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小澤靴店

※長文注意
 要約:近所の靴屋の写真を撮った

R0022374近所に靴屋さんがある。どこにでもある・・・かといえばどうだろう、ああいう昔ながらのお店は今ではだいぶ減ってきているので、そうそうそこらへんにはないかもしれない。でもごく普通のオーダーメイドの靴屋さんだ。お店はこぢんまりとした佇まいで、下町であるその場所に古くからそこにあるのが伺える。庭先(庭なんてほどのものじゃないけど)にはすこしばかりその場所にそぐわない感じで唐突にホンダのVツインマグナが停まっている。

べつにバイクが止まっているから、というわけではないけれど、なんとなく気になる靴屋さんだった。というのも、お店は硝子戸になっていて中で職人さんが仕事をしているのが見えるのだが、すごくいい雰囲気なのだ。狭い作業場には靴をつくる大小様々な工具類が所狭しと並べられ(その様はまるでコックピットのようだ)、靴のパーツのようなものがそこらじゅうにころがっている。反対側には靴の化粧箱が積み上げられており、できあがる靴たちを待っている。手前には50代くらいとおぼしき職人さんが座って作業をしており、その奥には20代くらいの若い男性。おそらく後継者となる息子さんなのだろう。外のバイクも彼のものだろうか。

看板には「高級注文靴 小澤靴店」とある。高級ナントカという場合、大して高級でもないくせになんでもかんでも高級ってつけちゃう類のそれもあるけれど、このお店はそうではなく、本当に高級であるような気がした。小さなお店だけど、たしかにそんな風格があった。わたしはよくすり減ったヒールを直すので、このお店で頼んでみようかなとおもったりもしたが、なんとなく敷居が高く、それにわたしが持っているのはそんなにいい靴というわけでもないので気が引けていた。いちおう看板には「修理も致します」と書いてはあるんだけど。

そんな靴屋さん。わたしはもうずっと、撮りたい撮りたいと思っていた。でもどうしても勇気が出なくてできなかった。靴の修理に通って仲良くなって撮らせてもらえば・・・とか考えたりもしたものの、この手のオーダーメイドの靴屋さんで修理ばかり頼んでくる客なんて喜ばれないんじゃないかとか、でも靴をオーダーメイドするほどお金持ちじゃないし(何しろ「高級」注文靴 である)とか、そんなことを考えてはなかなか実行に移せなかった。そんな小細工をするよりも、もう直球勝負で「写真を撮らせていただけますか?」と言うしかないし、そのほうが手っ取り早い。でもなあ・・・いきなり入ってきて「写真撮らせろ」ってどう考えてもおかしいよなあ。でも言うしかないんだよなぁ。ああああ。

いちど、F3 をぶら下げてお店の前まで行ってみた。「素直に撮りたい気持ちを伝えれば大丈夫」という友の言葉を胸に、今日は、今日こそは必ず撮らせてもらうんだ、と心に決めて。F3 を手に握る。カメラの冷たい感触が、手の中でずしりと重い。お店の硝子戸の前に立つ。だけど、やはり勇気が出ない。しばらくお店の前でモジモジしていると、近所のおじさんらしき人が硝子戸を開けてお店の中の人にあいさつをし、そしてすぐに帰っていった。わたしは結局15分ほどお店の前をウロウロして(完全に不審者)、でもどうしてももう一歩踏み出せず、結局諦めて家に帰った。

そんなことを何度か繰り返した後の先月のある日、それはちょうど友人たちと江ノ島に遊びにいく日だった。バッグの中には F3 が入っている。予定の時間よりも少し早めに家を出て、いつものように小澤靴店の前を通る。その日は祝日だから、きっとお休みだろうとおもっていたのだが、思いの外、硝子戸にかけられたカーテンは開いていた。だけど作業場の中には誰もおらず、しんと静まり返っている。朝の光が辺りを濡らして美しい。硝子越しにカメラを構え、ファインダを覗いてみる。とてもいい雰囲気なのだが、硝子の映り込みが邪魔だし、すこし遠い。1枚だけシャッターを切ってカメラを下ろし、ため息をついて駅に向かう。しかし10数メートルほど歩いて、どうしてもあの光の中の様子が諦めきれず、踵を返す。そしてまた硝子戸を覗いてみると、そこには店主のおじさんがいた。

バッチリ目があってしまったので逃げるのも怪しい。覚悟を決めると、おじさんが硝子戸を開けてくれた。おそらくお客さんだと思ったのだろう。からからという乾いた音が響く。そしておじさんが何か言うが早いか、頭の中で何度も反復した台詞がわたしの口を衝いて出た。

「あの、このお仕事場の風景の、写真を撮らせてもらってもいいですか?」

言えた。わりと爽やかに。考えていた文句とはちょっと違うけど。とにかく言えた。やった。イメージトレーニングの効果を思い知った。おじさんは「写真撮って歩いてるの?」と言う。「はい・・・あ、でもわたし近所なんですけどね。すぐそこなんです」と答えると、「そうかい、いいよ、入りな、今日は休みだから」と中に入れてくれた。

