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韓国遠征 記者会見 #004

ここでもう夕方17時。ごはん食べて買い物しただけなのに、やけにはやい。ホテルに空港へのバスが来るのは 22:30 だが、イテウォンに戻っておいたほうが安心だろうということでイテウォンに戻ることにする。お金が余ってしょうがないので(笑)、優雅にタクシーで帰ることに。二手に分かれてタクシーに乗る。イテウォン駅前にハミルトンホテルという大きなホテルがあったので、そこに向かってもらう。

タクシーは渋滞にはまり、前を行く総理・防衛相・農水相の車を見失ってしまう。のろのろ進む車の中、疲れもあってウトウト。ふと外を見やると、桜が咲いて公園のようになっていてなんだかきれいな雰囲気。ぼんやり眺めながら、坂を上がったところにある大きなホテルに到着した。

エントランスを入ると、やけに立派である。「なんだぁ、やけに豪華だなぁ。なんでウチらのホテルはここじゃないんだぁ?」などとしばし談笑。しかしおかしい。先に行ったはずの3人がまだ着いていない。おかしい。くもさんが外に確認に行く。戻ってきた彼の様子はどうもおかしい。そして衝撃の一言を言い放った。

「おい、ここハミルトンホテルじゃないぞ、ヒルトンホテル だ」

ちょwww ヒルトンてwww なんか周りの雰囲気がちがうな〜とは思ったが、まさかヒルトンに連れてこられていたとは。そりゃ豪華だよ、当たり前だよ、ヒルトンてアンタ。「俺の滑舌が悪いのか・・・」とヘコむ大蔵大臣。財務大臣でなく大蔵大臣。またの名をヒルズ族。いや、ホラ、「ヒルトン」「ハミルトン」、「-ilton」で似てるからさぁ! ・・・と、とにかく前を行った3人に連絡しなくては。電話を取り出し(海外ローミングできるやつレンタルしといてよかった! 携帯電話を使えるふたりがバラバラに乗っていてよかった!)、あみちゃんに電話しようというところで、ちょうどあみちゃんから電話。わけを話し、再びタクシーをひろい、改めてハミルトンホテルに向かう我々なのであった・・・。まあこんなハプニングは格好のネタになるわけで、無事合流できたし、よかったよかった。ということにしておく。笑 このあたりの写真がまったくないのが残念きわまりないが、賢明な読者諸君には我々の焦り具合が読み取れるかと思う。でもヒルトンホテルは撮っときゃよかった。

R0029800さてイテウォン。イテウォンは革製品のおみせがずらっと並んでいてけっこうおもしろい。いい革ジャンでもあれば欲しいなーとは思っていたけど(レンチノの革ジャンとかねw)、安いとはいえやはり元の値段が値段だけに、おいそれとは買える値段ではなく泣く泣く断念。裏通りに入るとやけにおしゃれなバーとかカフェレストランみたいのが目に付く。米軍が多いこともあって、なんだか六本木みたいな雰囲気。夜になるとほんと六本木みたいなノリでおもしろかった。

R0029790そろそろ韓国最後になる晩ごはんを、ということで、再び焼肉(笑)。2日連続焼肉とかそうそうないぞ・・・。ビールで乾杯、肉を食らい、うにょうにょ動くタコを食らい、チヂミを食らい、マッコリ飲んで、満腹。いやーよく食べた。

DSC_9657そして最後の夜を惜しむように、ちょいとおしゃれなバーで軽く飲む。おしゃれでムーディーなバーなんだけど、みんなカメラで延々撮ってた(笑)。みんな写真撮るの好きだなぁ。ウェイターがグラスひっくり返して防衛大臣うめたんの足にぶつかった上で派手に割れたりしつつ、大した怪我もなく(なかったよね?)済んでよかった。

バーを出て夜の街を撮りつつ、地元のスーパーに寄ってお土産を買い込み、ホテルへ戻る。荷物を受け取り荷造りしているうちにバス到着。空港への道中はずっと眠りこけてしまった。

R0029883空港に着き、搭乗手続きなどを済ませるとあとはひたすらヒマ。免税店などもすでに閉まってしまっているので、あとは空港内を撮って遊ぶ。空港ってやっぱ好きだ。非日常な雰囲気や、近未来的なかんじとか。

そんなことをしているうちに搭乗時刻になる。長かったけど、やっぱり2日間はあっという間。帰りの飛行機も2時間、浅い眠りでまどろんでいるうちに羽田に着いてしまう。4時に着いて、ほかのメンバーは始発を待つことになるんだけど、わたしはバイクだったし仕事だしでお先に失礼させていただく。来る前は朝の羽田撮りでもしたいなーとか思っていたが、そんな余裕は微塵もない。時折山のように積んだ荷物がバイクから落ちそうになったりしながら、ひたすら家を目指すのだった。帰り来たればシャワーを浴びて目覚ましをかけて寝る。8時になんとか起き出し出勤するも、その日は1日中うつらうつらしていたそうな。

DSC_9293
やー、実はね、わたし韓国ってエステとかもあんま興味ないし、自分の容姿にコンプレックスはありまくりんぐだけど整形まですんのはちょっと・・・ってかんじだし、昔はキムチも嫌いだったから、よく韓国に旅行行くって友達の話聞いてても「韓国ぅ? 見るとこないじゃん。おもしろいのか? 焼肉くらいしか楽しみないじゃん。焼肉てもう上野でいいじゃん」くらいに思ってたのね。でも今回韓国に興味ないのに行こうとおもったのは、久しぶりに海外いきたいし、お金もそんなにかかんないみたいだし、何よりメンバーが PGR のメンバーで楽しそうだし、ってかんじで行くことにしたんだけど、ほんと楽しかったなー。食べ物おいしいし、薄汚い路地はステキだし、安いし、近いし、韓国いいじゃん! ていう。てか GR BLOG の撮影会で出会ってからまだ1年しか経っていないのに、みんなすごい仲いいよなぁとつくづくおもった。あと、内閣ってよくできてるなあと思ったりもした(笑)。閣僚陣のみなさんほんとにありがとう。なんの役にも立たない官房長官でゴメンチャイ。そして日本残留組で多大なる協力をしてくれた仲間たちにもこころから感謝。みんなのおかげで楽しい旅行になったのです。本当にありがとう。

というわけで、謝辞を以て韓国遠征記者会見を締めさせていただきます。
何か、ご質問はありますか?
なければ、これで終わります。

写真:Korea Trip Apr2009 – a set on Flickr
RICOH GR DIGITAL 25/422
Nikon D80 23/349
CONTAX Tix 0/1
写ルンです 0/10
韓国遠征内閣(敬称略)
総理大臣:ほせ
防衛大臣:うめ
大蔵大臣:こてつ
国土交通大臣:くも
農林水産大臣:あみ
官房長官:とも

