ヨーロッパとイスラーム

ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か知人の tweet より、内藤正典「ヨーロッパとイスラーム ― 共生は可能か」。トルコに行ってイスラム圏の文化に触れてきたところだったので、興味が湧いて読んでみた。

第二次大戦後、復興に必要な労働力としてヨーロッパに移住したムスリムは、現在二世、三世を含め1500万人にのぼると言われている。そのようなムスリム移民たちが、今のヨーロッパ社会でどのように生活しているのかがよくわかる。世俗分離のキリスト教と、それが不可分なイスラーム。受け入れ国であるドイツ・オランダ・フランス、それぞれの社会における現状の軋轢を分析しつつ共生の可能性を探る。公教育の場でのスカーフ着用問題とか、そんなんどうでもいいじゃん! とかおもうんだけど、それっておもいっきり無宗教な日本人的感覚なんだろうなぁ。日本では宗教的な背景は薄いにしても、同じように移民による犯罪だとか治安の悪化だとかという問題があるわけで、たいへん興味深く勉強になった。

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