出産の記録

前日は朝から日課の散歩 9km と、午後は会社が休みだったころすけと買い物がてらの往復 8km を歩いていた。さすがに足が少し疲れていたけど、相変わらず身体の変化は一切なし。いつも通りの1日が過ぎ、土曜日だからころすけいるし明日あたり来ないかなぁ、でも兆候ないしなぁ、まだまだかなぁ、などとおもいつつ0時過ぎに就寝。

10月4日 1:40頃、寝ている時に尿もれのような感覚が。後期妊婦の仕様なので、まあいつものことだと半分意識ない状態でそのまま寝てたけど、また出るのでもしやとおもいお手洗いへ。においはよくわからんのだけど、やっぱりしっこかなー? とおもってふっと便器を見たら、なんか血が混じってるっぽい。そしてチョロチョロ出続けているので、あ、破水だ。と確信。下着替えてナプキンあててとドタバタやっていたら、ころすけも起きてきた。出かける準備してもらって、1:55 病院に電話。破水したっぽい旨を伝えると、すぐに入院の準備して来いとのこと。戸締りだなんだして出発する。病院までは車で 5分ほど。

2:15 病院到着。まずは尿検査のため採尿。この時既に流れ出た羊水でナプキンは限界、病院の着物と産褥ショーツに着替えてお産用のちょうでっかいナプキンをあてた。続いてモニター、そして当直医による内診。子宮口の開きは指一本分のよう。お腹も全然痛くないし、まだまだの模様。ここからなかなか陣痛つかなくて2日とかかかる人もいるらしく、長丁場になるのかなぁとちょっと不安に。でも破水してるのである程度経過したら促進剤とかの相談になるとのこと。どうなることやら。そして病室へ移動。この小さな個人病院、昨日4人産まれたとかで病室 MAX 状態で、普通の個室じゃない部屋に入れられた。まあいいんだけど。破水してるので感染症予防のため抗生物質を飲む。この時点でまだまだ陣痛こないので、3:30 ころすけ帰宅。はやく陣痛きてお産が進むといいけどなぁ。

ころすけ帰ってしばらくして、けっこうお腹痛くなってきたので4時頃から半分寝ながら iPhone アプリで陣痛ログをとりはじめる。生理痛くらいの鈍痛が1分続くかんじで、今のところ10〜20分間隔くらいか。7時過ぎから再びモニター。お腹張る時に痛むのがわかる。8時前、分娩室で先生による診察と超音波検査。子宮口はまだ指一本分、中の人は推定 2800〜2900gくらいのよう。部屋に戻る時に痛みが来て、すごい変な歩き方になった。そして8時過ぎから朝ごはん。陣痛の合間に食べる。ここのごはんちょう楽しみにしてたのよ、おいしい〜。食事が終わって再びモニター。

9時台、どんどん痛みが強くなってくる。うーうー唸るくらいだった声がだんだん大きくなる。痛みの間隔は8〜10分、10時台になると8分、6分とどんどん短くなる。10時過ぎくらいだったか、助産師さんが来て内診。子宮口の開き具合を見てる。「うんうん、いい感じになってきてる」とのこと。「ご主人呼んだら30分くらいで来れるのかな? 腰さすってもらうだけでも違うよ」というので、じゃあ呼びますってことで11時前、ころすけに電話する。あれからあまりよく眠れなかったらしくまだ寝起きのようで、台風対策だの諸々済ませてから来るとのこと。まあ今すぐ出てくるわけじゃないだろうから、急かしてもしょうがないしね。

とはいえ、痛みはどんどん強くなっていく。腰が砕け散るんじゃなかろうかという痛み。間隔はいつの間にやら 3〜4分、陣痛がくるたびに出る声はもはや悲鳴レベル。一人で泣き叫んでかなりしんどい。自分で腰さするのにもえらい体力消耗する。助産師さんは時々来てくれるけど、ずっといてくれるわけじゃない。ころすけ早く来ないかな。電話を切った10分後くらいになるべく早く来てって LINE 打ったけど、なかなか既読にならず気づいていない様子(後で聞けば遅延してて届いてなかったらしい。ちょう肝心な時に LINE ダメすぎだろw)。でも今すぐ出てくるわけでもないだろうし、あんまり急かすのもなあと電話するのを躊躇っていたら、再び助産師さん登場。「間隔けっこう短くなってるね。お尻が押されるような感じある?」お尻が? わからん。「うんこが出ちゃいそうな感じ」ああ、出ちゃいそう出ちゃいそう、その感じはある。「ご主人来れそう? まだ?」って、え、もう出てくるの? え? え? 「ご主人呼んだら分娩室行くよ!」え? まじ!? もう!? あわてて電話。そこへ陣痛。痛い痛い死ぬ。早く来て! 産まれる〜!! 絶叫。そしてフラフラの足取りで分娩室へ。

