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野沢温泉ツーリング [前編]

愉快な仲間たちが定宿にしている野沢温泉の宿(3月にスキーでも行った)に行くツーリング。参加者総勢21名、バイク20台。よって、いくつかのグループに分かれて目的地野沢温泉を目指すことになる。ルートは3つ提示されたのだが、ひとつは高速多めで物足りない(高速嫌い)、ひとつは女子供はすっこんでろなので参戦不可、ひとつは奥志賀・志賀草津は帰りのルートにしようとおもってるので避けたい。うーむ、こりゃチームぷちとも結成するしかないなぁ。

てなわけで、地図を眺めてわたしが食べたいものを食べるルートを勝手に決定。言っとくけど、しっぽりなんかこれっぽっちもしてないんでそこんとこよろしく。チームぷちともナメんなよ。デコボコ団の呼称を賜り、粛々と当日の朝を迎える。

10/29(土)東京 – 奥利根 – 越後湯沢 – 野沢温泉 340.9km [Map]

7:20 関越道・嵐山PA 集合。例によって前日に実家入りしていたため、余裕の 6:30 出発。予定通り 7:10 に到着すると、集まり始めたメンバーたちは朝食をとるなどしていた。最初で最後の集合写真などを撮り、予定より20分ほど遅れて 7:50 頃嵐山を出発。他のチームが上信越道で長野方面へ向かうのをよそに、我々はそのまま関越を走り、沼田IC でおりる。

r64 で片品へ向かう。途中、すこし道を逸れて宇条田峠というところを通ると R120 へのショートカットになるんだけど、ものすごく細い道なのでこりゃ~見落とすだろうなぁ~とおもっていたが、前を行く CBR がまるで知った道を行くかのように見事な先導をしてくれた。褒めてつかわそう。しかしその次の R401 から r63 へ入る分岐は通り過ぎた。褒めてつかわさない。

R0016448すぐに気づいてUターンし、r63 に入る。奥利根ゆけむり街道という名前がついているとおり、道すがら温泉地が多い。渓流沿いを走る道は気持ちよく、照葉峡は関東の奥入瀬とも呼ばれるそうで、紅葉もとてもきれい。ついついバイクをとめて撮りたくなる。大人数だとこれができないから少人数で動きたかったのだ。

R0016480いちおうダムでも押さえとくか。てことで、奈良俣ダムに寄ってみる。日本最大級のロックフィルダムだとか。なんかピラミッドみたい。r63 はこちら側は車は少なかったが、対向車線には尾瀬に向かうらしき車が多かった。あちこちで工事をしていて、やたらと片側交互通行が多かった。

そのまま r63 を走り、水上に出る。ここでわたしが食べたいもの第1弾。小荒井製菓で妙ちくりんを、である。小荒井製菓といえば生どらなわけだけど、わたくしの愛してやまない伊勢崎の妙ちくりんと提携しているらしく、ちょっと種類は少なめだけどここでも妙ちくりんが買えるのだ。というわけでお昼はもうちょっと先まで行ってからなので、ここでおやつタイム。妙ちくりんと、生どらも半分こして食べた。妙ちくりんは言わずもがな、どら焼きもフワッフワでおいしかった。

小腹を満たし、再び走る。r270 で猿ヶ京へ抜けて R17 に出る。三国峠を越えて、目指すは越後湯沢である。

R0016494ここでわたしが食べたいもの第2弾。中野屋でへぎそばを、である。いつもスキーの時にすごい混雑で食べられなくて、スキーシーズンを外して食べに行こうとおもっていたのだ。お店に到着したのは13時頃。店の前には10人ほどの行列ができていたけど、せっかくなので並ぶ。20分ほど待って店内へ。中へぎそばと、夜ごはんが大量なことがわかっているので迷ったけど、やっぱり舞茸の天ぷらも外せない。へぎそばも舞茸もウマし!

R0016533見慣れた越後湯沢の街を通りぬけ、湯沢の基地を素通りして R353 へ。R117 に入ると退屈な道がしばらく続き、途中の道の駅で休憩しつつ、r502 で野沢温泉へ。先の地震でできたらしきヒビがあったり、舗装をはがして工事していたりという箇所が多く、ちょっと走りにくい。だけどちょうど日が傾いてくる時間で、山の上から野沢の街を見下ろしての夕日は素晴らしかった。

なんだかんだで宿に着いたのは16時半過ぎ。既に到着している2チーム10台に続いてバイクを停めるべく、ゴソゴソやっているところへ最後のチームも到着。そして各々の部屋へ散っていく。夕食の前にとりあえず温泉。外湯めぐりをしたいとこだけど、あまり時間がないのでとりあえず宿の内湯でひとっ風呂浴びる。

R0016551で、宴。あいかわらず凄まじい量の食事である。お造り舟盛り、天ぷら、カニ、餃子鍋、うなぎ蒲焼、ポークステーキ、などなど、って、もはや過食レベル。さらに手作りケーキまで登場して、満腹をはるかに超越している。でも不思議なもので、2次会という名の部屋飲みでも気づいたら飲むだけじゃなくてつまみ食べてるんだよね・・・。胃袋恐るべし。ていうか、ヤバし。

IMG_2150過食ヤバしなので、温泉街へ散歩に出る。悪あがきというか、無駄な抵抗というか、気休めというか、なんというか。でもまあ夜の温泉街もまたよい雰囲気であった。宿を出てからお風呂の用意をしてくるべきだったことに気づいたが、時既に遅し。外湯めぐりはまたの機会に。

野沢温泉ツーリング [後編]

青森旅行記

9月30日(金)

東京駅八重洲口から出ている高速バスに乗り込み、青森を目指す。21:30 に東京駅を出発したバスは、途中盛岡や八戸に止まる。盛岡で7割方降り、八戸でほとんど降り、三沢まで行くのはわたし1人であった。

10月1日(土)

朝9時、三沢駅到着。予想はしていたけど、駅の周りは何もない。だけど駅舎はとてもきれい。時間がありすぎるほどあるので、十和田へは歩いて向かう。15km ほどなので、まあ3時間もあれば着くだろう。

R0016272果てしなく続く1本道。r10 をひたすら行く。周りには畑や田圃が広がり、空は広い。空気は冷たいけれど、よく晴れて日差しがなかなか強い。日焼け対策をまったくしてこなかったことを悔やむ。

r10 と並行して十和田観光電鉄が走っている。北里大学前、、あ、高校の時の友達が「キャンパス青森なんだよ・・・」と言っていたっけ。ここか。このあたりからだいぶ車も増え人もちらほら。街らしくなってくる。