韓国遠征 記者会見 #001
韓国遠征 記者会見 #002
韓国遠征 記者会見 #003

韓国遠征 記者会見 #003

4月12日(日)

前夜、疲れていたこともありお風呂には入ったもののベッドに倒れこみなぜか布団に入らず眠りに落ちてしまっていた。夜中に目が覚め、布団にもぐりこみ再び寝る。つぎに目が覚めたのは朝7時だった。それから二度寝したりもぞもぞしたりして、9時前くらいに起きる。あみちゃんも既に起きていた。

チェックアウトは12時なので、他のメンバーとは12時にロビー集合ということになっていた。前日の疲れもあるから朝はゆっくりしようという計らいだ。きっと男性陣は爆睡中だろう。でも目が覚めてしまったし、昨日歩いててホテル周辺はなかなかいいかんじの住宅街なので、ちょっとおさんぽカメラしにいこうか、ということに。

DSC_9571あみちゃんがシャワーを浴びている間、わたくしは戦火をくぐりぬけてきたコンバースの撮影に勤しむ。昨日買った新しいコンバースを履いて、ズタボロのほうは捨てて行ってしまおうかと思っていたのだが、なんか愛着もあって捨てることはできず、結局最後の任務としてこの韓国の間は古いコンバースで行こう、と決めたのだった。

DSC_9599身支度をしてカメラをぶら下げて出かける。朝のおさんぽはキモチイイ。しかも美人農水相が一緒ときた。げへへ。←オッサン ふたりでパチパチやっていると、謎のアメリカ人に声をかけられる。このあたりは米軍基地が近く、アメリカ人がとても多いのだ。最初「写真撮ろうか?」というところからはじまりどこから来たの? いつまでいるの? しまいには「これからジムに行くんだけど、一緒に行かない?」ときた。なんでジムw いや、ホテル戻んないといかんし、と断ると「んじゃジムの後ごはんたべに行こうよ」とな。美人農水相といると大変だーと思いつつ、いやー友達待ってるんで、とそそくさと逃げる。しかしこういうとき、明らかに中学英語程度なのにとっさに出てこないことにしょんぼりする。簡単な日常会話だから言ってることはわかるんだけど、どうにもしゃべるってことができないんだなぁ。

1時間ほどブラブラした後、あまりにもお腹がすいたのでコンビニでパンと(あみちゃんは韓国おにぎり)コーヒーを買ってホテルに戻った。その頃には他のメンバーも起きていたようで、じきに全員集合してチェックアウト。シャンプーが 20000 ウォンとかしてすごいショックだった。韓国はアメニティ類は有料らしい。コンビニで買っておけば激安だっただろうに・・・ボられた気がしてすごく悔しかった。ちきしょうめ。

荷物をフロントに預け、今日はタクシーを使ってみる。割高だけど信用のおけるらしい模範タクシーを使う。割高だけあって、黒塗り革張りでちょっと高級感。でも割高って言ったって安いもんなのだ。

R0029737さてもうお昼なのでまずは腹ごしらえ。行く前からぜったい食べたいね!と言っていたカムジャタン。東大門に「カムジャタン通り」なる通りがあるそうなので、そこで食べようじゃあないか。というわけでやってきた東大門。店先で大きい鍋でカムジャタンが煮られているお店に引き寄せられるように入る。

R0029750カムジャタンは「豚の背骨とジャガイモを煮込んだ鍋」という説明がなされるらしいんだけど、これがとにかく安くておいしい! 豚肉はトロトロにやわらかく、スープも豚肉のだしとなんかスパイスが効いていて、辛いけど昨日のトッポギのように火を吹くほどでもなくとにかくめちゃくちゃおいしい。大人数で囲む鍋は楽しくておいしいね。最後にはごはんを投入しておじや。んー、たまらんよーー。韓国料理ってビビンバと焼肉とキムチくらいしか知らなかったんだけど、鍋とか煮込み系はかなりおいしいと判明。今回タイミング逃して食べられなかったんだけどサムゲタンも食べてみたいな。新大久保いくべ。ソウルではわりと日本語が通じたりして楽だけど、このお店ではちょっと難儀する場面もあったんだけど、隣のテーブルの日本人集団の中に韓国語がしゃべれる子がいて、こっちの通訳までしてくれたりして助かった。なんかうれしいやね。

DSC_9629安くておいしいカムジャタンに大満足した後は東大門をしばしウロウロ。市場みたいなところに入ってみたり、裏の路地を撮ってみたり。「完璧なニセモノあるよ!」という呼び込みにウケる。完璧なニセモノてw さすが韓国。

昨日にくらべるとだいぶまったりなかんじでぶらぶらした後、昨日買いそびれたものなどを求めてミョンドンへ移動。普通に買い物などをする。わたしもチープなTシャツなぞ買ってみた。ハーレーの模様のやつ。まー正規品じゃないことは明白だけど、ま、それもまた韓国らしさってことで(?)。

ひとしきり買い物して、いったん解散して自由行動としてみようか、ということで1時間ほど解散。それぞれ買いたいものを買いに行ったり、食べそびれた物を食べに行ったり、お茶したり、飲んだり、だったようだ。わたしはいまクリムトの企画展をやっているらしい芸術の殿堂と言われるハンガラム美術館に行きたかったんだけど、前日からのノリですっかり忘れていたのと、朝ちょっとガイドブックをめくってみても見当たらないので諦めていた。この自由時間ででも近かったら行きたかったけど、まあ時間もないし場所わかんないしで断念。

ロッテデパートの地下でお土産などを買い込み、向かいに Nikon の文字が燦然と輝いていたので嬉々としてそこに行ったらカメラ屋ではなくメガネ屋でしょぼん、としたところで他のメンバーと遭遇。再び合流したら、みんなでお土産買いに行こう、ってことになり、わたしもう買っちゃったよ!!と地団駄を踏んだ。取り乱してゴメンチャイ。

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韓国遠征 記者会見 #004

韓国遠征 記者会見 #002

ソウルもすっかり春の陽気で暑いくらい。アイスなど食べて休憩しつつ宮殿をめぐり終わると、ガイドさんの終了時間まであと1時間ほどというところになった。来る途中に通りかかった、なにやら怪しげな雰囲気のいいかんじの場所に行ってもらい、ホテルに戻ろうということになった

R0029588でそのいいかんじの場所、これはどのへんなのかよくわからない。けど、かなりやばい雰囲気。危険なにおいすらする。再開発をしているらしく、建物が取壊されていたりもする。住民らしき人が時折通る。緑のビン撮ってたら笑われた。怒られなくてよかった・・・。

そんなかんじでガイドつきのツアーが終了。ガイドさん、変な日本人集団でごめんね。これもまた経験だ(笑)。ここでホテルの部屋が全部使えるようになったので、それぞれの部屋に荷物を運び、閣議と休憩の後、夕方ごはんを食べに出かける。ホテルは梨泰院(イテウォン)という繁華街から少し離れた場所。駅周辺まで歩き、「ドン・ベリ」というお店に入る。ドンペリではない。

R0029626韓国で夜ごはん・・・そりゃアナタ、焼肉でしょう! ビールで乾杯。あいかわらずつきだしはスゴい量。そして肉!肉!肉! おおお、ハサミで切っとる切っとる! と盛り上がる。勝手に切ろうとしたら見てらんないとばかりにお店の人がなれた手つきでやってくれた。肉は葉っぱに巻いて食べたほうがさっぱりしておいしい。骨付きカルビ・テジカルビ・サムギョプサル・チヂミ・ビール・チャミスル・・・6人で散々食べて飲んで食べて飲んで、19万ウォン。一人当たり2000円ちょい・・・? 安っ!

