雨とピアノと

杉田というのはどこだろうとおもったら、磯子のさらに先だった。

朝から雨が降っていて、「本日はお足下の悪い中お越しいただき・・・」って文句が使えるな、などと考えながら家を出る。今日はすこし肌寒い。駅まで歩く途中、コツコツという鈍いヒールの音に、時折「カッ」というかたい金属音が混じる。ゴムが擦り減って芯の金属がアスファルトに当たっている音だ。すごく不快な音。ヒールを直したいが、近所の靴屋は今日は休み。しかたなくなるべく金属音を出さないように恐る恐る歩くから、なんだかおかしな歩き方になる。

京急で杉田。JR 新杉田駅方面へ歩く。新杉田駅周辺でホールの場所がいまいちよくわからず(矢印が出ているのに途中で消えてしまうのだ)、ウロウロしているところへ知った顔を発見し、無事たどりつく。津田理子さんのコンサート。去年もおこなわれた “Michiko Tsuda MusikTreffen in Yokohama”、今年は第3回目とのこと。

津田さんの演奏は実に端正だ。無駄な動きがなく、音がまっすぐに届くようだ。見ていてなんだか気持ちがいい。慣れ親しんだベートーヴェン、ショパン、それから珍しいパデレフスキ。ショパンの楽譜といえばパデレフスキ版だけど、そのパデレフスキの音楽というのは初めて聴いた。それから今回の演奏会で初演された徳備康純「5つのミニアチュール」、透明感のある済んだ音やジャズっぽさも感じられるような楽しいフレーズ、流れるように美しく淡い哀しみ、いろんな表情があっておもしろかった。ちょっと弾いてみたい、素敵な組曲だった(ずいぶん難しいようだけど・笑)。第3曲「ネコとネズミの追いかけっこ」が終わった時、津田さんがニコッとしたのが印象的。情景が目に浮かんで、おもわず顔がほころぶのがよくわかる。最後はドビュッシー。そしてアンコール、2曲目に某所で自分がやろうとしている曲がきて鳥肌立つかとおもった。津田さんの生の演奏が聴けて本当によかった。

演奏会後の質問コーナーというのがまたためになる。すこしメモしておく。音符と音符の間を読む。前後の関係。フレーズ。どんな音が出ているのかよく聴く。この音はこんなふうに弾きたい。どういうふうに音が終わるかを聴く。無駄な動きがない。お腹に力を入れてしっかりと座る。肩の力は抜く。

なんだか疲れがたまっているのか、体調がおもわしくないので飲み会は遠慮して先に失礼させていただく。帰りもまだ、雨だった。

小田巻蒸し

茶碗蒸し好きのアコガレの食べ物、それは小田巻蒸し。何しろ丼で茶碗蒸しを食べるのだ。しかもうどん入り。なんという贅沢。わたしもこれまでに何度か作ろうとおもったのだが、どうも気が引けていた。私のような若輩者が丼で茶碗蒸しだなんて、そんな贅沢、畏れ多くてとても。

しかし、機は熟した。そろそろわたしも小田巻蒸しを食べていいのではないか。

で、作った。ついに作ってやった。

ああ、丼で茶碗蒸し。夢のようではあるまいか。
ああ、おいしい。なんておいしいんだ。夢にまで見た小田巻蒸し。

ああ・・・
あ・・・
・・・・なんか、キモチワルクなった。。。
うどん、ヘヴィだわ・・・。

やっぱ茶碗蒸しはごはんと食べるのがいちばんだよネ!

フキダシとトリ

どうもこんばんは。好きなたべものは茶碗蒸し、人がどの twitter クライアントから発言しているか、わりと気にするタイプのわたくしです。

わたしは初期は、そのクールな UI が気に入って twitterrific を使っておりました。twitter がメジャーになるにつれ、もっと使いやすいクライアントがどんどん出てきても頑なにこれを使っておりましたが、今は tweetie 。UI がかっちょいいし(ここ大事)、複数アカウントに対応しているというのも大きい。

でその tweetie 、iPhone での twitter 公式アプリになったそうですが、それにともないアイコンが変更になり、ずいぶん dis られておりました。どんなのかと見てみたら、あらあらあら、これはちょっと、アレですね、バッハにカツラ投げつけられるレベルですね。ていうか別にトリは悪くないんだろうけど、元々 tweetie を使っていた人が「えええええ」って気持ちになるんでしょうね。うん、わかるぞ、わかる。どんなに使い勝手がよかろうとも、アイコンや UI がダサければ使いたくない。そんな美意識を持つユーザが多いことが伺えます。いいことですね。うんうん。

まあそんなエラソーなことぬかしてみたところで、この部屋の汚さを見るとわたくしの美意識(笑)なんてものは塵ほどのもんでもないなってかんじですが。部屋、掃除しよ。。ははは。。。

バッテリーが嫌い

バッテリーが嫌いだという人がいる。彼は以前、flickr のプロフィール欄に「俺は古いカメラが好きだ。バッテリーを使うデジタルカメラはイライラする」みたいなことを書いていて、なんだかわからんけどその文章をすごい気に入ってたんだけど、ある日その文が変わってしまっていた。英語だし一語一句は覚えていなくて、メモしておけばよかったと残念におもった。

すこし前は、こうなっていた。

Batteries mess with my sense of right and wrong.