F3000552何度となく硝子越しに眺めていた作業場。ああ、なんて素敵なんだろう。職人のコックピット。必死で露出とピントを合わせる。焦ってしまって、ピントが合っているのかイマイチよくわからない。とにかく必死なのである。デジタルで保険をするのも忘れて夢中でシャッターを切る。調子に乗って「あ、あの、ちょっとそこ座ってもらっていいですか?」なんてお願いしたりすると「雑誌の取材みたいだねぇ」といって快く引き受けてくれた。

実際よく雑誌の取材とかが来るらしく、ひとしきり撮り終えた後、過去に掲載された記事を見せてくれたり、靴をどうやって作るのかとか、いろいろ話してくれた。聞けば昔、とある海外ブランドの靴は西洋人に合うように作られていて、幅広で甲が高く扁平足の多い日本人には合わなかったのだそうだ。それでそのブランドののエラい(?)人が、「日本人に合う靴を作りたい」というので、通訳を連れて小澤さんのところにやってきたんだそうだ。で、今はその海外ブランドの靴は日本人にも合うようになったんだとか。なんだかその筋では有名らしい。調べてみて驚いた。あの靴屋さんは、乗馬ブーツなど皇室関係の靴を一括して納めている皇室御用達のお店なんだそうだ。そんなことお店のどこにも謳っていないし、おじさんもそんなこと言っていなかった。きっとその仕事に確かな自信があり、だからこそ皇室をはじめ多くの人の厚い信頼を得ているんだろう。今はどんどん機械化されていっているけど、手作りでなければ出せない品質があるのだ。やっぱり職人ってすごいな。

もうちょっと話をしたかったけど、ロマンスカーの時間もあるので遅刻はできない。後ろ髪を引かれる思いで小澤靴店を後にしたが、その足取りはほとんどスキップ状態であった。いやったぁぁあああ! と、声に出していたかもしれない。ついつい顔がほころぶ。失敗しててももうかまわない。とにかく撮った。それで満足だった。

このお店は馬術をする人にはわりと有名らしく、バイク用のブーツはどうだろうとおもったんだけど、バイク用ってのはプロテクタが入っていたりとやはりすこし違うもんなので、それ用ってのは作っていないそうだ。でも、ハーレーに乗る人たちなんかはこのお店にオーダーする人が多いんだとか。なんだかすごくわかる気がする。いつかわたしも、小澤靴店で靴を作ってもらいたい。

スペイン料理屋

駅から家に帰る途中の路地裏に、ちいさなスペイン料理屋がある。「隠れ家的」なんて紹介されてそうな、ちょっとこじゃれたかわいいお店。気になりつつもなかなか行く機会がなくて、でもそのうち行ってみようと思ってた。

そしたら、そのお店が、いつの間にか変な居酒屋に変わってしまっていた・・・。すごいショック・・・パエリヤ食べたかったのに・・・。

うちの近所にはまだ気になるお店がいくつかある。近所だからこそなかなか行く機会がないんだけど(基本自炊だから)、なんとか機会つくって行ってみたいもんだ。

鳥越祭

毎年、6月の最初の土日は鳥越祭である。この辺に住む人たちにとっては年中行事で何よりも大事なイベント、三社祭よりも神田祭よりも鳥越祭である。工事するにも、「お祭りまでに終わらせてください」っていうのが多い。近所の寿司屋で板長さんと話してて「この辺の人のカレンダーは6月始まりだよw」なんて冗談が出るくらい。とにかく鳥越祭に焦点をあわせて生きているのだ。たぶん。

祭の当日は家の前にテーブル出したりゴザひいたりして、昼間から近所やら親戚やら集まって飲んで食べて騒いでる。お囃子と神輿を担ぐ人のかけ声の響く中、そこらへんをハッピにハチマキの人が行き交う。フンドシ一丁の人もいる。鳥越神社周辺の路地には所狭しと屋台が並び、普段人気のない裏道に、いったいどこにこんなに人がいたんだってくらい人があふれる。下町情緒と活気にあふれる2日間だ。

わたしは地元の人間じゃないから、若干疎外感を味わいながら「よそさん」的に祭を楽しむ。今年は F3 を持って。3本撮ったから、現像出しにいこうと思ったら今日休みだった。ぬー。どんなの撮れてるか、待ち遠しいのぅ。
鳥越祭
今年はなんとお馬さんまで出動してた。すげぇ。

コンビニ強盗、アンパン、D5000

近所のコンビニに強盗が入っていましたぷちともですこんばんは。今日会社で電話受けてたら、「そこのエーピーの強盗捕まったね」とか言われて「へ?」とかなってググったらすぐそこの am/pm がうつっててびっくらこきました。おもわず reblog しちゃいました。

余談ですが我が家では am/pm は「アムパム」と略されます。「パ」の母音がどこから来るのかは定かではありませんが、おそらく前の a からでしょう。「アムパム」だとすこし発音しづらいので、「アンパン」に近い発音になります。撥音便です。「アムパムでアンパン買ってきて~」といった会話がなされます。

