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ルノワール+ルノワール

文化村で開催中のルノワール+ルノワール展に行ってきた。家族が創作の源となった画家の父と、その父から影響を受け続けた映画監督の息子。絵画と映画、その両方の作品を一緒にみられるってのはおもしろい。

金曜日は21時までやってるからいいね。上野も見習ってほしいもんだー。

LIFE展

今日はホントは納車の予定だったんだけど、諸事情あって来週に延期。素晴らしくいい天気だったのに・・・無念。本当に無念だ。あああ。

てことで、ふらっと ICC 行ってきた。すこし前に YCAM でやっていた LIFE 展が来ているので、再びみてきた。人多かったなー。前とはまたちがった見方をできたかな。ぼんやり考え事しながら見てたら、けっこう長居してしまった。心地よくてね。他のメディアアートもいろいろ見ておもしろかった。インタラクティブなものは楽しいねー。ひとしきり遊んできた。どこか美術館も行こうかともおもったんだけど、カフェでお茶して本屋うろついてたりしたら日が暮れていた。

ああ、旅に出たい。
カメラをもって、赤いホーネットに乗って。

No sign of it

R0015561.JPG六本木ヒルズって江戸時代に長府毛利家上屋敷だった場所なわけで、ヒルズ内にも毛利庭園なるものがあるのね。山口県防府市のそれとはえらい違い(笑)。ふつうのちっちゃな公園。そして人多い。ビアフェスやってたからってのもあるんだろうけど。

久しぶりに映画館で映画みた。といってもみたのは不都合な真実だから、大学で授業を受けてるみたいなかんじだったけど。わたしはめっちゃ歩くしチャリで移動することも多いし、エアコン苦手だからあんまつけないし、ゴミは分別の鬼だし、けっこうエコな人じゃん。とおもった。氷河が溶けて崩れ落ちる映像はいつみても衝撃だね…。

ル・コルビジェもおもしろかった。あんな絵を描くんだねえ。納得と言えば納得。建築に通じるところがあるようなないような、そんなかんじで。どんなかんじだ。変な絵だけどね。最近そういえば建築モノの展示をたてつづけに見てる気がするんだけど、やっぱ実物を見たくなる。すっごく。ロンシャン教会とかいきたいなあ。行こうっと。原寸大の模型とか、中に入れたりしてちょっとテンションあがった(笑)。

デザインハブの企画展もなかなか興味深かった。広島とか平和とかテーマにしたポスターだったのでショッキングなかんじのもあり。

なんかまとまりのない中途半端な日記ですがこのへんで失敬。

モディリアーニと妻ジャンヌの物語展

今日は渋谷。あら珍しい。ぷちともさんが渋谷だなんて。Bunkamuraで開催中のモディリアーニと妻ジャンヌの物語展に行ってきた。

モディリアーニと妻ジャンヌの出会いから死までの数年間が、ふたりの作品とともに語られていく。モディリアーニもわりとそうだけど、ジャンヌの色使いがすごい陰鬱なかんじ。晩年は自殺願望的な絵も描いてるし。で、モディリアーニが病死して直後にほんとに自殺しちゃうんだけど。ふたりの絵は全然ちがうんだけど、でもやっぱどこか影響し合ってるかんじがした。ふたりの共作という小さいデッサンみたいな絵があったんだけど、いいなーっておもった。ジャンヌの挿絵とかかわいかったな。全体的に地味なんだけど、展覧会としてはわりとよかったかな。人も多くないしね。

全然関係ないようで微妙に関係ある写真をうpしとく。
le couple
彼らと出会えたことを、心から嬉しく思います。

えー、というわけでムリヤリですが、GR BLOG のトラックバック企画「出会い」に参加(笑)。

メディアアート

今日未明の段階では、今日は国立新美術館か東京都美術館のどっちかに行こうとおもってたんだけど、朝寝て、昼起きたら気が変わって、なんとなく ICC に行ってきた。メディアアートを堪能。おもしろかった。ほんと、いろんなもん見るのは刺激になっていいね。

アーカイヴのコーナーで、カールステン・ニコライと坂本龍一のライブの映像とか見れた。すんごいかっこよかった。画質が劣悪なのが残念。超残念。tomato とかピエール・ブーレーズとか教授とかのインタビューもチラ見。ふんふん。iMac で Windows 動かしててキモかった。
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スーパーエッシャー展

スーパーエッシャー展に行ってきた。面白かった!