そして十和田駅。うらぶれた駅舎には、ちょこちょこ人がいる。薄暗いのは節電のためか、もともとなのか、判断不能。ちょうどお昼時なのでごはんを食べようかともおもったが、駅の周りよりももうちょっと行って繁華街(というか商店街?w)っぽくなっているところのほうが店がありそうだと判断し、さらに歩くことにする。

IMG_1956そうこうしているうちに、第一にして唯一の目的であるところの十和田市現代美術館に到着。ではもう先に見てしまおうか。おもったよりも小さい美術館。でも造りは面白い。館内撮影禁止だったのであまり撮ることもできなかったけど、常設展をゆっくり見て回った。

さて、いいかげんおなかがすいた。さっきから歩いていると、やけに「十和田バラ焼き」という幟を目にする。牛肉や豚肉を玉ねぎと一緒に甘辛いたれで炒めたもので、十和田の庶民のソウルフード(ってなんなのw)だそう。せっかくなので適当なお店に入っていただくことにする。

バラ焼きショップ ふじの入ったのはバラ焼きショップふじのというお店。最初バラ焼き定食でもいただこうかとおもったんだけど、丼ものがやけに安いのでこちらに惹かれる(笑)。牛より豚のほうが好きなので豚肉のバラ焼き丼。おみそ汁もついてお値段なんと ¥350- 安っ!! そんでもってすごく美味しかった。量も多すぎずちょうどいいかんじ。すさまじい満足感だ。さすが庶民の味。

お腹を満たしたら、ふたたび街をウロウロ。かなり寒い。公園を歩いてみたり、新渡戸記念館をチラ見してみたり。いいかげんヒマなので、いったんホテルにチェックインする。すごい安宿なんだけど、とてもきれい。ベッドに横になりちょっと昼寝。気づけば2時間ほど眠りこけていた。

目が覚めるともう夕方、薄暗くなってきている。ここでわたくしの大好きな、地元スーパーチェックに出かけることにする。旅先で地元のスーパーを眺めるのがすごい好きなのだ。東京じゃちょっとお目にかかれない食材に出会ったり、激安だったり、見てるだけでちょう楽しい。スーパーでかなりの時間をつぶせるのだ。

今回おじゃましたのはヤマヨ十和田店、そしてユニバース十和田店。ヤマヨのほうが古いっぽいかんじ。鮮魚コーナーの充実っぷりがすさまじく、ちいさな魚市場がスーパーの中にできちゃいました的雰囲気。すぎょイ。そして安い。ユニバースのほうは、新しいかんじ。チョコモナカジャンボが88円! ウチの近所にもほしいぜ・・・。わたし的にはヤマヨに軍配。ちょっと食べてみたかったザクリッチを買って、ホテルに戻る。朝のパンが残っていたのでそれを食べて、ザクリッチをデザートに食べて晩ごはん終了。いいのいいの、お金ないしw 昼間のバラ焼きおいしかったし。

持ってきていた文庫本を読んだり、テレビを見るともなく見たり、風呂入ったり、友人と電話したりしているうちに青森の夜は更ける。

10月2日(日)

R0016313ツーリングと違って、朝はゆっくり起床。今日もいい天気だ。ホテルの朝食バイキングをたらふくいただいて、部屋に戻る。そして二度寝(笑)。こんなこと普段の旅ではありえないけど、時間がありあまっているのでできてしまう。たまには悪くないかな。

10時、チェックアウトギリギリの時間にチェックアウト。そして出発。もう十和田市内も昨日歩きつくした感があるので、とりあえずバスの出る三沢に行ってしまおうか。例によって、歩いて。とその前に、まずスーパーに寄る。昨日見て心惹かれた鮭弁当、焼き鮭と唐揚げときのこの炊き込みごはんと漬物とゴボウの煮物、これだけついて ¥250- ですよ奥さん。今回食費はおもいっきり切り詰めるつもりではいたけど、まさかここまで抑えられるとはおもわなんだ。しかもウマい。素晴らしい。とにかくこのお弁当を買って、十和田駅で少々お土産などを買い、三沢に向かって歩く。

朝はものすごくよく晴れていたのに、途中怪しい雲が背後から追ってくる。パラパラと弱い雨を降らせたりしているが、雨脚は強くなるでもなく、折りたたみ傘をさしてみたり、しまってみたり。そしてまた3時間ほど歩いて三沢駅に着くとじきに雨がザーッと本降りになる。ああ、早く着いていてよかった。夕方には止む予報なので、駅でしばらく時間をつぶす。

お腹がすいてきたので、さっき買った鮭弁当を食べる。ウマし!! もう、ホント今回食べ物が安くてウマくて最高であった。ちゃんと地元の食べ物だしね(笑)。そしてじきに雨も止んできた。でも、バスの時間までまだあと5時間以上ある・・・。ああ、帰りは八戸からにすればよかったなあ、などと思うも、時既に遅し。

というわけで、ヒマつぶしにまた歩く。とはいえ何があるでもないので、とりあえず市街地へ向かうことにする。商店街らしきものはことごとくシャッターが下りているが、これは日曜日だからなのか、なんなのか。歩いていると、外人さんとすれ違う。意外におもっていたら、そうだ三沢は米軍基地があるのだ。基地の周りはやっぱりちょっと雰囲気が変わる。Yナンバーの車多し。

米軍基地の横を通り過ぎ、三沢空港に行ってみることにする。きっと小さな空港だろうけど、田舎の小さな空港の雰囲気ってなんか好きなんだよね。ちょっと郷愁感漂うというか。ヒコーキヒコーキ! と胸躍らせ、空港に到着。

R0016330ちょうど日が傾いてきて光のぐあいがいいかんじ。閑散とした小さな空港だけど、デッキに出るには有料。そしてなんか人がいない。ので、デッキには出られなかった・・・。ショボーン。飛行機の発着もあまりないみたい。ショボーン・・・。

まあそういうわけで、日が暮れてきたので三沢空港を後にして、再び駅に向かいつつ街中を歩く。日が暮れると寒さはよけいに身にしみる。真冬に着るようなモコモコの上着を着ているけど、それでも寒い。昼間の日差しの下では「これはさすがに暑かったかな」とかおもってたんだけど。

ちんたら歩きつつ、またまたスーパーに寄って(ユニバース松園町店)バスの中で食べる食料を調達し、駅に戻ってくる。待合室は暖房がきいていて温かいので、ここでしばしバスを待つ。もうちょっとだ。

20時5分前きっかりにバスは現れる。乗客はわたしともう1人のみ。そして出発。八戸でまた10数名を乗せ、東北道で東京へ。帰りは盛岡は寄らないようだ。途中の岩手山SA で車外に出たけど、恐ろしく寒かった。佐野SA まで戻ってくるとそうでもなくて、ああやはり東北は寒いなぁとおもうなどした。

