既に他界している父方の祖父は、囲碁がちょっと強い人だった。だからなのかはよくわからないけど、囲碁の扇子をたくさんもっていたらしく、大量にでてきた。棋士が片手にもって次の一手を考えているときにリズムをとったり(?)、相手が考え込んでるときに余裕綽々で扇いでいたり(?)、誰かエラい人の書で「石心」とか書いてあったりする、あれだ。
今さら形見分けでもないけど、家族がそれぞれ気に入ったのを持っていってるので、わたしもひとつもらってきた。暑くて扇ぐたぐいのものではないのかもしれないけど、江戸扇子みたいな小粋なものでもないけど、まあいい。子供や孫たちが自分の扇子を持って行くなんて、おじいちゃんきっとよろこんでいるにちがいない。
ちなみにわたしがこの扇子をえらんだのは、サイン(?)のところに「本田」って書いてあるようにみえたからなんだけど(本田△でなく HONDA です)、よく考えたら本田じゃなくて「本因坊」だなこれ。