ちっちゃい頃からあのだまし絵大好きで、家にあるエッシャーの本をよく見てたのだ。今回はよく知ってる作品の習作が一緒に見られたりして、制作の過程が垣間見れてすごく興味深い。ほんと、数学・幾何学の世界だなーっておもった。「図式化された音楽」がまたおもしろくて、バッハですよ。バッハはほんと、数学的なのね。それを図式化してる。すごく興味深い。

それから Nintendo DS Lite を使った音声ガイドも見所のひとつかな。美術展の音声ガイドって使ったことなかったけど、これはいいなっておもった。作品を拡大できたりして。ただ、そっちに夢中になっちゃって作品見るのにすごい時間かかる(笑)。おもしろかったけどね。あ、あと映像になってて、自分で動かせるやつおもしろかったな。円の極限シリーズのアレとかを、こう、ぐいーんって動かせるのね。ひとしきり遊んできた。人多すぎだったけど、行ってよかったー。

ついでに mBlog さんとこで紹介されていた「上昇と下降」をモチーフにしたこちらのムービーを。アイディアが素晴らしいよね。即保存。

Grandma is still alive

ふいー。東京帰ってきました。東京も寒いなー。なんか全然眠くないのでざーっと書いちゃおうっと。

11月18日(土)

金曜の夜に銀座で飲んだくれてたら普段全くならない二日酔いに見舞われる。予定より2時間遅い新幹線に飛び乗り、揺られること約5時間。3ヶ月ぶりの山口は極寒だった。いやまじで寒かった。

新山口まで来てくださってたお兄さまな人と合流、山口県立美術館へ。そう、今回の「そうだ、山口行こう」は雪舟への旅である。まず会場入ると雪舟像たちが迎えてくれる。最後のはやたらカワイイ。とか思って振り返れば「慧可断臂図」「四季花鳥図屏風」「天橋立図」3連発。濃ゆい。濃ゆいよ。スゴすぎるよ。これぞ雪舟というダイナミックな筆遣いや線に圧倒される。ディテールもおもしろくて、ガラスケースに張り付かんばかり。そして「四季山水図巻」。これは模作で雪舟のと比べられるようになってる。んで、若い頃から晩年までを年代順に追っていく。柔らかな線が力強いタッチに変わっていく過程が見えるのだ。「秋冬山水図」「四季山水図」「山水図」と盛りだくさん。この人とにかくいろんなモチーフとその配置、構図とか線の使い方がすごい。力強い岩壁の線が空間を遮断する。空白での雪の描写。牧童はやたらカワイイ。そしてなんかこう、雪舟の人間臭さをすごい感じるのだ。こんだけのものが集まって見られるってなかなかないとおもうし、んー、いいもん見れてよかった。

んで、わたしが出遅れたもんだから、常栄寺の雪舟庭は見られないねえと言いつつ、山門だけでもライトアップとかしてるかもねえってことで行ってみたら特別に拝観させてくれたのだ!貸し切りでオジサンの解説付き、しかも普通は入れない天皇の間まで!なんかもうドキドキしてしまった。本当にありがとうございました。

さて楽しみでならなかったのは雪舟だけではないのですね。すてっぷあにき家であります。ここ楽しすぎるのね。ほんとにね。すてっぷにいさまと奥様とワタクシで豆乳鍋を囲む。これがすさまじいおいしさでですね、朝から何も食べてないこともあってそりゃもうがっつり食べました。でもお酒はごくごく控えめにしておきました。エヘエヘ。そんでまた明け方まで音楽祭り。たーのーしーすーぎーるーーーー。最高ですね。あ、因にこのエントリのタイトルはこの祭りからチョイスさせていただきました。うひひ。いやしかし豆乳鍋おいしかった。もう明日から毎日豆乳鍋しようとおもってます。ひとりで。

11月19日(日)

昼前にむっくり起きだし、おいしいおソバをいただいてから防府は毛利氏庭園へ。すごいお屋敷。ここ毛利博物館で「四季山水図巻」を観る。長さ 16m という大作。雪舟の生き生きとした筆遣いが実に鮮やか。細かいところにニヤリ。美術館に展示されてたときは30分待ちとかもあったそうで、これをじっくりゆったり観られたのはよかったなあ。あと一緒にやってた毛利氏の茶道具もおもしろかった。千利休がお茶に誘ってたり。茶酌とか。そんで庭園をウロウロ&ぼんやり。紅葉は色づき始めといったところで、来週あたりだとよかったかなー。でもすごくきれいでした。防府天満宮にも寄って辺りを一望。山に霧がかかってそれはまるで水墨画のようでありました。