10月3日(月)

7:55 に東京駅到着予定である。しかし、(東京駅から歩く気でいるので)定時到着だと実は微妙に会社に間に合わない。おそらく20分ほど早めに着くだろうと予想していたので、まあ大丈夫だろうとおもっていた。佐野SA を出発したのは 5:30 。6時過ぎに首都高に入る。しかし朝の通勤時間帯になろうかという首都高、さすがに詰まり始める。気にしてもしょうがないのはわかっているけど、どうしても iPhone で渋滞情報やら地図やらチェックしてしまう。

しかし見事に 7時過ぎに新宿駅到着。これなら東京駅には 7:30 くらいに着けるだろう。おもったとおり、ちょうど 7:30 にバスを降りる。あとはひたすら歩くのみ。

8時過ぎ、無事に帰宅。玄関の外に置いておいたネコのエサ皿は、きれいに空になっていた。そして荷物を置いて作業着に着替え、何食わぬ顔ですぐに出社する。週末に青森なんて行ってませんよ、とばかりに。

米沢・福島ツーリング [後編]

9月24日(土)米沢 – 東京 421.8km [Map]

R0016156朝起きて窓の外を見ると、気持ちのいい晴天だ。この空を待っていたのだ。昨日の土砂降りはいったい何だったのか。でもまあどちらかといえば走り的メインは今日なのでよしとしよう。もう少し惰眠を貪っていたい欲求をぐっと抑えてベッドから這い出す。簡単に朝食を済ませ、予定通り7時過ぎにホテルを出発。

米沢を出て、R13 をひた走り福島方面へ。地元ナンバーの四輪たちはやけにペースが速い。広域農道に入り、看板を見落としたのか少々道に迷いつつ、磐梯吾妻スカイラインへ。ここからは景色がステキだったりグネグネの峠道だったりなので、浄土平のパーキングで落ち合うことにして各々自由行動とする。

R0016203高湯側はタイトなコーナーが続く。まだそんなに車は多くない。バイクはけっこういる。そして突如開けるあの景色。去年来ているにも関わらず、どうしてもバイクを停めて写真を撮りたくなってしまう。火山ガスが出ているので、停車禁止の区間もあるのだけど。

ひとしきり写真を撮って遊んで、浄土平のパーキングへ。ここも通常は有料なんだけど無料開放されている。吾妻小富士へ登れるようになっていて、去年はスルーしたんだどせっかくなので登ってみることにした。

R001622510分ほどで登頂。山頂はカルデラになっていて、その周囲を一周できるんだけど、さすがにそれを歩くと時間がかかりそうなのでやめておく。ここは風が強く、とにかくすさまじく寒かった。バイクの格好で登っているのにちっとも身体が温まらない。耳が凍りそうだった。

プチ登山を終えて再び走る。前半は撮りまくったので、後半はひたすら走る。

R0016234つづいてこんどは磐梯吾妻レークライン。去年は走らなかった道だ。ここはわりとゆるやかなコーナーが多く、周りのバイクたちのペースも速め。途中展望台に立ち寄り湖を望む。その名も「三湖パラダイス」。

最後は磐梯山ゴールドライン。ここも1,2箇所の展望台に立ち寄りひたすら駆け抜ける。3本つづけると全長 60km ほどになるのかな、けっこうお腹いっぱいである。これら3つの有料道路、本来ならば全部で 2310円(二輪)かかるのだ。うーん、ブルジョワ。これが無料ってんだからありがたい。

IMG_1913さて、会津若松にほど近い猪苗代湖のほとりまでやってきた。なんだかんだでもうお昼近くなっているし、少々お腹も空いてきているのでこのへんでお昼にしてしまおう。なんか蕎麦が食べたかったので、通りすがりに見つけた蕎麦屋にサッと入る。かき揚げ天そばをいただいた。かき揚げウマし。

R0016250右手に猪苗代湖を望みながら R49 を行く。前に来たのは3年前だったか。前回は猪苗代湖の周り西半分を走ったので、今回は東半分を走りたかったのだ。というわけで r9 に入って湖南を目指す。県道を逸れて湖のほとりへ。猪苗代湖から磐梯山を望む。

そして R294 で白河へ向かい、そのまま白河中央IC から東北道へ。給油のために立ち寄った那須高原SA で福島銘菓ままどおる発見。どうもできたてのようで、まだあたたかかった。あたたかいままどおるをお土産に買って積み、バラ売りされていた御用邸の月(まあアレだ、萩の月のパチモン)をおやつに食べた。

東北道は順調で、途中少し事故渋滞があったものの大したこともなくやり過ごし、蓮田SA へ戻ってくる。この那須高原から蓮田は、大した距離でもないのになんだか時間がかかったし、異様に疲れた。でもまあ蓮田までくればあともう一息。さすがに疲れていたので、普段は乗らない関東屈指のブルジョワロード・首都高速道路にのっておうちへワープ。右手前方に見えていた東京スカイツリーが、くるっとまわって左手にくるのがなんか楽しかった。首都高は滅多に乗らないけど、のったらのったで東京空中散歩気分ですごく楽しい。そして無事に帰宅。

R0016172とういわけで、福島のブルジョワロードを行く旅は無事に終了。現在この道路が無料開放されているのは、おそらく福島=原発で観光客が激減してるからなんだろう。紅葉の時期にはまだ早いけど、それにしたって去年よりだいぶ少なかった。まあ、走る方にしてみればありがたいことではあるけれど。行く先々で「がんばろう東北」という文句を見るにつけ、なんだかなぁという気分になりつつ、友人でも被災地へボランティアに行ったりする人もいたりすることを思う。わたしはちょっとそこまでするにはいろんな余裕がないけれど、せめてこうやって旅に出て東北にお金を落とすくらいはできるかな。って、ブルジョワロード無料だったんだけどさw まあ、自分の生活をちゃんと営むことがこの国のためになるんだと信じて、わたしはこれからも普通に生きていこうとおもう。景気がよくなることを祈りながら。

総走行距離:783.4km [Map]
写真:GRD 23/153, D80 0/22, iPhone 2/19 (GF1 1) [flickr]

米沢・福島ツーリング [前編]

米沢・福島ツーリング [前編]

9月23日(金)東京 – 米沢 361.6km [Map]

わたくし的ブルジョワロードの代表格である磐梯吾妻スカイライン、去年走ってたいへん気に入ってしまったわけだけど、如何せんブルジョワ。すなわち通行料が高い。その磐梯吾妻スカイライン、そして磐梯吾妻レークライン・磐梯山ゴールドラインの3つの福島県の観光有料道路が無料開放中と聞いて黙っていられるはずもなく、今年も米沢・福島ツーリング を敢行することにした。

