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姫路と神戸 [後編]

3月28日(日)

R0021342朝ゆっくりめに起きてのんびりチェックアウトし、まず向かうのは兵庫県立美術館。到着と同時に10時開館。開館を待つ人が入口の前に十数人いたが、それらが入っていくともう人はまばら。これだから地方の美術館はいい。企画展は何かやっていたけど、そんなに興味をそそられなかったのでスルー。なにしろここは、たてものを撮りたかったのだ。ああすてき。しつこく撮った。

R0021439お腹もすいてきたので、移動。南京町へ。この南京町もまた横浜中華街っぽいっちゃぽいんだけど、中華街よりも小さくてすぐに一周できるかんじがよろしい。それに、なんか、安い。中華街ってもっと観光地価格っぽかった気がするんだけど、なんかこの南京町はそこらへんの近所の中華屋と変わらない価格設定ってかんじ。屋台とかもいっぱい出ていて、これも安い。人は多い。

午後は北野の異人館をめぐる。おしゃれな街並みなんだけど、急な狭い坂が多くて、ヒールは低いブーツだったけどそれでも歩くのちょっと怖かった。異人館はどれも微妙に金を取るので、たくさん回ると出費がかさむ。ので、適当に2つくらいだけ入ってみる。古いピアノに心惹かれたけど、フタは閉じられていた。

R0021585夕方より再び移動。神戸市内を海まで見渡せるというビーナスブリッジへ。確かに見晴らしがよかった。諏訪山公園の上部に位置するんだけど、ほとんど山登り状態。デートスポットらしいけど(たしかにカップル多かった)、かなり急な坂道なのでもし彼女の方がピンヒールでも履いてこようもんなら転げ落ちるだろうなぁ。とかおもっていたら、カポーたちはみんな車で来ていたようだ。愛の鍵モニュメントにつけられた南京錠(こりゃ絵馬みたいなもんだな)のコメントを眺めるなどした。幸せそうでいいですね(棒読み)。南京錠の数が少なく感じた。日が沈むのを待って、夜景。きれいだった。

とまあ、ものすごく王道なかんじで神戸と姫路をめぐった2日間。マイナーなとこも行きたかったんだけど、時間なかった。神戸市内の移動は全て徒歩。神戸はおもっていたとおり横浜によく似ているけど、横浜より小さいのがいい。全部歩けるんだもの。それと、神戸はわりといいジャンクションがあるなとおもった。いい街だった。

写真:GRD 34/578, F3 2/36 [Flickr]

姫路と神戸 [前編]

姫路と神戸 [前編]

兵庫県というのはこれまでに何度となく通過しているんだけど、電車を間違えて餘部に降り立ったくらいで、まともに行ったことがない。4月中旬からは前々から行きたかった姫路城の改修工事が本格化し、そうするとあと5年はお目にかかれなくなる。行っとくか、姫路。ついでに神戸でも。という春の遠出 2010。

3月27日(土)

神戸に着いて、まずは芦屋へ。ちょっと行きたい場所があったんだけど、外観は素敵だけど残念ながら中はずいぶん新しくきれいになっててがっかり。庭の池には鯉がいて、「芦屋鯉!」とよろこんだのも束の間、庭には出られなかった。しょぼん。

R0021080芦屋の用事が思いの外すぐに終わってしまったので、予定を変更して姫路へ。今回のメインイベント姫路城。素晴らしい城だ。ああ美しきニッポンの城。松本城とかは重厚で「かっこいい」って言いたくなる城だけど、姫路城は華やかだなあとおもう。ほんとうにうつくしい。

R0021208しかしながら、覚悟はしていたもののあまりにも人が多すぎる。入城するのに40分待ち、天守閣に登るのにさらに1時間くらい並んだだろうか。天守内部もひたすら並ぶ。なんじゃこりゃ。これはどこのラッシュアワーの山手線ですか? それとも阿修羅展の東京国立博物館ですか? ていう。桜にも微妙に早かったし、こんなことなら真冬のうちに来ておけばよかった。ていうか、あんだけ夥しい数の人間が一度に登って天守は潰れないのかな、丈夫なんだな、すごいな、とかどうでもいいことに関心した。

そんな調子なので姫路城、お昼前についたのに夕方までかかってもめぐりきれていないかんじ。完全にごはんを食べるタイミングを逃し、精も魂も尽き果て、諦めて城を出るとき、そこはまだすさまじい行列だった。なんだかアホくさくなった。

R0021234神戸に戻る。早めに夜ごはんを食べて、日が暮れるのを待って、夜景でも撮る。神戸はやはり横浜に雰囲気が似ている。まあ神戸なので神戸ポートタワーでも。とおもったら工事中。まあ、いちおう見えたからいいけど。海洋博物館はかっこいいけど、あーゆうただそれだけでかっこいい構造物はどうやって撮ればいいか困る。

三宮に宿をとっていたので、歩いて帰る。ホテル近くのセブンイレブンでチョコモナカジャンボを買う。近所の ampm ほど固くはなかった。部屋でテレビをつけたら水曜どうでしょうをやっていたので楽しく拝見する。カントリーサインの旅だった。

姫路と神戸 [後編]

都電荒川線 途中下車の旅

かつて都内に多数存在していた都電の路線のうち、唯一の存続路線である荒川線。昭和に戻されたような、ちょっとレトロな雰囲気ただようこの路面電車、そういえば乗ったことなかったような。というわけで、今日はあゆみさんとふたりで「都電荒川線 途中下車の旅」なのでした。ふたりしてチビっ子なので、ちんまり隊と呼ぶ。

