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harakamix

今日は、レイ・ハラカミの四十九日。友人の提案で、3人がそれぞれハラカミの mix CD を作って交換し、この日に聴く、ということにしていた。

時々人から mix CD をもらったりするんだけど、自分で作ったことってなくて、選ぶのも並べるのもすんごい悩んだけど、楽しかったな。これのために改めてハラカミの音をたくさん聴いて、もうこの人の音楽をライブで聴けないなんて、すごく淋しいとおもった。ほんとに死んじゃったのかな、と、未だに信じられないような気分。3人が作ったそれぞれの harakamixCD を聴きながら、ペラッペラの格好でステージに現れ、そこいらにいるふっつーの兄ちゃんみたいにしゃべり、演奏が始まればかっこよくて美しい音を紡ぎ出す、その人のことを考えた。

レイ・ハラカミの本名は原神玲という。「玲」って、きれいな音、とかそんな意味があるんだよね。ハラカミは音になったのだなぁ。彼の残した音たちを愛でながら、そんなことをおもった。

U-zhaan × rei harakami

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U-zhaan × rei harakami vs Open Reel Ensemble
@Roppongi SuperDeluxe

U-zhaan かっこいい。いつだかのワールドハピネスだったかな、ASA-CHANG&巡礼のライブを見て以来だったけど、ハラカミの音とも合うなぁ。ふたりのやりとりはもはや漫才でおもしろかったw いいコンビ。

川越ランデヴーいいなぁ。斉藤牛蒡店いかなきゃ。モロモロの弾き語りもおもしろかった。哀愁漂いつつ笑いを交えるテクノポリスとかw でもかっこいいの。「一年生になったら」の2番(てか3番のようだ)ってあんな歌詞だったっけ。「100人で笑いたい 世界中をふるわせて ワッハハ ワッハハ ワッハッハ」って・・・今のこの時期にあって、すんごいグッときた。

それにしても、ハラカミずいぶん歌ってたなw

総括2010

今年はなんといってもバイクかな。きれいに走ることを意識するようになったのはいいことだとおもう(もちろんぜんぜんまだまだなんだけど)。これは紛れもなく友人のおかげ。夏以降一緒に走りにいけるようになってすごい嬉しいのだ。バイク仲間も増えたし、ますますバイクが楽しくなった。心から感謝。とにかくみんなとツーリングとか行ったときに気後れしないで済む程度に上手くなりたい、といったところ。来年もせっせと練習に励もうっと。

写真は前半がんばりすぎて、その後息切れ(笑)。やっぱり旅先でぽろぽろ撮って、愉快な仲間たちとおさんぽカメラして、いくつか flickr にアップして、くらいでちょうどいい。ゆるゆるやっていきたいな。

ピアノに関して、実はここだけの話10月にプチピアノの発表会をする予定だったんだけど、諸事情により断念。まーこれはわたしのモチベーション次第だな。来年こそは、といったところだけど・・・できるかなぁw

美術展はちょこちょこ行けたかな。ライブや演奏会、舞台なんかももっと足を運びたいんだけど、いかんせんお財布事情がよろしくない。来年は景気良くなるといいなぁ。。いまやじでさ。。。

furtherFPMEjbBarkingheligolandgouldfractalizedsyncroniciteencantopianomstrkrft

楽音と非楽音の世界

新宿で用事を済ませた後、赤坂に移動。ラスター・ノトンのレクチャーとワークショップ「楽音と非楽音の世界」に参加するべく東京ドイツ文化センターへ。

ちょうど他所のブログでライブの話題を読んだりしていたところに Retweet されて TL 上に流れてきた。ライブではなくワークショップ、ということだったのでちょっと怯んだけど、おもしろそうなので(しかも無料)申し込んでみた。
まずはカールステン・ニコライとオラフ・ベンダーによるレクチャー。ラスター・ノトンというレーベルについて映像とサウンドを交えつつ紹介し、その後ICC学芸員の畠中実氏の司会によるディスカッションという内容。

ざっとまとめておくと、このレーベルは音楽だけでなくプラットフォームとして捉えており、デザインとコンセプトが特徴的。それは無個性。アーティストの個性よりもレーベルのカラーを押し出してレーベルとしてのコンセプトからリスナーにアプローチするもの。それから数年経って、こんどはアーカイブへ至る。そこではアーティスト自身のアイディアが活かされる。アーカイブというのは時代の記録。アーカイブは十何年たってようやく今になって意味をなすようになった。常に将来を見据えて今現在行動しようとしている。また社会的な空間として、ショップとギャラリーの間、商業的なものでなく新たな空間を作る試みもしている。CD や DVD では表現できないものを実現する。自由な空間。何をしなければならないという指示のない空間。全てのものから解放される空間は、インスピレーションを与えてくれて新しいものに目を開かせてかれる。アクティブなリラックスとでもいうのか、そういうのを目指している。エクスタシーでもリラックスでも、身体的に体験する。

そして、ライブ。ある友人は「音楽には刺激を求めない」と言ったけど、わたしは刺激だ! ちょうキモチイイ!! イスの上でじっとしてるのがつらかった。身体動いちゃうもの。40分弱のライブだったのかな、もっと聴きたかったー。映像ないのがホント残念だった。あぁ、CD 買って帰りたかった・・・。