ほんとはね、夜に秋吉台で星とか見たかったんですけどね。雨は容赦なく降ってました。前日まであんなに晴れてたのに。私は雨女ということで落ち着きました。皆様よろしくどうぞ。でも PSP のやつオモシロカッタな。写真は微妙に撮ったので明日うpしようとおもいます。さてそろそろ寝ることにします。素晴らしい週末を過ごせたので、明日からまた一週間がんばろうとおもいます。おわり。

追伸:
すてっぷにいさま、奥様、毎度お世話になりほんとにありがとうございます。多謝。

文化的な休日@上野

えーと、書いてから思ったのですが、これ実際見てないと何がなんだかわかんないエントリだ。しかも異様に長い。まあ自分用記録ってことでひとつよろしくおねげいします。

R0010224.JPGまずは東京国立博物館で開催中 プライスコレクション 若冲と江戸絵画展

展示室に入っていきなり長沢芦雪「猛虎図」がこっちをじろりと見てる。沖縄のシーサーかあるいは神社の狛犬か。虎なんだけど、顔がちっちゃくて体つきとかもなんか豹っぽかった。さあそんで入っていきますよ。鯉、虎、孔雀、軍鶏、猿、駱駝…まさに動物園です。さすが上野です。連休ですから家族連れも多い多い。「わークジャクだよー」「大きいクジャクだねえ」「虎だ虎だー」って…動物園ですね(実話)。山口素絢「美人に犬図」がイイ。エロくてカワイイ。

で、ワクワクテカテカしてやってまいりました「エキセントリック」と題された第3章、若冲の間です。まず「花鳥人物図屏風」。これねー、シンプルですごくいい。バシュ!ズバ!ていう筆の動きとかたまらん。お隣「鶴図屏風」もその流れでごくシンプル。鶴のアングルがいちいちおもしろくて大福みたい。iMac G4鶴ってことですね。お隣のおばさんは「卵みたいねw」って言ってた。そいから「葡萄図」。ああもう美しすぎる。色が見えてくるみたいだった。で、やたら人だかりがすげいなーと思ってたら「鳥獣花木図屏風」。これなんなんですか。ほんとに若冲なんですか。ほんとに江戸時代に描かれたものなんですか。めちゃくちゃポップでカワイイ。若冲があみ出したという「桝目描」という技法。モザイクみたいなの。お風呂屋さん。もうこれずーーっと見てて飽きないのね。まさに上野動物園。わたしも桝目描描く!とか思ったけど思っただけでやめました。そいで「紫陽花双鶏図」。ああ若冲。ニワトリのトサカのあのキモイブツブツがほんとにブツブtブtブツtブヌtブツtブbツってあああああきもいいーーキモイよーー羽が、足が、紫陽花が、葉脈が、オオバコが、ブツブtブtブtbツブツbツbツtブtあああああキモイーーー最高ーーーみたいな。どんなだよ。あとかわいくない虎とか鴛鴦とか、もう書ききれん。忘れた。とにかくエキセントリック。お腹いっぱい。あ、珍しい若冲の風景画があった。

で、その次の部屋の印象が…なんかよく覚えてない。ああそう、達磨とかあった。うん。これド迫力だった。

お次は琳派キタコレ。抱一はもうね、どうしてかくも優しく美しいんでしょ。そんで構図がまたたまらん。とにかくオシャレ。そいから鈴木其一「青桐・紅楓図」。夏の雨と秋の雨。やっぱ雨っていいよなー。うんうん。それと気に入ったのが鈴木守一「秋草図」。表装の部分にまで描いてるんだけど、これすごいデザインだよー。枠が枠じゃなくて枠で秋草で。すごくきれい。

で、トリハダものの最後の特別展示。プライス氏本人の意向によって実現したというガラスケースのない展示。そして変化する照明。これはすごい。ガラスケースから解放された作品たちは、もう輝きが違うよね。そんでそれが照明の変化によっていろんな表情をみせてくれる。ほんと、作品って光によってここまで印象が変わるんだなーっておもった。頭ではわかってる気がするけど、実際に目の当たりにするとほんとすごい。感動しますた。

この展示、もう何時間でも見ていたいんだけど、オペラの時間が迫ってたので泣く泣く東京国立博物館を後にする。ああもっと早起きすればよかったorz

Tokyo Bunka Kaikanさあそしてやってまいりました東京文化会館。
本日の演目はプッチーニ「蝶々夫人」。これ

とりあえずこの作品は19世紀末の長崎を舞台にしてるので、舞台装置とかも日本。背景は屏風になってて、「これさっきの若冲のでよくね?」とか思いつつニヤニヤ。今回は2階席なのでオーケストラピットの中もよく見えておもしろい。舞台衣装も和服、着物着て歌うって、おなか締め付けてると声でにくいんじゃまいかとかいらんこと考えつつつ、実はワタクシ、今日3時間ぐらいしか寝てなくて、ものすんごい眠かったのです。やばいなーとおもいつつプライスコレクションでモーフンした後だったのもあり、心地よい音楽とともに1幕はところどころうつろうつろ。やあでも面白かったけどね。

