月別アーカイブ: 2010年3月

富津岬にて

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勝浦・鴨川をくるっとまわり、マザー牧場の横を通って、富津岬にやってきた。途中華麗にわたしを抜き去って行ったクソ速いオネーちゃんかっこよかったなぁ。。志駒あたりがとてもいい道だった。

今日は天気よくて、気温も上がってとてもイイんだが、いかんせん風が強くてかなわん。帰りアクアラインで帰ろうとおもってたんだけどどうしようみたいなかんじ。

長谷川等伯展

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気づけばこの週末までだった。1ヶ月が過ぎるのがあまりにも早い。あわてて東京国立博物館へ。長谷川等伯 没後400年特別展である。

まずは仏画。等伯は、初期は現在の石川県七尾市で専ら仏画を描いていたのだ。行ったよなぁ七尾美術館。「三十番神図」がおもしろかった。パッと見なんだかお雛様みたい。すごい精緻で、オペラグラス持ってる人いたけど、それ正解だわ。

上洛して一転する。花鳥画なんかの屏風とかが出てきだす。「山水図襖」は、桐花紋のパターンの中に浮かぶ山水図が美しい。そしてこれぞ等伯という金碧画。「楓図壁貼付」や「松に秋草図屏風」といった国宝が並ぶ。「波濤図」カッコイイし「萩芒図屏風」もすごくきれい。それから「柳橋水車図屏風」がヤバい。波の曲線と柳の曲線がもう何とも言えない。この展示室はかなり濃密な空間。なかなか人がはけなくて大変だった・・・。

後半戦。また仏画。ここはなんといっても「仏涅槃図」。デカい。デカいってのは、それだけでスゴいってことである。いやほんと。これなんか、東京国立博物館の高い天井からぶら下げても床に引きずっちゃって、どうしよこれどうやって展示すんの? こうするしかなくね? みたいなかんじでもういやはやスゴい。

そして水墨画。等伯の描く竹がすごい。筆の動きと掠れでみごとに表現されていて感心しっぱなし。竹の節がまたいいんですわ。あぁああ。「竹鶴図屏風」の竹林は、霧に溶け込んだ描写が幻想的で美しい。吸い込まれそう。それから「竹林猿猴図屏風」のお猿さんもふもふ!! 「檜原図屏風」の雰囲気も好き。

ラストの極めつけが国宝「松林図屏風」。うん、これは最後まで人がはけなくてほんとにもう・・・。解釈は諸説あるらしいけど、わたしにはなんか亡霊が立ち尽くしてるように見えた。とにかくそんな、幽玄な美しさ。

とまぁざっと書いたけど、「史上最大にして最上の大回顧展」と謳うとおり、見応えたっぷりの展覧会。混雑もすごかったので結局 3周して、1500円分きっちり堪能しましたみたいなかんじ。はぁ。ごちそうさまでした。

iPhoto ブックを作ってみた

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先日のねこ写真展に触発され、よーしわたしもネコ助写真展開くぞー! ・・・というわけにもいかないので、iPhoto のブック機能で「ネコ助、マイラブ。」というネコ助さんメモリアルフォトブックを作った。ネコ助写真総数 1676枚から選りすぐった珠玉の 68枚で構成されたオールカラー豪華 26ページ! ネコ助との感動の出会いからはじまり、現在の気ままな共同生活をわたしのヘタクソな写真で綴るこの1冊。もちろん flickr にアップしていない未公開ショットも満載。

いやぁ、実にいいブックができた。なんかもう感動的ですらある。iPhoto からこんなに簡単にブックが作れちゃうなんて便利便利。欲を言うなら、もう少しレイアウトの自由度が高ければいいんだけどねー。26ページで 1500円。でも配送料 900円ってのがイタいけど。もう少しページ数増やしてもよかったかもなぁ。

それにしても、たかがブックといえど、これもれっきとした Apple 製品なんだね。配送用のパッケージにもりんごマークが燦然と輝いております。そして信者としては、ブックの裏表紙に刻印された “Made on a Mac” に多大なる価値を感じてしまうわけなのでありました。ははぁーっ。←拝んでる

YASHICAFLEX

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おや? ではありません。二眼は買わないと心に決めております。

エディおじさやんが、ヤシカフレックスを貸してくれたもんでつこてみるんですが、いやー楽しい。機構というか、機械を感じられて面白い。そしてこの、上から覗く世界というのは本当にわくわくする。動きが逆なのもまた楽しい。

1本撮ってみたんだけど、巻き上げ足りてなくてかぶったりそもそも巻くの忘れて超多重露光だったりピント合ってなかったり水平とれてなかったりとけっこう散々だったけど、露出だけはバッチリ。GR DIGITAL って露出計としても超優秀!w ブローニーの12枚ってのもちょうどいいかんじ。なんかいいなぁ。いや、だから二眼は買わない、二眼は買わない・・・ブツブツ・・・。

って、遊んでないで戦闘機で撮らなきゃいけないんだってばー。そろそろ本気でヤバい気がする。どうしたもんかのう。

データでください

せっかくわたしが細部にわたって徹底的にこだわり美しく描いた図面を、他人の手で汚く改変されるのが非常に不愉快である。愛娘をどこのウマのホネともわからん下衆野郎に強姦されるに等しい。だからデータで渡したくない。

でもそういうわけにもいかない。しかたない。

バッハと向き合う

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)こないだの恵比寿映像祭での作品に触発されたのか、ここんとこグールドのゴルトベルク変奏曲をよく聴いている。この曲を聴くと兄上を思い出すのはわかるんだけど(昔よく弾いてた)、なぜかピアノの先生のことも思い出す。特にひとつひとつの曲が終わるところで。ピンポイントで。ああなんか伊藤先生っぽいなぁって。なんでだろ。でもなんかそれがなつかしくてうれしい。