ちいさいパン

ああ、ついにこの日が。わたしゃうれしいよ、ほんとうにうれしい。

今日はオランダで活動されている3人組のライブへ。友人多忙につき単独で突撃、ひとりでドギマギ。満員御礼で居場所確保するのがやっと。でも、音楽がはじまってしまえばアウェー感なんてなんのその。かわいいのあり、ナゾなのあり、かっこいいのあり、怪談あり、クスリとするのあり、バッハあり。3人それぞれの色があって、いいかんじにミックスされた萌エレクトロニカを楽しませていただいた。トイピアノっておもしろい音するなあ。よーたさん作のがかっこいかった~。

とにかく、5年越しくらいなのかな、お会いできて感無量。終演後またドギマギしつつやっとのおもいで話しかけたわけだが、よーたさんは予想以上のナイスガイであやうく惚れるところであった。ふう、あぶないあぶないw

明日オランダに帰るそうですが、来年、また。
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Further

時空の彼方へ-スペシャル・エディションようやっとケミカルブラザーズ(「ケミカル」と略すか「ケミブラ」と略すかは、年代による・地域による、など諸説あるようですが、一定の法則を得なかったので、とりあえず「人それぞれ」ということでしょうか。あなたはどう略しますか、ケミカルブラザーズ。)の新譜が届いたので、聴いてる。

先日 BBF ご一緒した友人とも話していたが、やはり彼らの構成力は素晴らしいなと。ダンスフロアにおいて、ただ盛り上げりゃいいってもんじゃない。そんな DJ も往々にしている中で、やはり流石というか。なんてクラブミュージック詳しくないわたしがエラソーに言うのもなんだけど(笑)。

ミニマルに刻まれるビートと、その中での変化がたいへん気持ちイイ。聴いてるとどうしても自然と身体が動いてしまう。ああ、あの砂浜での夜が思い起こされる。また爆音に身を委ねたい。

The Chemical Brothers – Further
The Chemical Brothers – Further

ヨコハマフォトフェスティバル

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「諦めるな! 諦めたらそこで終わりだぞ!」
松岡修造の声が聞こえた気がした。

いつまでたっても脱水の終わらない洗濯機を無理矢理止めて洗濯物を干す。手がかじかんでうまく干せない。もどかしい。2回ほど洗濯物を落としてしまう。焦っている。こんなに焦ったのはいつ以来だろうか。

とにかく洗濯物を干し終え、カメラをぶら下げ急いで家を出る。目指すは横浜・赤レンガ倉庫。すこし寝坊して起きた今朝、twitter のタイムラインでヨコハマフォトフェスティバルなるイベントが催されていることを知る。ただの写真のイベントならこんなに慌てることはない。それが今日は 13時から、AOKI takamasa がトークライブを行うというのだからこれは急ぐしかない。

彼の作る音楽が好きだという贔屓目を抜きにしても、AOKI takamasa の撮る写真はいいなぁと、ずいぶん前から彼のブログをみてはおもっていた。その青木さんが、「写真と音楽の深く分かちがたい関係について語る」というのだから、これは見過ごせない。ブログで告知していたのに、コロッと忘れていたのだ。阿呆な自分が恨めしい。会場は定員 50名で、整理券を配って云々書いてある。時間的にギリギリで、もしかしたら入れないかもしれない。そう思って一瞬諦めかけた。しかしそこで、修造である。あの熱さが暑苦しく、そして胡散臭く感じられてあまり好きではない。だけどなぜかここで誰かが Retweet していた修造 bot の声を聞いた気がして、諦めてはならぬと思ったのだ。諦めたらそこで終わりだ。

駅まで走り、乗り換えでも走ったかいあって、会場に着いたのは開演の 20分前くらいだった。席はまだ人がまばらだった。なんだ、余裕じゃんか・・・。ホッとすると同時に、修造に感謝した。さらに青木さんの相手役(?)である沖本さんという人が遅刻していることもあり、なんとなくゆるゆるとそのライブトークははじまった。

沖本さんが来るまでとりあえず雑談、ということだったのだが、どうも話が深い方向へ向かっていく。海外で生活することでみえてきた日本、そして現代の金融主義的社会にあって、西欧文化を吸収しながら成長してきた日本がこれからあるべき姿。なんか、そんなようなこと。ああ、ノートと鉛筆を持っていくべきだったと本当に後悔した。そして沖本さんが無事到着し、改めてライブトークが始まった。

まずは青木さんがこのイベントのために組んだ写真のスライドショー。やっぱり、この人の撮る写真は好きだ。日常のスナップがメインなんだけど、被写体との距離感とか、その空気感とか、視点とか、とてもいいなぁとおもうのだ。青木さんが撮りたいとおもうのは、今の人類の文明が過去のものとなったときにおもしろいと感じられるものなんだそうだ。なるほどおもしろい。それから、ファーストショットが大事。「あっ」て思った瞬間。そうなのだ。何度も何度もしつこく撮っても、結局いちばん最初の1枚を超えられるのは撮れないことって本当に多い。同じだ。

