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紀伊半島ツーリング #003 – 白浜

9/21(月)熊野 – 白浜 185.2km [Map]

6時起床、7時出発。今日もいい天気。目指すは白浜。

ホテルを出て R42 を走り出すと、すぐに七里御浜が目に入る。朝ごはんも食べたいし、道の駅にバイクを止める。しかし、お店はまだ開いていなかった・・・。

R0011982コーヒーだけ飲んで、浜辺のほうにいってみる。朝から砂浜でお弁当を広げている人、ワンコと走り回る人。そしてどこまでもつづく海岸線。朝の光をあびて、とてもきれい。

ツーリングマップル関西の巻頭に、いちまいの心惹かれる写真があった。燈明崎というところへいく途中の道、原生林の中を走る。こーゆうの好きなのよね。てことで寄ってみることにする。

R0011989おおお、まさにあの写真の場所! 燈明崎そのものはマイナーな岬なのかな? 人もおらず、でもいいかんじだった。景色もよろしい。古式捕鯨の見張り台とかがあった。ついでなので梶取崎にも寄ってみる。きれいな広場になっていて、南国ちっくだった。

R0012025お次は本州最南端・潮岬を目指す。なんか岬大好きっ子みたいだけど、旅人は端っこを目指すのでね。駐車場にはバイクも多い。灯台にも上ってみる。よく晴れていて、太平洋はどこまでもつづくかのようだ。

灯台の上から見下ろすと、崖のほうに人がいる。え、行けるの? 行きたい。でも遊歩道とかの案内がぜんぜんない。なんでなんで。行きたいのに。しかたなくまわりをウロウロ。灯台の裏に神社があるので行ってみる。更に奥に石段があって、そちらのほうも見てみる。ここまで来る観光客は少ないようで、灯台のすぐ裏なのにえらい閑散としている。だがそれがいい。

ふと、神社の裏につづく道のようなものを発見。おやおや? とおもい、行ってみる。たしかに道になっている。人が通った形跡もある。だけど看板などは出ていない。きっと秘密の小径なんだ。すごい嬉しくなって、わくわくしながらその道を進む。

R0012033そこはべつに秘密の道でもなんでもなく、釣り人のための道だった。さっき灯台の上から見た崖のところにいる人たちは、釣り人だったのだ。だんだん道が険しくなり、「木を抜かないでください。道が崩れます」の表示。うおおお。ところどころ、崩壊しているところがあったりしてビビる。でも、崖のほうに出たい一心で進む。そして視界が開ける。階段のような、断崖絶壁のような、とにかく岩にロープがくくりつけられていて、そこからおりるようだ。もう気分は 3000メートル級の登山。

R0012032そこの景色は素晴らしかった。崖のむこうのほうに、釣り人がいた。さすがに山歩きもしない素人が何の装備もなくあそこまで行って、落っこちて死んだらシャレんならんので、ロープにしがみつきながら写真を撮った。こんなすごいところがあって、観光客は誰もいなくて、地元の釣り人がいて、わたしはその景色を独り占めしてる。なんかもうものすごい満足感だった。

潮岬を必要以上に堪能し、R42 に戻る。途中、串本大橋という橋があって、なんかかっこいいので渡ってみた。そのまま走り続ければまた岬に着くんだろうけど、今日岬行きすぎだし、もういいや、と途中で引き返す。白浜でお友達が待ってるもの。

この連休、ちょうど白浜に旅行にきている友達がいて、日程もばっちり合うし、じゃあじゃあ一緒に1泊しようよ! という運びとなり実現されたこの企画(笑)。彼女とは宿で待ち合わせてたんだけど、微妙に迷ったりしつつ、なんとか到着。宿の玄関を入ると、見慣れた顔がちょこんと座ってる。そしてお互い爆笑。旅先でいつもの友達に会うとか、ホントおもろいわー。

