読書」カテゴリーアーカイブ

江戸のセンス

江戸のセンス -職人の遊びと洒落心友達が読んでておもしろそうだったのでつられてお買い上げ、荒井修 / いとうせいこう「江戸のセンス ― 職人の遊びと洒落心」。江戸扇子の職人さんの話。

デザインてつまるところ発想力だから、引き出しの多さが直結してくるんだよね。引き出し増やしたいわー。一朝一夕で培われるようなもんじゃないから、ちょっとずつでもインプットを怠らないようにしないとな。常々おもってはいるんだけど、改めてそうおもった。

わたしはデザイン屋じゃないけど、デザインだけにとどまらず、日常のちょっとした心遣いとか、人との付き合い方とか、そんなものにも通ずるヒントを得たようなかんじ。洒落心のある人になりたいね。

日本人の苗字

日本人の苗字 ― 三〇万姓の調査から見えたことわたしの苗字はわりと珍しいらしく、同姓の人ってのはこれまでお目にかかったことがない。某英語の先生とか、某栃木県の温泉旅館とか、そんくらいのもんだ。だけど、遠く本州の西果て山口県ではかなりメジャーな苗字らしい。

ということもあってか、なくてか、オウテカ、ナントカという苗字はどこそこに多いとか、そーゆうのが大好きである。姓名分布おかずにごはん3杯イケる。フマキラーじゃなかった今給黎さんみたいな極端な結果が出るとすごい嬉しい。

というわけで、こんな本を読んでいた。丹羽基二「日本人の苗字 ― 三〇万姓の調査から見えたこと」。日本の歴史や民俗にからめて苗字の歴史と変遷をたどる。すごいおもしろい。ルーツをたどるってなんかわくわくするなぁ。

ウシジマくん

闇金ウシジマくん 1 (ビッグコミックス)友人とも同僚とも後輩とも役員ともつかない男が漫画を貸してくれた。なぜか10-12巻。なんで10巻なのさ1巻から貸してよって言ったら、「だいじょうぶ、サラリーマン君「①」だから」と彼は言う。そーいう問題じゃないだろうと思いつつ 2,3ページめくる。あ、これ面白そう。そして彼は「くにちゃん絶対好きだよ、そーゆうの」と言って笑う。どんなだ。

夜出かけようと思ってたんだけど、突然の雷雨。弱まるのを待とうと、借りた漫画を読み始めた。それが、「闇金ウシジマくん」

もうね、読んでてどんどん鬱になっていく。現代社会の嫌な部分をこれでもかこれでもかと詰め合わせましたみたいな。しかも何気ない情景も人間の心理もすさまじくリアルに描くもんだから、ほんとに気分が落ち込む。これこのまま終わるのか? もうやめてもうやめてってかんじで11巻後半くらいからもう流し読み。ほんと気分悪いんだもん。でも、読み終わって、もう1回ちゃんと読み直した。

この漫画、もうヤミ金イクナイとか借金するもんじゃないなとかそーゆう次元じゃない。なんつーか、いろいろ思うところはあるけど、とりあえず会社にやって来る営業の人々にもっと感じよくしようとおもった。サラリーマンみんながんばってる。

やっぱ1巻から借りよう。

地図男

タイトルに惹かれて買った本。さらっと読める。地図帳に紡ぎ出された土地ごとの物語の断片を追いながら、そこに秘められた謎の真相に迫っていくというもの。設定もおもしろいしひとつひとつのエピソードにも引き込まれるんだけど、でもなんか地図男そのものがよく摑みきれないまま終わっちゃったってかんじで惜しい。地図男の能力はすごい羨ましい。そーゆうふうに、わたしもなりたいw
地図男

実況中継放送中

テレプシコーラ 第2部 第2巻久しぶりにマンガを買った。まずは山岸凉子「テレプシコーラ」。いつのまにか第2部 2巻まででとった。正直に言います、これ読んでバレエやりたくなったクチです。子供できたら女の子だったらバレエとピアノはやらせるんだ。

きのう何食べた? 1そいからよしながふみ「きのう何食べた?」。これはさいしょ友人に薦められて借りたゲイマンガ。あ、でもべつにやらないかとかそーゆうノリではなく(わたくしそっち方面の素養はありません、あしからず。w)、ごはんをめぐるゲイカップルの日常みたいなかんじ。で、毎回作中にでてくる料理が秀逸で、簡単でとってもおいしいのだ。とりあえず鮭とごぼうの炊き込みごはんはすでに定番メニューになっとります。ほかにもいろいろ作ってみたくてお買い上げ。料理すきな人や自炊派の人はおすすめ。

きいろいゾウ

特に書くこともないのでたまには読んだ本でも。カテゴリもいちおうあることだしねw
きいろいゾウ
田舎の日常の描写がいい。出てくる人々が優しくて魅力的。すごくいいなーっておもうんだけど、ところどころでちくりちくりと私の胸を刺す。なんだかすごく悲しくなる。後半の展開はなんか疲れた。

