偽善

子供の頃、ガールスカウトに入っていた。老人ホームでボランティアをしたり、赤い羽根の募金をしたりといういかにも社会貢献ですみたいな活動もしていたけど、キャンプとか行ったりして(いちおう野外活動・訓練の一環なんだろうけど)遊んだりもしていた。同年代の子たち、お姉さんな人たち、小さな子たち、おばさんたち、といろんな年代の人と関わるいい機会だったようにおもう。

ある日曜日、いつものように制服を着て、待ち合わせのために駅で数人で集まっていたところ、突然通りすがりのおっさんに「偽善者!」と怒鳴りつけられた。小学生だったわたしは「ギゼンシャ」の意味がわからず、他の子たちもリーダー(大人)に「ギゼンシャって何?」と聞いたりしていた。大人たちは「気にするな」と言っていた。意味はわからないけど、罵られていることはよくわかった。「ギゼンシャ」という言葉の語感が、悪い意味ですごく印象に残った。

・・・とまあそれだけの話なんだけど、ここんとこ「偽善」って言葉を目にするようになって、ふと思い出した。何を以て偽善なのかよくわからないけど、何にしても嫌な言葉だ。その言葉じたいが。

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