腹ごしらえもしたところで、白浜を歩く。しかし意外と何もない(笑)。とりあえず白浜といえば「円月島」という岩らしいので行ってみる。うん、でも、どうしよう、やっぱりヒマだw 時間をもてあまし、波を撮りまくる二人。だんだんハマってきて、あの岩のところにバッシャーン!ってなるといい、だの、波の動きが読めるようになってきた、だの、音で次の波の規模がわかるんだ、だの、とにかく波を極めていた。波。波のほかには、岩。あの岩をいかにきもちわるく撮るか対決開催。あと砂浜と、テトラポットと、人々と。こんなゆるゆるな時間を一緒に過ごせる人はなかなかいないとおもう、ありがたいね。なんだかんだでぶらぶらしているうちに、日没。残念ながら夕日は拝めず。でも、一瞬だけ、太陽のおしりがみえた。真っ赤に染まったところも見てみたかったなぁ。

白浜
日没後、とりあえず温泉だね。てことで宿近くの白良湯という外湯に行ってみる。いやぁ温泉はいいねぇ。窓を開けると、そこは白良浜。白浜の夜景もきれい。浜辺では花火をしている人がいる。花火! やりたいね花火! てことで温泉出て意気揚々と線香花火一束とライターを買い、浜辺へ。夏の終わりの線香花火。風があったのでどうしてもボトボト落ちてしまうんだけど、最後の1本は手が焦げるほどに花火の柄の部分をどんどん侵食し、通常の3倍速・・じゃなくて3倍くらい輝いた。ような気がする。

花火の後は、ごはんごはん。おばさんがひとりで切り盛りしているお店だったんだけど、この店主のおばさんがなかなかおもしろキャラだった。んで宿に戻るとすぐに眠くなっちゃって眠る態勢に入ったんだけど、暑さと乾燥で眠れないもんで窓を開け、涼しくなったと思ったら今度は蚊が入ってしまい、深夜に蚊と格闘。しかしスプレーなどもなく為す術なし。が、部屋の片隅にベープマット発見!! このときのふたりの喜びようといったら。これでようやく安眠することができたのだった。

なんとも楽しい白浜の夜でありました。あゆみさんありがとう。

紀伊半島ツーリング #001 – 伊勢
紀伊半島ツーリング #002 – 熊野
紀伊半島ツーリング #004 – 高野山・大阪
紀伊半島ツーリング #005 – 帰京

紀伊半島ツーリング #002 – 熊野

9/20(日)伊勢 – 熊野 193.2km [Map]

朝6時起床、7時出発。今日も実にいい天気である。

県道32・伊勢道路を南下する。それなりに交通量があるが、走りやすく気持ちいい道路。しばらく走ると「天岩戸」の文字発見。天岩戸っつーとあれか、天照大神が引きこもって出てこんくて、んで女神が裸踊りしたら出てきたっていうアレか。これは行っときましょう行っときましょう。

R0011794まだ朝早いからか、観光客はほとんどいない。細い道を歩いていくと、小さな広場みたくなっているところに出て、古いお社やら灯篭やらがあって秘境っぽくていい。そして奥のほうに洞窟みたくなっている岩、そこから水が湧き出ている。ああ、ここに引きこもったのねと。とにかく雰囲気のいい場所だった。人がほとんどいなかったのがいい。あれで観光客でごった返してたら興ざめだもの。

R0011811天岩戸を後にし、熊野へ向かう。海沿いの R260 を行くんだけど、海岸線が入り組んでおもしろい景色。途中、やたらかっこいい船とか、コンクリートとかつくってるっぽい工場みたいなのとか、海に棒みたいのがいっぱい刺さっててそんで小さな船が浮かんでるとか、おもしろいのをみつけてはちょこちょこ止めて撮ったりしていた。

その流れで、こんどは「楯ヶ崎」という看板が出る。ちいさな駐車場に車もいっぱい止まってる。なんだか気になるので寄ってみることにする。

遊歩道に入るところで、ちょうど戻ってくる人たちがいた。その人たちの様子がどうもおかしくて、そこらへんで拾った枝を杖にして、疲労困憊といった風情なのである。一瞬おや? とおもったんだけど、そのまま前に進む。すると看板がでている。「← 楯ヶ崎 1.9KM」。ちょ、2km もあんのw 行って戻ったら小一時間かかるんじゃまいか。も、戻る? うーん。でももう歩き出しちゃったし。別に先を急ぐ必要もないし。いっか。行ってみよう。

