうにいかないとないもんで、広い関東平野のど真ん中にいると、東西南北どっちに向かっても山は遠い。そして時間ばかりが過ぎて行く。あーあ、近所にビーナスラインとかあればいいのに。

というワケであきらめてバイク屋行って、ブレーキレバー交換、オイル交換、点検・整備してもらった。そしたらホネたんすこぶる調子がいい。オイル交換だけではない何かがそこにある。バイク屋よ、我がシュトックハウゼン2号になにを施したのだ。わたしもその技を身につけたい。

整備が上がるまでにかなり時間があったので目黒をうろついたりしてたんだけど、スタバで本を読んでたらなんか人がざわついている。何かと思って顔を上げたら、外は嵐と見紛う大雨だった。あれは夕立だろうか。

雨は 2,30 分ほどでぴたりとやんだ。そんなものははじめから存在していなかったかのように忽然と。だけど雨の消えた街にはそのにおいだけが残っていて、その空気はたばこのにおいの残った部屋の空気に似ていて、なんだかひどくせつなくなった。

君の街にも雨は降ったのだろうか?

納車ついでのプレ走行 〜 猪苗代・会津

はいどうもこんばんはエンブレ娘です。特技はもちろんエンジンブレーキです。エンブレの何が悪い! バカにしやがって!!

さて、10年ぶりに見事バイク復活を遂げたヒラ部員1号氏が SR400 を購入。週末、納車のその足で福島までいってきたのでざっくり記録しとく。
20080617

6/14(土) 東京 – 郡山 – 喜多方 – 会津若松

国道4号をひたすら北上。埼玉県あたり混んでて思いのほか時間くってしまう。大型トラック多し。お昼ごろ郡山到着。わたしが喜多方ラーメン喜多方ラーメンうるさいので、さらに走って喜多方へ。ラーメン食べた。満足。喜多方は蔵のまちだそうなんだけど、いきたかったとこにうまくたどり着けずあきらめて会津若松へ移動。

DSC_1865鶴ヶ城(若松城)。晴れ男パワーの恩恵を大いに享受し、きれいに撮れたよいぇーい。時間が遅かったので天守閣はのぼれなかったようぇーん。

日の暮れきる前に急いで猪苗代へ戻る。夕日の猪苗代湖撮るんだもん。猪苗代湖を一周する県道376号湖南湊線はすんごい景色がいい。峠道もあって楽しいし、他の車もぜんぜんいなくて快走。

R0022432んで日没。適当にバイクとめて撮る。ホントはバイクのシルエット入れたいんだけど、オンロード車じゃ無理>< 日の暮れる前からかなり寒かったんだけど、日が落ちたら極寒。途中ダートになってしまい、日も沈んで真っ暗で怖すぎるので国道へ戻る。後で地図見たらもうちょいがんばって走ればよかったんだなあこれ。すんげー遠回りしちゃった :p 郡山で一泊。

6/15(日) 郡山 – 猪苗代 – 会津 – 龍王峡 – 東京

DSC_2032昨日通った道を再び行く。今日もいいお天気。猪苗代湖のカッポーと白鳥。

DSC_2140会津に入ったあたりででっかい観音さまが見えたので、ちょっと寄ってみっか、と行ってみた。会津村というとこだった。写真は会津鯉(笑)。思いのほか長居してしまい、お昼になってしまった。先を急ぐよ! 国道49号から118号そして121号へ。

R0022500とある信号のある急カーブ、コリャー楽しいぞーとばかりに突っ込んでったら黄色。躊躇しなければイケるとこだったけど、前の車がノロノロやっていたため私の前を走っていた友人は停止判断。慌ててブレーキかけたもんだから、キィィーー!!!
後輪ロックしてました。
なまら怖かったよ!
いつも思うけど、ポンピングブレーキってほんとに大事ね。何度となく命つないでますわ。

続けて国道121号を南下。走ってるときみえた五十里湖、すんごいきれいだったんだけど道の駅でとまってみたら撮りようがない。しかたなくごはんを食べて龍王峡へ向かう。

DSC_2291龍王峡、ここはハイキングコースなので1日がかりの場所。あっちも撮りたいこっちも撮りたいな欲張りはだめなのです。ヘロヘロになった。筋肉痛になった。ここは紅葉の名所らしい。秋にリベンジですな。