肉も食べたところで、もう気分的にはかなり遅い時間なのだが、まだ19時とかそんなもん。せっかく海外にきたので、地下鉄とか乗ってみたいよね! でもその前にウコン飲もう。ホテル帰ろう。でホテル帰る。ここで総理がまともな発言をする。地下鉄乗るんだろ?すぐそこ駅だったじゃん、何しにホテル戻ってきたの? ウコン飲むため? ハァ? 総理は疲れていた。。。w でもたしかにその通りで、何もウコン飲むためだけに戻ってこなくても・・・というかんじなのだが、ウコンを飲んだらなぜかみんな元気になっていた。ウコンパワー恐るべし。

そして再び歩いてイテウォン駅へ。地下鉄はもうバカみたいに安い。東京地下鉄のように各路線は色分けされているので、青いのは東西線、黄色いのは有楽町線、てなぐあいに勝手に名前をつける。そのほうが何かと理解しやすいのだ(笑)。で、有楽町線と銀座線と東西線を乗り継いでソウル随一の繁華街明洞(ミョンドン)へ。

DSC_9501ミョンドンは新宿みたいなもんらしい。じっさいホント新宿ってかんじ。適当にぶらぶらしていると、コンバースの路面店発見! コンバース購入は公約であったため、迷わず入る。すこし臙脂がかったきれいな赤いハイカットのスニーカーを購入。満足満足。メンバーそれぞれがちょこちょこ買い物などしたり撮ったり。

R0029691露店でいろいろ売っているので、トッポギを食べてみる。すさまじく辛い。口の中燃えるかのようだった。ヒー。

休憩にカフェでアイスコーヒー頼んだんだけど、コーヒーフレーバーの麦茶ですか?ってくらい薄かった。ホテルのラウンジで出されたアイスコーヒーもえらい薄かったけど、韓国のアイスコーヒーってそういうもんなのか? ホットは普通だったけど・・・。まあそんなかんじで繁華街をうろつき、再び地下鉄に乗って帰ってきた。

セブンイレブンでちょこっとお酒とおつまみを買う。もう0時近い。

明日の動きをどうするかという閣議のために総理の部屋へ集合。しかしながら、前日ほとんど寝ていない状態でソウル中を駆け巡ったため、みんなヘロヘロ意識は朦朧、農水相あみちゃんは早くも撃沈。よってわりとすぐにお開きとなり、各々部屋へ戻って爆睡なのであった。

こうしてようやく長い長いソウルの1日目が終わった。

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韓国遠征 記者会見 #001

また日が経っちゃった上、土日のツーリングもあってなんだか順番が前後しちゃいましたが、ふりっかに写真もあっぷし終わったし、PGR Blog のほうでリレーがはじまった模様なのであわてて韓国遠征の記者会見を行いたいと思います。たった2日の旅行ではありましたが、何しろ1日1日があまりにも濃ゆいため、えらい長文になってしまいました。よって何回かにわけて連載いたしますので、しばらく長文エントリが続きますが勘弁したってください。

4月11日(土)

深夜3時の東京国際空港。夜の羽田は昼間とまた雰囲気が変わる。第2ターミナルの駐車場にバイクを置き、国際線ターミナルに向かう。歩いて行くつもりだったが、ちょうど巡回バスが来たので乗っていく。2タミは閉鎖され人影もなかったが、国際線はこれから週末を海外で過ごそうという人々の熱気に包まれていた。羽田の国際線ターミナルは地方の空港みたいにこじんまりとしていて、その雰囲気は「旅行に来た!」みたいな感覚を味わえて好きだ。でも今回は、出発の地。人ごみの中にいつもの仲間を見つける。前泊や終電から待機組含め、すでに全員揃っていた。この PGR の総理以下5名の閣僚陣総勢6名で韓国へ遠征する。ちなみにわたくしぷちともの肩書きは官房長官である。

R0029471午前5:30に羽田を発つ。前日20時前にベッドにもぐりこむも、なかなか寝付けずに結局2,3時間しか眠れなかったこともあり、すぐに眠りに落ちる。しかし行き先はお隣韓国、ものの2時間で着いてしまう。眠い目をこすりながら空港に下り立つと、そこはもうキムチのにおい! なのかなんなのかよくわからないが、なんか独特のにおいがする。気がする。友人の家に行くとその人の家のにおいがあるように、その国にもその国のにおいみたいなものがあるのかもしれない。

R0029483仁川国際空港は新しくきれい、そして広い。入国審査やらなんやらを済ませ、日本円をウォンに両替する。3万円を両替したのだが、10000ウォンの札束がよこされる。うん、オカネモチになった気分だ! バスに乗ってまずはホテルへ。チェックインを済ませ、ひとつだけ入れた部屋に荷物を置き、いよいよソウルの街へと繰り出す。

R0029500まずは腹ごしらえ。メンバー全員が前日からほとんど寝ていない上朝ごはんも食べそびれているのでお腹ぺこぺこぺこりんぐである。すこし歩いてホテル近くの食堂みたいなところでちょっと早めの昼食。つきだしの多さにいきなりビビる。石焼ビビンバいただきました!おいしいわ激安だわで幸先いいスタート。

お腹を満たしたところでいったんホテルに戻る。当初、韓国に精通しており韓国語もペラペ~ラなメンバーもこの遠征に参戦予定だったのだが、日程の都合でできなくなった。で、移動しやすようにと、日本語ガイド+運転手付の車をチャーター(っていうのかな?)することにしていた。4時間で20万ウォンなのだが、6人で割るので1人当たり日本円に換算して2500円とかそんなもん。安い。予定よりすこし遅れてガイドさん到着。車に乗り込み、出発である。

DSC_9348「どこに行きたいですか?」と問われ、「古い町」と答える日本人軍団。ガイドさん困惑しつつもそれらしき場所に連れて行ってくれる。それが梨大(イデ)というところだった。大通りからちょっと裏通りに入ると景色が一転し、昔ながらの古い町並みが広がる。まさにイメージ通りのアジアの古い町! おお、いいじゃんいいじゃん!このへんでいいよ! と盛り上がる閣僚陣。適当に車を止めて、みんなでゾロゾロ歩き出す。そして、撮る、撮る、撮る。ガイドさん困惑。何この日本人・・・。