その判断を、後に悔やむことになる。たかが 2km の道のり、だけどその道はアップダウン激しく、もはや登山の様相を呈してきている。革ジャンを置いてくるべきだった。こんなにハードな道だとは。杖をつくのも頷ける。しんどい、でもここまできたら行くしかない。いやでも行ったら戻らなきゃいけないんだけど。ああ。そんな葛藤をくりかえしながら、ひたすら歩いた。

R001187730分ほど歩き、ようやく到着。そこは、すごい場所だった。三重県の名勝天然記念物に指定されているらしい。でもそーゆう景勝地ってたいてい「ふーん、きれいだね」で終わることが多いんだけど、いやすごかった。なんか岩が重なるように広がってて、海が青くて、波がごうごうと渦巻いてて。天気がよくてよかった。まあよすぎて木陰のない岩場ではかんかん照りで暑くてどうしょもなかったけど。しかも場所が場所だけに自販機のひとつもなくてヘロヘロ。こんだけ歩いてきたんだからモトとらねばなるまい、みたいなノリでばかみたいに写真撮ってやったさ。登山したかいがあった。と思う。うん。でもまあまた三重にいくことがあっても二度といきたくないけど!笑 わたしゃ山屋にはなれんなとしみじみおもった。

さて楯ヶ崎にヤラれまくり、時刻も昼をとっくにまわり、はらへが最高潮。というわけでごはん食べられる場所を探す。大泊の食堂で親子丼をいただく。でもそれ以上に水をがぶがぶ飲んでやった。がぶがぶ。

R0011885ごはんを食べた後、もうホテルが近いのでさきにチェックイン。ネットで情報のないめちゃくちゃ怪しいホテルだったけど、おばあちゃんはとてもいい人で、部屋もなんかおばあちゃんち、といったかんじで、古いけどいいかんじのお宿だった。まあ、怪しいことに変わりはないので若い女の子とかはやめといたほうがいいとおもうけどw

バイクを置いて、熊野古道を歩きに行く。ホテル近くに松本峠への入り口があったのでそこを歩くことにした。今日は歩いてばっかりだ。でも、さっきの楯ヶ崎に比べればこんなのチョロイもんだ。そしてこの石畳の小径、まっすぐに聳え立つ木々、人も少なく、もう素敵すぎ。歩くより写真撮ってる時間のほうが長かったかも。

熊野古道
峠越えはすぐに終わる。1km もないくらいだもの。峠のむこうがわにおりると民家があって、いい雰囲気だったので撮ってたら、住民の人がやってきた。「何撮ってんだ」って怒られる! とおもったら、「峠で道が分かれてたでしょ? あっちも景色がいいよ」と教えてくれた。日暮れまでまだ時間もあるので、もういちどのぼることにした。どっちにしてもホテル戻らなきゃいけないわけだしね。

DSC_2500峠の分岐点から鬼ヶ城城跡へ。途中展望台があって、熊野灘を一望できるようになっている。さっきのおじさんが言ってたのはここのことだね。そこから更に歩いていくと、鬼ヶ城城跡に出る。城跡ってのはたいていなんもないわけだけど、案の定なんもない。わかってたからべつにいいんだけど。とってつけたような展望台からの見晴らしはよい。ここらへんは桜の木がたくさんあって、春はきれいだろうなぁ。まあ、今は何もないけど。そこでしばしぼんやりしていると、日が沈む時間になってきた。真っ暗になるとあの道は怖そうなので、おりることにする。

再び国道に戻る。ごはんは熊野の市街地のほうに行ってもいいかなとおもったけど、宿の近くの別のホテルのレストランで済ませることにした。ごはんを食べて宿に戻り、お風呂はユニットじゃないちゃんとしたお風呂だったので、湯船にお湯をためてゆっくり入った。タイルが古めかしくてほんとに懐かしい感じ。