彼とバッテリーの間にいったい何があったのだろう・・・。
なんか気になる。

ホットペッパー、クーラー、 そしてお別れの挨拶

R0024150
なんとはなしに芝居が見たくなったところへ TL でチェルフィッチュの文字を見かけ、調べてみたら明日まで。急遽行くことに決めて、当日券取れますようにと願いながら急いで明治神宮前へ向かう。

過去に観たのに比べ、ずいぶんわかりやすかった。いつものように反復されるせりふやら若者的言葉遣い、そしてあの謎の動きで表現される。今回はそこに音楽が加わって、さらにはその音楽が前面に出てくる。日常の会話で描きながらも、なんだかコンテンポラリーダンスでも見ているかのような感じだった。すごくおもしろかった。

ところで昨日前置きで tortoise のことを書いたんだけど、その tortoise の音楽が使われていてうおおおっ、とおもった(笑)。あとジョン・ケージとコルトレーン、もうひとつは知らなかったな。音楽もすごくよかった。

とーたす

tortoise は読み方がわからなくて「トルストイ」ってことにしてました。こんばんは、戦争と平和です。

今日はちょっと、まとまらないですね。思考がてんでんバラバラです。
わたし小さいな、とか
いろいろ残念だな、とか
部屋掃除しなきゃな、とか
36枚撮りだったんだよな、とか
赤いものが好きだよな、とか
知性と品性は譲れないよな、とか
邪念の極みだよな、とか
東北いきたいけど九州もいきたいよな、とか
機構を理解しなければならないよな、とか
肌荒れヒドいな、とか

なんか、そんなかんじ。

旅の日

松尾芭蕉が「おくのほそ道」に旅立った日とされる、今日 5月16日は「旅の日」である(わたしが個人的に定めた旅の日は 11月20日)。天気もいいので走りに行こう。昨日友人らと筑波に行ったばかりであるが、今日もまた茨城方面へ。

R0024049R14 千葉街道から R296 成田街道へ。成田駅で黒平まんじゅうをおやつに買う。なんだか知らないが無性に鰻が食べたくなったので、利根川のほとりの佐原という町で鰻をいただくことにする。わたしはもともと鰻は好物というほどでもないのだが、いただいたうな重、鰻がとてもやわらかくてたいへんおいしかった。

DSC_6638「小江戸」というと埼玉県で育った身としては川越なのだが、ここ佐原も小江戸と呼ばれるように、風情ある古い町並みを残している。伊能忠敬のゆかりの地でもあり、その旧宅もあったりする。

そんな佐原を少しばかりぶらぶら散歩した後、再びバイクに乗り県境を越えて茨城県に入る。

R0024089鹿島神宮では結婚式をやっていた。新婦の友人がドレス+ヒールで境内を歩いていて、それだけ見るとなんでこんなとこにそんなカッコで来るんだよ、というかんじであった。要石というのは一瞬おいおいなんだよこれ石ころじゃんかよおいおいと思いかけたんだが、そばにいた家族のお父さんが子供に「これはすごく大きな石の上の方のちょこっとだけ出てるんだよ」と教えていて、それを聞いてなんかものすごくドラマチックな石におもえてきて、ありがたく手を合わせておいた。掘っても掘っても掘り起こせないらしい。芭蕉の句の碑とかもあったりして、旅の日に相応しいではないか、などとおもう。写真は御手洗池。池の中に鳥居があって、そこに光が差し込んで神秘的だった。

DSC_6969北浦をまわってから霞ヶ浦へ。湖のほとりの公園のベンチで昼寝をしてしまった。すんごい気持ちいいんだもん。今日は夕日もきれいにみえそうだったので、少し待ってみたり。撮りたかった画が撮れて満足である。走りを楽しめる道はなかったけど、霞ヶ浦のほとりを行く道は爽快だった。

日が沈みきってしまうとこのへんの道はかなり暗くなりそうなので、急いで霞ヶ浦をくるりとまわって土浦へ。途中前方に浮かぶ上弦の月がとてもきれいだった。常磐道にはのらずに R6 水戸街道で帰宅。