青木さんの使用カメラは Nikon FM3A, Contax T3, Bessa R3A だそうだ。ニヤリ。そして FM3A につけてるのはわたしが F3 につけているのとおなじプラナー。ニヤリニヤリ。デジタルカメラで撮っていたのが、ブログに載せるためにもっといい写真を撮りたいと、フィルムに戻ってきたそうだ。

デジタルは演算の結果、フィルムは現象の結果。なるほどとおもった。わたしも去年あたりからフィルムで撮り始めて、やっぱり銀塩の持つ雰囲気というか、空気みたいなものがいいなぁとおもうわけだけど、銀塩写真ってのは化学反応なわけだから、その時の空気をたしかにそこにとどめているのだ。もちろんデジタルのよさは言うまでもなくて、デジタルでバカスカ撮っていたからこそ写真のごく基本的なことは(たぶん)理解できていたし、それを銀塩でも実現できる。テクノロジーの進化は可能性を広げる。青木さんにとっては音楽もおなじであって、楽譜も読めない楽器も弾かないけれどコンピュータがあるから音楽ができた。でもまるっきりコンピュータ任せなわけではなく、その中に人間の(自分の)バイオリズムを反映させているそうだ。写真にしても音楽にしても、デジタルとアナログ両方が必要なのだ。光が当たれば影ができるように、ものにはいいところとわるいところ(というか、用途にそぐわない点)があって、だからアナログが完全に消えてなくなってしまうことはないだろう、と。

話しながら、いろんなスライドショーを見せてくれた。たぶん思いっきりプライベートな物も多かったはず。すっごい得した気分。車シリーズ(彼は車が大好きだ)、自転車シリーズ(これはちらっとだけ)、琵琶湖、LUCKY SHOTS、などなど。美術館のセキュリティの人を隠し撮りシリーズなんかいいなー。日本じゃできないけど。それから特によかったのがなんといっても「坂本さんselecetd」。坂本龍一のツアーに同行して写真を撮ってたらしい。ブログにもすこしアップしてあったけど、もっとたくさん。坂本龍一なんだけど、「世界の坂本」というよりは「近所のピアノのうまいおじさん」みたいな雰囲気。それがすっごくいいんだよなぁ。じっさい、青木さんにとって坂本さんは「ピアノをすごくうまく弾くスマートなおじさん」だそうで(笑)、そのかんじが写真に現れているんだよね。すごくいい写真ばかりだった。あんなふうに撮れたらどんなに素敵だろう。

今日は本当に行ってよかった。今年はちょいと銀塩に力を入れたいということもあって、すごくいい刺激になった。青木さん、朝つぶやいてくれた @ytakah さん、そして修造を Retweet していた皆さん、本当にありがとう。

そしてわたしは帰宅後、そっと @shuzo_matsuoka を follow した。

総括2009

今年をざっと振り返るならば、わりとあちこち行けたかなというかんじ。広島・韓国・四国・岐阜・日本海・紀伊半島、西方面寄りだったな。日帰りツーもそれぞれ充実してたし楽しかったなぁ。御座松が特に。事故も人生経験。よかったとは言わんけど、いろいろ見直す機会になった。

写真は 6月にグループ展やった後、F3 投入で銀塩写真を楽しめたし、GRD3 も買っちゃってもう満足満足。読書量は少ないけど、読んだの全部は無理にしろときどきここに書き留めておくといいなとおもった。美術展は例年と同じくらいだったかな。後半あんまり魅力的な展覧会がなくて美術館から足が遠のいてたけど。ライブや舞台はもうちょっと観たかったなぁ。ピアノはじぇんじぇん弾けてなかった。

人にもちょこちょこ会えてよかったな。旅先でも近場でも。相変わらず単独行動がちで友達少ないけど、楽しく一緒に行動できる仲間が増えてすごく嬉しい。最近気を許しているが故に甘えが出始めたとこあったので気をつけないと。

そしてちかごろ音楽に対するパッションが以前に比べて少なくなってきてる。まあ波があるもんだけど、ちょっと淋しい。常に新しい音を求めていたいね。

The ResistanceDownpipeThe ピーズハイファイ新書Invaders Must DieFlashmobWest Ryder Pauper Lunatic AsylumNo More StoriesDeath Of A TypographerKing Of Pop [Japan Edition]

WORLD HAPPINESS 2009

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相対性理論、pupa、砂原さん・・・楽しみにしてたのはいろいろあれど、このフェスはやっぱり YMO なのだった。圧倒的。大人の余裕。いろいろこみ上げてきちゃって冷静に観ていられなかった。。かっこよかった。感動した。もう、そんだけ。

YMO に限らず、もういいお年のオジサマたちがえらいかっこいいんだよなぁ。適度に曇って、雨にも降られず、終演直後地震あったけど、よかったよかった。楽しいイベントでした。ご一緒したみなさまもありがとう。おつかれさまでした。

しかしこう、夏の楽しみがひとつひとつ終わっていくごとに淋しくなる。日本海おわったら何を心の支えに生きていけばいいんだ。泣けてくる。