先日、夜に友人と会って食事をした後、帰路についた。秋は日ごとに深まり、自転車で夜風を切るのはかなり寒かった。
時刻は12時をまわっていた。家の前に着き、ネコの名前を呼んでみるが、姿を見せない。どこかふらふら遊び歩いているのだろう。私は自転車をおり、錆びて歪んだ鍵をかけ、ビルへ入る。部屋は4階。エレベータは5階にいた。▲ボタンを押してエレベータを呼ぶ。
5・4・3・・・
機械の箱が等間隔に数字を刻みながら下りてくる。ドアの前でそれが開くのを待つ。
・・・1
扉が音もなく開く。瞬間、私は戦慄した。そこには、タオルを腰に巻いた全裸のオッサンが、ゴミ袋を手に立っていた。
「あ・・・」
オッサンは誤魔化しの笑いをまぜた気まずそうな顔をする。
「す、すみません・・・」
私は何も悪いことをしていないのに、なんとなく謝るしかなかった。
べつに上の階に住むオッサン(初めて会った)が変態とか露出狂とかではなく、風呂上りにビールでも飲みつつ部屋でタオル一枚で寛いでて、「あー明日資源ゴミの日だな。出しとかなきゃなあ。服着るのメンドくせぇなあ。12時か・・・まあ誰もいやしねえだろ、エレベータで下りてすぐのゴミ置場に出すだけだ。いいやいいや行っちまえ」という思考の末タオル1枚で下りてきたんだと思う。そこに下階に住む女がいたもんだから、オッサンも気の毒である。
部屋を出るときは服を着ましょうね。←当たり前
おもろい。
そのタオルは、温泉宿に行くと巾着に入ってる白い薄手のタオルじゃなかったですかい?
うふふ。
カナダでアパート暮らしの時、ゴミは各フロアにあるダストシュートに入れるだけで良かったので、ダストシュートまで行くのに適当な格好の時がしょっちゅうありましたw
さすがにオッサン程気は抜いてなかったですがw
おっさん好きだからいいじゃんか(笑)
わははは。絵が浮かんでしまいました。^^;)
痴漢とか変態じゃなくて良かったですね。
でもやっぱり嫌だ~。