夜、テレビをつけたら東海道五十三次をチャリンコでラリーするという企画の番組がやっていたのでぼんやり眺める。ちょうどきのう走ってきたところなのでちょっとおもしろい。薩埵峠いきたいねぇ。

紀伊半島ツーリング #001 – 伊勢
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紀伊半島ツーリング #005 – 帰京

紀伊半島ツーリング #001 – 伊勢

9月に大型連休なんて、バイク乗りのための国からの粋な計らいとしか思えない。長袖Tシャツに革ジャン、で気持ちよく走れる季節は短い。心配していた台風も過ぎ去り、予報は秋晴れ太陽マークのオンパレード。おもわず顔がほころぶ。目指すは紀伊半島。さてどんな旅になることやら。

9/19(土)東京 – 伊勢 509.1km [Map]

前日腹痛に見舞われ早い時間に寝たこともあり、目覚ましの鳴る寸前に目が覚める。4時半には準備を終え、もう出られるけど外はまだ暗い。少しのんびりして家を出て駐車場。荷物をバイクに積んで、コンビニでおにぎりを買って頬張り、5時出発。ようやく明るくなってくる。首都高にはのらずに 246 、用賀から東名にのる。

東名は当然のように大渋滞。事故も多く、時折路肩をパトカーがカッ飛んでいった。でもがんばったかいあってお昼に伊勢に到着。8時間くらいだったか。もっとかかるかとおもっていたのでほっとする。ほんとは伊勢志摩スカイラインを走りたかったんだけど、500km も高速走行した後でとても走りを楽しめるようなかんじでもなかったのでやめる。850円で高いし。首都高より高いとかどこのブルジョワジーだよ。

R0011657てなわけで伊勢神宮に参拝。臨時駐車場として河川敷が解放されてて車がいっぱい止まってる。さすがに他県ナンバー多し。駐車場のそばにごはん食べられるところがあったので入る。伊勢はうどんなんだなぁとおもいつつ、どうしても蕎麦の気分だったので蕎麦。おいしかった。

DSC_2376参道は人でごった返していた。赤福の本店で赤福を! とおもってたんだけど、蕎麦食べたばっかでお腹いっぱい。あとでお腹すいたら食べようかなとおもいつつ、結局食べられなかった。おいしいのよね、アレ。赤福氷というのもあってそれもおいしそうなんだけど、ちょっと量が多かったのでやめといた。

まずは天照大御神の祭られている内宮。正宮は写真撮影は禁止で「写真は石段の下から撮影してください」みたいな看板が出ていた。ので、そのとおりにした。お伊勢さんはド派手な建物があるとかじゃなくて質素なかんじなんだけど、すごく神聖な雰囲気。無事に帰れることをお祈りした。

伊勢神宮
内宮をひととおりめぐって、まだ時間もあるので外宮にもいってみる。あとで聞くところによれば本来は外宮→内宮の順序で参拝するのが正式らしい。外宮のほうは内宮よりも人が少なかった。式年遷宮のための次の場所にロープが張ってあって、ああ次はここに来るんだな、とかおもったり。

外宮を一周すると、もう日が暮れる。ホテルにチェックインし、バイクを置いて歩いてごはんを食べに出かける。帰り際に地元のスーパーに寄り、デザートと明日の朝のコーヒーなどを買う。そしたらレジ袋がない。なんと。しかたなく着ていた上着にくるんでホテルに戻った。普通にコンビニで買えばよかったとちょっと後悔した。

紀伊半島ツーリング #002 – 熊野
紀伊半島ツーリング #003 – 白浜
紀伊半島ツーリング #004 – 高野山・大阪
紀伊半島ツーリング #005 – 帰京

しょっかー

今日は所用で朝霧高原まで。いろいろとアレでナニで楽しかった。ついでに行きは道志みち、帰りは富士山スカイライン走ってきた。いい道だ。なんかだいぶ寒くなってきたなぁ。富士山はかなり寒かった。当たり前か。しかし渋滞は疲れる。今度こそもうしばらく高速はのりたくない。

