シュナイトさんと神奈川フィルの最後の公演になる演奏会に行ってきた。前半はどうなることかとおもったけど(失敬、)後半は素晴らしかった。
後半の交響曲第4番はもうシュナイトさん時々ふらつくようなかんじで、イスに座っていながらも手すりにもたれかかっていて、落っこちちゃうんじゃないかと心配するくらい。棒もほとんど振れなくて、だけどコンマス石田率いるオケは必死だった。すごかった。前半のプログラムが嘘のように(失敬、)オーケストラが響く。結果、すごくいい演奏を聴くことができた。
終演後、シュナイトさんは周りの人に支えられながらなんとか指揮台をおり、抱きかかえられるようにしておぼつかない足取りで車いすの用意された舞台そでへ引いて行った。クラシックコンサートにつきものの、拍手の中何度も出たり入ったりして挨拶するような余裕はとてもなくて、コンマスが一礼してそのままオケも引いて行く。客席が明るくなり、席を立ち出始める人もいる中、なりやまない拍手。そして舞台そでに車椅子でシュナイトさんが姿を現す。ブラボー! という歓声と割れるような拍手。客席に手を振るシュナイトさん。なんだかすごい一体感を味わった。なんかもう、いい思い出だ(笑)。
シュナイトさんがいなくなるのは淋しいけど、あの体調からするとほんと限界なのかもなぁとおもった。ほんとうに、素晴らしい音楽をありがとう。