最後の陣痛ログが 11:40 だったから、移動したのは 11:45〜50 くらいか。助産師さんがわらわらと 3人くらいやってきて、点滴やら脚にいろいろ巻いたりなんかやってる。こんな時でもやっぱり点滴の針刺すの手こずられたよね! だけどもう痛すぎてわけわからん。いきんでいいよというので陣痛くるたび適当にいきむんだけど、こ、これでいいのか? よくわからんぞ。いきみ方うまいうまいって言ってる。わからん。適当にうまい言ってるだけちゃうんかと。わけわからんながらも適当に何度かやってると、オマタに何かはさまる感覚が。赤子?? と、このあたりでころすけ到着したっぽい。よかったご主人間に合ったよ〜、と助産師さん。獣のように取り乱す姿を見られたくないのでわたしは立ち会いはしてほしくないってずっと言ってたんだけど、分娩室入ってカーテンの向こう側で待機してもらうことになった。うん、これなら同じ部屋に一緒にいるし、ほどよい感じ。そしてわたしは叫ぶ。叫びまくる。ちょっと狭そうなので会陰切開するね、と先生が登場。切開したんだかなんだかよくわかんない。なんか切ったっぽい(後でころすけに聞くところによると、ジョキジョキって切った音したときわたし叫んでたらしい)。この会陰切開したあたりからマトモにいきめてる感じがした。まっすぐ赤子を押し出して産道を通してやるような感覚で。で、もう2いきみくらいで頭でたよーって。ここまでくればあと少し! 次のいきみで肩が出て、その後はするりと。股ぐらから出てくるの見せてくれたw なんかスゲー。羊水まみれで皮膚もまだ青い。あれ? でも泣かないなー、とおもったら、泣いた! 臍の緒切ると泣くらしい? 先生、聞こえる? って。ああ、太郎の泣き声が。助産師さんがこんなの出てきたよー、と抱かせてくれる。すぐにカーテンの向こうのころすけのところへも。なんかひょいって渡されたとか言ってたw 続いて諸々の処置。体重とか測ってるんだとおもう。12:15、体重 2976g 、身長 49cm の元気な男の子。わたしの小さな身体の中で、よくぞここまで大きくなってくれたもんだ。。そしてじきに胎盤が出た模様。ドゥルンって、変な感じ。あ、胎盤見せてもらうの忘れた。胎盤さん、あなたのおかげでつわりも軽かったし、太郎もちゃんと元気に大きくなってくれました。本当にありがとうございました。それから会陰切開したとこ縫合。これ局部麻酔はしてるけど、地味にチクチク痛い。消毒して終了。ああ、終わったのか・・・。そしておもう。わたしもうこんなの二度とやりたくない。母上これ 4回やったとか正気の沙汰とおもえない。けど、忘れるらしいんだよね。。いやわたしまじもう勘弁ですわ。叫びすぎて喉痛い。

太郎が戻ってくる。横に寝る。ああ、これがお腹ん中に入ってたのね。どうやって収まってたのかしら。このふにゃふにゃの生き物をわたしちゃんと扱えるのかな、などとおもいつつ写真撮ったり動画撮ったりして遊ぶ。あ、なんかくしゃみしとるw かわいいのう〜。しかしまことに残念ながら、鼻がわたしに似てしまった。。。太郎よ、すまぬ。どうかどうか、身長はころすけに似てくれよ・・・! しばらく隣にいたんだけど、体温測ってやや低めとのことで、あったかいとこに移動された。

産後 2時間は分娩台の上でそのまま休むが、後陣痛がひどくかなり辛い。子宮が急激に元の大きさに戻ろうと収縮しているからで、いいことではあるんだけど、どんどん痛みが増してくる。これ初期の陣痛並みに痛いじゃん・・・。しかも陣痛は1分くらいで治まるけど、これずっと痛いから地味に体力消耗する。ころすけに腰さすってもらいつつ、あんまり痛いので薬飲んだ。が、普段薬飲まないわたくし、効くのは効くけど副作用なのかものすごく怠い。しっこするんでお手洗い行ったら、フラフラ。まともに歩けないかんじで、車椅子で部屋へ戻った。

戻ると、トーチャンカーチャン来てた。彼らにとって孫は 3人目だけど、男の子は初。ちっちゃいね〜、ととても嬉しそう。遅くなった昼ごはんも運ばれてくる。お腹はすごく空いているんだけど、お腹が痛くてとても食べられる状態じゃない。食べやすいようにとおにぎりにしてもらったんだけど、なんとか半分くらい食べて、あとはころすけに食べてもらった。トーチャンカーチャンが帰った後、ころすけも諸々ほっぽらかしてきたことを処理するために一旦帰宅。夜にやってくる母上たちに合わせてもう一度来るとのこと。

しばらく休んで、18時から夕食。この頃にはだいぶ回復しており、きれいに完食。その後しばらくして19時過ぎ、ケーキを大量にもって母上と英二くんとおでんが到着。ついでに母上の携帯電話が iPhone 6 Plus になってたw お兄ちゃんはオケの練習で来られなかったけど、明日来てくれるとか!? 母上は買ったばかりの iPhone で、最初の写真はもちろん初孫。孫という存在を前にして、どんな気分なのかしら。父上にも会わせてあげたかったな。ひとしきり騒いで、みんなでケーキをつついているうちにあっという間に面会時間は終了となった。

みんなが帰った後は、急に静かになる。この病院、基本は母子同室なんだけど、わたしの身体がヘロヘロのため今日は新生児室で預かってもらうことに。まだ時間は早いけど、そのまま就寝。なんとも長い一日だった。

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産後の記録

2 thoughts on “出産の記録

  1. by MOMO at

    おめでとうございます。
    スクスクとご成長されることをお祈りします(*^^*)

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    1. by petite-tomo 投稿作成者at

      ありがとうございます。
      おかげさまで元気に過ごしております :)

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