月別アーカイブ: 2007年7月

土佐日記(三)

高知県立美術館のつづきから。

いったん閉館で外に追い出され、再び開場。芝居をみる。チェルフィッチュ「三月の5日間」。これ、最初どーゆうことかよくわかんなかった。だって観客に話しかけてるんだもん。時系列もバラバラ、演じる役もバラバラ、みたいな。でも、みてるうちにわかってきた。なんつーか、微妙なズレと、リフレインと、変な動き。それらで不思議なリアリティがつくられてるというか・・・。日常のほんとに何気ない動作とか会話なんだよね。それを舞台上でやってる。すごく不思議なような、でも妙にリアルな感覚だった。

The Museum of Art, Kochiで、公演後に演出の岡田さんのアフタートークがあった。観客からの質問みたいなのもあって、そのときに「東京弁の違和感」みたいな話があった。この芝居の中に、渋谷とか六本木とか麻布とか、東京のすごく具体的な地理の描写が出てくる。わたしも観てるときに、自分は東京の人だから宮益坂のほうがどうとか、六本木の交差点がどうとかってのはリアルにわかるんだけど、高知の人ってそれわかんないよな、とおもった。でもそーゆうのって知らなくても自分の中のイメージで広げられるから、それもおもしろいんだろうね。んで、標準語ではあるけど、いわゆる若者言葉みたいな喋りで、キャラによって口癖があったりしてそーゆうのが気に留まったんだけど、高知の人からすればその標準語そのものが違和感なんだよね。それも狙ってる、みたいなことを言ってて、なるほどー、とおもい、東京人のわたしが高知でこの公演を観て他の人の感じるところも聞けたのはなかなかできない経験だったのかも、とおもった。

R0016112.JPGで、宿にむかう。宿は桂浜にとった。月の名所らしいし、朝散歩したいなとおもって。まあ、天気悪かったからなにもみえなかったんだけど。すこし離れているけどこの時間はもうバスはとっくにないので、タクシーで移動。が、つかまらない。とにかくタクシーがつかまらない。もう歩いていこうかとおもうくらいつかまらない。あまりのつかまらなさに泣いた。マジ泣きした。高知なんかキライだと。わたしどんだけ泣き虫なんだと。40分くらい、大きい交差点の脇で手を振ったりぴょんぴょん飛び跳ねたりウロウロしたりしてた。そんでやっとこさつかまり安堵。はあ。そしたらこのタクシーのオジサンがめちゃめちゃイイ人。宿がちょっとわかりにくいところにあったようで、地図を渡したんだけどよくわからない。んで、もうあとはすぐ近くなはずだからテキトーに探します、って言ったけど、「いや、必ず送り届けるから」と言ってメーター切って一緒に探してくれたのでした。ううう。オジサンやさしーよオジサン。

そんなワケでなんとか宿に到着。やんでいた雨がまた降り出し、その音を聞きつつ軽く飲む。月も天の川もみえないけど、静かないい夜だった。宿の人もとってもいい人で(東京からひとりでやってくる私を怪しんでいたようだけどw)、高知なんか嫌いだと言って泣いたこともすっかり忘れ、高知大好きだーとかおもいながら、眠りにおちた。

土佐日記(一)
土佐日記(二)
土佐日記(四)
土佐日記(五)

土佐日記(二)

R0016067.JPGさて腹ごしらえも済んだところで、ひろめ市場の目の前に位置する高知城に向かう。高知城がですね、かなりイイ。とりあえず追手門の姿に「ふおおおおお」と圧倒される。入ってくと、板垣退助とか山内一豊の銅像もある。野面積みの石垣は荒々しくも美しい。どこ歩いててもだいたい天守がみえるんだけど、なんかそれぞれ印象が違うんだよね。

R0016077.JPGんで、くつを脱いで中に。この日は人が少なくて、いつもこんなもんなのかな、とにかくかなりゆっくりまったり見られた。というか、人いないから、縁側に座り込んでかなりの時間ぼんやりしてた。すんごい居心地いいんだもん。もうちょっとしたらゴロゴロしだしてたな。けっこう中は質素な造りで、飾りとかゴテゴテしてなくてなんか地味でイイ。欄間の展示もされていました。