P10208166時蓮田SA集合、と言いはじめてからどれだけ経っただろう。今年、夏に行こうとしていた奥只見や奥日光を含め、ここ数ヶ月のツーリングの予定はことごとく天気に恵まれず延期に次ぐ延期。今回ようやく蓮田集合が実現した。晴れの予報であったが、雲が多く肌寒い。これから北へ向かうが、大丈夫だろうか。

蓮田を出発してじきに、雨が落ちてくる。すぐに止むだろうとおもったのになかなか止まない。なんてことだ。雨を避けて延期してきたというのに。しかたなく佐野SAに入りカッパを着る。いや、雨だから着るんじゃない。寒いから着るのだ。

R0016117西那須野塩原IC で東北道を下りて、那須高原を駆け抜ける。寒い。先日の台風で土砂崩れが起きたりしていたらしく、路面はところどころ砂が浮いている。大きな泥水の水たまりがあって、バイクはドロドロになってしまった。途中、殺生石という史跡にふらりと立ち寄る。遠目で見てお花畑かとおもったピンク色は、お地蔵さんの群衆であった。

那須高原を抜けて R289 に入り、 R181 で北上する。会津若松ではお祭りがあるらしく、少々渋滞にハマる。さらに北上して喜多方へ。

P1020851きたかたにきた。お目当ては、喜多方ラーメン。会津若松で渋滞にハマるなどしたので、市街地へは行かずに国道沿いのお店で済ませることにする。あっさりスープに縮れ麺、とろとろのチャーシューが美味であった。ラーメンて久しぶりに食べたなぁ。ウマカッタ。

お昼を食べている間に雨が降った。お店を出る時はちょうど止み間だったけど、いつ降ってきてもおかしくない空だ。ともかく、本日の目的地・米沢を目指す。

R0016138R459 に入り、r54 で檜原湖のほとりを駆け抜ける。途中、トンネルを抜けたら、そこは雨だった。さきほどまでのようなにわか雨的な雨ではなく、本格的なジャジャ降りである。なんだよもう、晴れるんじゃなかったのかよ・・・。さっき泥まみれになったバイクは、雨で少々洗われるかたちになった。

去年も走った西吾妻スカイバレー、楽しい道だけど、このジャジャ降りではとても走りを楽しめる状況ではない。フロントタイヤの溝が減ってきてることもあり、かなりのビビリ運転とあいなった。とりあえずコケなくてよかった・・・。
山をおりると、雨は止んでいた。米沢の市街地は雨の降った形跡もない。山の中だけだったのかな。ともあれ、ホテルに着く頃にはカッパも乾いてくれた。

雨に濡れて芯から冷えてしまった身体をあたためるべく、とりあえずフロ。今回泊まったホテルにはプライベートバスというのがあって、貸し切りでお風呂に入れるのだ。最近はビジネスホテルでも大浴場があったりするけど、それよりもいいサービスかも。かなり気に入った。

IMG_1900しばし休憩した後、米沢牛を求めて街へ繰り出す。とりあえず駅の方へ向かってみたが、なかなか閑散としている。いくつかお店をのぞいてみたりしつつ、焼き肉のものすごくいいにおいに惹かれて米沢牛の焼き肉屋さんへ。

地元の人が集まる店っぽいかんじで、決しておしゃれでもこぎれいなかんじでもないけど、お店の人もかんじがよくて、なにしろ安い、そしてウマい。お肉、トロけます。たいへんおいしい米沢牛をたらふく食べて、雨に大いにヤラレたことなどふきとんでしまった。ああ、シアワセ。

ホテルへ戻る途中、またしても雨がぱらつく。最後まで雨にやられた1日であった。

米沢・福島ツーリング [後編]

川越ランデヴー

先日のレイ・ハラカミとユザーンのライブで聞いた「川越ランデヴー」は、川越にあるごぼう屋のことを歌った楽曲である。エッセイのような語り口で、きんぴらに特化した牛蒡専門店とその店主のおじいさんとの何気ないやりとりが、ハラカミの音とユザーンのタブラのリズムにのせて描かれる。このごぼう屋が、なんと実在するというではないか。コリャ行かねばなるまい。本日のちんまり隊は、この「斉藤牛蒡店」を訪れ、ゴボウを買い、きんぴらを作って食べようではないか、の旅である。

東武東上線川越市駅に集合し、まずは小江戸と呼ばれる川越をお散歩。蔵造りの古い街並みは、たくさんの人で賑わっている。人もすごく多いしわりと車が頻繁に通るのでなかなかじっくり写真を撮るというかんじでもなく、目についたお店をのぞきつつぶらぶら歩く。

R0014655「まちかん」という刃物屋さんに入る。店内ではご主人と思しき男性や若い青年が包丁を研いでいる。砥石について質問すると、とても丁寧にこたえてくれた。石にはロマンがあるのだ。わかるなぁ。そして、その研いだ包丁の切れ味を試させてもらえることに。

R0014640これが、すんごい体験であった。わたしが普段家で使っている包丁はなんなんでしょうか、ていう。試し切りに用意された大根に刃をあて、スッと引く。その感触たるや、今まで味わったことのない、なんともいえないものなのだ。スッ。恍惚。切り方というのは大事なもので、スッと引いて切った切り口と、トン、と上から押すように切った切り口ではその触った感触がまるでちがうのだ。滑らかな切り口に、おもわず声を上げてしまう。すごい。7つもの工程を経て研がれた包丁そのものも、端正で美しい。いやもう、なんだか深い感動を味わった。刃物スゴい。

さらにぶらぶら。ちょっと路地を入ったところに、なんとも魅力的な縁側があるではないか。見れば無料休憩所とあって、そこに座る人々はかなり寛いでいる。よし、われらちんまり隊も休憩させていただこう。

F3000806寄り添うように生えたたけのこに大いに食いつき撮りまくる。さらに庭の奥にいくと、ニャンコが数匹いるではないか。和服を着た家主らしき男性にネコたちの説明を聞くなどし、のんびり眠るニャンコを撮りまくった。とてもかわいいニャンコたちであった。

菓子屋横町でちょこっと買い食いをし、ちいさなカフェちっくなところで喉を潤し、いよいよ本日の目的地である斉藤牛蒡店へ。しかし、ふと不安がよぎる。お店は不定休。今日は日曜日、観光客相手のお店ともおもえないし、もしかしたら休みかもしれない・・・。

