年別アーカイブ: 2010年

彼女は言葉で記憶する

以前から、ときどき覗きにいくブログがある。RSS リーダには登録していない。でもふと読みたくなるときがある。そしてブラウザのアドレスバーに URL を直打ちして読みに行く。

彼女の書く文章がとても好きだ。かなりの読書家なので、それに裏打ちされた文章力はもちろんのこと、彼女自身にとても惹かれてる。んだとおもう。一度だけお目にかかったことがあるけど、もう私のことなんか覚えていないだろうなぁ。

そのブログには写真がない。旅行などの記事を上げても、写真はほとんど載せていない。だけどそれがかえっていいような気がしていた。文章から広がるから。

今日なんとなく過去ログを眺めていたら、少しだけど写真があった。それから彼女は昔、いつも一眼レフをぶらさげて写真を撮っていたということを知った。そして撮らなくなった経緯を知り、なんだかとっても納得すると同時に、彼女の撮る写真をもっと見てみたいとおもった。彼女はどんなふうにファインダー越しの世界を切り取っただろう。どんな景色を見て、どんな人を見て、シャッターを切ったんだろう。

でも、それはおそらく見ることはできない。彼女は言葉で記憶する。わたしは・・・いろんなもので記憶することにする。今までとおなじ。

白い闇

年明けてからろくすっぽ写真らしい写真を撮ってなかったんだけど、雪山にてよーやっと写欲 MAX な風景に出会えた。

営業終了後のゲレンデ。もちろん誰もいない。ライトも消えて真っ暗な中、遠くの方にナイターの光でうっすらと闇に風景が浮かぶ。静謐な中に、山の気配を感じる。空には雲と霧と、星。とにかく素晴らしくいい雰囲気なのだ。

この空気感、なんとかカメラに収めたい。しかし如何せん暗い。ゲレンデのど真ん中、カメラを固定できるような物があるはずもなく、ストック立ててその上に GR 置いてみたりしたけど安定せず、断念。ISO 800 F1.9 でシャッタースピードは 1/2 。GRD3 をもってしてもこれが限界。ブレブレ覚悟でシャッターを切る。

三脚持ってリベンジに行きたいくらいだけど、この雲や霧の感じはそうそう出会えないんだろうなぁ。「あの日あの空拝めるのは あの日の僕らだけ」。
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銀座にて

銀座ゲレンデというのがあるんです、ハイ。

朝イチで山頂にのぼり、1時間半ほど黙々と滑り、ひどく疲れたので早々に切り上げて部屋に戻り、ハーゲンダッツのグリーンティーを食べ、布団にもぐって昼寝にすらならない午前寝をして、昼過ぎに目が覚めて本を読んだりぼんやりしたりした。いい休日だ。実に。しかしいささかリフト券がもったいない。ので、ふたたびゲレンデにやってきた。今ココ。銀座。

今日は本当はスクールにいってみようとおもっていた。だけど、あれあれ? 財布には野口さんひとりしかいない。そうだ、スキーは一万円あればオッケーって頭だったからお金おろしてこなかったんだ。二日のつもりだったけど三日にしちゃったし。バス乗り過ごしてタクシー使ったら10倍かかっちゃったし。金銭的問題は常にわたしにつきまとうものだ。仕方ない。

というワケで、真面目に技術の向上は頓挫。いいや、もう、万年中級者で。整地されてないと滑れないヘタレスキーヤーで。風を切れればそれでいい。じゅうぶんだ。

湯沢にて

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ようやく来れたー。暖冬? 少雪? 何それ! ゲレンデコンディションイイヨイイヨー。ただ、三連休の初日のわりには人少なかったなぁ。滑る身にしたらとてもいいことなんだが、スキー場の経営を心配してしまうよ。高速だって安いはずなのにねぇ。。

てなワケで、ナイター。ダンスミュージックでテンションアゲアゲ。

高速スライドショー

某氏のまねして This is Japan! のまねしてみたんだがすげえ楽しい。四国ツーリングの写真でやってみたんだがすげえ楽しい。クオリティ低すぎてどうしょもないんだがすげえ楽しい。あの日の記憶が蘇るんだよすげえ楽しい。

でも写真足りない。四国で撮ったヘボ写真全部投入しても 300枚くらい足りない。iTunes さらっと探して1曲やってみたんだけど5分56秒は長い。音楽短いのにすればいいんだけどちょうどいいのがなかなか見つからない。自己満足だからどうでもいいっちゃいいんだけどなんかくやしい。それでさっきつぶやいたらいろいろ期待通りだったわけだが。

というわけで長距離ツーリングに出たい。つーかもう 1ヶ月くらい旅行したい。ぬおーーー旅行ーーーーー

[追記]
四国だけではあまりにも見るに堪えないので、2007年に二輪免許取ってからの各地へのツーリングを主軸に、バイクにまつわるアレコレと、オマケのゴニョゴニョを交えたものをつくりました。みてみてね。

ジャニーズ

大晦日は、実家で紅白をぼんやり眺めていた。あいかわらずろくでもない催し物ばかりだったけど、みんなでくだらないだのうんこだのしょうもない演出だのと文句を言うための番組ってことで、まあいいんじゃないか。それはそれで楽しみ方のひとつとなっているような気もするし。

そんな中、ナントカという合唱団らしきもの(Google先生に正式名称を聞くまでもないとおもったけど聞いた。「スノープリンス合唱団」だそうだ)が出てきた。全然知らん。ジャニーズらしい。

わたしはジャニーズが嫌いなんだが、どれくらい嫌いかというとディズニーランドとおなじくらい嫌いなんだが、彼らが紹介された時、ものすごく期待をした。ジャニーズ。どうせクソだろう。そう思わせといて、徹底して訓練された、かのウィーン少年合唱団ばりの美しいボーイソプラノのハーモニーを聴かせてくれるのではないかと。もしそうだとしたら、わたしはジャニーズを幾ばくか見直してやってもいいだろう。そう思ってかなりの期待をした。

しかしその期待は無惨にも打ち砕かれた。それはただのクソだった。いや、ただのジャニーズだった。なんで合唱団なんてユニット名つけちゃったんだろう。アホか。

そんなワケで、ジャニーズは私からの評価を上げる機会を逃したわけだが、そんなことはもちろんジャニーズにとってはどうでもいいことであり、またわたしにとってもどうでもいいことなのである。

アスパラガス

わたくしの好きなビスケットの話をいたしましょう。
ギンビス アスパラガス であります。
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ほのかな塩味とごまの風味、「素朴」という単語がこんなにもしっくりくるものは他に類を見ない。きわめて普通のビスケットだが、その商品名の由来となっているであろうややツイストがかった細長い形状が中毒性を高めている。ような気がする。

このアスパラガス、2年前に亡くなった父方のおばあちゃんがそりゃもう大好きだったのだ。幼少時、自分の家ではあまり食べた記憶がないんだけど、おばあちゃんちにいくと必ずあった。だもんで、アスパラガスによって真っ先に想起されるものはおばあちゃん及びおばあちゃんちなのだ。おいしいのと懐かしいのとがあいまって食べだしたら止まらない。古めかしい包装も郷愁を誘う。

そんなアスパラガスを、今日、会社のオフィスグリコにて発見。グリコじゃないのに。ギンビスなのに。わたしはおもわず驚喜の声をあげた。ああ、アスパラガス。

ギンビス