今日は相棒であるところのホネたんの写真を相当数撮った。そんな旅の日。

総走行距離:300km くらい [Map]
写真:GRD 2/87, D80 6/345 [Flickr]

福井ツーリング #005 徳島 – 東京

5/5(水)徳島 – 東京 [Map]

いつになくのんびりと起きる朝。今日はもうフェリー乗り場に行くだけだ。

DSC_6590ホテルを出てコンビニに寄り、お昼に食べるおにぎりなどを買い込み、津田港へ。出航時間よりかなり早めだが、すでにバイクがたくさん並んでいる。なかなか壮観である。こうやって大型のバイクの中にいると、ホーネットはずいぶん小さく見える。手続きを済ませたあとは暇なので、写真撮ったりして遊ぶ。

乗船し、今回経費節減のため2等にしたので大部屋。いちおう女性部屋みたいになっていて、わたしのようなソロのライダーやら女子大生三人組やら、家族連れやら、いろいろだったけど、バイク乗りが多いなーという印象。そして出航すれば、船酔い。いやー・・・北海道のときはこんなに揺れなかったから油断していた。文庫本を持ってきていたのだが、数ページ読んで気持ち悪くてとても読めなかった。本を読めないとなると、ただただ暇。船酔いで写真を撮りに行く元気もない。あとはもう、ひたすら寝るのみであった。

R0023571夜になって多少回復し、外気に触れた方がいいだろうと甲板に出てみる。すると、空には満天の星が。もう、ほんとうに降ってくるんじゃないかという星。素晴らしくきれいだった。いつか家族で行った、開田高原の星空に匹敵する空だった。甲板のベンチに仰向けに寝転んで、流れゆく星空を眺めた。ヨットで世界を渡る人の本で、宇宙の中にいるみたいだ、っていうのを思い出した。そしてわたしは、歌った。ひとりで、真っ暗な中で、星の下で、熱唱した。誰もいないゲレンデで熱唱するみたいに。なんという開放感。船酔いも忘れた。

星がきれいで元気になったのでごはんが食べられるかなとおもって食べてみたんだが、やはりまた気持ち悪くなってしまい、半分残してしまう。リバースしないうちにさっさと寝てしまおう・・・。風呂にも入らずとっとと寝ることに。今回は完全に船酔いにヤラれた。

5/6(木)東京港

朝 4:30 起床。朝の時点で船酔いだったらどうしようかとおもっていたが、なんとか大丈夫なかんじ。下船の準備を終えて、甲板に出る。

R0023579昇る朝日の中、東京港臨海大橋(仮称)が見えた。あの橋もまたこんな形で海の上から見ることになるとはなぁ。ところで東京港臨海大橋(仮称)はいつまで(仮称)なんだろうなぁ。

定刻の 5:30 すこし前に東京港到着。下船まですこし時間があるので駐車場に降りてしばし待つ。そして下船。もうすっかり明るい。適当に走っていたら想定していた道とは違う道を行ってしまい、なぜかレインボーブリッジを渡り、すこし遠回りして6時過ぎに帰宅。朝の都内はすごく空いていた。ネコのお出迎えを受け、無事に生きて帰ったという、あのツーリング後の安堵とも達成感ともいえるなんともいえない感覚を味わう。風呂に入っていなかったので、シャワーを浴びて、洗濯を回して、出勤。こうしてまた日常に戻って行くのであった。

というわけで、今回も無事に遠出終了。事故もなく違反もなく転倒もなく、終始いい天気に恵まれ本当によかった。こんなに毎日毎日晴れまくったのは初めてだなあ。春を通り越して初夏の日差しになっていたけど、すごく気持ちよく走れた。あとはそうだな、一眼レフを構えるのが億劫になってたな(笑)。でもやっぱ「あー持ってきててよかった!」っていう場面があるから、なかなか GR オンリーでツーリングに出る勇気を持てないのだけど。そしてなにより、iPhone 欲しい、これにつきる。次の遠出はきっと、iPhone と一緒に出られるだろう。今からすごく楽しみだ。
DSC_6549

総走行距離:1474.3km [Map]
写真:GRD 44/1038, D80 28/623 [Flickr]

福井ツーリング #000 予告編
福井ツーリング #001 東京 – 湯沢 – 福井
福井ツーリング #002 福井 – 敦賀 – 小浜 – 天橋立 – 豊岡
福井ツーリング #003 豊岡 – 餘部 – 投入堂 – 鳥取
福井ツーリング #004 鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島

福井ツーリング #004 鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島

5/4(火)鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島 339.0km [Map]

