ドラクエの思い出

今日はドラクエの日であるらしい。ドラクエじたいはやったことがなかった(だって子供の頃ゲームなんて買ってもらえなかったから)のだが、ドラクエのテーマ曲というのは思い入れがある。なぜなら、私が小学校〜高校までの間、ピアノ伴奏屋をやるきっかけになった曲だからである。

私は3歳からピアノをやっていたけれど、学校でそれを披露することはなかった。小学校5年のとき、音楽の授業で合奏をやることになった。この時の曲がドラクエのテーマ曲だったのだ。

いつもはこういう時のピアノ係は他の女の子だった。仮に秋子ちゃんとしよう。彼女はこのような合奏や、合唱祭などの時は暗黙の了解的に必ずピアノ伴奏をする子だった。そして、この子に反感をもっている子がいた。仮に京子ちゃんとしよう。私は京子ちゃんに、「ともちゃんてピアノ弾けるんでしょう? 次の合奏のピアノ、ともちゃんがやってよ。秋子ちゃんにやらせないで」と頼まれたのだ。

だったら自分が立候補すりゃいいじゃんと思ったが、京子ちゃん本人はそんなにピアノが弾けるわけでもなく、べつに自分がやりたいわけでもないらしい。ただ秋子ちゃんにやらせたくないらしい。なんだかよくわからんうちに私はピアノ係に推薦され、秋子ちゃんはいつものごとく立候補した。ピアノパートは1人なので、どちらかに決めなければならない。そこで、クラス全員の前でピアノ演奏を披露しなければならなくなった。な、なんでこんなことに。。

先攻(?)は私だった。京子ちゃんのリクエストでもあったので、「エリーゼのために」を弾いた。まあ簡単な曲だけど、その場ですぐに弾けてみんな知ってる有名曲なのでちょうどいいといえばいい。私は無難に演奏した。そして秋子ちゃんは、その時みんなで歌っていた歌の伴奏を弾いた。で、音楽の先生は、2人とも上手だからどっちがやってもいいねー、と言い、結局多数決で私に決まったのだった。今まで秋子ちゃんが専属でやってきたピアノ係を私が奪った瞬間である!

ピアノが私になり、京子ちゃんは大いに満足していた。まあ私もべつに秋子ちゃんに恨まれるでもなく(本心ではわからんが)、その後は卒業まで2人で手分けして伴奏屋をやっていた。小学校の卒業式の日、式が終わって体育館を出る時に、音楽の先生が「いつもピアノ伴奏ありがとうね」って言ってくれたのをよく覚えている。自ら積極的にやりはじめたわけではないけど、役に立ててたんだなと思って子供心にとても嬉しかった。そして私は「ピアノ弾ける子」として認識されたらしく、以降中学、高校と伴奏屋業を続けることとなった。

そういうわけで、はじめて私が学校でピアノをやった曲、それがドラクエのテーマ曲なのだ。だからこの曲を聞くと、なんだか胸が熱くなるのだ。YouTube でみつけた小学生の合奏のドラクエテーマ曲。たぶんこんなようなんだったとおもう。ピアノ、全然目立たんなw

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