R0016090.JPGあまりにもぼんやりしすぎていたけど、ああ、上上、上いかなきゃ、てことで天守閣内部をながめつつ急な階段をのぼっていく。最上階から高知市内を一望。かなりきもちい。地元の小学生らしい子供たちの土佐弁にニヤリとしつつ、しばし、っていうかこれまたかなりの時間上でぼーっとしておりました。景色もきれいだけども、上から見ると要塞としての高知城の造りがよくわかるんですね。すごくきれいだし、いざ戦うときのことがおもいうかべられたりします。そんなかんじで、かなり楽しい場所でありました。

DSC_3415.JPG高知城から去るとき、例の隣の席のオジサンに再会。この人が30過ぎくらいのかっこよくてお金持ちで結婚してなくて彼女いなくてわたしの嗜好を理解しつつ知的好奇心を刺激してくれるような男だったらああこれはもしかして運命かしらなんておもったことでしょう。しかし特にそういったことはなく、近くにいた三人組に写真を頼まれ、快くシャッターを切るワタクシでありました。

The Museum of Art, Kochi高知城でかなり時間を過ごしたので時間がなくなってきた。いそがねば、てことで路面電車に乗り込み、高知県立美術館へ。ちょっと辺鄙なところにあるのです。たてものがなかなかステキ。この美術館はシャガールをメイン・コレクションとしてて、常にいろんなテーマで展示しているそうです。今回は「生誕120年記念 マルク・シャガール―愛の世界」てことで、「死せる魂」や「ダフニスとクロエ」などの版画集やリトグラフをメインに展示されていました。シャガールってーと例のヘンな動物や人間がひっくり返って空飛んでる、みたいなイメージだけど、まあそうなんだけど、版画がけっこうかわいくて、あ、これポストカードにしてほしい、みたいなのいくつかあった。なかなか楽しかった。とにかく人が少ないのがいい(笑)。自分のペースでゆったり観られるのはシアワセです。

土佐日記(一)
土佐日記(三)
土佐日記(四)
土佐日記(五)

土佐日記(一)

どうも、紀貫之です。とっても安直なかんじのタイトルで攻めてみました。

今回、たった1泊なのでかなりピンポイントですが、念願の四国初上陸となったわけです。ごく短い日程でしたが、なかなか涙あり笑いありの旅でしたので、ほんとかよ、記録を書いておこうとポチポチ書きはじめたらべらぼうに長くなりました。よって数回にわたって連載することにいたします。flcik には次回予告が大量うp済みです。城とか好きな方、どうぞ。

7月7日(土)

DSC_3355.JPG朝、8:35 羽田発のヒコーキでサクっと飛ぶ・・・はずだったんだけど、なかなか離陸しない。まー飛行機は遅れるからねえなんておもいつつ寝てたんだけど、ふと時間をみるともう40分くらいたってる。そして滑走路からターミナルのほうへ戻ってしまった。んん??? 機体トラブルで離陸できず。調査するからしばし待たれよ、とのアナウンス。まじかい。さらに飛行機を下ろされ、そこで再び待機、やっぱすぐにはわからんので他の飛行機に乗ってもらうのでいったんターミナルの中に戻ってくれ、と。で、結局3時間以上遅れての出発となったのでした。予定は狂っちゃったけど、非日常なかんじがけっこう楽しかったりして。んで隣に座ってたオジサンと仲良くなったw あいかわらずオジサンにはモテるぜ、わたし。この人が30過ぎくらいのかっこよくてお金持ちで結婚してなくて彼女いなくてわたしの嗜好を理解しつつ知的好奇心を刺激してくれるような男だったらよかったのにとかおもったのはまあ事実です、ハイ。

R0016062.JPGさて定刻より遅れること3時間ちょい、なんとか高知空港到着。朝は降っていたらしい雨は既にやんでいる。バスで高知市内へ。はりまや橋で隣のオジサン(全国の空港制覇済みらしい)と別れる。高知はとにかくはりまや橋を基点とするみたい。はりまや橋。高知の何を知らねども、はりまや橋。札幌の時計台などと並んで日本の三大がっかり名所とかいわれる、はりまや橋。とくに期待を抱いていたわけでもないのでがっかりはしないけど、大通りの交差点の脇にひっそりと架かっている朱い橋はなかなかかわいかったよ。