R0014841しかしそれは杞憂であった。路地を曲がったその場所に、朱い幟がはためくのが見えた時、ふたりはおもわず歓声をあげた。「きんぴら」と書かれた幟と、おなじく暖簾。曲中で描かれるように、店頭にはショーケースが4つ並んでいる。ちんまり隊はその前で記念撮影をし、200円のきんぴら用の切ごぼうとにんじんのセットを手に取り店内へ。

R0014866店内はこぢんまりとしており、奥のほうには YouTube で見た映像とおなじ作業場の光景。そして、優しい物腰のおじいさんが現れる。代金を払うと、お店の隅にハラカミとユザーンの載った雑誌が置いてあることに気付く。おじいさんにファンなのですか? と問われ、そうだと答えると、どこから来たの? 遠くからありがとう、と、ごぼう茶をオマケしてくれた。しばし会話しつつ、一緒に記念撮影させていただく。とても優しくて素敵なおじいさんであった。ちんまり隊がお店にいる間、普通に地元の人がごぼうやきんぴらを買いに来ていた。斉藤牛蒡店は、まさにきんぴらに特化したごぼう専門店であった。いつまでもそこに佇んでいてほしいものだ。

ふたたび歩き、珈琲店でお茶をし、そして(実家に)帰宅。川越ランデヴーの主人公がそうしたように、わたしも母上に「これできんぴら作って」とお願いする。曲中では母親に「あんたこんな皮剥いて切ってあるごぼうなんか買ってきてどうするの。香りも何もかも飛んじゃってるわよきっと。だいたい今うちにごぼういっぱいあるのよ。自分できんぴらでもなんでも勝手に作りなさい」と叱られていたが、我が母はべつに叱りはしないだろうとおもっていた。しかし、真空パックされた切ごぼうを差し出すと、「何これ、だめだよこんなの」と言う。やはりこういう加工されたものには抵抗があるのだろうか。気持ちはわからんでもないのだが、「まあそう言わずに、おねがい」と頼み、とにかく作ってもらった。

そして夕食の食卓に上ったきんぴら。たいへんおいしゅうございました。
R0014873

九州(上半分)ツーリング #006 別府 – 小倉 – 門司

5/4(水)別府 – 小倉 – 門司 160.2km [Map]

いよいよ九州最終日。今日はもうフェリーの出る北九州の新門司港へ行くだけなので、朝はゆっくり起床。とはいえ、ホントに新門司に行くだけだと 100km そこそこしかない。船の出港は 19時、時間はたっぷりある。てことで、今回 iPhone にお株を奪われほとんど出番のなかったツーリングマップルを眺めて寄り道を考える。国東半島をくるっと回ってもいいんだけど、そうするとちょっと距離が伸びすぎるかなとおもい、見つけたのは北九州市にほど近いところにある平尾台というところ。ちょっとしたワインディングも楽しめそうだ。よし、そこに寄ろう。

別府を出て R10 で北上し、宇佐別府道路に入る。ここは高速無料化のエリアに入っており、せっかくなのでその恩恵にあずかることにする。ふたたび R10 に戻り、今度は椎田道路。ここも無料。県道にそれて、平尾台へ。

DSC_0583おう、なかなかいい眺めではないか。ここもカルストのようだ。ちいさい秋吉台といったかんじ。鍾乳洞もある。まあ秋芳洞行ったし、鍾乳洞はいっか、とここはスルー。天気がいいのでちょこちょこバイクを止めては写真を撮って遊んだ。しかし、なんか露出オーバー気味だなーとおもったら、なんとまあマニュアルになっていた。おいおい・・・。

山を降りればそこはもうすぐ小倉。なんだか無性にふっつーのパスタを食べたくなり、小倉なら都市だからふっつーのパスタ屋があるだろう、てことで小倉の市街地に向かうことにした。途中、ものすごい爆音のエンジン音が地響きのように鳴り響く。ランボルギーニとフェラーリであった。なぜかこの2台に挟まれてしまい、そのまましばらく走った。2台のスーパースポーツカーの間にあって、ホーネットのカムギア音なんかは猫の鳴き声にもならないのであった。ニャーン。

さて、小倉。小倉城にでも寄ろうかとおもったけど、地味に停める場所がない。まあいいや。ごはんたべよごはん。パスタパスタ。あ、プロントあるじゃん。安上がりでいいや。で、小海老のトマトクリーム。ああ、ふつうにウマい。ふつうでたいへんよろしい。わたしは今まさにこれを求めていた。さらにごはんの後、和菓子屋で柏餅チェック。しかし、小倉にはみそあんはない模様。小倉だけに。

DSC_0689さて、小倉まで来てしまえばもう新門司なんてのは目と鼻の先。フェリーターミナルには17時くらいまでに着けばいい。あまりにも早過ぎる。てことで、なんかねーべか、と地図を眺める。おや? 足立公園なんてものがあるではないか。九州にあって、足立! 足立ナンバーとしてはぜひこれ訪れなければならんだろう、という謎の使命感により行き先決定。たどりついてみれば、あら、なかなか雰囲気のいい公園じゃない。バイクを置いてしばし散歩。いいヒマつぶしになった。

そんなことをしている間に、山陰を旅してきた友人から連絡が入る。新門司港で落ち合う予定なのだが、彼は今壇ノ浦PAだという。ちょっと早いけど、フェリーターミナルに向かってしまうことにする。

R0014540そして新門司港。オーシャン東九フェリーターミナルにて無事に CBR と合流。時間があまりにも早過ぎるかと思われたが、バイクを置いて散歩がてら歩いてコンビニに食料の買出しやら竜宮城*1 に会社へのお土産を買いに行ったりしているうちに、じきに乗船の時間となった。

2等客室。雑魚寝である。今回は1人ではなかったので、女性部屋ではなかった。べつに構わないんだけど、隣にきたオッサンがちょっと強烈系で、うん、とにかく寝相は悪いわイビキは轟音だわでけっこうアレなかんじ。向こう側の隣の人は耐えかねて部屋を替えてもらったようだ。わたしはまあ、実害はなかったのでよかったけど、いやまあイビキは・・・他の人もかいてたしね。オッサンルームだから仕方ない。

5/5(木)新門司港 – 東京港

R00145751日船の上。途中、徳島県の津田港に寄港。ここからは去年と同じ道程となる。徳島までは船はそんなに揺れず、今回は船酔い大丈夫だろうとおもったら、徳島からはかなり揺れた。暇つぶしに文庫本を持ってきていたが、酔うことが目に見えているので断念。あ、あと船内でチョコモナカジャンボを発見して歓喜した。海の上のチョコモナカジャンボは、また格別であった。

