面白すぎる日記たち

面白すぎる日記たち―逆説的日本語読本)鴨下信一「面白すぎる日記たち」。近代以降の日本人をメインに、幅広い時代のいろいろな人物の日記をチラ見していく。落ちぶれてグチってばかりいる古川ロッパ、体温と借金を必ず書く石川啄木、病床に臥せているわりにやけにグルメな正岡子規、引き取った姉妹に対して悶々としている心情から夫婦喧嘩から何から全部細かく記述する徳富蘆花、徹底的に自分が直接関与することだけを書く岡本綺堂、簡潔きわまりない記述の小津安二郎、等々。こんなにもいろんなスタイルの日記があるのかと大変面白く読んだ。A級戦犯二被告の日記の読み比べはかなり興味深い。あと藤原定家の天候に関する語彙の豊かさには感服した。

1999年刊行なのでブログには触れられていないんだけど、数年前は「ウェブ上の日記」とされていたブログも、SNS だとか twitter だとかいろんなウェブサービスが出てくる流れと一緒に、その位置づけみたいなものがずいぶん変わってきた。わたしもこのブログと10年日記と毎日つけている日記野郎だけど、自分の日記のスタイルというものをなんだかちょっと考えたりした。

では最後に小津安二郎風に今日の日記を書いてみよう。

五月二十六日(水)
レンズ来る 友人にメール 雨降る

ため息

ピアノに対するテンションが上がっておる昨今。すごく楽しいんだけど、腕が(指が)追いつかなくて、ため息。ああもっと動いておくれよわたしの指よ。とほほ。

しかししょんぼりしててもしゃーないのでひたすら練習あるのみ。津田さんも「人前で弾くことが大事」って仰ってたしね。

雨とピアノと

杉田というのはどこだろうとおもったら、磯子のさらに先だった。

朝から雨が降っていて、「本日はお足下の悪い中お越しいただき・・・」って文句が使えるな、などと考えながら家を出る。今日はすこし肌寒い。駅まで歩く途中、コツコツという鈍いヒールの音に、時折「カッ」というかたい金属音が混じる。ゴムが擦り減って芯の金属がアスファルトに当たっている音だ。すごく不快な音。ヒールを直したいが、近所の靴屋は今日は休み。しかたなくなるべく金属音を出さないように恐る恐る歩くから、なんだかおかしな歩き方になる。

京急で杉田。JR 新杉田駅方面へ歩く。新杉田駅周辺でホールの場所がいまいちよくわからず(矢印が出ているのに途中で消えてしまうのだ)、ウロウロしているところへ知った顔を発見し、無事たどりつく。津田理子さんのコンサート。去年もおこなわれた “Michiko Tsuda MusikTreffen in Yokohama”、今年は第3回目とのこと。

津田さんの演奏は実に端正だ。無駄な動きがなく、音がまっすぐに届くようだ。見ていてなんだか気持ちがいい。慣れ親しんだベートーヴェン、ショパン、それから珍しいパデレフスキ。ショパンの楽譜といえばパデレフスキ版だけど、そのパデレフスキの音楽というのは初めて聴いた。それから今回の演奏会で初演された徳備康純「5つのミニアチュール」、透明感のある済んだ音やジャズっぽさも感じられるような楽しいフレーズ、流れるように美しく淡い哀しみ、いろんな表情があっておもしろかった。ちょっと弾いてみたい、素敵な組曲だった(ずいぶん難しいようだけど・笑)。第3曲「ネコとネズミの追いかけっこ」が終わった時、津田さんがニコッとしたのが印象的。情景が目に浮かんで、おもわず顔がほころぶのがよくわかる。最後はドビュッシー。そしてアンコール、2曲目に某所で自分がやろうとしている曲がきて鳥肌立つかとおもった。津田さんの生の演奏が聴けて本当によかった。

演奏会後の質問コーナーというのがまたためになる。すこしメモしておく。音符と音符の間を読む。前後の関係。フレーズ。どんな音が出ているのかよく聴く。この音はこんなふうに弾きたい。どういうふうに音が終わるかを聴く。無駄な動きがない。お腹に力を入れてしっかりと座る。肩の力は抜く。