まあ、それで、やっぱり弾きたくなるわけで、楽譜を買った。最近あったかくなったから、ピアノ弾いてても手かじかまなくなったし(笑)。昔はあんなに避けたがっていたのに、バッハを避けてショパンとかの華やかな曲ばかり弾きたがったのに、この歳になってバッハがほんとうにしみるよ。はぁ。

バッハと向き合うのは、音楽の芯のところに真摯に向き合うようで、背筋がのびる思いがする。それがすごく心地いい。

クラフト、金魚、農業少女

まだ咳は出るものの、体調は97%くらいまで回復。病み上がりだからと約束の時間を遅めに設定してもらったのに、ずいぶん暖かいし天気もいいので出かけることにした。招待券をいただいていたので、丸ビルでおこなわれている日本クラフト展へ足を運ぶ。知った名前を発見する。いいデザインのものはいいなぁ。

池袋に移動、楽しいちんまり隊のお時間である。ジュンク堂で遊ぶなどし、夕日がきれいだというので西武百貨店の屋上へ行ってみる。が、なんか想像とちがう。壁に囲まれている。でも夕日は見えなかったが、金魚と戯れた。ずいぶん撮った。そして腹ごしらえを。「いくぶんおかゆに近い」という理由で魚介とトマトのリゾットを食す。おいしいけど、胃はまだ本調子ではないんだなぁとおもう。

そして本日のメインイベントは芸劇にて「農業少女」。悪くはないし楽しいんだけど、咳こんだりするのでそっちがどうにも気になってしまい集中できず。うーんよくわからなかった。難しく考えなくていいらしいけど。でも久しぶりに芝居が観られてよかったな。もっといろいろ観てみたい。多部未華子はむっちりしたかんじがいいかんじのお嬢さんですね。江本純子がおもしろかった。

終演後に寄った喫茶店が、店名が「巴里」なのに店内はなんだか怪しげなエスニックなんだかなんなんだかわからんけどとにかくギンギラギンなかんじでウケた。

仮面ライダー BLACK

そろそろ仮面ライダーについて書かねばなるまい。ここでいう仮面ライダーは、仮面ライダー BLACK である。なぜなら、わたしが幼少期にリアルタイムで見ていたのは仮面ライダー BLACK だからだ。

まずはオープニングテーマ。この曲は昔から大好きである。死ぬほどかっこイイ。なぜか iTunes のライブラリにもきちんと入っている。疾走感のあるイントロから始まり、「時を超えろ 空を駆けろ この星のため」である。シビれる。倉田てつをの歌唱力には度肝を抜かれるが、それはそれで味わい深い。過去にこれの ANIMETAL バージョンまで iTS で買ってしまったという実績もある。仮面ライダーがバイクに跨がり颯爽と駆け抜ける姿はあまりにも、あまりにもかっこいい。これはちょいとばかしズルいんではないか。バッタの風貌で。バッタ状のバイクで。この星のために、時を超えて空を駆けるのだ。ああ。ヒーローとはこういうものではないか。素晴らしい。

ところで、仮面ライダーはスズキ乗りだということを知った。たしかにあのバッタ状のバイクは、変態の名に相応しい。最近ではホンダが多いらしい。ふむ。

そしてエンディング、「Long long ago, 20th Century」。この歌は、仮面ライダーのいる未来の視点で、「緑なす大地 四季折々の花・・・」と、過ぎ去った20世紀を懐古するというものだ。実に切ない。哀愁漂うメロディがしみる歌なのだが、なぜか間奏(エンディングには使われていないが)だけが唐突にやたらとコミカルで、そのギャップが面白おかしく、幼いわたしは兄弟と共にゲラゲラ笑いながらそのおどけたリズムに合わせて踊っていた記憶がある。いま YouTube でその映像を見ると、前半は仮面ライダーがバイクに乗って走っているだけ、後半はバイクをおりてこちらに向かって歩いているだけ、どちらもアングル固定。というえらい手抜き感あふれる素敵な映像となっている。古くさいフォントも素敵だ。

それから、倉田てつを変身集なる動画で倉田てつをのイケメンっぷりに腹を抱えて笑う。サラサラヘアーがまぶしすぎる。まるで初恋のサッカー少年のようではないか。そしてまだあどけなさすら残している少年のような顔つきと、ドスのきいた(ふうにみせかけようとしてるけどきいてない)わざとらしい低い声がどうにも結びつかず、妙にちぐはぐな印象を与えて滑稽である。いや、失礼、かっこいい。こうたろうさん!こうたろう△!!「へん・しんっ!」。声に出して読みたい日本語である。倉田てつをがイケメンすぎるので、今どんなオッサンになっているのだろうかとググってみたところ、これまたクソカッコイイオッサンに成長しており、期待を裏切らないイケメンっぷりにただただ脱帽した次第である。

・・・えーっと、仮面ライダーを我がヒーローと崇める皆様、えらいすんませんw いやでも、わたしがバイクに乗りたいとおもったのは、函館の YH で同室になったライダーのオネーちゃんがめちゃんこかっこよかったからだったとおもうんだけど、もしかしたら幼少期の仮面ライダーが脳みその片隅に刷り込まれていたのもひとつの要因だったのかもしれないなぁ。なんておもったりおもわなかったり。

そういえば仮面ライダーは1人で戦うわけだから、いわゆる「戦隊」モノではないんだよなぁ。そうなんだよなぁ。なんて、どうでもいいことだけど・・・ね。