友人の読書 tweet で知り、高校のとき世界史好きだったので読んでみようとおもって積んでおいたもの。なじみのある名前がたくさん出てくるんだけど、忘れている部分もあるので実家で当時のノートを引っ張り出してきてざっとおさらいするなどした。
ナポレオンの甥であるルイ=ナポレオン(ナポレオン三世)の生涯とその治世であるフランス第二帝政を描く。偉大な皇帝であった伯父とは対象的に、凡庸で女好き、さらには戦争で捕虜になり帝政の終焉を迎えることなどからマイナスイメージが強いナポレオン三世。しかし、実は社会福祉や公共事業を進め、フランス近代化に大きく貢献しているということがわかる。現在の美しいパリの都も彼の大改造によるところが大きいそうだ。謎多き皇帝は、著者の言うように「評価されざる偉大な皇帝」だったのかもしれない。