鳥取まで来てしまったわけだが、ここからどうやって東京に戻ろうかと考えたとき、高速は嫌だと。山陽側に出て瀬戸大橋を渡ればそこはもう四国だ。去年乗る予定だったのに予期せぬ出来事により乗ることのなかったフェリーに乗ってやろうではないかと、こう考えたわけである。すなわち、徳島を目指す。

朝早めに起きてホテルを出る。砂丘へ寄ってみようという魂胆だ。しかし、まだ 6:30 とかそんなもんだというのに、砂丘周辺の駐車場はなんと満車。適当に停めようとしたところへ、パトカー。うひっ。道こそ空いていたものの、なんとなくやる気を削がれ、それに砂丘は歩き出すとほんとに砂漠状態というのを4年前にも身を持って経験しているので、チラ見だけしてそのまま走り抜けた。

そしてバイクを南に向ける。R53 で岡山・・・の前に、津山である。

R0023382津山と言う町は、高校生の頃そりゃもう憧れたものだ。お目当ては、おそらく日本一有名な化粧品屋。イナバ化粧品店、B’z 稲葉浩志の実家だ。津山市の観光名所と化していて、全国からファンがやってくるそうだ。恥ずかしいので(笑)、あえて開店前に到着。ホネたんを停めて記念撮影など。開店前にも関わらず、他にもファンらしき人が車で待機していた。おお恥ずかしい(笑)。

R0023443せっかくなので市内をもう少しうろついてみる。津山城跡は鶴山公園として整備されており、ものすごい地味な動物園なんかもある。蜂がブンブン飛んでいた(BUZZ じゃん!)。それから県立津山高校(←写真)。こちらは稲葉が通った高校だそうだけど、建物が素敵。朝ドラ「あぐり」(これは見てた!)の撮影にも使われたんだとか。こんなところで生まれ育ったんだねぇ(しみじみ)。

昨日の R178 といい、なぜか B’z ファン的ツーリングにシフトしかかってるが、気を取り直して(?)、岡山へ向かう。

R0023447岡山でもまた・・・城。なんかどこか行くたびとりあえず城行っとけみたいになってきたな。でも城ごとにいろんな表情があってなかなかおもしろい。歴史的背景とかもちゃんと勉強すればもっとちゃんとおもしろいのかもしれないけど。岡山城は別名烏城とも呼ばれるように、その外観は黒漆塗の下見板が特徴的である。うむ、カッコイイ。中には入らずに周辺を散策。暑い。

岡山城を後にして、児島へ。瀬戸大橋を渡る。瀬戸大橋は何度か渡っているけど、バイクで渡るのは初めて。つまり、上を走るのが初めて。ここからの眺めが素晴らしかった・・・。瀬戸内海に島々が浮かぶ、その中をまっすぐに伸びて行く橋を走る。なんともまあ気持ちいいじゃございませんか。もちろんそれをカメラに収めることはできないんだけど。

DSC_6466で、与島PAに寄る。ちょうどお昼時も過ぎてしまいかなりお腹も空いていた。PAにいたるループがすさまじくかっこよくて、PAに降り立ってしつこく撮ってやったけど、走ってる時のあのかっこよさには劣るんだよなあ。ごはんは瀬戸内のスズキの梅肉ソースを食す。ウマカッタ。

与島PAでけっこう遊んで、再び橋の続きを走り、そして四国。通過してから思い出したんだけど、お世話になった丸亀のホンダ屋さんに寄ればよかったとちょっぴり後悔。事故現場をもう一度見ておきたい気持ちもあったけど、さすがに遠いので断念。高松を通過し、鳴門へ。

DSC_6516この日楽しい道を走っていなかったので、少し遠回りして鳴門スカイライン。前回も行った展望台に寄ってみたり、鳴門大橋をチラ見してみたり。鳴門公園周辺はやはり混雑していた。駐車場もいっぱいなようなのでここはスルーして、徳島市内へ向かう。海沿いの道を走っていると、霧で海のほうがぼんやりと霞んですごくきれいだった。

徳島はけっこう都会だなという印象。もっとこう、ショボいかんじの地方都市かとおもってた(失礼)。繁華街はわりと栄えているんだけど、夜遅くまでやっているのはやはり居酒屋が多い。で、仕方なくカプリチョーザ。なんで徳島に来てまでカプリなのよ、ていうね。まあいいんだけど。

福井ツーリング #000 予告編
福井ツーリング #001 東京 – 湯沢 – 福井
福井ツーリング #002 福井 – 敦賀 – 小浜 – 天橋立 – 豊岡
福井ツーリング #003 豊岡 – 餘部 – 投入堂 – 鳥取
福井ツーリング #005 徳島 – 東京