道東ツーリング #003北見 – 知床 – 川湯

8/10(土) 北見 – 知床 – 川湯 320.1km [Map]

朝5時起床。今日はこのツーリングのメインである知床。今日だけでも晴れてくれよという願いも空しく、窓の外を見ると路面は濡れている。がっくりしつつ、とりあえず腹ごしらえ。このホテルでは朝食付きだったので、朝からガッツリ食べる。ビュッフェだとどうしても欲張って食べ過ぎてしまう。

7時、カッパを着込んでいざ知床に向かって出発。今にも降り出しそうではあるものの、とりあえず今のところ降っていないことに感謝。そう、もう晴れてくれとか贅沢言わない、雨が降っていないだけでありがたいのだ。

R0025151R334 を行く。美幌を抜け、斜里で給油し、知床半島に突入。そして本日最初の立ち寄り処は、オシンコシンの滝。CBR 曰く、通るとなぜかかならず立ち寄ってしまう場所だという。看板には「知床八景」の文字。後で調べてみると、今回はその8つのうち4つに立ち寄っていたようである。

つづいてその知床八景のうちのひとつ、知床五湖へ。ここは高架木道と地上遊歩道とに分かれ、遊歩道は有料のレクチャーを受けなければならない。ヒグマが出ると遊歩道は閉鎖されるようだ。

R0025195五湖すべてを回るには時間的に無理があるので、湖が1つだけ見られる展望台へ。木道の下には熊よけの電熱柵が張り巡らされていた。ここよく知らないで来たけど、世界遺産だけあってすごくきれいなところだった。天気がイマイチなのは残念だけど、これ天気よかったらよかったで暑くて大変だったかも。遠くの山が霧でかすんで、すごくきれいだった。

5つのうち1つだけしか見られなかったけど、それでもけっこうな時間が経っている。知床五湖を後にして、いよいよ知床横断道路で知床峠へと向かう。

R0025199ここまで曇ってはいるものの雨は降っていなかったのに、山を上り始めたとたんに土砂降りの雨。さっき知床五湖で他の観光客が知床峠では何も見えなかった、というような会話をしており、その内容から天気が悪いことは予想していた。だけどここまでとは・・・。CBR はめんどくさがってブーツカバーをしておかなかったことを大いに悔やんでいた。ま、わたしはもともとそんなものは持っていないけど。

R0025202ついに念願の知床峠! しかし雨は容赦なく降りしきり何も見えず、無念。カメラを出すのも憚られるが、視界が開けていそうなところでバイクを止めてみる。ああ。天気がよければ。。レンズに水滴が付く。ファインダもよく見えない。だけどいいのだ。知床峠走ってるって、それだけでもう満足なのだ。いずれまたきっと来る。

雨が降っているのは山の上だけで、麓に下れば止んでいる、という展開を大いに期待していた。しかし、案の定その期待は裏切られる。羅臼も土砂降り。斜里側では降っていないのに羅臼は土砂降りとか、山の上だけ雨だとか、そういうことはよくあることだそうで、まあ、いちおう想定の範囲内。本当は羅臼あたりで昼ごはんを、とおもっていたのだが、こう土砂降りだとやはりカッパ問題でお店に入ることができない。ていうか、もう雨すぎていろいろめんどくさい。なので、もうごはんいいから先に行こう。こんな雨の所にいつまでもいたくない。さらば羅臼。

しばらく走るとようやく雨が弱まってきた。そしてなんだかえらいまっすぐな道をずーっと走って、ちょっと曲がってまたずーっとまっすぐで、みたいなのを何度か繰り返し、突然前を行く CBR が止まった。そして後ろを振り返ると。

P1090118うわぁ。なんてことだ。ここは望遠レンズで遠近感圧縮して撮りたかった! 雑誌の撮影とかでも使われる有名な道であるらしい。ああ、望遠。今回 D80 は積んでこなかったけど、次回は必ず。CBR もできれば晴れてるときに来たいと言ってるので、ここも要リベンジだ。

IMG_6563そして開陽台。ライダーの聖地だそうだ。聖地だけあって、同じホテルに泊まっていたバイクの人と再会。ウケる。「地球が丸くみえる」とあるけど、本当にその通りであった。風が強く吹いている。ここはいつも風が強いらしい。

続きまして摩周湖へ。ここへ至る道で、後ろからやけに速い四輪が来ていたので、車間詰めてくるようなら譲ろうとおもったんだけどそうでもないので、とりあえずそのまま走る。カーブの続く道に来れば撒けるかなとおもったんだけど、けっこうついてくる。で展望台の駐車場でその車のおっちゃんに「ついてくの大変だったよ~」と話しかけられる。おっちゃんは見かけによらず飛ばしますねぇ、とは言わなかったけど。CBR が摩周湖とか神の子池とかの情報をいろいろ与えていた。