F3000373午前 11:30 、ちんまり隊は都電三ノ輪橋駅にて集合。素晴らしくいい天気である。まずは焼き鳥で軽く腹ごしらえをし、ジョイフル三ノ輪なる商店街を行く。この商店街、なかなかにナイス路地の宝庫で、あっちの路地をフラフラこっちの路地をフラフラ。壁、朽果てたバイク、ニャンコ、怪しい寺・・・被写体に事欠かないジョイフルな時を過ごした。

1日乗車券(大人 400円)を購入し、三ノ輪からいよいよ都電に乗車。チンチーン! という音が軽やかに響く。ゴトゴトと揺れながらゆったり走る路面電車は、なんだかとっても心地いい。

しばらく都電に揺られ、次に降りたのは荒川遊園地前。あらかわ遊園行っちゃおうぜ、とまあこういうわけである。電車を降りててくてく歩いて行くと、あらかわ遊園というゲート、そしてその横になんとも見る者を圧倒するモニュメントが(笑)。

R0014149いやもうね、これ発見した瞬間ふたりして爆笑ですよ。そんで「どうやって撮るか!?」「このアングルよくね!?」「逆光とかもカッコイイ!!」とまあ大ハシャギ。いやぁ、なんともパンチの効いた銅像(?)でした。

R0014158さてあらかわ遊園。ここはこぢんまりとした遊園地で、入園料大人 200円也。ところが、天皇陛下御在位 20年記念ということで、入園料が無料だったのでした。わーい。天皇陛下ばんざーい! てなわけで「いいんですか?」「おじゃましまーす」とかいったいどこの家に遊びにきたんだというかんじで入園。入園料無料といい天気もあいまって、いやもうすさまじい人大杉。わたしもっとこう、閑散としたかんじを勝手に思い描いてたんだけど、親子連れで大変な賑わいだった。

F3000378頭上を行く自転車みたいなのや、かわいい汽車ポッポみたいなの、観覧車、謎の動物の乗り物、などなど、ゆるーい乗り物がいっぱい。「どれか乗ろう」とか言いながらぶらぶら。動物広場なるところではヤギやヒツジと触れ合えるコーナーもあった。日だまりでかたまってるヤギや、隅っこで並んでるヒツジ、眠るヒツジ。ネコ助以外にあんなに動物撮りまくったのも久々だな。わたしたちの他にも一眼レフやら二眼レフやら、あとあの大人の科学のおもちゃの二眼とか、カメラぶら下げた人がけっこういて、知ってる人いたりしてねー、なんて。

はい、いたんですね。うめさんえもやんが。うめさんのお友達さんたちと来ていたようで、まあなんという偶然。ひとしきりおしゃべりした後、我々ちんまり隊は都電の旅の続きへと戻って行くのであった。ああおもろいw

さてあらかわ遊園を後にした我々は、はらへが最高潮になったので近くにあったモスでお昼ごはん。久々にファーストフード食べた。たまにはいいな。そしてふたたび都電。こんどは飛鳥山で途中下車。

F3000390飛鳥山公園を行く。祭り囃子にあわせて踊る人などを見物し、公園内を歩く。きれいに整備されたいい公園だ。木のトンネルみたくなってるんだけど、ぜんぶ桜っぽい。コリャ桜の時期にまたぜひ来たいなぁ。ここも親子連れ多く、砂場やブランコ、滑り台とひととおりそろってる。そしてちんまり隊は、雲梯に目を付ける。

なつかしい!「ともちゃん、ちょっとやってみて」とのあゆみさんのリクエストにお応えして、いざ出陣。しかし・・・腕が前に出ない。うそーん。自分の体重を支えきれないのだ。1,2本進んで、もう限界。にわかに信じられなかった。その昔、小学生の頃はそりゃもう軽々と 2段飛ばしくらいでサルのように渡ったものを。なんか悔しいので雲梯練習したいんだけど、近所に雲梯ある公園ってないや。

R0014269公園から王子駅の線路のほうに降りて行く小径がまたいいかんじ。線路沿いを歩いていると、撮り鉄の少年たちを発見。小学生〜中学生くらいかな? 貨物列車を狙っているとのこと。みんななかなかにいいカメラを持っていた。

その先に、これまた雰囲気のガラリと変わる風景。古めかしい家が立ち並ぶ。スナックとか居酒屋とか看板が出ているんだけど、人の気配のない家もある。すごく不思議な場所だった。

ふたたび都電に乗る。チンチーン! こんどは鬼子母神前。電車を降りる頃はすでに日が暮れ始めていて、もう 30分もすれば真っ暗になってしまいそうなかんじ。とりあえず鬼子母神へ急ぐ。

R0014293もう薄暗いからか、参道にも人はまばら。境内はおもっていたよりも広く、中に駄菓子屋さんがある。もう店じまいだったけど、なんかとってもいい雰囲気だった。後で、店主のおばあさんはなんと 13代目だということを知る。ニャンコもいっぱいいるみたい。また来たいな。

R0014310鬼子母神にお賽銭してお参りしたら、来る途中にみつけたかわいいコーヒー屋さんに入って休憩。そしてなんとそこで昼間あらかわ遊園で遭遇したうめさんのお友達ご一行様に再会。もうビックリさ(笑)。

さらに都電は進む。終点・早稲田である。都電全線制覇だよ。チンチーン! とはいえ、もう真っ暗。ほんとはわたしが学生時代を過ごしたこのまちをご案内、と洒落込みたかったんだけど、今日は日曜で学内に侵入はできないし、となると意外となんもないし真っ暗なのよね。とりあえず改修工事の終わった大隈講堂に行き、記念撮影。しかし、暗い。だめだコリャ。

お腹もすいたので、「まほうつかいのでし」なるお店でスパゲッティをいただく。さあこれでごはん食べたらおうち帰るのみだなーとおもいつつパスタを頬張っていると、この旅の展開を変える一言をあゆみさんが言い放ったのである。

「ともちゃんがブログで言ってた、鬼っ子、おいしそうだね」

そこで思い出す。そうだ、小藤屋は今、祭開催中だ。まてよ、たしか店舗、王子にもあったはず。ぬあああ!! さっき行ったじゃん王子!!←飛鳥山の目と鼻の先。え、今何時? 19時? 小藤屋何時まで? 20時? 間に合う? 間に合うんじゃね?