R0022511鬼怒川で温泉入っていきたいーとかいってたんだけど、結局スルー。よく考えてみるとそのあとバイク乗るんだから、入らなくてよかったねと。遅くなってしまったので高速に乗る。日光宇都宮道路から東北自動車道、写真は浦和料金所、外環入って草加で下りて4号。高速乗るとえらい早いね。20時頃帰宅。お疲れ様でした。


やっぱバイク同士だとたのしいなー。よきツーリング仲間ができてうれしいぞー。とにかく天気がよくて写真のうつりがいいのなんのって。お空が青いって大事。晴れ男に感謝。

写真:Fukushima – Tochigi Trip Jun2008 – a set on Flickr
総走行距離:750km [Map]

都心の二輪事情

小池「2輪」で吠えた…少ない駐車場も取り締まり激烈 – ZAKZAK

そーなのよ。とめらんないのよ。バイク用の駐車場、やっとの思いでみつけても満車。しゃーないから道路の隅っこに申し訳なさそーに停めといたら、駐禁。

ムキャー!
こんのすさまじく困窮してるときにふざけんなって話よ
まー自業自得だけど

街乗りはだめだね。旅に出たいよ。

北陸珍道中 #004 旅の終わり

5/6(火) 湯沢 – 沼田 – 東京

さて最終日。妄想作戦会議中に、某迷走部員氏が「ボードしたい」と宣ったことにより実現した今回の春スキー。実は今回の旅は、「新潟に置いてきてしまったスキー板を取りに行く」これがわたくしの主たる目的であって、能登だの金沢だのってのはもののついでなのだ。ホントホント。とにかく板はあるので問題なく、ウェアは持って行けないけどバイクにつんでるカッパでも着ときゃいいし、グローブはバイクのがあるし、おとなりガーラ湯沢がまだ営業している。というわけで行ってきた。バイクでスキー、ちょっと実現した。

R0021799よく晴れた5月の空は青くまぶしく、暑いくらいの気温でTシャツで滑走してる人も。わたしはカッパだけど。前日の夜の豪雨もあって、雪はいっきになくなってしまった模様。当然ながらジャバジャバ雪で、ブッシュで、土まみれで、2コースしかなくて、グダグダだったけど、シーズン最後の最後に滑った! という満足感。7年ぶりに滑ったという某迷走部員氏はお疲れのご様子。来シーズンは雪山部を発足させ、ぜひとも華麗なジャンプをみせていただきたいものだ。マシンガンな連写で撮るぜ。

コースもないし雪の状態もどうしようもなくなってきたし、なによりオジサンがお疲れなので(笑)、お昼頃に引き上げ、いったん部屋に戻る。そして作戦会議。まだ時間も早いし、帰りは高速だし、今日の夜に東京の家で眠れればいいから、吹割の滝に寄ってかね? てことで、寄ってくことに。どんだけ欲張りなんだ。

17号を走り、120号に入り、ものの2時間くらいで吹割の滝到着。

DSC_1023天然記念物に指定されているこの滝は、東洋のナイアガラとすらいわれている。滝への入り口付近では終始転落しないように注意を促すアナウンスが流れていた。いやでもこりゃ転落もするわ。巨大な岩が織りなす景観は圧巻。写真を撮ろうにもどうやって撮っていいものか。わたしのヘボ写真ではなかなか伝わらないが、とにかくすごかった。

20080516-1滝の付近は遊歩道があるので、そこを通って周辺を散策。その後ひっそりと営業していたお蕎麦屋さんでまた蕎麦を食べる。なんか麺ばっか食べていた気がするなあ。もう店じまいをしようとしていたとこだったが、快く通してくれた。なかなか雰囲気のいいお店で、なんかのドラマの撮影にも使われたそう。昔ながらの帳場がいいかんじ。お蕎麦もおいしかった。

R0021869そんなこんなで吹割の滝を後にする。すこし走って沼田ICから関越に乗り、赤城高原SAで会社のお土産を買う(でかでかと「赤城山」と書かれたお菓子w)。赤城高原での夕日がきれいだった。

そのまま高速をひた走り、21時ちょうどに東京の自宅に帰還。無事生きて帰って来れた。

今回の旅、いきあたりばったりの無計画すぎて失敗も多く、でもだからこそ楽しかったり。某ヒラ部員1号氏には死ぬほど世話になり、彼がいなかったらわたくしいまごろまだ千里浜で砂に埋もれていることでしょう。いや、滋賀県あたりで路頭に迷ってるかもしれません。本当にありがとうございました。そして、すでに次の旅(への妄想)ははじまっている。旅は終わるけど終わらない。まだ見ぬ土地を目指し、わたしは風を切るのだ。
20080516-2
おしまい。