それはそうと、D5000 きましたね。0 多すぎとか思ったのは私だけでしょうか。そのうち D80000 とか D200000 とかなるんでしょうか。もう D107 とかでいいんじゃないでしょうか。だめですかそうですか。

Nikon – ニュースリリース
ニコン、バリアングル液晶搭載のエントリー一眼「D5000」
コンビニ強盗:容疑者に逮捕状 他3件も関与か/東京

まてゅり

今日は鳥越祭なので、早めにおうち帰ってきてカメラもって鼻息荒くして出撃したんだけど、なーんかイマイチのノリで終わった。御神輿は明日らしい。でも明日雨だしなあ。冷やしパインはおいしかった。汁たれたけど。帰ってきたら疲れて寝ちゃった。

一日無為に過ごした感は否めないけど、土曜日の午後の昼寝はきもちいい。シアワセ。

本物のほう

神谷バーに行こう。ウチから自転車で10分そこそこ。だけどここは歩いて行くべきだろう。

でも、さすがにひとりで神谷バーで飲んだくれるほどおひとり様レベル高くないので、またの機会にする、ということにしておく。
KAMIYA BAR

ちょっとだけ教会のクリスマス

R0018908どうもメリークリスマス。イブ。
風邪の件でコメントとかメールとかくださった皆様ありあとございます。涙。まだ本調子じゃないけど PowerBook 開く元気は出てきたよと。

で、だいぶ回復した本日、すさまじく天気いい。こりゃースキー行けないのならバイク乗りまわそーとか思ったんだけど、回復したとはいえまだかなりクラクラする。これでバイク乗ったら私たぶん死ぬなあと思ったので、近所をおさんぽカメラ。で歩いてたんだけど、なんかすんごい気分悪くなってすぐにおうち戻ってまた寝た。無理はいかんね。

で、日が暮れてから、昼間すこし歩いたときにみつけた近所の教会へ行ってみる。だってホラ、巷じゃクリスマスですから。キリストの生誕祝っちゃうわけですから。

ウチの近辺、浅草橋とか蔵前とかいうエリアはものっそい下町風情なかんじで、イルミネーションとかペカペカやってるお宅は皆無なんだけど、ここだけは違う。こんなかわいい教会が近所にあったのねーというかんじ。で、ぱちぱちやっておりました。

ちょうどクリスマス会?ミサ?の催される時間だったようで、人が切れ間なく教会に入っていってました。私はクリスチャンでもなんでもないので写真だけ撮って外に出ました。中はなんだか暖かそうで楽しそうで、なんつーかこう、マッチ売りの少女の気持ちが若干わかった気がしました。

で、体調もあんまよくないし、ローストチキンとかの幻覚が見えてくるとマズいのでそそくさと帰ってきましたとさ。サンタの中の人、新潟に雪、たのんますよ。

There’s got to be a change

DSC_2416.JPGモロモロやりたいことやらなきゃいけないことがいっぱいあるのにどうも気分がのらない本日。外は雨だし神輿は通過するし窓あけてたら雨吹き込んで床水浸しになるしでもう最悪。で、ぐだぐだ。しかしながら、すぐ近くで聞こえる祭り囃子に引き寄せられ、カメラをもってポッケに小銭数百円つっこんで、外に出る。朝から降っていた雨は既に止んでいる。ちょうど近くに神輿が。テンションあがる。江戸っ子の威勢のいいかけ声。陽気な笛や太鼓の音。夢中で追っかけた。鳥越神社では神楽が奉奏されていて、じっくり見入っている人、バシバシ撮る人などなど多数。気づけば空は明るくなり、晴れていた。シャッターガンガン切って、どんよりした気分も晴れた。鳥越祭ありがとう。

That blue is getting me high

今日明日は鳥越祭。ウチから鳥越神社は近所のスーパーより近い。朝から祭り囃子がきこえてた。土日は雨の予報だったんだけど、晴れとはいかないけど雨は降ってない。よかったー。

家を出ると、ねじり鉢巻な人々が道ばたに座り込んで酒飲んでる。祭りのときならではの光景。ちょっと行くとすぐ鳥越神社の裏の通りで、出店がずらり。いつもの寂れ感が嘘のような人の多さ。人ごみきらいだけど、こーゆう下町の祭の風情ってすきだなあ。カメラ持った人いっぱいいた。D200+GX100 というオジサンがいた。D80+GRD のわたしを見てニヤけてた。わたしもニヤけた。

鳥越神社は拝殿のまえに長蛇の列。そしてりっぱな神輿。絢爛。明日は神輿の渡御なのだ。明日も天気よくないみたいだけど・・・なんとかもつといいなあ。

写真は金魚すくい。でっかいオタマジャクシとかちっちゃいカメとかいる、なんだかとっても豪華な金魚すくい。
Goldfish, Tadpole, Turtle