ムコさんとツマさんがもってる思い出にはぜったいに追いつけない

もののたはむれ

松浦寿輝「もののたはむれ」を読んでた。あーなんか似たような題名の本前に読んだよなあ。なんだっけなんだっけ。

ああ、「獣の戯れ」だ・・・。

なんかこの短編集すごく好きだなあ。どれもなんか陰鬱で、もの哀しくて、現実と非現実が錯綜してて。
もののたはむれ

バイオスフィア実験生活

20070419たまには今日読んだ本を。バイオスフィア実験生活。巨大な密閉空間の中の人口生態系の中で外部からの補給なしで暮らすという、2年間におよぶ実験生活のレポート。いやー興味深いですねえ。超低カロリー低脂肪の食事…ああなんだか他人事じゃないですね。んでもって、ゴキブリ。ゴキブリ大量発生。ギャース。画を想像しちゃっておぞましい。リアルこち亀。まあ結局この滞在実験は失敗。生態系は様々な複雑な要素が微妙なバランスを保って維持されている。地球を大事にしましょうねってなもんで。でもこの実験、農業とか生態系云々はもちろんなんだけど、心理学的にもけっこう重要な部分多かっただろうね。あと、宇宙開発というか、ソッチ方面に通じるものもあるし。非常に興味深かったす。

ミントの出会い

最近読んだ本と観た映画メモ。

風林火山風林火山 / 井上靖
えーっと読んだことなくて。影武者観たので。
今の大河ドラマなんだよね。テレビないからみてないけど。

自由訳 イマジン自由訳 イマジン / ジョン・レノン, オノ・ヨーコ, 新井満[訳]
ジョンが生きていたらどんなに喜んだことでしょう。by オノ・ヨーコ
みんなが平和に暮らせるといいねえ。ほんとにね。

美徳のよろめき美徳のよろめき / 三島由紀夫
「眠ってばかりいる男」にワロタ。てか主人公掻爬しすぎ。
うーんなんていうか、ちょっとしんどかった。

翻訳夜話翻訳夜話 / 村上春樹, 柴田元幸
翻訳楽しそーだねえーうんうん。
村上さんと柴田さんで競訳してるのがオモシロい!

ムーン・パレスムーン・パレス / ポール・オースター
いろいろつながりで読んでみた。いいなあこれ。
こういう偶然とか巡り合わせって、いいよねえ。

手塚治虫の冒険―戦後マンガの神々手塚治虫の冒険―戦後マンガの神々 / 夏目房之介
手塚治虫とその周辺。漫画史の授業だねコリャ。手塚治虫って漫画の神様って言われるけど、すんごい人間的な人だなっておもった。

のだめカンタービレ #17のだめカンタービレ #17 / 二ノ宮知子
いちおういれとく・・・w
明らかに以前の勢いはなくなってるけど、ところどころニヤリ。

春の雪春の雪 / 行定勲
春の雪ってこんなんだったっけ?奔馬・暁の寺・天人五衰にはつながらないし。。ま、別モンということで。竹内結子が終始気にくわなかった。妻夫木は意外とよかった。卑屈な青年ってかんじで。セットとか衣裳が凝ってて画的にキレイ。大正の上流階級がよく再現されてるんだとおもう。でもラストで宇多田がきてずっこけた。全然合ってないじゃん。

羅生門羅生門 / 黒澤明
芥川の「薮の中」は読んでいないのでちょっと予習してから観たんだけど、最初ぼんやりみてて、わけわかんなかったw でもだんだんわかった。いやわかったとは言い難いか。人間の心理か…なんか大学で学んだことが少し頭ん中を掠めた。映像がやっぱものすごく美しくて、豪雨の中の羅生門とかモノクロなのに鮮烈な印象。すごい。音楽はホントにボレロ!

ターミナルターミナル / スティーブン・スピルバーグ
元ネタである、ほんとにシャルル・ドゴール空港から出られない人の話を人から聞いて興味もって観てみたんだけど、その人の話の方が強烈に心に残ってる。ふつうのベタなかんじの映画だった。空港っていう場所がすき。キャサリンゼタジョーンズはめちゃめちゃキレイだけど、彼女とのロマンスはなくてもよくね?って思っちゃった。空港で働く人々はみんないいかんじ。

ウェブ進化論、食品の裏側

買ったはいいけど読むタイミング逃してそのまま放置って本が大量にある私です。どんどんたまっていきます。読みかけて放置って本も大量にあります。なんとかしないといけません。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)で、これは読まねばいかんだろって思って買ったのに読まずに放置してたウェブ進化論、今更すぎるけどやっと読み始めた。非常に興味深いです。Google先生はやはり世界征服を…じゃないけど、とにかくほんとすごい世の中になったし、もっとなるんだろうなあ。はやく続き読もーっと。

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物それから食品の裏側。母が読み終わったのを借りて読んでたんだけど、なんか読んでて哀しくなった。「職人の魂を売らせる」って…。いろんな食品の現状なんだけど、読む気が失せて半分くらいでやめてしまった。まあ私は安すぎるものって(特に食品は)なんで安いんだろうって思うし、気持ち悪いし、裏の表示見るし、冷凍食品とかはまったく食べないし、コンビニ弁当とかも滅多に食べないし、我が家は昔からそのへんにはものすごく気を使ってお金かけてくれてるから、この著者の方が言う「現状を知った上で取捨選択」はある程度できてたからいっか、とおもった。