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alva noto + ryuichi sakamoto “insen”

20061029
夏に西に行ったとき、すてっぷあにき家で夜通し音楽の話してたのです。で、そこで坂本龍一とその周辺の基礎教養を教え込まれ、教授のスゴさってのを改めて知ったワタクシでした。んで、東京帰ってきてからあにきから今回のこの alva noto との公演のことを教えてもらい、さっそくチケットをとったのでした。で、行ってきた。

もう、ただただかっこよかった。坂本龍一のメランコリックなピアノの響きに、alva noto のミニマルなサウンドが絡み合う。そしてその音と一体となった映像。全ての要素が融合して、異次元の空間に吸い込まれるかのようだった。

だいたい、会場入ったらステージの上にラップトップ2台とコンサートグランドがぽんって置いてあって、ブルーのライトで光ってるの。もうそれだけでその後の世界が目に浮かぶようでなんかグッときた。で、わたしは2階席だったんだけど、1階下りてってまじまじとピアノとこんぴーたを見つめておきました。あと、席がいちばん左の端っこだったんだけど、坂本龍一のピアノを弾く手がよく見えてテンション上がった。内部奏法なんかもよく見えておもしろかったー。

アンビエントミュージックっていうんですか?よくわかんないんだけど、そういうライブって初めてだったんだけど、ほんと異次元というか宇宙の膨張というか光る青春の喜びと稲妻というか、あ、いや、とにかく非日常的な空間に浸りました。全体の流れとか雰囲気とかがクラシックのコンサートに近い感じだなっておもった。客層もすんごい幅広くて、ロックンロールな風貌の男もいれば、カジュアルな若い女の子もいれば、品のいい老夫婦からお子様まで多彩。なんか見てておもしろかった。

全体の時間は短かったんだけど、最後アンコール終わって、客席明るくなって、客もはけ始めたのにまだ拍手おわんなくて、んでもっかい出てきても1曲やったのだ!すごい嬉しかったな。

パンフレットにふたりへの 40 の質問がのってて、開演前眺めてたんだけど、その最後の質問がバッハとモーツァルト、どちらに興味があるかってので、ふたりともバッハって答えてた。alva noto のいう「数学の美」、坂本龍一の言う「解明・分析のできる知的な音楽」ってのにすんごい納得しちゃったもんで、影響されやすい私は帰りがけに平均律第1巻・第2巻を買ってきちゃった(お兄ちゃんので、自分のもってなかた)。昔からバッハは苦手だったこともあって、バッハの楽譜全部実家に置いてきちゃったくせに。こんど帰ったら持ってくるんだ。

なんだか話がそれましたが、とにかくすんげーかっこよかった!!! ってことなのですね。いやー、シビれたわ。

あ、そうそう、渋谷公会堂っていつの間に「渋谷 C.C.Lemon ホール」になっちゃったワケ? 渋谷公会堂がないよママーってすんげー焦ったんですが。確かに自販機とか C.C.Lemon だらけでしたが。

DUP-20B 所感

「ピアノの電源を切る」という行為は今までありえなかったため、どうもこの動作を忘れがちっていうかいっつもつけっぱなしで焦ります。ただでさえデジモノの多い部屋なのに、電気代恐ろしいことになりゃせんだろうか。くわばらくわばら。な、ぷちともですおばんです。

いやあ、奥さん、楽器のある生活って素晴らしいですね。もう最高。あのさ、音楽って聴くのももちろん楽しいけど、やっぱ自分が演奏するってこの上ない悦びだとおもう。4歳のときにはじめて、ずーっと続けてきたんだけど、ここんとこピアノ触れなかったりってのが多かったから今改めて実感。ピアニッシモが出しにくいとか、突然1音だけどかーんって音が出るとか、音の消え方が気にくわないとか、譜面が置きにくいとか、もはやそんなこたどーでもいいのです。鍵盤に指を走らせてるだけで幸せってことに気づきましたよわたしゃ。アホみたいに弾きまくってます。

って…

だー!
ピアノ弾いてたらのだめ見るの忘れたーー!!