タイトルに意味はないようである。ここを見てる人でわかる人がいたらスゴすぎておしっこちびる。

総走行距離:320kmくらい [Map]

バイクとカメラ

今回の紀伊半島ツーリング、カメラは D80 と GRD の2台体制で挑んだんだけど、やっぱツーリングには GR だなとつくづくおもった。

バイクで走ってて、あっいい景色、って止まる、ポッケからさっと取り出してぱっと撮れる。今回暗い場所も多かったから、明るいレンズはめちゃくちゃ頼もしい。

きいてよ、一眼レフってヘルメットかぶったまま 構えられないんだよ。でもついやっちゃって、ゴッって当たって「あ」ってなる。悔しいのでそのまま撮ろうとするんだけど、ファインダ見えない。え? ライブビュー? そんなのないわい D80 だもの。それに、重い。何しろ重い。とにかく重い。重いし、かさばるし、もう。

まー、それでも、望遠側でおさえたい画ってあるから、今回も持ってってよかったなとはおもうけど。おもうけど、もうそのへん割り切って GRD オンリーでツーリングに出られるようになりたい今日このごろなのだ。

Left Right

200909111915000
左右レバーを買うた。いつも右に倒すから知らなかったけど、ブレーキのが高いんだね。そらそーだね。クラッチの倍以上しよる。倒すときはなるべく左に倒すようにしよう。無理だけど。

ところで全然関係ないけど、最近キャンプツーリングがしたくてしょうがない。装備揃えるのお金かかるし、ホネたんは積載性もよくないからどうしたもんだろってかんじなんだけど。キャンプは車のが楽に決まってるけど、でもやりたいなぁ。と、漠然と思ってる今日この頃。

湯沢とその周辺ツーリング [後編]

8/16(日)湯沢 – 津南 – 秋山郷 – 東京 391.5km [Map]

昨日早めに寝てしまったこともあり、朝早くに目が覚める。あの大渋滞だったひまわりに行ってやろうじゃないの。

R0010386バイク走らせること40分ほど、6時過ぎにひまわり到着。車は数台止まっていて、地元の小学生や大人たちがゴミ拾いをしていた。大人が電話で「いやー、子供が思ったより集まらなくて・・・けっこう大変ですわー」とか誰かと話していて、苦笑い。バイクを駐車場の端っこのほうに申し訳なさそうに止めて、ひまわりのところにいく。うわぁ。こりゃスゴい。10万本のひまわりだそうだ。三脚のキャメラマンも先客でおった。日がまだ昇ったばかりなので、みんなしょんぼり下を向いている。むむう、誤算だった(当たり前)。ひまわりの中を歩くと、蜂がブンブン飛んでいた。

うーむ、いくらなんでも出るの早すぎたかな、とかおもいつつ、まあいいや、じゃあ今日は R405 をそのまま下って秋山郷に行ってみよう。秋山郷の奥に切明温泉というのがあって、川底を掘ると温泉出てくる系らしい。よし、それいこう。堀りまくろう。んでそこから奥志賀林道に出て R117 で戻る。うむ、いい計画じゃないか。てことで出発。

R0010391R405 は、はじめのうちは狭いとはいえなかなかの快走路なんだけど(写真)、だんだん舗装がグダグダになっていき、酷道の様相を呈してくる。あの四国の与作こと R439 ほどではないものの、なかなかの隘路。まあでも秘境なんて謳うくらいだし、そんなのも趣ですかね、怖いけどさ。秋山郷の奥で、長野県に入る。

R0010416「景勝 蛇淵の滝」という看板を見つける。寄ってみる。

「見学路」となっているところはこんなとこに滝なんてあるのか? みたいなとこなんだけど、だんだん山の中に入っていくと水の流れる音がする。さらに長い階段を下っていくと滝はあった。GRD じゃちょっと遠かったね。