隣のオッサンが、おもむろに小さなギター?ウクレレ?のようなものを取り出し、少々遠慮がちにぽろぽろと弾き始めた。この人もバイク乗りのはずなんだけど、これ背負ってツーリングしてたのかな・・・。流し? 他の人の目を(なぜかわたしが)気にしつつ、でも誰も文句を言うでもなく、ホッ。彼の演奏を聞くともなく聞いていると、Stairway to Heaven が。うおおおツェッペリン。わたしのテンションが上がったところで彼はギターをしまい、風呂へと出かけていった。

5/6(金) 13.9km

20110506055148_DMC-GF1朝 5:30 東京港到着。着岸してから下船するまで、すこし時間がかかる。6時頃にようやく下船。首都高で横浜方面へ帰りゆく友人と別れ、20分ほどで帰宅。朝の都内は空いていてよろしい。家の前ではネコ助が出迎えてくれた。一週間も放置してごめんね。ただいま。

というわけで、念願の九州(上半分だけだけど)ツーリングは、時折雨に降られはしたものの、事故も違反も立ちゴケもなく、無事に幕を閉じた。今回行きのフェリーが取れなかったことで宮崎・鹿児島は回れなかったんだけど、そのかわりに山口を走ることができたし、各地で友人たちに会えたおかげでたいへん楽しい旅となった。現地で歓待してくれた友人の皆様、道中ここや Twitter などで絡んでくれた皆様、そして34時間の船旅を共にした友人氏、ほんとにありがとう。

今後は高速の割引がなくなることもあいまって、なかなかこれまでのような思い切った遠出ができなくなるような気はしている。それでもわたしは旅に出る。全国制覇はもうすぐだ。→ぷちともの経県値(2011年5月現在)

総走行距離:2081.2km [Map]
写真:GRD 44/603, D80 21/481, iPhone 6/38 ( GF1 1 ) [Flickr]

*1 阪九フェリーの建物。竜宮城のような外観からそのように呼ばれているらしい。

九州(上半分)ツーリング #001 東京 – 大阪
九州(上半分)ツーリング #002 大阪 – 山口
九州(上半分)ツーリング #003 山口 – 福岡 – 唐津
九州(上半分)ツーリング #004 唐津 – 長崎 – 熊本
九州(上半分)ツーリング #005 熊本 – 阿蘇 – 別府

九州(上半分)ツーリング #005 熊本 – 阿蘇 – 別府

5/3(火)熊本 – 阿蘇 – 別府 295.3km [Map]

この日、予報がイマイチであった。午後から雨が降りやすくなる、というので、ならば雨の降らないうちになるべく走りまわってしまおう。カッパを着込み、7時前にホテルを出発。雨が降るからカッパを着るんじゃない、寒いから着るのだ。

R0014458阿蘇へ向かうには R57 を走っていけばいいのだが、走りたい道があるのですこし遠回り。R387 で菊池経由で r12 阿蘇スカイライン。道の左側には牧場が広がり、牛馬がたくさんみえる。天気はイマイチだけど、それでもすごく気持ちがいい。阿蘇を走るために九州まで来たといっても過言ではない。頼むから雨よ降らないで・・・!

DSC_0404そして大観峰。ツーリングマップル曰く、「多くのライダーが訪れる絶景の休憩所 ここに来ずして阿蘇は語れない!」だそうだ。駐車場にはバイクがたくさん。他県ナンバーもたくさん。

阿蘇の山頂方面へ向かってさらに走る。R212 から阿蘇パノラマライン。山頂にはロープウェイがあるんだけど、これに乗ったりしているといつ雨が降ってくるかわからないので断念。途中ちょこちょこバイクを止めては写真を撮り、ああこの雄大なかんじがじぇんじぇん伝わらないよと嘆き、空模様を心配しつつ、阿蘇を駆け抜ける。でも、ほんとうに気持ちいいのだ。

いったん阿蘇山を下り、寄り道。これまたどこで見たのか忘れてしまったけど、わたくし的「日本全国行きたいとこリスト」入りしていた、白水ダム。正式名称を白水溜池堰堤という。アプローチはなかなか難しいらしく、R325 から r8 に入り、しばらく走って r695 、そしてさらに細い道に入る。小さな看板を見落とさないように田舎道を走り(行き方はここに詳しい)、迷うことなく無事に到着。駐車場は最近できたものらしく、そこだけやけにきれいだ。バイクを置いて、歩く。

R001447210分ほど歩いてようやく姿を見せたそのダムは、まさに「日本で一番美しいダム」の呼び声に相応しいダムであった。流れる水のラインは光琳の描く水の流れを彷彿とさせまいか! 湖面に湛えた水が反射して美しい。上から、下から、右から、左から、ああでもないこうでもないと執拗に撮る。いやもう、ほんとここまできてよかった。

いいもん見たなーとおもいつつ、再びバイクに跨る。そして、再び阿蘇方面へ。まだ走りたい道が残っているのだ。本当は、ちょっと遠回りして竹田経由で行く予定だった。姫だるま工房にも立ち寄りたかったし、竹田あたりでお昼ごはんをと思っていた。しかし、とにかく空模様が怪しい。というか、すでに時折ポツポツと降り始めている。とにかく早く駆け巡ってしまおう。ごはん食べてる場合じゃない。

DSC_0499R57 で阿蘇方面へ、そして r11 に入り、やまなみハイウェイ。九重連山を望みながら走る道だが、雨だからか黄砂なのかわからないがよく見えない。ぽつりぽつりと落ちてきた雨は次第に強くなっていく。ああ、待って待って、おねがいだからこれ以上降らないで・・・。

わたしの切実な祈りもむなしく、湯布院のあたりでは雨はかなり本降りになっていた。本当はこの日の宿は由布院にとりたかった。いきたい旅館があった。しかし、リッパな旅館なのでお値段もリッパだし、そもそもこういうちゃんとした旅館は一人では宿泊できないのだ。なので、その外観だけ、もっといえば看板だけでもカメラに収めたい。ちょうど r11 沿いで通り道だ。行ける。

しかし、青看板に騙されてしまった。湯布院を目指していたら、r11 をそれてしまったのだ。しかも、湯布院の市街地はすさまじい大渋滞。バイクでもすり抜けるのがやっと。その上この雨だ。ああ、御宿 たまゆら、行きたかった。しかし、この雨と大渋滞の中を捜し回る気力はわたしにはなかった。いい、いい、いつかきっと、連れと一緒に泊まってやるさ。そうして泣く泣く湯布院を通過したのであった。