DSC_9387おそらく観光客が来るような場所ではない、裏通りの路地。地元の人の市みたいなのが出ていたりして、被写体の宝庫。興奮気味にバシバシ撮りまくっていたら、国土交通相・くもさんおばちゃんにおこられる。以降くもさん怯んでしまい、思うように撮れなかったそうだ。恐るべし韓国のおばちゃん。そのほとばしるパワーはちょっと大阪のおばちゃんに似ている。気がする。

いきなりディープなところへ来てしまったが、ステキな路地を堪能した我々が次に向かったのは南大門市場。600年の歴史を誇るソウル最古のこの市場は、外国人観光客にも特に人気のあるショッピングスポット。たくさんの人で賑わっている。しかしながら、先ほどのインパクトがあまりにも強すぎて、「フーン、アメ横だね」みたいなかんじで一同テンションダダ下がり。先にここに来ていればもうちょっと盛り上がっただろうに・・・。ろくにカメラを構えることすらせずに、ものの10分で南大門市場を去ってしまうのだった。

DSC_9420さて次はどこへ行こうか、宮殿でも行ってみようか、ということで景福宮へ。ちゃんとした観光地である。しかしここでもテンション下がる一同。「史跡は苦手なんだ」とか「撮りようがない」とかぶつくさ言いながらも、やっぱり撮る。ベッタベタな記念撮影もしてみる。こんな記念撮影いつぶりだろう。たまにはいいなぁとおもった。観光地なので、ようやくガイドさんが仕事らしい仕事ができる!とばかりに意気揚々と説明をはじめるも、誰も聞いてない(笑)。まあ、苦手といいつつもなんだかんだでみんな撮っていた。

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上発知などツーリング

おもえばトラブルにはじまり、トラブルにおわったツーリングだった。ここにその記録を残しておこうと思う。写真はまだない。

  • ETC のバーが開くタイミングがつかめずドキドキ(でもちょう楽ちん!)
  • 1号氏のタンクからガソリン漏れる→引き返しタンク取り替え
  • 待ってる間にパンを買ったはいいがクリームチーズで食べられず
  • 上発知の枝垂れ桜で邪魔だと怒られる(後に勘違いだったと判明)
  • 土合駅の階段に大いにヤられる
  • 三国峠の寒さに大いにヤられる
  • おっさんにぶつかりそうになり怒られる
  • 砂利で滑って華麗に転倒
  • 伊香保のおかし屋さんで商品撮るなと怒られる
  • こんどは1号氏も砂利で滑る(転倒は免れる)
  • 関越渋滞
  • 帰り来ればネコ助が近所の黒猫にいじめられていた

まあそんなかんじで、トラブルまみれだったけど楽しかった。この時期ホントあったかくて気持ちいいね。夜は寒いけど。

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露出迷走部 広島支部出張報告書 [後編]

3月21日(土)

7時。いつものように携帯電話のアラームが鳴り、何度か止めた後起きる。すでに友人はいない。コーヒーでも買いに行ったんかな、とおもいつつ身支度をはじめる。顔を洗ってバスルームから出ると戻っていた。朝ごはんを買ってきたらしい。うん、ごはん食べる元気がでたのはいいことだ。でもやはり気持ち悪いらしく、再び寝る1号氏。城散歩に誘ってみるも、無理なようだ。うーん残念。

DSC_8654再びわたしは友人を放置し、朝のお城散歩に出かける。ちょうど 8時を回ったので開門し、公園内に入れた。広島城址公園はとてもきれいに整備されている。

復元された天守の下まで行ってみると、おおお。これは以前どこぞのブログで見た広島城のトマソンではあるまいか! なんと見事な純粋階段。というわけでパチリ。

DSC_8652トマソンだけというのもアレなので、トマソンの上部。リッパなお城ですな。ああ桜が咲いていたらどんなに素敵だったことでしょう。

1時間ほどウロウロした後、ホテルに戻る。1号氏、なんとか出かけられそうかな・・・。でも電車移動がキツいので車にしてもらおう、ということになった。近くの薬局で薬を買い、てくてく歩いて広島駅へ。途中ニャンコを見つけて少し元気になる1号氏。カメラを構える元気が出てきたことに安堵。

10時すぎに再び広島のお二方と合流。駅のレンタカー屋に行ってみるも、何しろ三連休の中日、すでに予約でいっぱいで借りられない。ならばと、まぼしゃんがマイカーを出してくれることになった。ありがとう広島支部長! ついでに新広島城も発見。とてもきれいなお城だった。笑

R0029158山陽自動車道を駆け抜けること1時間ほど、やってきたのは尾道。急な坂と入り組んだ路地のとってもフォトジェニックな町。海に面していて、近くの島々が入り乱れる感じもステキ。前に来た時は雨だったこともあり、リベンジしたかった場所でもある。

DSC_8802ロープウェイで千光寺公園へのぼる。ここにこんな大きな公園があること知らなかった。。。展望台にのぼってみる。とてもよい眺めである。島の間をぬって進んでいく船をぼんやり眺めていた。

ぶらぶらしつつ、おなかすいたねってんで何か食べられる場所を探すも、微妙に何もない。しかたなく展望台に併設されていたレストランで済ませることにした。尾道ラーメンって書いてあったけど、尾道ラーメン特有のあの脂だかなんなんだかわからない物体が浮いてないし、可もなく不可もない超絶普通のラーメンだった。たこの唐揚げが入ってて、おいしかったけど。ま、40分とか待たされなかったのでよしとしよう。

DSC_8944そして再び撮りつつぶらぶらする。入り組んだ路地をテケトウに歩く。古いお寺がちょこちょこある。ニャンコが時折顔をのぞかせる。おさんぽカメラするに実にたのしい所。坂がすごい急なので登りが続くとヘロヘロになるんだけどw 尾道はカブが多かった。たしかに、カブの似合う町だなぁとおもった。

ここ尾道で、朽ち果てた自販機があり、そこに100円お賽銭するとお金持ちになれるという伝説がないのだが、朽ち果てた自販機はたしかに存在した。それをなんのあてもなく探してみるも、結局見つけることはできなかった。これは広島支部の重要課題として引き続き捜索に当たっていただくことにする。

DSC_8971夕方、広島市内へ戻る。1号氏もニャンコのおかげですこし元気になったし、広島なんだからやはり原爆ドームは行っておかないと。ということで昭和記念公園じゃなかった平和記念公園へ車を走らせる。ちょうど日が沈もうかという時間だった。ドームの前に川が流れてるんだけど、まぼしゃんが、この川はね、原爆が落ちたとき、水を求めてきた人たちがね・・・だから撮れないんだ、と言っていた。昨日の夜おもいっきり撮りましたが・・・。15秒露光しちゃってましたが・・・。へんなもんは写ってなかった。よかった。

