昨日はそそくさと定時にあがって、F3 ぶらさげて近所をおさんぽカメラ。家を出るとき GRD を手に取ったんだけど、「いや、ここは F3 だけで!」と、GRD という保険を持たずに出た。うちの近所はいわゆる東京の下町で、古びた感じがフィルムの雰囲気にもぴったり。露出をあわせ、ピントを合わせ、ガシャコン。1枚撮るのにすんごい時間かかる上、なんか息止めちゃっててシャッター切った後ゼーゼーいってる(笑)。でもこうやって考えてじっくり撮るのがすごい楽しい。そしてあのいかにも精密機械ってかんじのシャッター音に酔いしれる。
いつもとちがう道にそれて歩いていると、昭和な臭いのぷんぷんするとってもいい感じの路地発見。カメラをいじくりながらああでもないこうでもないとやっていると、どこからかニャンコが現れた。銀色のような、きれいな猫だった。トコトコ走っていくその猫は、時折振り返ってこちらを不思議そうに見ている。ものすごくいい画だった。これは撮りたい。ああ、動かないで・・・必死でピントを合わせる。けど、すんでのところで行ってしまう。2,3回それを繰り返し、そしてニャンコはどこかへ消えていった。ついに、シャッターは切れなかった。
ああああああああ切れなかった・・・・もう多少ピン甘くてもいいから切ればよかった切ればよかった切ればよかった、とひたすら後悔。「やっぱ GRD もってくればよかった」とか「AF だったら」とは思わなかった。ただ、フィルム1枚ムダにすることを恐れてシャッターを切れなかった自分がすごい悔しかった。
そろそろ暗くなってきたし帰るか、と家へ向かって歩き出す。するとそこへ、今度は白いニャンコに遭遇。この猫は人間に慣れているのか、妙に懐いてすり寄ってくる。これはこれで撮りにくい。でも今度こそぜったいシャッター切るんだ!とばかりにカメラを構え、ピントを合わせ、そしてようやくなんとか1枚撮ったのだった。なんだかとっても達成感。いや、どんなふうに撮れてるかわかんないんだけどさ(笑)。とにかく達成感なので、猫に「ありがとう!」とお礼を言って、家路についた。
まあそんなかんじでまだまだ使いこなすには程遠いけど、でもなんかこの F3、ずいぶん前から使ってるかのように手になじむんだよな。不思議。ストラップはとりあえず余って家にころがってた D80 のストラップをつけといた。なんかシブいのつけたいなぁ。いいのあったら教えてください。
>ピン甘くてもいいから切ればよかった切ればよかった
写真はそういうものだった。
シャッターチャンスなんて言葉は
そういうところから出た言葉だと思う。
学生時代に課題に一喜一憂していたのを思い出します。
…また余計なこと書いたかなあ^^;)
楽しそう…..AFじゃないカメラ欲しいなぁ。
とうとうマニュアルに手を出しましたか♪
スローカメラライフを満喫しましょう!