DSC_3374.JPGで、とにかくおなかすいたのでひろめ市場へいくことに。ここは事前に某あにきが教えてくれたんだけども、さきほどのオジサンもここがイイよって言ってた。フードコートの形態でいろんなのが食べられるんだけど、土曜だし、ちょうどお昼だし、地元の人でかなりの賑わいだった。安いしおいしいし、もう高知での食はほとんどここだったw 何度も行ったw 藁で焼くというカツオの塩タタキはかなりおいしい。ずるい。高知ずるい。ウマすぎる。塩すらウマい。そんなわけでカツオすんごい食べた。半年分くらいのカツオを食べたきがする。鰹節もウマい。


土佐日記(二)
土佐日記(三)
土佐日記(四)
土佐日記(五)

高知いってきた

17時高知空港発のヒコーキにのって、18:30には羽田に着いて、まあ20時前にはおうち帰れるからブログ書けるな、とおもってたんだけども、羽田でヒコーキ!ヒコーキ!ヒコーキまじアツい! GRD 心の友よ!D80 心からラヴ!とかやってたらとても時間がたってしまい、帰宅してとりあえずごはん、とりえずシャワー、とりあえずピアノ、とかやってたらもう写真整理する時間も文章書く気力もなくなった。

高知はとても楽しくてとてもおいしかった。次はきっとバイクで。四万十川に。

Kochi Trip 2007 – a photoset on Flickr

洒涙雨

七夕に降る雨を、洒涙雨というそうです。年に一度の逢瀬を果たせなかったふたりが泣いてるんでしょうね。

今日は高知に来ています。昼間やんでいた雨が、夕方からまた降りだしました。月の名所といわれる桂浜に宿をとったのに、なにもみえません。でも、しっとりとした静かな雨の音はこころおちつきます。

七月七日長生殿 夜半無人私語時
在天願作比翼鳥 在地願爲連理枝

くつのこと

わたしは、ヒールの高いくつを履きます。なぜならおチビだからです。くつを選ぶときはヒールの高さを最も重要視します。8~9cm がデフォ。

で、ヒールでガンガン歩くため、すぐすり減っちゃう。そしたら直すんです。今日はヒールを直したんです。ヒール直すの好きなんです。ヒールを直してるところを見るのはじつに興味深いです。かなり楽しいです。

今日もオジサンが直すところをまじまじと見つめておりました。なんてあざやかな手さばき。職人の技ですね。あんなにじろじろ見られて仕事するの、さぞや嫌だろうなあ・・・。

あ、そういえばバイク乗る時はヒールなんてだめだな。スニーカー買っとこ。

バイク熱再び

時々やってくるバイク乗りたい熱、またフツフツと燃え上がっております。

今日、朝出勤したら机の上になにやら置いてある。なんだろうとおもって見てみると、このページをプリントアウトしたもの。でえええええええええこれ イキ(・∀・)タイ! でも普通自動二輪免許いるんだって・・・orz

で、教えてくれた妙にわたしと話の合う会社のヒゲおじさん、いつもながらバイクの話を始めるともう熱くなりまくり。こっちまでわくわくしてきちゃう。

そんなこんなで今日はずっとバイクの妄想。まず普通自動二輪・・・てことで教習所に資料請求した。本気でとりにいこうかと妄想中。そんでバイクで全国走り回る自分を妄想。妄想妄想妄想。ヤバい、ニヤけるぅぅうぅううううっへへへへへ

とりあえず妄想画像貼っときます。フンフン。
XL883L

ふじろっく

財布を落として、すぐに戻ってきたんだけど、中身を5万くらい取られてた。という夢を見た。ことを仕事中に突然思い出した。

いつのまにやら7月ですね。夏ですね。フェスですね。ここんとこかなりフジにいきたくなってたんだけど、どう考えてもお金ない。で、結局3日間とも予定が入ったのでいけない理由が立ったよああよかった、なような、モロモロみたかったなしょぼん、なような、そんなせっかくしゃちょーがニューヨークチーズケーキなんてハイカラなモン買ってきてくれたけど、オラチーズケーキ嫌いなんだよすんませんみたいな複雑な心境でございます。

ああライブいきたいねえ。

20070702
なんか今日は朝起きたらベッドから布団が落下してるわカモミールは死んじゃうわジーンズは裂けるわ冷房で体の芯まで冷えるわ気がかりなことが気がかりだわで落ち着かない1日でした。かなりヤバいところがヤバいふうに裂けました。コウダクミばりのせくしー系で攻めてみようとおもいます。風邪ひきました、げほげほ。