日が沈みきる前の残照の中、公園内をぶらぶらと歩く。謎のパフォーマンスをする人や謎の(ていうか平和のなんかなんだろうけど)モニュメントを撮ってみたりする。そしてお土産買いたいというので昨日のチョコレート屋さんに行く。ついでなのでわたしも会社に買おうとおもったんだけど、なんか突然客であふれて店員さんがひとりあたふたしていたので「駅にもあるから」というので駅へ向かうことにした。まぼちゃんがオススメだよと教えてくれたお菓子をお買い上げ。おいしかった。

そして帰りもまた、深夜バス。ちょっと不安の残る1号氏。だいじょぶかな。福山駅で、予約の日にちを間違えて乗れなかった人あり。かわいそうに。彼はその後どうしたのか若干気になりつつ、消灯されたので寝る。1号氏はというと、まだ本調子でないものの、薬が効いたのかごはんも食べられたし、副作用でよく眠れたようなのでよかったよかった。

例によってサービスエリアの休憩で何度か起こされつつ、朝7時過ぎに新宿駅に到着。日曜の朝の新宿駅は、嘘のように人が少なかった。皮脂でギトギトな顔もそのままに、東京メトロを乗り継いで浅草へ。コーヒーを飲んで、東武鉄道で帰り行く友人を見送り、わたしは浅草から歩いて家路に着く。東京マラソンのため警察がわんさかおり、白バイ撮りなどしつつだんだんと現実に振り戻されていくのだった。
DSC_8503
というわけで毎度のトラブルに見舞われながらもなんとか広島出張を終え、ここに報告書を提出する次第であります。広島支部長と広島支部2号氏には重ねて御礼申し上げ奉り候。

写真:GRD 14/271, D80 30/550, CONTAX Tix 0/2 [Flickr]
露出迷走部 広島支部出張報告書 [前編]

露出迷走部 広島支部出張報告書 [前編]

わたしが参加してる部活動に、露出して迷走する部活動がありまして、文字通り集団で露出して迷走するという明らかに怪しい部活動なんですけどね。まあ珍走団みたいなものとおもっていただければよろしいかと。で、おもに首都圏+北関東の部員で活動しており、またその組織は部長・副部長・ヒラ部員と、完全なまでのヒエラルキーが構成され、タテの関係はそりゃもうキビしいったらありゃしません。部長に足向けて寝られませんからね。残念ながら自分の部屋のどの方角が部長宅なのかよくわからんのですが。

とまあそんな部活動なんですが、これ実は全国区でして、広島と北海道にも支部があるんですね。で、今回広島支部へ出張することになったのでした。つーわけで、ちょっと日が経っちゃいましたが書き留めておく次第であります。

3月19日(木)

R0028940仕事帰りのビジネスマンでごった返す夜の新宿駅。東京に住んでいても目の回りそうな人混みの中を歩いていると、鞄の中の携帯電話が鳴る。父からだった。特に用事があるわけでもないらしく、今から広島に行く、と告げると、そうか、じゃあ今は東京駅か、と言う。いや、新宿だと答える。新宿? なんで新宿? と怪訝な表情(は見えないが)の父。そう、これから広島に向かおうと言うのに、東京駅でなく新宿駅。羽田でもなく新宿。というのも今回の出張、例によって家庭もなけりゃお金もない時間だけはあるぜなヒラ部員sの出張、経費削減は徹底されている。よって、交通手段は泣く子も黙る深夜バス。これからはじまる12時間もの闘いに備えサクッと腹ごしらえをした後、予定より遅れて到着したバスに乗り込む。

飛行機だろうが新幹線だろうが深夜バスだろうが、わたしは狭いということはあまり苦ではないので特に問題はない。チビっ子でよかったとおもう。隣の人はぜんぜん眠れなかったらしいが、わたしは時計の秒針の音は気になるけど、揺れるとか狭いとかエンジン音とかは気にならないらしい。たしかにどういう体勢をとるか試行錯誤はするものの、寝てしまえばがーがー寝てしまうのだ。狭さとかよりも、途中サービスエリアでの休憩のため3時間ごとに起こされるのがしんどかった。

3月20日(金)

R00289577時過ぎ、予定より早く広島駅に到着。数日前までの予報では雨となっていたが、てるてるぼうずを制作し晴れ乞いの儀式をしたら、みごとに前日に晴れの予報に転じた。すばらしい。

お手洗いに行ったり申し訳程度に顔をざっと洗ってみたりしていると、じきに広島支部長まぼちゃんが姿を現した。ヒゲは剃っていた。笑 つづいて広島支部2号ひちゃこしゃんも到着。4人がそれぞれ初対面だったり何度も会っていたりなわけだけど、非常にスムーズな集合だった。迷走部の集合は毎回一筋縄ではいかないので、この遠い広島の地でスムーズに集まれたことにひとり安堵の息をついた。トーストとコーヒーで朝食を済ませ、いよいよ出発。Suica が使えることに喜びつつ、まず向かうは呉である。

副部長の名を冠したぴろ電・・・ではなく JR 呉線に乗る。ぴろ駅は呉の先なのでカメラに収めることができず。リベンジだリベンジ。終始ぴろぴろ言っていたので、副部長はくしゃみをしていたことだろう。花粉で。

DSC_8455電車に揺られること1時間ほど、呉駅に到着。軍港としての近現代史を中心とした観光地である呉市には、軍事マニアも全国から集うようだ。

R0029012大和ミュージアムの第二次世界大戦の一連の流れの映像、11分くらいなんだけど、すごい真面目に見入ってしまった。戦争イクナイ。写真は零戦。エンジンとかもあってなんかスゴかった。「これホーネットにつけたらホネたん飛ぶかなぁ?」「飛ぶんじゃね? スズメバチだし」なんて会話が聞こえたとか聞こえないとか。

R0029041続いててつのくじら館。潜水艦内部が見学できるようになってる。これがアツい。もうそこらじゅうメカメカしててなんか興奮する。あと設備屋的に潜水艦内のトイレだの浴室だのというのも実に興味深かった。んでベッドは3段。あれは確実に頭ぶつけるな、ということで広島支部2号氏の同意を得た。

前にどこかで見た呉はなんかおフネに乗ったりしてたような気がしたんだけど、なんかそーゆうのはなかった。どこか離れたとこにあったのか、または特別公開だったのかよくわからんけど。いかついお船とか撮ってミリオタの真似事したかったんだけどあんま撮れなかった。

そうこうしているうちにもうお昼。わたしは広島焼きをいただく。3年前に逃したお好み焼き。ああ、ようやく念願叶ったり。味はまあ、普通w 量が多くて食べきれんかった。まあとにかく広島でお好み焼き食べたぜー、という満足。はい。

