大阪にて

やってきましたゴールデンなウィークでございます。
今年はわりと日の並びがよいので半ば強引に7連休を勝ち取りました。
遠出できるのも最後のチャンスとばかりに、ただいま西へ向かって激走中。
まだまだ先は長い、今日は大阪で一泊、ただいま聖地巡礼中。
んでこれから友人と飲む。

蝉しぐれ

蝉しぐれどうせなら8月くらいに読めば季節的にいいかんじの今月の1冊になったんだろうけど、まあそんなこたどうでもいいか。というわけで、藤沢周平「蝉しぐれ」。父親が謀反の罪を着せられ刑死し、忍苦の日々を過ごすことになる文四郎。幼なじみのふくとの淡い恋や、逸平・与之助との友情を交えながら成長し、やがて藩の権力闘争に巻き込まれそれに立ち向かっていく。

藤沢周平は読んだことがなかったんだけど、端正な文章に完成度の高いストーリーで読ませるなぁとおもった。淡々としているながらも情景描写は豊かで美しく、その穏やかな雰囲気がすごくいい。江戸時代を舞台にしているので懐かしいというのも変かもしれないけど、なんかそんな印象を受けた。

苦難を浴びることになりながらも悲壮感が漂うわけでもなく、しっかりと前を向いて努力をする文四郎の姿は実に爽快。決してずば抜けた超人みたいなわけではないのに、昔の男子というのはこんなにも潔くて男らしくて凛々しいのかと。親友である逸平や与之助との篤い友情にも心打たれる。いい小説だった。

自粛

今日ツーリングいこうとおもってたんだけど自粛した。昨日の天気が嘘みたいに気持ちよく晴れてるしあったかいし行きたいのはやまやまだったけどいや今ですら行かなかったことを若干後悔気味だけど、金曜日から嫌でも高速走りまくることになるから今日はおとなしくしとこうかと。すこし買い物と、遠出にそなえてホネたんのお手入れなど。今月あんま乗れなかったけど、ラスト2日ですげー走るからよろしくね。

活版印刷体験

印刷博物館内にある印刷の家では、活版印刷を使ったワークショップが開催されている。ここで活版印刷の体験ができるということで、ちんまり隊は激しい風雨をものともせず出かけて行った。

R0013977ちんまり隊を含む5名の参加者でワークショップははじまった。お姉さんの説明を聞きつつ、さっそくやってみる。一面に文字の並んだ棚から活字をひろっていく。これを文選というんだけど、このひろうの専門の職人さんがいるらしい。すごい専門だ。後で実際にやってるところを見せてもらったんだけど、すごい速い。さすがである。

R0013956そして文字を組む。
わたしが印刷する文字列は・・・
「ちんまり隊」である(笑)。
ああもうこの文字が並んでるだけでちょうかわいい。

R0013944こんな機械で印刷する。
まるいところにインクがのってて、レバーを押すとローラーがその上を走って版にインクが塗られるという仕組み。

R0013993そしてできたちんまり隊一筆箋。
カワイすぎる!

というわけで、ものの 30分ほどだったけどたいへん楽しい活版印刷体験であった。その後常設展と企画展「空海からのおくりもの」もみて、印刷博物館を後にした。外はあいかわらず雨風強かったけど、神楽坂まで歩く。いつもは休日は激混みだというカフェ、天気が悪いからかすんなり入れた。軽くごはんを食べ、帰ってきた。今日のちんまり隊も実りある活動であった。

青梅街道をゆく

昨日の続き。

せっかく上石神井くんだりまでやって来たのに、目的も果たせず、かといって他に何があるわけでもない。六本木へは夕方着けばいいし、どうしよう。暇だし、とりあえず歩くか。というわけでとりあえず都心に向かって歩くことにした。

青梅街道をぶらぶら歩いていると、荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺、と、名前はよく知ってるけど特に用事が無いので行ったことがないという場所をたくさん通り過ぎた。そして東高円寺駅にさしかかったところで、とある公園に出くわす。

蚕糸の森公園。かつて、ここで青い鳥を探している人がいた。ブルーのセキセイインコ、名前は「プチちゃん」。そしてその飼い主の名前は、「トモちゃん」。この公園の入り口の電柱に、いなくなってしまったインコのプチちゃんを探す貼り紙がされていたのは、実に4年前のことだった。なかなか来る機会がなくて、わたしの目でそれを確認できなかったことが今さらながら悔やまれる。彼女(それとも彼?)は青い鳥を見つけることができただろうか。

せっかくなので、すこしばかり公園を散歩する。桜はだいぶ散ってしまっていたが、出てきたばかりの若葉が陽の光で透き通るようにきらきらと美しい。わたしは、もはやカレーが食べられなかったことなどどうでもよくなっていた。偶然この公園にたどりついたことを、心から嬉しくおもった。

ふたたび青梅街道をゆく。どこかで適当に電車にのるつもりだったのに、なぜかそのまま六本木まで歩き続けてしまった。待ち合わせにはまだ時間があるので、国立新美術館で休憩。シュルレアリスム展でも見ておけばちょうどいいくらいだったけど、そのままロビーのイスで眠りこけてしまった。さすがに歩き過ぎた。

気がつくと、待ち合わせの時間が迫っていた。友人と合流し、ライブの前にごはんを食べようとヒルズへ。よりどりみどりの中から選んだお店は、カレー屋であった。カレー屋、と言うにはずいぶん高級なかんじであったけど、とにかくカレーにありつけたので満足。カレーに振り回されつつも、よき1日であった。

analog.

友人とも同僚とも後輩とも役員ともつかない男の後輩が、かねてからの夢だったというカレー屋をオープンした。友人(以下略 曰く、ちょっと新鮮でなかなかおいしいカレーだそうで、ちょっこら食べにいってみようとおもった。

場所はどこだと聞けば、上石神井。高校がその隣の駅だったからよく知ってはいるけれど、今となっては行こうとおもって行かなければきっとかすりもしないだろう。そして地味に遠い。だもんで、なかなか機会を得なかった。

土曜日、夜は六本木でライブだけど昼間は暇なので、散歩がてら行ってみるか、と、西武新宿線に揺られ、地震でも揺られて、上石神井にやって来た。西武線の駅というのは、どの駅もみな似たような雰囲気を醸し出しているような気がするのはわたしだけだろうか。そして、そこはかとなく不思議な懐かしさをおぼえるのだ。

iPhone の地図をたよりに駅から歩くこと1,2分、なんてことない路地の角にそのちいさなお店はあった。時間は昼の12時ちょっと前。しかし、人の気配がない。嫌な予感がする。全面ガラス張りのお店に近づくにつれ、その嫌な予感が現実のものとなるのを直視せざるをえない状況になる。

やってない。

そんな話はチラチラ聞いていた。休みが不定期だとか、今日は出来がよくないから店閉めたとか、遅い時間だと売り切れていたとか。だけど最近は月曜定休で安定してきたらしいし、売り切れてしまわないようにとお昼にやってきたというのに。まだ開店前だったというのならば少々待つのも吝かではないが、人気もなければカレーの仕込みをしている様子もない。ああ、なんてことだ。電車賃返せ。

友人(以下略 に怨みつらみのメールを送ったら「ちょっとまって確認する!」という返信がきたもののその後音沙汰なく、ハラヘリすぎていたので向かいのパン屋でパンを買い、公園とも言えないようなちいさな緑地(ベンチのひとつすらないのだ)でそれをほおばった。なんだかひどく悲しい気持ちになった。

カレー、食べたかった。