父・こんなこと

父・こんなことそういえば去年の8月は吉村昭の「冷い夏、熱い夏」だった。で、今年はこれ。幸田文「父・こんなこと」。父である幸田露伴の闘病と、死に至る日々の記録。

これ読みながら、自分も父上の死への記録を書いたもんだけど、幸田文はどんな気持ちでこの文章を書き留めていったんだろうなぁ、などとおもった。偉大なる文豪・幸田露伴である父、だけど自分にとっては父は父。そんなふたりの関係もじんわりしみる。昭和初期の生活の様子が鮮やかに描かれていて、そういうのも楽しい。文章も美しい。

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