DSC_8610再び電車に乗りこんどは宮島へ。ところがここでヒラ部員1号氏が身体の不調を訴える。旅行までに仕事を終わらせるために睡眠不足が続いていたらしく、疲れやストレスでどうも胃がヤラれてしまった模様。なんとかかんとか宮島にたどり着くも、完全に参ってしまっているようで、ひとり休んでおくことにした。むーん残念。宮島は潮が引いていく時間だったようで、満潮の状態も見たかったなあ、と。欲張りな上無計画なのは失敗が多いですな。ま、宮島は要リベンジということで。

観光地で一眼レフをぶら下げてると「シャッター押してください」と頼まれることが多い。一眼レフぶら下げてるからって写真巧いってわけじゃあないんだけどね・・・(笑)。今回も頼まれた。カッポーの彼女の方はとてもかわいかった。たぶんピント彼女にいってるとおもうw

R0029080宮島観光もそこそこに広島へ舞い戻る。とはいえもう18時半をまわっており、なんだかんだでいい時間なのであった。広島のお二方と別れ、ホテルにチェックインしてとにかく病人を休ませる。しかしまだ19時前。せっかく広島まで来たし、ということで冷たいわたしはダウンしている友人を放置して夜の広島へと繰り出す。あれ? なんか前にもこんなことあった気がするぞw まいっかw

もう暗いので GRD だけ持って繁華街の方へ歩いて行く。カーチャンに頼まれたチョコレートを買いに、広島では有名らしいバッケン・モーツァルトのチョコレートファクトリーへ。その途中、なんだか薄汚いオッサンに声をかけられる。道を聞かれるのかとおもって「いやわたし観光客です」とか言おうとしたらどうも話が違う。聞いていると、「仕事を探して全国を旅している。もう3日も何も食べていない。300円もあればおむすびでも買おうと思うんだが、寄付してくれないか」と。なんていうか、見るからにただの浮浪者。えええええええとおもったんだけど、なんか怖いし、お腹空いてるのは事実なんだろうし、なんだかなあと思いながら 300円渡した。まさか本当にくれるとは思っていなかったのか知らんけど、えらい喜んでいた。でもなんか素直に「いいことをした!」とも思えず、なんかヘコんだ。後でその話を他のメンバーにしたら、なんとひちゃこしゃんもちょうどその時間くらいにそのオッサンにまったく同じ文句を言われていたらしい。ひちゃこしゃんはかわしたらしい。ひちゃこしゃんにかわされて次がわたしだったのだろうか。逃げればよかったのだろうか。でもまあ募金したと思うことにした。

R0029094チョコレートを買い、意味もわからずしょんぼりしつつ、原爆ドームへ行ってみる。闇にぼんやり浮かぶドームは不気味さすら漂う。人も少なくちょっと怖い。昼間呉で見た映像とシンクロしてまたいろいろ考えた。

R0029139さらに欲張りなわたしは、広島城にも行ってみる。もちろん門は閉まってるんだけど、天守はライトアップされていて実にきれい。手持ちでがんばるも、ミニ三脚でもいいからもってくればよかったとおもう。なんとか GRD をうまく固定できんもんかと場所を探し、お堀スレスレで這いつくばって、ああわたしこれ落ちたら死ぬなあシャレんならんなあとかおもいつつ、撮る。浮浪者のことなんか忘れて。とてもテンション上がった。ありがとう、広島城。そして明日の朝かならずもう一度来よう、と心に決めた。

で、夢中になるとごはんを忘れるのが常。気付けば 21時を回っている。放置した友人に電話を入れるも、やはりまだ動けない様子。ごはんもとても食べられる状態じゃない。なので結局夜ごはんはちょうテケトウに済ませた。バスの中で読もうと思って持ってきたのにバスはすぐに消灯されて全然読めなかった文庫本「メン・アンド・アルコール」をめくりつつ、広島の夜は更けていったのだった。明日は体調が回復すればいいのだが・・・。

露出迷走部 広島支部出張報告書 [後編]

2008-2009 シーズンイン

つーわけで雪山より帰還いたしました。新しいウェアと iPhone が欲しくなって帰ってきました。その前に Mac だってのに早くも物欲全開であります。ああ。

R0027763さて今回のスキー、もともとは新幹線で行くつもりでいたんだけど、ちょうど正月に湯沢で滑るという方が車に乗せてくださることになった。今回友人と2人で行くため、食材も多く板も持っていくため荷物がすさまじく重い。どう見ても新幹線じゃ無理な荷物の量だった。本当にありがとうございました。

赤城あたりからチェーン規制などで渋滞しつつも、昼前に湯沢の基地到着。さっそくゲレンデへ。車内からもわかってはいたけど、すさまじい雪。湯沢が本気出すとほんとにすごい。つい1週間前まで「年内にオープン可能?」「稲干し場としてなら可能です」とか言っていたのが嘘のような白銀の世界。はいいんだけど、とにかくすごい雪。でもまあなんとか滑りつつ、ヘマやってナイターがつまらんことになってしまったので早々に切り上げ、1日目は終了。

2日目。この日も前日からのすさまじい雪がボンボコ降っている。で、整地されていない。というか、圧雪してもその上から雪がボンボコ積もっちゃってたのかな、よくわかんないけどとにかくどこもかしこもオフピステ。整地されていないと滑れないヘタレスキーヤーだということを露呈しつつ、新雪の練習と銘打って滑ってみる。昨日車内で「後ろ重心で前を浮かしてやるといい」と聞いていたので実践してみる。おかげでなんとなく埋まらずには済んだ。でもダメなものはダメ。ろくすっぽ滑れず、吹雪で視界も悪く午前中は完全にヤラレちゃったかんじ。夕方から再びゲレンデへ戻るとだいぶ踏み固められていて滑れるようになってた。場所によってはだいぶガリガリしてたけど、降っていた雪も弱まりナイターもほどほどに滑って2日目終了。

R0027790で今日。朝起きると曇り。朝イチのぴかぴかに整地されたゲレンデをカッ飛ぶべく飛び出す。ああ気持ちいい。やっぱ朝最高。雲の切れ間から青空がのぞくこともありつつ、また雪は降ってきてたけど昨日ほどではなく余裕。視界も良好。ハツカ石の素敵な赤字路線レインボーリフトで猿のようにぐるぐる延々黙々と滑ってた。ヒトリスキー最高。休日だってのに客少なかった。滑るにはすごくいいんだけど、どうしてもスキー場の経営を案じてしまうのだった。

R0027820そして帰りの電車。新幹線指定満席。自由席もあふれかえってる様子。てことで、鈍行で帰ってきた。4時間くらいかかった。上越線 水上〜新前橋は座れなかったけど、高崎線必殺アーバン 鴻巣あたりでうんざりしたけどw、でも楽しかった。好きなのよねこーゆうの。