というわけで、王子駅。いやー、都電1日乗車券、万歳! 天皇陛下万歳! そしてあゆみさんは宣う。「鬼子母神・・・だね」ああ。この旅は、神がかっていたのだ。鬼子母神。そう鬼っ子の神様が、あのとき、お参りしたときに、鬼っ子を買いに行きなさい、王子にあるでしょ、とそっと耳元で囁いて下さったのだ。きっと。

R0014320王子駅からすぐのところに、小藤屋王子店はあった。祭は開催されていた。ていうか、すさまじい祭っぷりだった。我々ちんまり隊は、鬼っ子の個別包装タイプ(通常価格 500円のところセールで 380円。天皇陛下万歳。)を買い、ほくほく顔でふたたび都電へと乗り込むのであった。

あゆみさんが途中下車、そしてわたしも 20時過ぎ、終点三ノ輪橋で下車。昼間賑わっていたジョイフル三ノ輪は、もう眠っていた。そしてわたしは歩き出す。こうしてちんまり隊の「都電荒川線 途中下車の旅」は終点を迎えたのだった。

F3000368以前お友達の従妹さん(つまり赤の他人)が都電荒川線のことを書いていて、おもしろそうだなーと思いつつなかなか機会がなかったんだけど、今回突然実現したこの「都電荒川線 途中下車の旅」。いろんなサプライズや神がかり的できごともあり、もう大充実の1日でありました。まだまだ行ってみたいところはあるし、今回豪快にすっ飛ばしたところにもよさげなところがきっとあるに違いない。都電荒川線サイコロの旅とかどお? 出たサイコロの目の数分進んで途中下車して散歩すんの(笑)。ま、とにかくまた第2弾、第3弾と行ってみたいなとおもいました。

紀伊半島ツーリング #005 – 帰京

9/23(水)大阪 – 東京 537.2km [Map]

昨夜飲んでたこともあり少しゆっくりめ 8時起床。今日は帰るだけである。でもその前に、アヒルアヒル!

ホテルをチェックアウトし、アヒルにむかう。アヒルアヒル言うてるけど、オランダのアーティスト、F・ホフマンの作品「ラバーダック」が水都大阪2009の会場内にやってきたわけですね。

R0012310で、若干迷いつつ、おったおった、アヒルおった! うん、デカい(笑)。カワイイ。アヒルのおけつも拝んでおいた。そういえばお台場ガンダム、もういろんな人が撮りまくってて上げまくってて若干食傷気味になり、なんかもういいやって結局みにいかなかったけど、やっぱ見とけばよかったなとちょっとおもった。

で、アヒルのことで頭がいっぱいで、すぐ近くなのに大阪城をチラ見するのをこってり忘れておった。まー大阪城はそうそうなくならないとおもうから、そのうちまた行くことにします。通天閣は通りすがりに見えたよ。

国道25号を行く。渋滞。途中斑鳩とか通過する。奈良をスルーするのは忍びないけど、今日はもう寄り道せずにおうちに帰るのみ。名阪国道目指してひた走ってたら、信号待ちで原チャリのおっちゃんにどこまで行くの? と話しかけられる。東京です、名阪国道で亀山まで行ってーと言うと、「名阪国道? 亀山って伊勢のほうだろ? 逆方向だぞ。Uターンしる!」と宣う。ん? そんなはずないとおもうけど・・・とおもいつつ、近くの駐車場に入って地図を確認。あっとるがな。なんか攪乱されたぞw

で、福生から名阪国道。これ自動車専用道路で一般道ってことになってるけどもうほとんど高速道路だよね。誰一人として 60km/h なんかで走ってないよ。そんなんで走ったら逆に危ないわ。ってくらいハイスピードで流れてるけど、対向車線には覆面パトが赤色灯つけて走ってた。

そのまま東名阪、伊勢湾岸、東名。名古屋付近で一瞬ザーザー降りの雨にふられたけど、もうすぐ先が明るいのでブン回す。1分くらいで雨雲から抜けた。カッパを着たら負けかなとおもってる。っていうか、高速じゃ PA まで止まれないし。お昼ごはんを食べるのを忘れていたので給油がてら牧之原SAに寄り、うなぎパイがあったのでそれを会社のお土産に買って積んだ。紀伊半島なのにうなぎパイでごめんなさいw

で、無事に帰京。今回いちどもこけなかったゼ! と喜ぶ。
紀伊半島ツーリング
というわけで、紀伊半島ツーリング、とっても楽しかった。天気にも恵まれ、雨女パワーだんだん衰えてきてるみたい。うれしい。とにかく今回も出会った人々に感謝。旅先で人に会えるってほんとにいいなぁ。
おしまい。

総走行距離:1640.3km [Map]
写真:GRD 57/661, D80 17/362 [Flickr]

紀伊半島ツーリング #001 – 伊勢
紀伊半島ツーリング #002 – 熊野
紀伊半島ツーリング #003 – 白浜
紀伊半島ツーリング #004 – 高野山・大阪

紀伊半島ツーリング #004 – 高野山・大阪

9/22(火)白浜 – 高野山 – 大阪 215.6km [Map]

6時起床。今日は曇天。予報によると、雨が降るかも。とりあえず朝の段階では降っていなかったのでよかった。

珍しく朝食付きの宿なのでおいしくいただいた後、お友達は京都へ向かう。8時前に宿の前で別れ、出発。給油して、まず R42 に出る。少し走って、あれ、道まちがえた? と引き返す。あれ? やっぱりあってた? あれあれ? ちょっと勘違いしてたもよう。やっぱりあってた。再び引き返す。ああ、なんて無駄な時間。

