都電荒川線 途中下車の旅

かつて都内に多数存在していた都電の路線のうち、唯一の存続路線である荒川線。昭和に戻されたような、ちょっとレトロな雰囲気ただようこの路面電車、そういえば乗ったことなかったような。というわけで、今日はあゆみさんとふたりで「都電荒川線 途中下車の旅」なのでした。ふたりしてチビっ子なので、ちんまり隊と呼ぶ。

F3000373午前 11:30 、ちんまり隊は都電三ノ輪橋駅にて集合。素晴らしくいい天気である。まずは焼き鳥で軽く腹ごしらえをし、ジョイフル三ノ輪なる商店街を行く。この商店街、なかなかにナイス路地の宝庫で、あっちの路地をフラフラこっちの路地をフラフラ。壁、朽果てたバイク、ニャンコ、怪しい寺・・・被写体に事欠かないジョイフルな時を過ごした。

1日乗車券(大人 400円)を購入し、三ノ輪からいよいよ都電に乗車。チンチーン! という音が軽やかに響く。ゴトゴトと揺れながらゆったり走る路面電車は、なんだかとっても心地いい。

しばらく都電に揺られ、次に降りたのは荒川遊園地前。あらかわ遊園行っちゃおうぜ、とまあこういうわけである。電車を降りててくてく歩いて行くと、あらかわ遊園というゲート、そしてその横になんとも見る者を圧倒するモニュメントが(笑)。

R0014149いやもうね、これ発見した瞬間ふたりして爆笑ですよ。そんで「どうやって撮るか!?」「このアングルよくね!?」「逆光とかもカッコイイ!!」とまあ大ハシャギ。いやぁ、なんともパンチの効いた銅像(?)でした。

R0014158さてあらかわ遊園。ここはこぢんまりとした遊園地で、入園料大人 200円也。ところが、天皇陛下御在位 20年記念ということで、入園料が無料だったのでした。わーい。天皇陛下ばんざーい! てなわけで「いいんですか?」「おじゃましまーす」とかいったいどこの家に遊びにきたんだというかんじで入園。入園料無料といい天気もあいまって、いやもうすさまじい人大杉。わたしもっとこう、閑散としたかんじを勝手に思い描いてたんだけど、親子連れで大変な賑わいだった。

F3000378頭上を行く自転車みたいなのや、かわいい汽車ポッポみたいなの、観覧車、謎の動物の乗り物、などなど、ゆるーい乗り物がいっぱい。「どれか乗ろう」とか言いながらぶらぶら。動物広場なるところではヤギやヒツジと触れ合えるコーナーもあった。日だまりでかたまってるヤギや、隅っこで並んでるヒツジ、眠るヒツジ。ネコ助以外にあんなに動物撮りまくったのも久々だな。わたしたちの他にも一眼レフやら二眼レフやら、あとあの大人の科学のおもちゃの二眼とか、カメラぶら下げた人がけっこういて、知ってる人いたりしてねー、なんて。

はい、いたんですね。うめさんえもやんが。うめさんのお友達さんたちと来ていたようで、まあなんという偶然。ひとしきりおしゃべりした後、我々ちんまり隊は都電の旅の続きへと戻って行くのであった。ああおもろいw

さてあらかわ遊園を後にした我々は、はらへが最高潮になったので近くにあったモスでお昼ごはん。久々にファーストフード食べた。たまにはいいな。そしてふたたび都電。こんどは飛鳥山で途中下車。

F3000390飛鳥山公園を行く。祭り囃子にあわせて踊る人などを見物し、公園内を歩く。きれいに整備されたいい公園だ。木のトンネルみたくなってるんだけど、ぜんぶ桜っぽい。コリャ桜の時期にまたぜひ来たいなぁ。ここも親子連れ多く、砂場やブランコ、滑り台とひととおりそろってる。そしてちんまり隊は、雲梯に目を付ける。

なつかしい!「ともちゃん、ちょっとやってみて」とのあゆみさんのリクエストにお応えして、いざ出陣。しかし・・・腕が前に出ない。うそーん。自分の体重を支えきれないのだ。1,2本進んで、もう限界。にわかに信じられなかった。その昔、小学生の頃はそりゃもう軽々と 2段飛ばしくらいでサルのように渡ったものを。なんか悔しいので雲梯練習したいんだけど、近所に雲梯ある公園ってないや。