R0010419さて再び険しい(?)道を行く。必死こいて走ってたら、なんか、いつのまにか、切明温泉通過してた・・・。あ、そういえばさっきそれらしき駐車場っぽくなってるところがあったな・・・。あ、写真撮ったじゃん、あそこだったのかな・・・。いやでももうけっこう走ってきちゃったぞ、しかもこの道・・・戻る? 戻るのか?・・・いいや、もう。つーわけで、通過。いいいい、また来るよ、温泉堀りに来るよ、うんうん。

そんなかんじでいつのまにか R405 から名もなき道に入っており、なぜかこのへんのほうが舗装がきちんとしている。すでに気持ちいい道なんだけど、しばらく走ると r502 に出る。ここからが奥志賀林道。

R0010424奥志賀林道はかつて有料道路だったそうで、林道っていうけど完全舗装でとんでもなく気持ちいい道。枝の隙間から日の光のそそぐ白樺林の中や、稜線沿いの開放的で眺めのいい道を行く。すれ違うライダーたちもみんな楽しそう。なんかとても幸せ感じる。バイク乗っててよかったと、なんかとてもおもう。

で、そのまま r502 を走り続けて R117 に出てもよかったんだけど、何せ朝が早すぎたため、時間があまりまくりんぐ。青看板には野沢温泉の文字。先ほど切明温泉通過しちゃったし、んじゃま、野沢温泉、参りましょうかね。

この野沢温泉に至る道や先ほどの奥志賀林道の後半くらいから、なんかクロスカントリーの夏練習をしてる人がいっぱいいる。なんだなんだ、クロスカントリー夏練のメッカなのか? とかおもってたら、ここ、スキー場の中を走ってる道なのね。リフトとかもあって、モロスキー場の林間コースをバイクで走ってる。うははー。よくスキーで林間コースみたいなクネクネコース滑ってると「ここバイクで走りてぇ」とかおもうことがあるけど、図らずも実現(笑)。ところどころ、スキー場でおなじみの ↑◆上級者コース ←中級者コース って看板とかでてたりしてすごいおもしろい。なんかニヤニヤしちゃった。

R0010450野沢温泉は11の外湯があって、料金は「各外湯にある賽銭箱にちょっぴりお気持ちを」だそうで、なんともいいかんじ。バイクを適当に止めてちょっとお散歩。ちょっと走っては適当にとめてぶらぶら、とやっていたら、へんなとこでとめてまた立ちゴケ。こんどは左、あう、指ちょっと挟んだ、痛い。なかなか起こせないでいたら、地元のオジサン助けてくれた。ありがとう。ううう。バイク倒してしょんぼりして、なんだかその場にいられなくなり、野沢温泉を後にしてしまった。ちゃんと駐車場とめてゆっくり湯めぐり散歩すればよかったなぁ。ごめんよホネたん。

R0010489野沢温泉を後にして、R117 に出て、すこし外れて千曲川沿いを走る。ふたたび戻って R117 で湯沢方面に戻ることにする。途中の道の駅でごはん。今日はうどんにしてみた。うどん頼んだ後、やっぱカレーにすればよかったと後悔。どうでもいいけど。

R0010506さてまだ時間があまっている。よーし、おじさん今日も魚沼スカイラインいっちゃうぞーとかおもってたら、青看板に「清津峡」。ふむ。ヒマなので、寄ってみることにする。しかしここ、トンネルがあってその入坑料 500円。ぬう、微妙。でもまあヒマだしせっかくなので行ってみる。行ってみたらまー 500円は高いかなぁというかんじで、戻ってくるカップルの女のほうが「え、これでおわり? おわりなの? 戻るの?」とか言ってて、苦笑。まあでもトンネル内や展望台みたいなとこでそれなりに遊んだのでわりと満足。トンネル掘るためのダイナマイトの火薬が通常の3倍必要だったとか展示を見ると、あー、お金かかったんだなあとか(笑)。

