9/21(月)熊野 – 白浜 185.2km [Map]
6時起床、7時出発。今日もいい天気。目指すは白浜。
ホテルを出て R42 を走り出すと、すぐに七里御浜が目に入る。朝ごはんも食べたいし、道の駅にバイクを止める。しかし、お店はまだ開いていなかった・・・。
コーヒーだけ飲んで、浜辺のほうにいってみる。朝から砂浜でお弁当を広げている人、ワンコと走り回る人。そしてどこまでもつづく海岸線。朝の光をあびて、とてもきれい。
ツーリングマップル関西の巻頭に、いちまいの心惹かれる写真があった。燈明崎というところへいく途中の道、原生林の中を走る。こーゆうの好きなのよね。てことで寄ってみることにする。
おおお、まさにあの写真の場所! 燈明崎そのものはマイナーな岬なのかな? 人もおらず、でもいいかんじだった。景色もよろしい。古式捕鯨の見張り台とかがあった。ついでなので梶取崎にも寄ってみる。きれいな広場になっていて、南国ちっくだった。
お次は本州最南端・潮岬を目指す。なんか岬大好きっ子みたいだけど、旅人は端っこを目指すのでね。駐車場にはバイクも多い。灯台にも上ってみる。よく晴れていて、太平洋はどこまでもつづくかのようだ。
灯台の上から見下ろすと、崖のほうに人がいる。え、行けるの? 行きたい。でも遊歩道とかの案内がぜんぜんない。なんでなんで。行きたいのに。しかたなくまわりをウロウロ。灯台の裏に神社があるので行ってみる。更に奥に石段があって、そちらのほうも見てみる。ここまで来る観光客は少ないようで、灯台のすぐ裏なのにえらい閑散としている。だがそれがいい。
ふと、神社の裏につづく道のようなものを発見。おやおや? とおもい、行ってみる。たしかに道になっている。人が通った形跡もある。だけど看板などは出ていない。きっと秘密の小径なんだ。すごい嬉しくなって、わくわくしながらその道を進む。
そこはべつに秘密の道でもなんでもなく、釣り人のための道だった。さっき灯台の上から見た崖のところにいる人たちは、釣り人だったのだ。だんだん道が険しくなり、「木を抜かないでください。道が崩れます」の表示。うおおお。ところどころ、崩壊しているところがあったりしてビビる。でも、崖のほうに出たい一心で進む。そして視界が開ける。階段のような、断崖絶壁のような、とにかく岩にロープがくくりつけられていて、そこからおりるようだ。もう気分は 3000メートル級の登山。
そこの景色は素晴らしかった。崖のむこうのほうに、釣り人がいた。さすがに山歩きもしない素人が何の装備もなくあそこまで行って、落っこちて死んだらシャレんならんので、ロープにしがみつきながら写真を撮った。こんなすごいところがあって、観光客は誰もいなくて、地元の釣り人がいて、わたしはその景色を独り占めしてる。なんかもうものすごい満足感だった。
潮岬を必要以上に堪能し、R42 に戻る。途中、串本大橋という橋があって、なんかかっこいいので渡ってみた。そのまま走り続ければまた岬に着くんだろうけど、今日岬行きすぎだし、もういいや、と途中で引き返す。白浜でお友達が待ってるもの。
この連休、ちょうど白浜に旅行にきている友達がいて、日程もばっちり合うし、じゃあじゃあ一緒に1泊しようよ! という運びとなり実現されたこの企画(笑)。彼女とは宿で待ち合わせてたんだけど、微妙に迷ったりしつつ、なんとか到着。宿の玄関を入ると、見慣れた顔がちょこんと座ってる。そしてお互い爆笑。旅先でいつもの友達に会うとか、ホントおもろいわー。
腹ごしらえもしたところで、白浜を歩く。しかし意外と何もない(笑)。とりあえず白浜といえば「円月島」という岩らしいので行ってみる。うん、でも、どうしよう、やっぱりヒマだw 時間をもてあまし、波を撮りまくる二人。だんだんハマってきて、あの岩のところにバッシャーン!ってなるといい、だの、波の動きが読めるようになってきた、だの、音で次の波の規模がわかるんだ、だの、とにかく波を極めていた。波。波のほかには、岩。あの岩をいかにきもちわるく撮るか対決開催。あと砂浜と、テトラポットと、人々と。こんなゆるゆるな時間を一緒に過ごせる人はなかなかいないとおもう、ありがたいね。なんだかんだでぶらぶらしているうちに、日没。残念ながら夕日は拝めず。でも、一瞬だけ、太陽のおしりがみえた。真っ赤に染まったところも見てみたかったなぁ。
日没後、とりあえず温泉だね。てことで宿近くの白良湯という外湯に行ってみる。いやぁ温泉はいいねぇ。窓を開けると、そこは白良浜。白浜の夜景もきれい。浜辺では花火をしている人がいる。花火! やりたいね花火! てことで温泉出て意気揚々と線香花火一束とライターを買い、浜辺へ。夏の終わりの線香花火。風があったのでどうしてもボトボト落ちてしまうんだけど、最後の1本は手が焦げるほどに花火の柄の部分をどんどん侵食し、通常の3倍速・・じゃなくて3倍くらい輝いた。ような気がする。
花火の後は、ごはんごはん。おばさんがひとりで切り盛りしているお店だったんだけど、この店主のおばさんがなかなかおもしろキャラだった。んで宿に戻るとすぐに眠くなっちゃって眠る態勢に入ったんだけど、暑さと乾燥で眠れないもんで窓を開け、涼しくなったと思ったら今度は蚊が入ってしまい、深夜に蚊と格闘。しかしスプレーなどもなく為す術なし。が、部屋の片隅にベープマット発見!! このときのふたりの喜びようといったら。これでようやく安眠することができたのだった。
なんとも楽しい白浜の夜でありました。あゆみさんありがとう。
紀伊半島ツーリング #001 – 伊勢
紀伊半島ツーリング #002 – 熊野
紀伊半島ツーリング #004 – 高野山・大阪
紀伊半島ツーリング #005 – 帰京
お宿で落ち合ったときのあの爆笑シーン、写真撮るの忘れたけど、心の中に鮮明に焼き付いております(笑)。
あの最後の花火は出来すぎ!ってくらいにドラマティックだったね。
数年後でも「あの白浜はおもろかった!」って笑えそうだ。
こちらこそ楽しい旅をありがとう。