新門司港にて

山陰を旅してきた友人と合流。
これから 34時間の船旅である。
わたしは船酔いに耐えられるのだろうか。
というわけでさらば九州。
南半分は諦めざるをえなかった。。
川内は縁深い土地だし、霧島にも行きたかった。
鬼の洗濯板で汚れ物はねぇがぁ!ってやりたかったし、指宿で砂に埋もれたかった。
無念、しかし、いつかまたきっと。

別府にて

ここ別府も友人縁の地。
といっても本人は今横浜にいるので今日も孤独。
事前に別府のオススメを聞いたら釜山に行けと言われたけど、それもう別府じゃないどころか九州じゃないどころか日本じゃない。
※大分を赤く染めました

熊本にて

出産予定日を一週間後に控えている友人と1年ぶりに会う。
ちょっと無理かなぁとおもってたので会えてよかったな。
文京区生まれ文京区育ちの彼女は、リッパな熊本っ子になっとった。
元気な子を産んでくれ。

大阪にて

やってきましたゴールデンなウィークでございます。
今年はわりと日の並びがよいので半ば強引に7連休を勝ち取りました。
遠出できるのも最後のチャンスとばかりに、ただいま西へ向かって激走中。
まだまだ先は長い、今日は大阪で一泊、ただいま聖地巡礼中。
んでこれから友人と飲む。

蝉しぐれ

蝉しぐれどうせなら8月くらいに読めば季節的にいいかんじの今月の1冊になったんだろうけど、まあそんなこたどうでもいいか。というわけで、藤沢周平「蝉しぐれ」。父親が謀反の罪を着せられ刑死し、忍苦の日々を過ごすことになる文四郎。幼なじみのふくとの淡い恋や、逸平・与之助との友情を交えながら成長し、やがて藩の権力闘争に巻き込まれそれに立ち向かっていく。

藤沢周平は読んだことがなかったんだけど、端正な文章に完成度の高いストーリーで読ませるなぁとおもった。淡々としているながらも情景描写は豊かで美しく、その穏やかな雰囲気がすごくいい。江戸時代を舞台にしているので懐かしいというのも変かもしれないけど、なんかそんな印象を受けた。

苦難を浴びることになりながらも悲壮感が漂うわけでもなく、しっかりと前を向いて努力をする文四郎の姿は実に爽快。決してずば抜けた超人みたいなわけではないのに、昔の男子というのはこんなにも潔くて男らしくて凛々しいのかと。親友である逸平や与之助との篤い友情にも心打たれる。いい小説だった。