なんだか疲れがたまっているのか、体調がおもわしくないので飲み会は遠慮して先に失礼させていただく。帰りもまだ、雨だった。

小田巻蒸し

茶碗蒸し好きのアコガレの食べ物、それは小田巻蒸し。何しろ丼で茶碗蒸しを食べるのだ。しかもうどん入り。なんという贅沢。わたしもこれまでに何度か作ろうとおもったのだが、どうも気が引けていた。私のような若輩者が丼で茶碗蒸しだなんて、そんな贅沢、畏れ多くてとても。

しかし、機は熟した。そろそろわたしも小田巻蒸しを食べていいのではないか。

で、作った。ついに作ってやった。

ああ、丼で茶碗蒸し。夢のようではあるまいか。
ああ、おいしい。なんておいしいんだ。夢にまで見た小田巻蒸し。

ああ・・・
あ・・・
・・・・なんか、キモチワルクなった。。。
うどん、ヘヴィだわ・・・。

やっぱ茶碗蒸しはごはんと食べるのがいちばんだよネ!

フキダシとトリ

どうもこんばんは。好きなたべものは茶碗蒸し、人がどの twitter クライアントから発言しているか、わりと気にするタイプのわたくしです。

わたしは初期は、そのクールな UI が気に入って twitterrific を使っておりました。twitter がメジャーになるにつれ、もっと使いやすいクライアントがどんどん出てきても頑なにこれを使っておりましたが、今は tweetie 。UI がかっちょいいし(ここ大事)、複数アカウントに対応しているというのも大きい。

でその tweetie 、iPhone での twitter 公式アプリになったそうですが、それにともないアイコンが変更になり、ずいぶん dis られておりました。どんなのかと見てみたら、あらあらあら、これはちょっと、アレですね、バッハにカツラ投げつけられるレベルですね。ていうか別にトリは悪くないんだろうけど、元々 tweetie を使っていた人が「えええええ」って気持ちになるんでしょうね。うん、わかるぞ、わかる。どんなに使い勝手がよかろうとも、アイコンや UI がダサければ使いたくない。そんな美意識を持つユーザが多いことが伺えます。いいことですね。うんうん。

まあそんなエラソーなことぬかしてみたところで、この部屋の汚さを見るとわたくしの美意識(笑)なんてものは塵ほどのもんでもないなってかんじですが。部屋、掃除しよ。。ははは。。。

バッテリーが嫌い

バッテリーが嫌いだという人がいる。彼は以前、flickr のプロフィール欄に「俺は古いカメラが好きだ。バッテリーを使うデジタルカメラはイライラする」みたいなことを書いていて、なんだかわからんけどその文章をすごい気に入ってたんだけど、ある日その文が変わってしまっていた。英語だし一語一句は覚えていなくて、メモしておけばよかったと残念におもった。

すこし前は、こうなっていた。

Batteries mess with my sense of right and wrong.

彼とバッテリーの間にいったい何があったのだろう・・・。
なんか気になる。

ホットペッパー、クーラー、 そしてお別れの挨拶

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なんとはなしに芝居が見たくなったところへ TL でチェルフィッチュの文字を見かけ、調べてみたら明日まで。急遽行くことに決めて、当日券取れますようにと願いながら急いで明治神宮前へ向かう。

過去に観たのに比べ、ずいぶんわかりやすかった。いつものように反復されるせりふやら若者的言葉遣い、そしてあの謎の動きで表現される。今回はそこに音楽が加わって、さらにはその音楽が前面に出てくる。日常の会話で描きながらも、なんだかコンテンポラリーダンスでも見ているかのような感じだった。すごくおもしろかった。

ところで昨日前置きで tortoise のことを書いたんだけど、その tortoise の音楽が使われていてうおおおっ、とおもった(笑)。あとジョン・ケージとコルトレーン、もうひとつは知らなかったな。音楽もすごくよかった。

とーたす

tortoise は読み方がわからなくて「トルストイ」ってことにしてました。こんばんは、戦争と平和です。

今日はちょっと、まとまらないですね。思考がてんでんバラバラです。
わたし小さいな、とか
いろいろ残念だな、とか
部屋掃除しなきゃな、とか
36枚撮りだったんだよな、とか
赤いものが好きだよな、とか
知性と品性は譲れないよな、とか
邪念の極みだよな、とか
東北いきたいけど九州もいきたいよな、とか
機構を理解しなければならないよな、とか
肌荒れヒドいな、とか

なんか、そんなかんじ。