なんだかんだでけっこう長居をしたのでそのままライオンに帰る。またお風呂入って、昼寝して、グダグダして、夜遅い時間になってから関越で帰ってきた。

お金のかからないツーリングを、ということで湯沢近辺を走ってきたわけだけど、よく行くのに近くにあった知らなかったいいところいっぱいみつけて、湯沢の周辺再発見てかんじでとっても充実感。何よりいいかんじで走れたのがよかったなぁ。お日様とホネたんと出会った人々に感謝。GRD3 買っちゃったし、9月の大型連休(シルバーウィークてwww)がどうなるかまだわからねど、どっか行きたいなぁ。

総走行距離:716.8km [Map]
写真:48/272(GRD3)[Flickr]

湯沢とその周辺ツーリング [前編]

湯沢とその周辺ツーリング [前編]

8/15(土)東京 – 湯沢 – 津南 325.3km [Map]

今年の夏休みは金欠のため遠出はなし。とはいえ、バイク乗りたるものどこも行かないわけにはいかない。当初富士山方面に日帰りのつもりでいたのだが、先日の静岡県の地震で東名が一部通行止め。通行止め区間は外れているものの、大渋滞は免れないだろうということで目的地変更、やはりここは宿泊費のかからない新潟方面しかないなと。ぱらっとツーリングマップルをめくると、湯沢の基地からすぐのところに「魚沼スカイライン」という道があって、なにやらマイナーっぽいけどなんとなくよさげなスカイラインである。ここ走ってこようかな。あと津南町あたりは10万本のひまわり畑とかがあるそうなので、そのへん適当にぶらっとしてこようかな。とユルいかんじで出かけることにする。

湯沢までの道のりは高速のってもいいんだけど、ウチのすぐ近くを国道17号が走っており、湯沢の基地(通称ライオン)もまた17号沿いにある。国道17号をひた走って新潟まで、ってのをいちどやってみたかったのだ。距離にして約 210km、まあ順調に走れば 5時間くらいかなと。

というワケで 5時過ぎ、出発。鴻巣~本庄あたりがいちばんガソリン安かった気がする。道は混んでいないし、毎度おなじみ三国道峠超えも快調。休憩も忘れて順調に走って10時過ぎ、ライオン到着。うわ、5時間ジャストじゃん。いったん部屋に行って荷物整理をし、すこし休憩して再び出発。魚沼スカイラインへ。

R0010241魚沼スカイライン、やはりマイナーっぽいけど、なんだかとってもいいかんじ。天気がいいこともあって魚沼のまちを一望、実に気持ちがいい。どこもかしこも景色がきれいでついついバイクを止めて撮りたくなってしまう。で、変なとこにとめて立ちゴケなわけだが。天気がいいだけあってすさまじく暑い。そんな中 160kg ほどのバイクを起こすとなると、そりゃもう汗だく。それでも走り出せばほんとうに気持ちいいのだ。

R0010223変なとこにとめたりしてたけど、ちゃんと展望台がある。八箇峠の展望台にはハーレーのオジサン(大宮)と黒いホーネットのオニーちゃん(長岡)がいた。ハーレーさんは陽気なオジサンで、「おっ! ETC ついてるじゃん。いいなぁ。俺なんて半年待ちだよ」とかなんとかからはじまっていろいろしゃべってた。そしてわたしが GR を手にしてるのを見ると「よし、写真撮ってやる」と。「あ、いや、いいです」って言っても「いやだめだ。こーゆうのはな、ちゃんと自分も写ったほうがいいんだ。ほらバイクと一緒に。ほらほら」言うてきかないので、撮っていただいた。おお、わたし、顔ひきつってるw なんでオジサンやオバサンって自分が入った写真を撮りたがるんだろうねぇ(偏見?w)。まあでも、たまにはホネたんとのツーショットもいいか。オジサンは黒ホネくんにも「お、君も撮ってあげよう」と言っていたけど、「いや、いいっす、自分地元なんでw」とあっさりかわされていた。