R0014269公園から王子駅の線路のほうに降りて行く小径がまたいいかんじ。線路沿いを歩いていると、撮り鉄の少年たちを発見。小学生〜中学生くらいかな? 貨物列車を狙っているとのこと。みんななかなかにいいカメラを持っていた。

その先に、これまた雰囲気のガラリと変わる風景。古めかしい家が立ち並ぶ。スナックとか居酒屋とか看板が出ているんだけど、人の気配のない家もある。すごく不思議な場所だった。

ふたたび都電に乗る。チンチーン! こんどは鬼子母神前。電車を降りる頃はすでに日が暮れ始めていて、もう 30分もすれば真っ暗になってしまいそうなかんじ。とりあえず鬼子母神へ急ぐ。

R0014293もう薄暗いからか、参道にも人はまばら。境内はおもっていたよりも広く、中に駄菓子屋さんがある。もう店じまいだったけど、なんかとってもいい雰囲気だった。後で、店主のおばあさんはなんと 13代目だということを知る。ニャンコもいっぱいいるみたい。また来たいな。

R0014310鬼子母神にお賽銭してお参りしたら、来る途中にみつけたかわいいコーヒー屋さんに入って休憩。そしてなんとそこで昼間あらかわ遊園で遭遇したうめさんのお友達ご一行様に再会。もうビックリさ(笑)。

さらに都電は進む。終点・早稲田である。都電全線制覇だよ。チンチーン! とはいえ、もう真っ暗。ほんとはわたしが学生時代を過ごしたこのまちをご案内、と洒落込みたかったんだけど、今日は日曜で学内に侵入はできないし、となると意外となんもないし真っ暗なのよね。とりあえず改修工事の終わった大隈講堂に行き、記念撮影。しかし、暗い。だめだコリャ。

お腹もすいたので、「まほうつかいのでし」なるお店でスパゲッティをいただく。さあこれでごはん食べたらおうち帰るのみだなーとおもいつつパスタを頬張っていると、この旅の展開を変える一言をあゆみさんが言い放ったのである。

「ともちゃんがブログで言ってた、鬼っ子、おいしそうだね」

そこで思い出す。そうだ、小藤屋は今、祭開催中だ。まてよ、たしか店舗、王子にもあったはず。ぬあああ!! さっき行ったじゃん王子!!←飛鳥山の目と鼻の先。え、今何時? 19時? 小藤屋何時まで? 20時? 間に合う? 間に合うんじゃね?

というわけで、王子駅。いやー、都電1日乗車券、万歳! 天皇陛下万歳! そしてあゆみさんは宣う。「鬼子母神・・・だね」ああ。この旅は、神がかっていたのだ。鬼子母神。そう鬼っ子の神様が、あのとき、お参りしたときに、鬼っ子を買いに行きなさい、王子にあるでしょ、とそっと耳元で囁いて下さったのだ。きっと。

R0014320王子駅からすぐのところに、小藤屋王子店はあった。祭は開催されていた。ていうか、すさまじい祭っぷりだった。我々ちんまり隊は、鬼っ子の個別包装タイプ(通常価格 500円のところセールで 380円。天皇陛下万歳。)を買い、ほくほく顔でふたたび都電へと乗り込むのであった。

あゆみさんが途中下車、そしてわたしも 20時過ぎ、終点三ノ輪橋で下車。昼間賑わっていたジョイフル三ノ輪は、もう眠っていた。そしてわたしは歩き出す。こうしてちんまり隊の「都電荒川線 途中下車の旅」は終点を迎えたのだった。

F3000368以前お友達の従妹さん(つまり赤の他人)が都電荒川線のことを書いていて、おもしろそうだなーと思いつつなかなか機会がなかったんだけど、今回突然実現したこの「都電荒川線 途中下車の旅」。いろんなサプライズや神がかり的できごともあり、もう大充実の1日でありました。まだまだ行ってみたいところはあるし、今回豪快にすっ飛ばしたところにもよさげなところがきっとあるに違いない。都電荒川線サイコロの旅とかどお? 出たサイコロの目の数分進んで途中下車して散歩すんの(笑)。ま、とにかくまた第2弾、第3弾と行ってみたいなとおもいました。

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