で、2幕。第1場のソプラノのアリア!ピンカートンを信じ、きっと帰ってくると歌う「ある晴れた日に」。悶絶。2階席なのにすぐ目の前で歌われてるみたいな声量。たまらんねコレ。しびれる。眠気ふっとぶ。で、ストーリーはテンポよく展開していく。ピンカートンからの手紙を読むシャープレス、そんで子供が出てくるんだけど、これがものすごくカワイイ。ほれた。港の方から大砲の音がして、ピンカートンの乗る船だと確信、花の二重唱。第1場の最後、子供とスズキと一緒に外を見て夫の帰りを待つ蝶々さんの後ろ姿が印象的だった。そして第2場、全てを悟った蝶々さんは、子供をピンカートンの妻に預け、死を決意。そこに子供が現れ、蝶々さんはアリア「いとし子よ、さよなら」を歌う。これが…やばかった。我が子を思う母親の叫びみたいな歌。涙腺にきた。まさかオペラで泣くとは。そして自らの命を絶って、幕。

だあああああああオペラやばい。ハマる。次何観よう。椿姫とか観たいな。モーツァルトもいいなあ。でもお金ないなあ。高いんだもん。バレエもすんごい楽しみだなー。

てなワケで、実に素晴らしい土曜日でした。
写真は両方とも東京文化会館。

ニューヨーク・バーク・コレクション展

超音速の人のエントリを見て、これは行かねばとおもっていたニューヨーク・バーク・コレクション展に行ってきた。朝も早よから上野に出撃。しかしまあ週末な上、会期明日までなもんで混んでる混んでる。えええええとかおもったんだけどまあしょうがない。とりあえずざーっと見渡して最初の方はさくっと終了。人大杉たし。

しかしこれ、後半。これがやばかった。非常に。私の母が琳派大好きで、よく連れ回されてたもんでその影響を受けてかわたくしも琳派萌えの傾向にあるようなんですがたまりません。こないだもでしたがやっぱ萌えますね。凝視しちゃいます。宗達、光琳、抱一・・・むはー!酒井抱一「桜花図屏風」に吸い込まれる。すんごいきれい。あったかくなる、春の空気みたいなの。

で、待ってましたの曾我蕭白。なんかサンタさんみたいのキタコレおもって振り返ればそこに「石橋図」。もうひたすら凝視。人大杉たけどそんなん構わん。ライオンくんたちなんて愛くるしい顔をしてるんだ。アニメかこれは。石橋とそれに続く岩がなんというかこう、ゴリッゴリの音を思い起こさせる。そんで下から上へ、そして空にかかる石橋で解放、そんで落っこちてまた上へ…ぐるぐる…ああもうずっと見ていたい

で、最後の最後で伊藤若冲2連発ですよ。ボワっと浮かび上がる「月下白梅図」。近づいて凝視。隣のオバチャンが「これ描くの大変そうねぇ〜」って大変そうねぇどころの騒ぎじゃないとおもうが。なんにしてもナマってすごい。なんかもう不気味さすら感じながら離れて近づいて凝視して離れて…。で、お隣の鶴の絵。失礼「双鶴図」。これ超音速氏の記事読んでたからすごいおもしろかった。こういう知識があると見方が変わっていいなあ。

で、1年ぐらい前に超音速さんが日本美術応援団という本を貸してくれるっていってた気がするけどそういや未だに借りてねーよコノヤロウとおもったので、帰りがけ池袋はジュンク堂書店に寄ってさくっと購入。ついでなので本とか雑誌とかいろいろ見て「ほわー」とかいいながら満たされた気分で帰宅しますた。

美術とか芸術とかそういうものってよくわかってない部分がほとんどだし知識とかも全然ない、どこがどう良いとかそういうのもうまく表現できない。だけど、こうやって素晴らしい作品に触れて、なんかもう理屈抜きですごいとかいいなとか思えることって幸せなんだろうなあと思った。

今日はいい天気だった。上野公園の寒桜がいっこだけ咲いてた。あと梅。白い梅。そこらへんに鉢植えで置いてあったんだけど満開で、さっき見た若冲の梅を思い出さずにはいられなかったわけであります。もう春なのねー。ベートーヴェンは行けなかったけど、それに匹敵するすんばらしいもんを見て非常に満たされた土曜日でありました。