R0012131気を取り直して走る。R311 から R371 に入る。この R371 、予備知識なしで行ったはいいけど、酷道業界ではわりと知られた存在? はじめのうちは、あ、狭いかな、くらいだったんだけど、だんだん舗装が荒れていき、ガードレールは朽ち果て、去年のものであろう落ち葉はそのまま堆積し、そこらじゅうに落石がごろごろ。石がいちばん怖いわ。もうね、「酷道」って、ことえりに登録しましたよ。ハイ。途中分断されていて県道735に入るんだけど、道間違ったかと思ってキョドってしまった。現在地がどこなのか知ろうにも目印になるような物が何ひとつなく、ヘルメットかぶったまま辺りをウロウロ。怪しい(笑)。民家があったのでそこにいた人に道を確認して、なーんだあってるじゃん、で、再び走る。

そして高野龍神スカイライン。この道は走りやすいしとっても楽しかった! 昔は有料道路だったらしい。スーパースポーツでびゅんびゅんかっ飛ばしてる人もおった。走るのが楽しすぎて写真がない。天気がよければもうちょっと眺望もよかったのかもしれないなぁ。ちょっぴり残念。

そして高野山にたどり着く。高野山に着くなり、すさまじい渋滞。高野山てこんな繁盛してる観光地だったんだ。金剛峯寺の駐車場、そこに入るのに普通車は大渋滞してるんだけどそこはバイクの利、隅っこのほうにしれっと停めて歩き出す。

R0012153あんま下調べしてなかったのでよくわからんが、とりあえず真言宗総本山ってなってるから金剛峯寺に行ってみる。ウチ真言宗だしね。いやもうそれはそれはリッパなお寺でねぇ・・・。襖絵が素晴らしかった。狩野派の襖絵が多くあり、撮影禁止なんだけど、ほんと豪華。お寺で見る襖絵はいいね。

お腹が空いたので適当に歩いて適当なお店に入る。混雑はしているけど、さすがに繁盛している観光地だけあって従業員はみな慣れていて手際がよい。

蕎麦をすすっていると、隣に座ったオーストラリア人の女性が話しかけてきた。娘が大阪の大学に留学していて、その娘のところを拠点に1ヶ月ほど日本中を旅しているそうだ。来週豪州に帰るけど、また絶対日本に来たいと言っていた。いろいろ話してるなかで、「彼氏いないの?」と聞かれたので、「うん、いない」と答えるのについ “Yes” と言ってしまい、「えーじゃあなんでひとりなの? 一緒に旅すればいいじゃない」と言われて、ああ違う違う、となった。否定疑問文て難しいねw ←中学英語 まー日常会話なんてほんとごく簡単な英語なので、言ってることはわかるんだけどなかなかしゃべることができないもんで。拙い英語だったけど、楽しい時間を過ごさせてもらった。ありがとう。

そんな出会いもしつつ、とりあえず高野山をもう少し歩く。どこ歩いても素敵なお寺がいっぱい。高野山、こんな移動の途中にちょろっと寄るなんて無理だね。いずれまたじっくり歩いてみたいな。歩いているとき、かすかにパラパラと雨が降ったりしたんだけど、強まることもなくじきにやんだので本当によかった。高野山
高野山を後にし、いよいよ最後の目的地・大阪へ。いろいろ行き方はあるけど、R370 → R371 → R310 というルートをとることにする。途中からすごい渋滞しており、道幅が狭いのでバイクの利を生かすこともできずずいぶん時間がかかってしまったけど、とにかく無事に大阪到着。夕方には着けるかなーと思ってたけど、夕方というにはちょっと遅い時間になりかけていた。まあとにかく着いてよかったよかった。

バイクを駐車場に入れ、ホテルにチェックインして荷物を置いてすぐに向かうその先は、アップルストア心斎橋。ですよね。いやいや、べつに聖地巡礼とかそんなんじゃないんです。ホントホント。待ち合わせだから。ま、ついでにコレ買ったんですけどね。地味だけど必要なものなのよね。特にこーゆう長旅では。冬になるとスキーには shuffle が欠かせないし。「なんで大阪で買うねん」言われたけど、いいのいいの。

で、無事にお友達と合流。お好み焼き食べて、ビール飲んで、大阪の中心部をぶらぶら歩いて、再び飲んで、もう楽しいったらありゃしない。実は彼とは3年前にも会う予定だったんだけど、わたしが伊丹空港でヒコーキ! とかやってたら時間なくなっちゃって断念したのだった。もうほんと申し訳なくて。だけどこうしてリベンジを果たし、共に楽しい時間を過ごさせていただき、まったくもって感謝感謝であります。時間が過ぎるのはあっという間で、名残惜しいけどもまたお会いしましょうと約束し、心斎橋で別れたのでした。

大阪
↑ cova 氏が撮ってくれた私。手にはリンゴ屋の袋w

紀伊半島ツーリング #001 – 伊勢
紀伊半島ツーリング #002 – 熊野
紀伊半島ツーリング #003 – 白浜
紀伊半島ツーリング #005 – 帰京

紀伊半島ツーリング #003 – 白浜

9/21(月)熊野 – 白浜 185.2km [Map]

6時起床、7時出発。今日もいい天気。目指すは白浜。

ホテルを出て R42 を走り出すと、すぐに七里御浜が目に入る。朝ごはんも食べたいし、道の駅にバイクを止める。しかし、お店はまだ開いていなかった・・・。

R0011982コーヒーだけ飲んで、浜辺のほうにいってみる。朝から砂浜でお弁当を広げている人、ワンコと走り回る人。そしてどこまでもつづく海岸線。朝の光をあびて、とてもきれい。