R0014502市街地を抜けると渋滞はあっさり終了。しかし、雨はあいかわらず容赦なく降りしきる。r11 に戻り山道に入ると、左手には由布岳が聳えていた。

DSC_0577そして本日の目的地・別府に到着。街じゅうが湯けむりにつつまれている。このあたりでちょうど雨が止んでくれたので、いったん宿に行き、バイクを置いてから徒歩で市内をうろつく。またしても降ってきた雨の中、けっこうな距離を歩いた。時間的に地獄めぐりをする余裕はなかったものの、まあ宿にも温泉はあるからいいや。

足湯などに浸かりつつ、ひとしきりうろついた後、事前に友人に教えてもらった茶屋で夜ごはんをいただくことにした。結局お昼は食べるタイミングを逸してしまったので、かなりハラペコである。

R0014527大分県の郷土料理であるだんご汁定食をいただく。だんごっていうか、ちょうぶっというどんっていうか、細長いすいとんっていうか、ああ、ほうとうにも似てるね、とにかくそんなのが入った豚汁ってかんじ。とてもおいしかった。それからやせうま(写真中央)。だんご汁のだんごとおなじ物体にきな粉と砂糖がまぶされている。学校給食にも出てくる大分では定番のおやつだそうだ。

ぶらぶら歩いて宿に戻る。途中コンビニでチョコモナカジャンボの誘惑に負けそうになるが、ここはグッと我慢した。宿に戻って温泉にゆっくり浸かる。雨に濡れた後ということもあって、身体の芯からあたたまるようでほんとうに気持よかった。

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九州(上半分)ツーリング #004 唐津 – 長崎 – 熊本
九州(上半分)ツーリング #006 別府 – 小倉 – 門司

九州(上半分)ツーリング #004 唐津 – 長崎 – 熊本

5/2(月)唐津 – 長崎 – 熊本 245.0km [Map]

佐賀県を赤く染めたものの、ほんとに寝ただけであまり佐賀を堪能していない。名護屋のほうに行ってみたい気もしたけど、この日は熊本で人に会う約束があるので時間的余裕がない。同じ理由で平戸にも行けなかったのだが、こちらも行ってみたかったな。まあ欲張ってもしかたないので、とにかく出発である。

R0014274R204 で伊万里、佐世保とどんどん走る。伊万里といえば焼物、でもバイクじゃ積んでいけないし、佐世保ってーと佐世保バーガーだけど、お昼にはまだ早い。通過。西海橋という橋のところに駐車場があったので、バイクを止めてしばし休憩。道を挟んで両側に海が広がる。入り組んだ地形がワクワクする。

いったん国道をそれて山をこえ、西彼杵半島の向こう側に出る。そして海沿いの R202 を走って長崎へ向かう。

R0014304バイクを置いて、すこしばかり長崎の街を歩く。九州は高校の修学旅行で来ており、ここ長崎にも来ているはずなんだけど、記憶がかなり曖昧である。できればゆっくり散歩したいけれど、そうもいかないのでとりあえずピンポイントで大浦天主堂に来てみた。記憶の乏しい修学旅行だけど、ここはわりと覚えていたのだ。西坂の丘で殉教した26聖人に捧げられた、木造ゴシック造りの日本最古の現存する教会である。白い壁に水色の屋根が美しい。

R0014311さてもうお昼にいい時間。なんで長崎に寄ったかって、もちろん長崎チャンポンを食べるためである。新地中華街でチャンポンをいただく。皿うどんも食べたかったけど、さすがにひとりでは無理なのでグッと我慢。なんか東京で食べるよりもあっさりしていた気がする。おいしかった。

チャンポンを食べて満足したので長崎よさようなら。熊本へのフェリーが出ている島原へ向かう。その途中に聳えるのは、20年前(うおおおおもう20年前になってしまうのか!)の火砕流で多大な人的被害をもたらした、雲仙岳である。

DSC_0316おそらく雲仙をのぼるメインルートは R57 になるんだろうけど、すこしばかり遠回りになるためショートカット。r210 から R389 に入ってのぼるルートを取る。r210 は麓のところはきれいな県道だけど、ある瞬間突如険道の様相を呈する。しかしわたしはこういう雰囲気の道は大好きなのだ。他の車はほとんどおらず、まあ走りにくいのは走りにくいけど楽しかった。そして R389 に入り2車線復活、眼前に雲仙を見据えてまっすぐにのぼっていく。

R0014327国道から仁田峠循環道路に入る。元は有料道路だったのが、無料解放された道である。入口で 100円程度の協力金を募っていた。途中の展望台からは雲仙ロープウェイが運行されており、見晴らしはすごくいいんだけど、晴れているにもかかわらずどうも空気が霞んでよく見えない。これが黄砂なのか・・・。

雲仙を下り、島原へ。そしてフェリーで熊本へ渡る。島原と熊本を結ぶフェリーには2つあって、ひとつは熊本フェリー、こちらは高速船なので所要時間30分。着いた時間によって今回わたしが乗ったのは九商フェリー、1時間の船旅である。カモメに見送られつつ、友人と連絡を取り合いつつ、バイクですか? と話しかけてきたオジサンと談笑しつつ、熊本港に到着。

R0014385友人との待ち合わせの前に急いで熊本城へ。白い大阪城も見てきたけど、黒い熊本城はやはりかっこいい。加藤清正の築いた石垣は美しく、天守からの眺めは、やはり黄砂で霞んでいた。大小天守とおなじくらい、宇土櫓も執拗に撮った。城マニアの影響にちがいない。ちょっと唐突に感じるほどに新しい建物は、3年前に復元が完了した本丸御殿。絢爛豪華な襖絵や天井絵は圧巻。

そして熊本の繁華街へ移動。やっと見つけた駐輪場にバイクを置き、友人と合流。旦那さんも交えて3人でまずはラーメンを食べにいく。自分でリクエストしておいてなんだけど、そういえば昼はチャンポンだったのだ。まあいいんだけど。

IMG_1170熊本ラーメンはニンニクたっぷりのコテコテが定番だそうで、餃子と豚まんも分けあいつつおいしくいただいた。やっぱ数人で食べに来るといろいろ食べられていいなぁ。妊婦である友人は塩分を摂りすぎるのがあまりよくないらしく、ラーメン断ちをしていたそうで、ああラーメンおいしい~と、よろこんでいた。

R0014448それから旦那さんがやっているバーへ移動。オープン前にお店を開けてもらって、貸切でまったり。わたしはバイクだったし、彼女も妊婦なのでお酒が飲めないのがなんとも残念ではあったけど、それでもコーヒーもリンゴ酢トニックもとてもおいしかった。

話は尽きることなくあっという間に時間は過ぎる。しかし友人は出産を一週間後に控えている身重のからだ、わたしも明日はなるべく早めに出発したい。てことで、秋に東京で会う約束をしてこの日は解散。遠い熊本の地で会えたことに心から感謝。