ところで石打丸山はリフトの乗り継ぎが悪いらしく(もう慣れててよくわからん)、今回同行した友人はボーダーだったためスキーだったらちょいとストックで漕いでやれば済むところをいちいち板外して歩かなきゃいけないとか、そーゆう微妙な感覚の違いで随分としんどい思いをさせてしまったようで申し訳なかった。そして私はどうも一人で黙々と滑ることに慣れすぎてしまったようだ。けどまあ一人は一人で楽しいし、友達と滑るのも楽しいやな。ありがと。

そんなかんじで今シーズンも積極的に雪山に繰り出す所存。そこのアナタも共に友情の鐘を鳴らしませんか。

走り納め南房総ツーリング

スキーは年明けに行くことにしたため、なんとなくぽっかり空いた週末。とにかく走りにいきたい! ということでふらりと出かける。山の方は路面が凍結したりしてバイクでは危険きわまりないため、冬のツーリングと言えば比較的暖かい伊豆か房総。伊豆方面も行きたかったけど、伊豆は日帰りするのはちょっとキツい。てことで房総を目指すことに。

朝、最初は 7時くらいに出ようかと思ってたんだけど、あまりの寒さに8時でよくね? となり、朝ベッドから出られずさらに遅れ8:30を過ぎた。しかしすばらしくいいお天気! シャツにセーターにフリース2枚、革ジャンの上にダウンジャケットというミシュランマンばりの着ぶくれっぷりで南を目指す。

蔵前橋通りから千葉街道に入り、東京湾沿いにくるっとまわっていく。日が高くなるにつれ寒さはやわらいできた。ひとりで走っているとどうも休憩という考えが浮かばず、黙々と走り続けてしまう。船橋辺りでいったん給油。ガソリン安すぎワロタ。95円て。夏の北海道の半額じゃんか。いつもガソリンはカードで入れてるんだけど、この日たまたま持っていなくて、しかたなく現金で入れることに。と言っても所持金1000円。いちおう念のために100円だけ残しておこうかな・・・ってかんじで9リットルほど入れたらこれでちょうど満タン。よかったよかった。

袖ヶ浦を過ぎ、木更津あたりで国道410号に入る。久留里という町があるんだけど、くるりとは関係あるのかな、などと思いつつ、久留里城というのがあるというので寄ってみようと思う。ところが、なんだか城の入り口を見落としたようで、通過(笑)。仕方ないのでそのまま走り続ける。やはり休憩は、なし。

R0027619久留里街道とされている410号をそのまま下っていく。本当はそのまま410号を行くはずだったんだけど、気付けばそのまま久留里街道という名の県道24号を南下していた。おかしいおかしいとおもいつつ走り続け、鴨川有料道路に来てしまう。うっ。有料道路は困る! だって所持金100円だもの! てことで、Uターン(笑)。お金さえあればそのまま鴨川行ってもよかったんだけどね・・・。

大幅な遠回りをしつつ、若干迷いつつ、ようやく410号の分岐に戻ってくる。その分岐はまるで市道への分岐のようであった・・・。わかんねーよこれ・・・。そして市道のようなせまーーーい道をうねうね走る。ここはどこだ・・・。

DSC_7357鴨川方面へ出ずに410号を南下したかったのは、ここがちょっとワインディングが楽しめる道だという情報があったから。なんでツーリングに出るかってアナタ、クネクネしたいからですよねー。つーわけでクネクネ。まあまあ楽しめたぞ。前に車がいるときは停止して待機(笑)。直線ではスピードを落として前の車と距離を置き、コーナーは攻める。あーたのしぃーw ま、そんな攻めないけどね。ヘッポコライダーだもの。また立ちゴケしたんですよね。しかも交差点で。あー恥ずかしい・・・。助けてくれたオジサンありがとうございました。はあ。

そんなかんじで走りつつ、410号は 128号へぶつかる。ここで館山方面へ抜ける。海だぁー! ジャカジャン。とりあえず旅人は先っちょを目指すので、洲崎灯台へ行ってみる。ここの駐車場がなんと有料。まじか。100円とっといてよかった・・・。いや、200円て書いてある。むむむ、二輪だからまけてもらおう、ホントにお金ないんだもん、交渉するぞ! フンフン! と意気込んでみたら、「バイクは100円ねー」とおっちゃん。よかった。。。

DSC_7163バイクを置いて少し歩く。高台にひっそりと佇む白い灯台は、とても地味なかんじだけど、景色がよくて、天気がいいため富士山がとてもきれいに見えた。わたしはここで昼食をいただく。館山じゃ海産物とかよりどりみどりだろうけど、ハイ、本日わたくしおにぎり持参です(笑)。貧乏ですから。いやでも大変おいしゅうございましたよ。外で食べるおにぎりは格別です。

しばしぼんやりし、洲崎を後にする。そして房総半島最南端、野島崎へ向かう。

途中、房総フラワーラインを走る。ツーリングマップルには房総ツーリングのハイライトってなってるんだけど、何せ時分は12月末。花のないフラワーラインはただの直線だった・・・。いや、なんかキレイにしてあることはわかるんだけど。バイクを止めて写真を撮る気にもならず(笑)。わたしは直線よりもコーナーに喜びを感じる。

DSC_7190つーわけでなんとなく野島崎に到着。ここで駐車料金とられたらどうしようと本気でビクビクしてたんだけど、だいじょぶだった。ふう。バイクを止めて付近を散策。岩場なんかもいいかんじ。ぶらぶら歩いていると、何やらいいかんじの場所が。漁師さんの詰め所?みたいなとこだった。漁師さん2人がいた。D80をぶら下げて歩いていたので、「新聞記者かい?」などといわれ、いやいや、ただのしがない設備屋の雑用です、と答え、まあ漁師でも撮ってくれよ、といってくださったので撮らせていただいた。町を見渡せる展望台があるよー、とか、灯台にのぼれるんだよー、とか教えてもらった。

R0027644とりあえず灯台に行ってみる。野島崎灯台は日本最古の8灯台のひとつだそうです。でここからの眺めがすごくいいらしいんだけど、200円。これで灯台にはのぼれないことが決定。ちきしょうーとふてくされてたら、ニャンコがおった! 灯台で飼われているようで、えらい人懐っこい。けど、私のことは無視! 後から来た男の子にじゃれついてた。アリャメスネコだな。

DSC_7324ニャンコ撮りを堪能したところで、浜の方へ歩いて行く。ヤシの木みたいなのが生えてて南国ちっく。岩場みたいなとこもあっていいかんじ。残していたおにぎりをほおばり、傾いてきた日が沈んでいくのをぼんやり眺めていた。

日が沈むととたんに寒くなる。昼間はあたたかいくらいだった南房総が牙をむいた。帰りは高速に乗るつもりで、実際のったんだけど、すさまじく寒い。もうね、わたしゃ凍死するかとおもったよ、ホントに。館山自動車道ははじめ片道一車線、真っ暗で何も見えず、手は凍る。一車線で 70km/h 制限なのに後ろからは車がガンガンかっ飛ばしてくる。寒すぎてスピードを出せない私は後続車が来ると道を譲るのに必死。やたら神経使って疲れた。

なんか鬼のように寒いのに途中少し眠くなって、ああ私死ぬのかな、とか本気で思った。バイク乗ってて眠くなる輩はバイクに乗る資格ない、ってウチのヒゲが言っててわたしもそれに賛同してたけど、いやほんとちょっと眠くなって怖かった。怖いので「寒いよおおおおおおかあちゃあああああん」などと叫びながら走り続けた。京葉道路に入って渋滞し始め、心の底から安堵した。渋滞が嬉しいなんて!