ツーリングマップル関西の巻頭に、いちまいの心惹かれる写真があった。燈明崎というところへいく途中の道、原生林の中を走る。こーゆうの好きなのよね。てことで寄ってみることにする。

R0011989おおお、まさにあの写真の場所! 燈明崎そのものはマイナーな岬なのかな? 人もおらず、でもいいかんじだった。景色もよろしい。古式捕鯨の見張り台とかがあった。ついでなので梶取崎にも寄ってみる。きれいな広場になっていて、南国ちっくだった。

R0012025お次は本州最南端・潮岬を目指す。なんか岬大好きっ子みたいだけど、旅人は端っこを目指すのでね。駐車場にはバイクも多い。灯台にも上ってみる。よく晴れていて、太平洋はどこまでもつづくかのようだ。

灯台の上から見下ろすと、崖のほうに人がいる。え、行けるの? 行きたい。でも遊歩道とかの案内がぜんぜんない。なんでなんで。行きたいのに。しかたなくまわりをウロウロ。灯台の裏に神社があるので行ってみる。更に奥に石段があって、そちらのほうも見てみる。ここまで来る観光客は少ないようで、灯台のすぐ裏なのにえらい閑散としている。だがそれがいい。

ふと、神社の裏につづく道のようなものを発見。おやおや? とおもい、行ってみる。たしかに道になっている。人が通った形跡もある。だけど看板などは出ていない。きっと秘密の小径なんだ。すごい嬉しくなって、わくわくしながらその道を進む。

R0012033そこはべつに秘密の道でもなんでもなく、釣り人のための道だった。さっき灯台の上から見た崖のところにいる人たちは、釣り人だったのだ。だんだん道が険しくなり、「木を抜かないでください。道が崩れます」の表示。うおおお。ところどころ、崩壊しているところがあったりしてビビる。でも、崖のほうに出たい一心で進む。そして視界が開ける。階段のような、断崖絶壁のような、とにかく岩にロープがくくりつけられていて、そこからおりるようだ。もう気分は 3000メートル級の登山。

R0012032そこの景色は素晴らしかった。崖のむこうのほうに、釣り人がいた。さすがに山歩きもしない素人が何の装備もなくあそこまで行って、落っこちて死んだらシャレんならんので、ロープにしがみつきながら写真を撮った。こんなすごいところがあって、観光客は誰もいなくて、地元の釣り人がいて、わたしはその景色を独り占めしてる。なんかもうものすごい満足感だった。

潮岬を必要以上に堪能し、R42 に戻る。途中、串本大橋という橋があって、なんかかっこいいので渡ってみた。そのまま走り続ければまた岬に着くんだろうけど、今日岬行きすぎだし、もういいや、と途中で引き返す。白浜でお友達が待ってるもの。

この連休、ちょうど白浜に旅行にきている友達がいて、日程もばっちり合うし、じゃあじゃあ一緒に1泊しようよ! という運びとなり実現されたこの企画(笑)。彼女とは宿で待ち合わせてたんだけど、微妙に迷ったりしつつ、なんとか到着。宿の玄関を入ると、見慣れた顔がちょこんと座ってる。そしてお互い爆笑。旅先でいつもの友達に会うとか、ホントおもろいわー。

腹ごしらえもしたところで、白浜を歩く。しかし意外と何もない(笑)。とりあえず白浜といえば「円月島」という岩らしいので行ってみる。うん、でも、どうしよう、やっぱりヒマだw 時間をもてあまし、波を撮りまくる二人。だんだんハマってきて、あの岩のところにバッシャーン!ってなるといい、だの、波の動きが読めるようになってきた、だの、音で次の波の規模がわかるんだ、だの、とにかく波を極めていた。波。波のほかには、岩。あの岩をいかにきもちわるく撮るか対決開催。あと砂浜と、テトラポットと、人々と。こんなゆるゆるな時間を一緒に過ごせる人はなかなかいないとおもう、ありがたいね。なんだかんだでぶらぶらしているうちに、日没。残念ながら夕日は拝めず。でも、一瞬だけ、太陽のおしりがみえた。真っ赤に染まったところも見てみたかったなぁ。

白浜
日没後、とりあえず温泉だね。てことで宿近くの白良湯という外湯に行ってみる。いやぁ温泉はいいねぇ。窓を開けると、そこは白良浜。白浜の夜景もきれい。浜辺では花火をしている人がいる。花火! やりたいね花火! てことで温泉出て意気揚々と線香花火一束とライターを買い、浜辺へ。夏の終わりの線香花火。風があったのでどうしてもボトボト落ちてしまうんだけど、最後の1本は手が焦げるほどに花火の柄の部分をどんどん侵食し、通常の3倍速・・じゃなくて3倍くらい輝いた。ような気がする。

花火の後は、ごはんごはん。おばさんがひとりで切り盛りしているお店だったんだけど、この店主のおばさんがなかなかおもしろキャラだった。んで宿に戻るとすぐに眠くなっちゃって眠る態勢に入ったんだけど、暑さと乾燥で眠れないもんで窓を開け、涼しくなったと思ったら今度は蚊が入ってしまい、深夜に蚊と格闘。しかしスプレーなどもなく為す術なし。が、部屋の片隅にベープマット発見!! このときのふたりの喜びようといったら。これでようやく安眠することができたのだった。

なんとも楽しい白浜の夜でありました。あゆみさんありがとう。

紀伊半島ツーリング #001 – 伊勢
紀伊半島ツーリング #002 – 熊野
紀伊半島ツーリング #004 – 高野山・大阪
紀伊半島ツーリング #005 – 帰京

紀伊半島ツーリング #002 – 熊野

9/20(日)伊勢 – 熊野 193.2km [Map]