R0025232摩周湖は今回で3回目である。過去2回とも第1展望台だったのだが、今回はじめて裏摩周展望台へ。こぢんまりしていて好みである。そして3回とも、湖面見えた。いや今日あんだけ天気悪いし、さすがに見えないかとおもったのに。てか、過去3回とも天気はあまりよくなかったんだよな。なのに摩周湖だけは見える。何なの。いやいいんだけど。

時間によっては翌日にしようかとも言っていたけど、まだ時間はありそうなので神の子池に足を延ばす。ここは変なところにあって、ここに来るためだけにかなり遠回りをしないといけない。前から行ってみたかった場所で、前回も来たかったけど時間的に無理で断念して、今回も遠回りになるしダートだし大丈夫?とか言ってたんだけど、とにかく1回行けば満足するだろうってことでやってきた。

R0025238比較的走りやすいとはいえダートはダート。しかもわたしの大嫌いな砂利ダート 3km 。羅臼が土砂降りだったのでここはどうなることかとおもったが、この辺りは降っていなかったようでぬかるんでいることもなく助かった。熊が出そうな道をおっかなびっくり、だけどなんとかコケることもなく無事に通過。

R0025251そしてやってきた神の子池。若干「こんなもんか」的なのも覚悟してはいたんだけどw、なかなかどうして、吸い込まれそうな青ですごくきれいだった。あの倒れた木が沈んでいるのがかっこいい。想像していたよりも大きい池だった。欲を言えば人の来ないマイナースポットであってくれればもっと神秘的だったんだろうけど、これはまあ仕方ない。とにかく来られてたいへん満足。

そして宿に向かう。今日は硫黄山の麓、川湯温泉に宿をとっている。ガレージにカッパを干す物干し竿とハンガーまで備え付けてあって、昨日のホテルもそうだったけど、ライダー慣れしている感が伺える。チェックインして荷物を置いたら、少し早いけど超絶ハラペコなのでごはんを食べにでかける。なんてったって、朝食べてから何も口にしていないのだ。

R0025291川湯温泉は、わりと小さな温泉街だった。食堂みたいのや居酒屋なんかもあるけれど、まだ営業前らしい。地方都市って20時くらいで街が眠っちゃってもうどっこも開いてない、みたいなことが多々あるんだけど、この町は18時からはじまるらしく、夜も遅いようだ。なので辺りを少し散歩することに。

足湯があったので入ってみる。靴も靴下もぐじゅぐじゅだったのでものすごく気持ちいい。生き返るわー。まあ生き返った後でまた濡れた靴下履いて濡れた靴履かなきゃいけないんだけどネ!

そうこうしているうちにお店がオープンしはじめたので、適当な居酒屋のようなお店に入る。オープンして数分しかたっていないのにもうかなりの席が埋まりつつある。我々の後からもひっきりなしにお客がやってきて、あっという間に満席。早めに動いておいてよかった。普通の居酒屋ってかんじだけど、料理もひとつひとつおいしくて満足であった。

お店を出て宿に戻る。宿まであと 200m ほどのところで、ポツポツと雨粒が落ちてきた。とおもったのも束の間、ザーーーッと激しい雨。たまらずすぐ近くの建物で雨宿り。本当に宿まではすぐなのだが、ほんのちょっとの間でずぶ濡れになる豪雨。ウェザーニュースの雨雲レーダーを見ると、少し待てば抜けそうなのでしばし待つ。北海道アメッシュ欲しい。

R0025295小降りになったところで宿に帰還。で傘を持って再出発。明日の朝ごはんの調達にセイコーマートへ。時間が遅かったのもあって、魅力的な物が少なかった・・・。がっくし。アイスを買って食べながら宿に戻る。雨はすっかり上がっていた。

宿に戻って温泉にゆっくりつかる。硫黄のにおいがぷんぷん、酸性が強く目に入るとしみる。体の芯から温まる。雨に打たれて冷えるのもこの温泉のためと思えば。そういえばこの日東京はすさまじい猛暑だったようで、TL 見てるとみんな暑い暑い言ってたんだけど、はい、こちら寒いくらいです。北海道来ててよかったとかおもいつつ、眠りに落ちる。

道東ツーリング #001 東京 – 新潟 – 小樽
道東ツーリング #002 小樽 – 美瑛 – 北見
道東ツーリング #004 川湯 – 弟子屈 – 帯広
道東ツーリング #005 帯広 – 然別 – 札幌
道東ツーリング #006 札幌 – 洞爺湖 – 苫小牧
道東ツーリング #007 苫小牧 – 新潟 – 東京

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