「すきやきするから帰ってこい」とのお達しを受けたので、そのまま首都高に入り実家へ帰る。首都高恐るるに足らず。もう怖くないゾ。けっこうコーナーがあって楽しいしw 夜の首都高は、東京の空中を走っているような感覚でとても気持ちがいい。渋滞がなければいいんだけどね。

20時に無事実家到着。死ななくてよかった・・・。帰り来ればお風呂に直行、冷えきった身体をあたためるのだった。いやーしかし館山は遠いわ・・・。よく考えると湯沢くらいあるじゃん。しかし走りまくって満足。写真はほとんど野島崎でしか撮らなかったw
DSC_7271.jpg
来年もバイクに乗ってアチコチ行こう。冬はどうしてもスキーにいきがちだけど、春になったらまたいっぱい走りたい。

総走行距離:380km [Map]
写真:Chiba Trip Dec2008 – a set on Flickr

新潟 – 群馬ツーリング #003

10月13日(月) 湯沢 – 赤城 – 伊勢崎 – 東京 262.2km [Map]

7時過ぎ起床、7:30過ぎ出発。湯沢から帰る道のりは寄り道、というのが常になってきたヒラ部員sツーリング。この日ももちろんそのつもりで朝きちんと起きて出発。今日もいい天気。

DSC_5637三国峠を越えて、群馬に入る。途中、いいかんじの田舎風景を見つけたのでバイクを止める。

ここでとめたところが少し傾斜しており、あー、これヤバいかなーとは思ったもののそのままサイドスタンドを出してバイクを下りようとしたその瞬間、バタッと倒れた。見事なまでの立ちゴケ。1号氏曰く、四肢がぴーんと伸びてマンガのようなコケ方だったそうだ。彼はすっ飛んで来てバイク起こしてくれたけれど、あまーい! その無様なコケ姿をカメラに収めなくてどうする! 報道カメラマンになれないぞ! ピュリッツァー賞ものだったのに! ・・・じゃなくて、ありがとうございますホント・・・いつもお世話になります。

ま、例によってブレーキレバーがぐにゃりとなったものの(3回目!)、車体にはそんなに傷もつかず、わたしも膝に派手な青アザをつくったくらいでたいしたこともなく済んだのでよかった。

DSC_5670そして赤城山へ。県道4号に入ると少し渋滞していた。しばらくハマるものの、じきに抜ける。途中のガソリンスタンドで赤城神社で流鏑馬があるとの情報を得る。そんなイベントもあって、赤城神社周辺は大混雑。群馬人曰く、普段こんなに混んでいることはないそうだ(笑)。

赤城山はだいぶ色づいていた。今回紅葉には少し早いのでまあほぼあきらめてたんだけど、きれいな赤が見られてよかった。

DSC_5833すごい人ごみな上、流鏑馬までは時間があり、待っているとかなり遅くなってしまうため、流鏑馬撮りを泣く泣く諦める。そして少し移動して覚満淵あたりをウロウロ。写真は山の上のほうから撮った全景。この反対側に、超絶高所恐怖症的急勾配階段があった [photo]。立ち入り禁止になってたけど、景色はとてもきれいだった。

釣りをする智子なんかよくやりがちなんだけど、夢中になっててごはんを食べるのを忘れる。この日もなんだかんだでタイミングを逃していた。突如「岩魚は好きか」と問う1号氏。魚は好きなので Yes 。で、釣堀に行き、釣りをする(笑)。私は釣堀ってのはもう糸垂らしときゃボンボコ釣れるもんだとばかりおもっていたんだけど(そういうとこもあるそうですね)、ちっとも釣れやしない。あまりにも釣れないもんだから野良猫撮りをはじめる始末。しかしながらすすむさんが1匹釣り上げてくれたので、お店の魚とプラスして塩焼きと唐揚げでいただいた。とてもおいしかった。

釣りじたいは不完全燃焼ながら(笑)、とにかくお腹を満たして出発。ツーリングもそろそろ終盤な気配。

DSC_5899群馬の公園で風車があったので撮った。「オランダ行ってきたって言ってもばれないね!」とか言ってたらホントに騙される人がいるんだから世の中わからないもんだ。

日が落ちたので帰宅モード。とはいえまだ17時すぎなので、ラーメン食べてこう、ということに。辛いの。私は辛いのは普通程度には食べられると思ってたんだけど、どうもそんなに得意ではないようだ。すんげー辛い。なんか、まわりの人たちみんな涼しい顔して食べてたけど、もう汗だくよ。ただでさえ厚いくちびるが、食べ終わる頃には若干腫れていたような気がする。でもおいしかった。あの辛さが半分くらいだったらよりよかったけど(笑)。

DSC_5934んで食後のデザートに、と買っておいた妙ちくりんを食べる。んまぁい。私これかなり大好きだ。6個パックお買い上げしたけど、全部自分で食べちゃったもん :d んなことやってるからふt(ry

しばしぼんやりした後、本庄児玉ICへ向かう。ガソリンが家までもつかなーどうかなーってとこだったので、IC 直前のスタンドで給油。お金払いに行ったらお店のオニーちゃんが「あれ、ホーネットっすか!? 自分もホーネット乗ってるんッス! 裏に止めてあるんッス! 白ッス!」と、やたら嬉しそうだった。

本庄児玉から関越に乗る。が、えらい渋滞。まあそこはバイク、がんばってすり抜ける。いやしかしすり抜けは神経使うのでホント疲れる。普通車の皆様的にもあまり精神衛生上よくないだろうし、なるべくならしたくないもんです。ガソリン入れといてよかった・・・と思いつつ、東松山あたりから少し流れ始めた。だんだん流れがよくなっていったけど、新座料金所を超えたとたん再び渋滞。おいおいまたかいな・・・。でもまあ渋滞していたわりにはそこまで遅くならずに帰宅できたのでよかった。

このツーリングで、ホーネット 10000km 突破。買ってちょうど1年くらい。すっかりわたしの大事な大事な相棒ですわ。

総走行距離:785.2km [Map]
写真:Niigata – Gunma Trip Oct2008 (45/GRD 97, D80 816)

新潟 – 群馬ツーリング #001
新潟 – 群馬ツーリング #002