朝6時起床、7時出発。今日も実にいい天気である。

県道32・伊勢道路を南下する。それなりに交通量があるが、走りやすく気持ちいい道路。しばらく走ると「天岩戸」の文字発見。天岩戸っつーとあれか、天照大神が引きこもって出てこんくて、んで女神が裸踊りしたら出てきたっていうアレか。これは行っときましょう行っときましょう。

R0011794まだ朝早いからか、観光客はほとんどいない。細い道を歩いていくと、小さな広場みたくなっているところに出て、古いお社やら灯篭やらがあって秘境っぽくていい。そして奥のほうに洞窟みたくなっている岩、そこから水が湧き出ている。ああ、ここに引きこもったのねと。とにかく雰囲気のいい場所だった。人がほとんどいなかったのがいい。あれで観光客でごった返してたら興ざめだもの。

R0011811天岩戸を後にし、熊野へ向かう。海沿いの R260 を行くんだけど、海岸線が入り組んでおもしろい景色。途中、やたらかっこいい船とか、コンクリートとかつくってるっぽい工場みたいなのとか、海に棒みたいのがいっぱい刺さっててそんで小さな船が浮かんでるとか、おもしろいのをみつけてはちょこちょこ止めて撮ったりしていた。

その流れで、こんどは「楯ヶ崎」という看板が出る。ちいさな駐車場に車もいっぱい止まってる。なんだか気になるので寄ってみることにする。

遊歩道に入るところで、ちょうど戻ってくる人たちがいた。その人たちの様子がどうもおかしくて、そこらへんで拾った枝を杖にして、疲労困憊といった風情なのである。一瞬おや? とおもったんだけど、そのまま前に進む。すると看板がでている。「← 楯ヶ崎 1.9KM」。ちょ、2km もあんのw 行って戻ったら小一時間かかるんじゃまいか。も、戻る? うーん。でももう歩き出しちゃったし。別に先を急ぐ必要もないし。いっか。行ってみよう。

その判断を、後に悔やむことになる。たかが 2km の道のり、だけどその道はアップダウン激しく、もはや登山の様相を呈してきている。革ジャンを置いてくるべきだった。こんなにハードな道だとは。杖をつくのも頷ける。しんどい、でもここまできたら行くしかない。いやでも行ったら戻らなきゃいけないんだけど。ああ。そんな葛藤をくりかえしながら、ひたすら歩いた。

R001187730分ほど歩き、ようやく到着。そこは、すごい場所だった。三重県の名勝天然記念物に指定されているらしい。でもそーゆう景勝地ってたいてい「ふーん、きれいだね」で終わることが多いんだけど、いやすごかった。なんか岩が重なるように広がってて、海が青くて、波がごうごうと渦巻いてて。天気がよくてよかった。まあよすぎて木陰のない岩場ではかんかん照りで暑くてどうしょもなかったけど。しかも場所が場所だけに自販機のひとつもなくてヘロヘロ。こんだけ歩いてきたんだからモトとらねばなるまい、みたいなノリでばかみたいに写真撮ってやったさ。登山したかいがあった。と思う。うん。でもまあまた三重にいくことがあっても二度といきたくないけど!笑 わたしゃ山屋にはなれんなとしみじみおもった。

さて楯ヶ崎にヤラれまくり、時刻も昼をとっくにまわり、はらへが最高潮。というわけでごはん食べられる場所を探す。大泊の食堂で親子丼をいただく。でもそれ以上に水をがぶがぶ飲んでやった。がぶがぶ。

R0011885ごはんを食べた後、もうホテルが近いのでさきにチェックイン。ネットで情報のないめちゃくちゃ怪しいホテルだったけど、おばあちゃんはとてもいい人で、部屋もなんかおばあちゃんち、といったかんじで、古いけどいいかんじのお宿だった。まあ、怪しいことに変わりはないので若い女の子とかはやめといたほうがいいとおもうけどw

バイクを置いて、熊野古道を歩きに行く。ホテル近くに松本峠への入り口があったのでそこを歩くことにした。今日は歩いてばっかりだ。でも、さっきの楯ヶ崎に比べればこんなのチョロイもんだ。そしてこの石畳の小径、まっすぐに聳え立つ木々、人も少なく、もう素敵すぎ。歩くより写真撮ってる時間のほうが長かったかも。

熊野古道
峠越えはすぐに終わる。1km もないくらいだもの。峠のむこうがわにおりると民家があって、いい雰囲気だったので撮ってたら、住民の人がやってきた。「何撮ってんだ」って怒られる! とおもったら、「峠で道が分かれてたでしょ? あっちも景色がいいよ」と教えてくれた。日暮れまでまだ時間もあるので、もういちどのぼることにした。どっちにしてもホテル戻らなきゃいけないわけだしね。

DSC_2500峠の分岐点から鬼ヶ城城跡へ。途中展望台があって、熊野灘を一望できるようになっている。さっきのおじさんが言ってたのはここのことだね。そこから更に歩いていくと、鬼ヶ城城跡に出る。城跡ってのはたいていなんもないわけだけど、案の定なんもない。わかってたからべつにいいんだけど。とってつけたような展望台からの見晴らしはよい。ここらへんは桜の木がたくさんあって、春はきれいだろうなぁ。まあ、今は何もないけど。そこでしばしぼんやりしていると、日が沈む時間になってきた。真っ暗になるとあの道は怖そうなので、おりることにする。

再び国道に戻る。ごはんは熊野の市街地のほうに行ってもいいかなとおもったけど、宿の近くの別のホテルのレストランで済ませることにした。ごはんを食べて宿に戻り、お風呂はユニットじゃないちゃんとしたお風呂だったので、湯船にお湯をためてゆっくり入った。タイルが古めかしくてほんとに懐かしい感じ。