ちなみに彼女は予定日よりすこし遅れて昨日、無事女の子を出産。メールで送られてきた写真を見るにつけ、つい一週間前にいまにも出てきそうな大きなお腹を見ていただけに、すごく感慨深いものがあった。ほんとに会えてよかったな。ありがとう、そしておめでとう。すこやかに、すくすく育ってね。

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5/1(日)山口 – 福岡 – 唐津 317.6km [Map]

朝起きて、窓の外を見る。雨はまだ降っている。ただ、雨雲レーダーを見るともう少しで抜けそうなのだ。秋吉台は昨日も行けたしゆっくりめの出発でもいいかな、ということで雨が止むのを待つ。降ったりやんだりを繰り返しているうちに8時を過ぎ、止んでいるのを見計らってそろそろ出るかなぁと身支度をはじめる。

駐輪場の屋根の下で荷造りしていると、またしても雨が落ちてきた。走っている間に降ってきてしまうならもうあきらめもつくのだが、すでに降っている中走りだすのはものすごく躊躇われるものだ。ぐずぐずしているうちに9時を回ってしまう。いいかげん出なきゃ。雨が弱まったところで出発。

DSC_0269ホテルを出て30分ほどで、この日もやってきた秋吉台。止んだかと思われた雨はふたたび降りだしてしまい、せっかくのカルストロードでカメラを出すのも億劫になってしまう。ああ、晴れた秋吉台を走りたかったなぁ。もう少しすれば止んでくれるんだろうけど・・・とおもいつつ駆け抜ける。

そのまま長門へ抜け、海沿いの R191 を走らせながら次に向かうのは角島。ここも以前からずっと来てみたかった場所だ。このあたりまでくると雨はすっかり上がり、路面も乾いてきた。

R0014212海士ヶ瀬公園で角島大橋を望む。海が青い! ああ、空が青かったらどんなに気持よかっただろう。写真を撮っていると、横浜ナンバーのソロのライダーに写真を頼まれる。で、わたしも撮ってくれるというので、最初いやわたしはいいですって言ったんだけど、まあ1枚くらいあってもいいかな、てことでお願いした。この旅唯一の自分の写真だ。

橋を渡って角島へ。ざっくり駆け巡って、再び海士ヶ瀬公園に戻ってくる。わかめソフトとかね、話のネタ的には食べたほうがいいんだろうけど、わたしソフトクリーム好きじゃないし。ま、こーゆうのは片山さんにお願いしておこう(内輪ネタ失礼)。雲が薄く切れ始め、青空が見えるまではいかないものの日差しがチラチラと差すようになってきた。もうだいじょうぶだろう。ここでカッパを脱ぐ。

再び R191 を行く。山口県の左端をまっすぐに南下する。そして、下関。朝出るのがかなり遅くなったわりには、悪天候のせいもあって途中の寄り道が少なかったため、ほぼ当初の予定通りお昼時に唐戸市場に到着することが出来た。市場周辺は大渋滞していたが、わりとすんなりと駐輪場(らしき場所)にバイクを置くことができた。

R00142185年前に来たときはお盆休みで、市場は閑散としていて中の食堂でごはんを食べたのだった。しかし今日は人で溢れ、市場は活気に満ちている。わたしも人の波に飲み込まれつつ、あれこれ目移りしながらお寿司とふぐの唐揚げを買い込み、海辺で食べた。うん、ウマい!

唐戸市場を出て、下関ICへ向かう。いよいよ九州上陸である。関門橋を渡って・・・のつもりが、ぼんやりしていたら入口に入りそびれ、トンネルで渡ることになってしまった。ああう、しかも ETC 使えないのか、100円て、あわあわ。まあとにかくそんなんで、東京を出て3日目にしてようやく九州上陸を果たしたのであった。

遅くなったら高速を使ってしまおうかとも考えていたのだが、まあ時間もあるのでちんたら R3 で行くことにした。途中、国道をそれ、志免町というところへ寄り道。ここに、不思議な建物があるのだ。

R0014228旧志免鉱業所竪坑櫓というのがその建物の名称である。どこで最初に見たのか忘れてしまったけど、コリャあこの目で見ておきたいなぁとおもったのだ。何気ない住宅街?にある公園の中に、それは突然あった。横の広場ではソーラン節だかなんだかを練習する地元の団体、グラウンドでは子供のサッカーチームが試合をしている。そんな中に、突然あるのだ。残念ながらまわりはフェンスで囲まれ近寄ることはできないのだが、その存在感は不思議なものだった。夜はライトアップされるのかな。ちょっと見てみたかった。

そしてそのまま博多の市街地へ。博多に行くなら、もつ鍋食べたいよねぇ。でも、ひとりでもつ鍋ってないよねぇ。てかああいうのって大抵2人前からなんだよねぇ。うーむ。で、「もつ鍋 ひとり」とかでググッてみる。すると、出てくるではないかw これはもうおひとりさまレベル向上させてしまうしかないだろう。

R0014252そのお店は博多の繁華街にあった。オープンは18時からのようで、あと10分ほどある。まわりをウロウロしつつ、オープンを待つ。18時を少し過ぎてお店に入ると、カウンターにはすでに1組のカップルが入っていた。もつ鍋のシメによくラーメンを入れるけど、あれ死ぬほどウマいのね。このお店はそのラーメンをメインに食べさせるかんじ。1人前といってもけっこうしっかり鍋で出てくるので、うおお、食べきれるかな、とおもったけど、そこは食いしん坊のわたくし、杞憂であった。あっさり完食。いやー、おいしい。ひとりもつ鍋専門店にもかかわらずカップルがいたのでどうしようかとおもったけど(2人でもそれぞれひとつずつ鍋が用意される)、その後入ってくるのはちゃんとおひとり様ばかりだった。スーツ姿のサラリーマン、やけにおしゃべりなオッサン、アキバ系っぽい若者、などなど。あ、男ばっか(笑)。このお店、東京にもできないかなぁ。近所にできたら通いたいわー。元祖博多麺もつ屋

もつ鍋を堪能し、本日の宿泊地・唐津へ向かう。海沿いの R202 はすごく景色が良さそうだったけど、すでに日が暮れてしまって真っ暗。何も見えない。虹ノ松原なんかも雰囲気はよさそうだったけど、暗闇の中なのであった。

R0014258もうすぐ今日の宿に着こうかというところで、ライトアップされた唐津城が目に入ってきた。せっかくなのでちょっと寄り道。駐車場で地元のオジサンに話しかけられ、「東京から来たのか! このへんはなんもないだろ~」と笑う。いや、まあ、その、城があるじゃないか城がッ! そこにッ!! ・・・でその城にのぼってみたら、工事中だった。

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