総走行距離:約1230km [Map]
写真:Hokuriku Trip May2008 – a set on Flickr

北陸珍道中 #000 東京 – 湯沢
北陸珍道中 #001 湯沢 – 能登
北陸珍道中 #002 輪島 – 金沢
北陸珍道中 #003 金沢 – 湯沢

北陸珍道中 #003 雨ニモマケズ

5/5(月) 金沢 – 湯沢

朝7:30頃かな、起床。8時頃出発。

DSC_0843まず向かうは前田利家を祀った尾山神社。和洋中の三様式が取り入れられる神門は、異国情緒漂う造り。鳥居もあって不思議なとりあわせがおもしろい。そういえばここでバイクこかしてる人がいたけど、誰だろ? なんか足立ナンバーだったけど。

DSC_0854次に向かうは絶対来たかった金沢21世紀美術館。「まちに開かれた公園のような美術館」が建築コンセプトらしい。じっさいそんなかんじだった。館内は迷路みたいでおもしろい。写真は「タレルの部屋」。この日曇っていたので気づかなかったんだけど、天井が四角く切り取られていて空が見える。10mm でぱちり。広角万歳。

しばし探検した後、あのプールを見つける。レアンドロのプールである。ここに入るにはロン・ミュエック展の観覧券が必要なので、みていくことに。

10時からなのにすでにかなり長い行列が出来ている。ロン・ミュエックの作品は、ファイバーグラスやシリコンなどの素材を駆使して人間の身体を細密に表現する。髪、皮膚、血管、しわ、毛の細部に至るまで、実に精緻で写実的。まーひとことでいうとキモチワルイなわけだけど、しかしあのスケールは迫力。泣き叫んでいる子供がいたのもまた事実。巨大赤ちゃん、10mm で撮りたかったな(笑)。

R0021739そしてやってきたレアンドロのプール。水中から見上げる風景はゆらゆらと揺れて、オサカナになった気分。上から見ると人間が水中をウロウロしてるよう。というワケで、上からも下からも撮りまくり。ここも天気がよければなー、っていうのはもうしょうがないにしろ、あとで見たら微妙なアングルばっかで、もっとうまく撮りたかった。ちきしょー。

DSC_0904美術館のカフェで朝ご飯とも昼ご飯ともとれるかんじのごはんを食べて、出発。もうお昼近くなっている。次に目指すはひがし茶屋街。藩政時代の情緒が色濃く残る人気の観光スポットだそう。しばらく走ると到着したのだが、近くに駐車場がひとつしかないらしく、その小さな駐車場に入ろうとする車が大行列を作っている。雨も微かにパラつきはじめており、この日のうちに新潟に戻りたい我々は、昼頃には金沢を出なくてはいけないため、あえなく断念。無念・・・。

8号に入る時、あやうく左折しそうになって福井に行っちゃうとこだったのはまあいいとして、雨がだんだん本降りになってくる。もと来た道を戻っているわけだが、一昨日とは全然違う道のように思える。休憩に立ち寄った能生の道の駅には船があったりしたが、雨がすごいため萎えてしばしぼんやり休憩するだけでオシマイ。少し雨脚が弱まったところを見計らって出発。

じきに上越に入り、 253号 へ。253 に入ってからがまた長く感じられる。雨はかなりの土砂降りになり、日も暮れてきているためとにかく視界が悪い。なかなかのワインディングが続き、たのしい道ではあるものの、もうハングオン! とかやって遊ぶ余裕はない。シールドに付着する雨粒を手でぬぐいつつ、前の車のテールランプをたよりに必死で走る。途中、多少の渋滞があったものの、それほど長く続くわけでもなく、なんとか19時過ぎに無事湯沢のマンションに到着。

このときは湯沢は雨は降っておらず、濡れたカッパも乾いていたのでよかったのだが、その後夜遅くに台風かと見紛うような豪雨。ああ、雪が融けてしまう・・・。そう、明日はスキーなのだ。

北陸珍道中 #000 東京 – 湯沢
北陸珍道中 #001 湯沢 – 能登
北陸珍道中 #002 輪島 – 金沢
北陸珍道中 #004 湯沢 – 沼田 – 東京