夜、テレビをつけたら東海道五十三次をチャリンコでラリーするという企画の番組がやっていたのでぼんやり眺める。ちょうどきのう走ってきたところなのでちょっとおもしろい。薩埵峠いきたいねぇ。

紀伊半島ツーリング #001 – 伊勢
紀伊半島ツーリング #003 – 白浜
紀伊半島ツーリング #004 – 高野山・大阪
紀伊半島ツーリング #005 – 帰京

紀伊半島ツーリング #001 – 伊勢

9月に大型連休なんて、バイク乗りのための国からの粋な計らいとしか思えない。長袖Tシャツに革ジャン、で気持ちよく走れる季節は短い。心配していた台風も過ぎ去り、予報は秋晴れ太陽マークのオンパレード。おもわず顔がほころぶ。目指すは紀伊半島。さてどんな旅になることやら。

9/19(土)東京 – 伊勢 509.1km [Map]

前日腹痛に見舞われ早い時間に寝たこともあり、目覚ましの鳴る寸前に目が覚める。4時半には準備を終え、もう出られるけど外はまだ暗い。少しのんびりして家を出て駐車場。荷物をバイクに積んで、コンビニでおにぎりを買って頬張り、5時出発。ようやく明るくなってくる。首都高にはのらずに 246 、用賀から東名にのる。

東名は当然のように大渋滞。事故も多く、時折路肩をパトカーがカッ飛んでいった。でもがんばったかいあってお昼に伊勢に到着。8時間くらいだったか。もっとかかるかとおもっていたのでほっとする。ほんとは伊勢志摩スカイラインを走りたかったんだけど、500km も高速走行した後でとても走りを楽しめるようなかんじでもなかったのでやめる。850円で高いし。首都高より高いとかどこのブルジョワジーだよ。

R0011657てなわけで伊勢神宮に参拝。臨時駐車場として河川敷が解放されてて車がいっぱい止まってる。さすがに他県ナンバー多し。駐車場のそばにごはん食べられるところがあったので入る。伊勢はうどんなんだなぁとおもいつつ、どうしても蕎麦の気分だったので蕎麦。おいしかった。

DSC_2376参道は人でごった返していた。赤福の本店で赤福を! とおもってたんだけど、蕎麦食べたばっかでお腹いっぱい。あとでお腹すいたら食べようかなとおもいつつ、結局食べられなかった。おいしいのよね、アレ。赤福氷というのもあってそれもおいしそうなんだけど、ちょっと量が多かったのでやめといた。

まずは天照大御神の祭られている内宮。正宮は写真撮影は禁止で「写真は石段の下から撮影してください」みたいな看板が出ていた。ので、そのとおりにした。お伊勢さんはド派手な建物があるとかじゃなくて質素なかんじなんだけど、すごく神聖な雰囲気。無事に帰れることをお祈りした。

伊勢神宮
内宮をひととおりめぐって、まだ時間もあるので外宮にもいってみる。あとで聞くところによれば本来は外宮→内宮の順序で参拝するのが正式らしい。外宮のほうは内宮よりも人が少なかった。式年遷宮のための次の場所にロープが張ってあって、ああ次はここに来るんだな、とかおもったり。

外宮を一周すると、もう日が暮れる。ホテルにチェックインし、バイクを置いて歩いてごはんを食べに出かける。帰り際に地元のスーパーに寄り、デザートと明日の朝のコーヒーなどを買う。そしたらレジ袋がない。なんと。しかたなく着ていた上着にくるんでホテルに戻った。普通にコンビニで買えばよかったとちょっと後悔した。

紀伊半島ツーリング #002 – 熊野
紀伊半島ツーリング #003 – 白浜
紀伊半島ツーリング #004 – 高野山・大阪
紀伊半島ツーリング #005 – 帰京

50mm 日本海銀塩の旅

土日で日本海に行ってきた。日本海日本海言うてるけど、具体的には富山~能登あたり。羽田から富山空港に飛び、レンタカー借りて北陸を巡る。

氷見で氷見うどんをカッ食らい、岩牡蠣をカッ食らい、漁船を撮り、能登島大橋渡って能登島、漁船、漁村、漁船。フィルム1本ムダにした事に気づき悲嘆にくれ、能登半島くるっとまわり、巻き返すべくバシャバシャ撮り、カツカレーはおいしく、運転大臣峠を攻める。塩味の牛すじ煮込みがとてもおいしく、店変えて 白エビホタルイカ日本酒、部屋飲みもせずに爆睡。翌日はまわる寿司でのど黒めちゃウマい、砂浜で爽やか路線、建設中の高速道路の橋桁と古い民家の取り合わせ、 再び氷見で漁船リベンジ、おっさんも撮る。夜の羽田で GRD3 の威力を噛み締め、帰ってきた。普通車運転できない役立たずでみんなごめんありがとう。とても楽しかった。

写真:Nihonkai Trip Aug2009 – a set on Flickr

湯沢とその周辺ツーリング [後編]

8/16(日)湯沢 – 津南 – 秋山郷 – 東京 391.5km [Map]

昨日早めに寝てしまったこともあり、朝早くに目が覚める。あの大渋滞だったひまわりに行ってやろうじゃないの。

R0010386バイク走らせること40分ほど、6時過ぎにひまわり到着。車は数台止まっていて、地元の小学生や大人たちがゴミ拾いをしていた。大人が電話で「いやー、子供が思ったより集まらなくて・・・けっこう大変ですわー」とか誰かと話していて、苦笑い。バイクを駐車場の端っこのほうに申し訳なさそうに止めて、ひまわりのところにいく。うわぁ。こりゃスゴい。10万本のひまわりだそうだ。三脚のキャメラマンも先客でおった。日がまだ昇ったばかりなので、みんなしょんぼり下を向いている。むむう、誤算だった(当たり前)。ひまわりの中を歩くと、蜂がブンブン飛んでいた。