R0010255次の展望台で先ほどの黒ホネくんに再会。「新車っスか? すげーキレイっすね!」と。いやまあ、そりゃ普通にみれば新車だとおもうよなアハハ。同じ車種ってだけでなんかうれしいのでしばし歓談。黒ホネくんは地元だそうで、すぐにこんな走れるところがあるっていいよなぁ。「山しかありませんけどねw」とか言ってたけど。

そんなこんなで魚沼スカイラインはとてもよかった。秋は紅葉もよさそうだし、夜景もきれいらしい。湯沢くるときはまた走ろうっと。

さて、家を出たのが早すぎたか、ていうか17号が思いのほか順調だったため、こんだけ走ってまだお昼。じゃーちょいと津南のほうにも行ってみますか、ということで魚沼スカイラインから R353 – R117 と進んでいく。R405 に入るところに「ひまわり」の看板。やはりこれをウリにしているらしい。ちょっと行ってみようじゃないの。で、数 km 走ると突如現れる・・・車の大行列。ひまわり畑の駐車場に入るための大渋滞のようだ。とりあえず並んでみたけど、ひどく進まないのでニュートラル入れてエンジン切って足でこぐ。そんなのを数分続けてたんだけど、ばからしくなってやめた。車をすりぬけていくと、行列がとんでもなく長いことに気づき、さっさと見切りつけておいてよかった。ここは明日の朝に来てみよう。

ひまわりを通過すると、「名水 竜ヶ窪」という看板発見。おもしろそうなので行ってみることにする。水、大好き。と、その前にそろそろお腹が空いた。竜ヶ窪近くの適当な食堂で蕎麦を平らげる。へぎそばっていうわけじゃなさそうだった。しょぼん。べつにいいけど。

R0010284で、竜ヶ窪。なんでも1日で池の水が全て入れ替わるそうで、とても澄んだきれいな水を湛えている。年間を通して水の温度差が少なく、真夏でも7℃という冷水。観光客はみんなおっきなペットボトルみたいな容器を持ってきていて、飲料水を汲めるところは行列までできていた。わたしは容器もってなかったけど、手に掬っていただいた。もう、もう、冷たくておいしい。池に至る林の中の小径もいいかんじで、木陰で涼しいし、なんだかとってもいい場所だった。林の中に現れる池はなんだか神秘的ですらある。北海道の神の子池も行ってみたいなとかおもった。

まだ日は高いけど、朝も早かったしけっこう走って疲れたので、ライオンに戻ることにする。夕方も早い時間からお風呂入ってごはんたべてのんびり。いつもわりとハードに動くけど、こんなのもいいなぁとおもった。

夜、ドンドンと音がするのでベランダに出てみると、山のむこうから花火が上がっているのが見えた。
R0010358
湯沢とその周辺ツーリング [後編]

岐阜ツーリング #003 岐阜 – 東京

7月20日(月)岐阜 – 東京 408.0km [Map]

今日は帰るだけである。10時頃ホールを出て、高速の入り口まで若干迷って(緑看板出るとおもったら出ないんだもの)、その後は東名をひた走る。天気もいい。13:30 くらいに富士川SAでお昼ごはん。厚木の手前くらいから渋滞しはじめ、15時過ぎに厚木をおりる。はい、例によって都市部の高速料金ケチるためですね。あとは 246 だけど、さすがに混んでた。でもまあまだ日の明るいうちに帰宅できて、しかもいちどもコケずに、よかったよかった。

つーわけで、アコガレの岐阜、くらゔぃあしゃんと相方さんと大尉のおかげでとっても楽しく過ごさせていただきました。本当にありがとうございました。惜しむらくは、岐阜のおいしいラーメンと名古屋的モーニングが食べられなかったことかな。あとちょっと遠かったので諦めた白川郷。というわけで、また行くぜ岐阜。
DSC_2074

総走行距離:907.8km [Map]
写真:Gifu Trip Jul2009 – a set on Flickr

岐阜ツーリング #001 東京 – 松本 – 高山
岐阜ツーリング #002 高山 – 岐阜
岐阜ツーリング #003 岐阜 – 東京