うーむ、いくらなんでも出るの早すぎたかな、とかおもいつつ、まあいいや、じゃあ今日は R405 をそのまま下って秋山郷に行ってみよう。秋山郷の奥に切明温泉というのがあって、川底を掘ると温泉出てくる系らしい。よし、それいこう。堀りまくろう。んでそこから奥志賀林道に出て R117 で戻る。うむ、いい計画じゃないか。てことで出発。

R0010391R405 は、はじめのうちは狭いとはいえなかなかの快走路なんだけど(写真)、だんだん舗装がグダグダになっていき、酷道の様相を呈してくる。あの四国の与作こと R439 ほどではないものの、なかなかの隘路。まあでも秘境なんて謳うくらいだし、そんなのも趣ですかね、怖いけどさ。秋山郷の奥で、長野県に入る。

R0010416「景勝 蛇淵の滝」という看板を見つける。寄ってみる。

「見学路」となっているところはこんなとこに滝なんてあるのか? みたいなとこなんだけど、だんだん山の中に入っていくと水の流れる音がする。さらに長い階段を下っていくと滝はあった。GRD じゃちょっと遠かったね。

R0010419さて再び険しい(?)道を行く。必死こいて走ってたら、なんか、いつのまにか、切明温泉通過してた・・・。あ、そういえばさっきそれらしき駐車場っぽくなってるところがあったな・・・。あ、写真撮ったじゃん、あそこだったのかな・・・。いやでももうけっこう走ってきちゃったぞ、しかもこの道・・・戻る? 戻るのか?・・・いいや、もう。つーわけで、通過。いいいい、また来るよ、温泉堀りに来るよ、うんうん。

そんなかんじでいつのまにか R405 から名もなき道に入っており、なぜかこのへんのほうが舗装がきちんとしている。すでに気持ちいい道なんだけど、しばらく走ると r502 に出る。ここからが奥志賀林道。

R0010424奥志賀林道はかつて有料道路だったそうで、林道っていうけど完全舗装でとんでもなく気持ちいい道。枝の隙間から日の光のそそぐ白樺林の中や、稜線沿いの開放的で眺めのいい道を行く。すれ違うライダーたちもみんな楽しそう。なんかとても幸せ感じる。バイク乗っててよかったと、なんかとてもおもう。

で、そのまま r502 を走り続けて R117 に出てもよかったんだけど、何せ朝が早すぎたため、時間があまりまくりんぐ。青看板には野沢温泉の文字。先ほど切明温泉通過しちゃったし、んじゃま、野沢温泉、参りましょうかね。

この野沢温泉に至る道や先ほどの奥志賀林道の後半くらいから、なんかクロスカントリーの夏練習をしてる人がいっぱいいる。なんだなんだ、クロスカントリー夏練のメッカなのか? とかおもってたら、ここ、スキー場の中を走ってる道なのね。リフトとかもあって、モロスキー場の林間コースをバイクで走ってる。うははー。よくスキーで林間コースみたいなクネクネコース滑ってると「ここバイクで走りてぇ」とかおもうことがあるけど、図らずも実現(笑)。ところどころ、スキー場でおなじみの ↑◆上級者コース ←中級者コース って看板とかでてたりしてすごいおもしろい。なんかニヤニヤしちゃった。

R0010450野沢温泉は11の外湯があって、料金は「各外湯にある賽銭箱にちょっぴりお気持ちを」だそうで、なんともいいかんじ。バイクを適当に止めてちょっとお散歩。ちょっと走っては適当にとめてぶらぶら、とやっていたら、へんなとこでとめてまた立ちゴケ。こんどは左、あう、指ちょっと挟んだ、痛い。なかなか起こせないでいたら、地元のオジサン助けてくれた。ありがとう。ううう。バイク倒してしょんぼりして、なんだかその場にいられなくなり、野沢温泉を後にしてしまった。ちゃんと駐車場とめてゆっくり湯めぐり散歩すればよかったなぁ。ごめんよホネたん。

R0010489野沢温泉を後にして、R117 に出て、すこし外れて千曲川沿いを走る。ふたたび戻って R117 で湯沢方面に戻ることにする。途中の道の駅でごはん。今日はうどんにしてみた。うどん頼んだ後、やっぱカレーにすればよかったと後悔。どうでもいいけど。

R0010506さてまだ時間があまっている。よーし、おじさん今日も魚沼スカイラインいっちゃうぞーとかおもってたら、青看板に「清津峡」。ふむ。ヒマなので、寄ってみることにする。しかしここ、トンネルがあってその入坑料 500円。ぬう、微妙。でもまあヒマだしせっかくなので行ってみる。行ってみたらまー 500円は高いかなぁというかんじで、戻ってくるカップルの女のほうが「え、これでおわり? おわりなの? 戻るの?」とか言ってて、苦笑。まあでもトンネル内や展望台みたいなとこでそれなりに遊んだのでわりと満足。トンネル掘るためのダイナマイトの火薬が通常の3倍必要だったとか展示を見ると、あー、お金かかったんだなあとか(笑)。

なんだかんだでけっこう長居をしたのでそのままライオンに帰る。またお風呂入って、昼寝して、グダグダして、夜遅い時間になってから関越で帰ってきた。

お金のかからないツーリングを、ということで湯沢近辺を走ってきたわけだけど、よく行くのに近くにあった知らなかったいいところいっぱいみつけて、湯沢の周辺再発見てかんじでとっても充実感。何よりいいかんじで走れたのがよかったなぁ。お日様とホネたんと出会った人々に感謝。GRD3 買っちゃったし、9月の大型連休(シルバーウィークてwww)がどうなるかまだわからねど、どっか行きたいなぁ。

総走行距離:716.8km [Map]
写真:48/272(GRD3)[Flickr]

湯沢とその周辺ツーリング [前編]