ほんとにアホでした。

ピアノキター

new!!
電子ピアノだけどね。音がだめとかなんとか文句たれといて、納入されると…うひひ。テンションアゲアゲです。うれしいー!! 自分の楽器がやってくるって幸せなできごとね。うきうき。さっそく決めていたポジションに設置。うんうん、イイネイイネ!

[追記]
搬入の様子
Carrying

YAMAHA の電子ピアノのこと

今日は銀座のヤマハで電子ピアノの試弾をしてきた。 DGPシリーズ DUPシリーズ 。グランタッチってやつで、DGP はグランドピアノ方式のアクション、DUP はアップライト方式で、より本物のピアノのタッチに近い電子ピアノだそうだ。なるほど、打鍵の感触は確かに生のピアノっぽい。DGP はグランドに近く、DUP はアップライトに近いらしいけど、DGP のほうがよりしっくりくるかんじ。

ただ、音はだめ。だめっていうか…音そのものはコンサートグランドからサンプリングした音らしいので、まあそうなんだろうけど、やっぱりどうしてもデジタルの音なんだよな…。音の響き方が全然違う。まあ、電子ピアノにアコースティックの音を求めることじたいがそもそも間違ってるんだどうけども。よろしくなかったのが、その電子ピアノの真後ろに本物のグランドが置いてあったこと。だめだだめだ、C3 やら C5 と比べちゃいけないいけないとおもいつつ、さわる。打鍵の感触、そして豊かな響き。ああ・・・恍惚。電子ピアノを買うつもりで行ったのに、グランドピアノが欲しくなって帰ってきますた。なんかもう実家にグランド買って、今あるアップライトを私が持ってけばよくね?ていう。

まあグランドを買うとかは非現実的だとして、なんだかんだで DGP は60万近く、DUP でも50万近くするわけで、そうなってくるとアップライト買えちゃうよねっていう話で。でもやっぱしょぼいマンションだと音が響いちゃうだろうし、電子ピアノなら夜でも弾けるし、Mac につないで遊べるし、クレーン沙汰にもならなくて済むし。将来的にはグランドを買いたいっていうか嫁入り道具はグランドピアノって親とずっと約束してるんで、まあ嫁に行けなかったら一生アップライトなんだけど、そうなったらなったで夜の練習用とかにもできるしね、とか考えてなんとか自分の思考をプラスの方向にもっていこうとがんばってるところです。じゃないと買えないーー。でもピアノのない生活はいやだーーー。これ以上ピアノと離れるのはいやだもん。

そんなわけで、とりあえずヤマハでいっぱい弾いて、「こういうもんなんだ、こういうもんなんだ…」って自分に暗示をかけておきました。ここはもう割り切るかないな。時々家に帰って、あるいはスタジオとかでガシガシ弾きましょう。あとは、えーっと、親と相談。。。
20061001

pianoforte

今ちょっと中古でアップライトピアノ探してます。いろいろと条件を満たすものは安くても30万はするなあ。。。クレーン沙汰になるからそっちもすんごいお金かかるし。あうー。

ピアノをただの物置きにしてるそこの君!
私にくれ。

夢遊病の女

Paellaベッリーニのオペラ『夢遊病の娘』を観てきた。実はオペラを生で観るのははじめて。あー、もしかしたら小学生ぐらいのときに音楽鑑賞教室とかそんな類いの学校行事でアイーダかなんかの1場面とかぐらいならあるかもしれないけど。前々からオペラは観てみたかったので、すんごい楽しみにしてたのだ。いけませんねーこれは。やばいですねー非常に。すっごい楽しい。すっごくいい。ハマりそう。いろんなのいっぱい観たいなあ。

『夢遊病の女』ってのは知らなかったので、軽く予習してった。でも字幕(っていうのかな)が出てたのでストーリーちゃんとわかった。オペラってーとすんごい豪華な舞台装置とか思い描いてたんだけど、非常にシンプルだった。透明?なスクリーン?みたいなのに背景みたいのが映し出されてて、その後ろで歌ってた。その背景との遠近感が不思議な感じで、舞台装置と重なって立体的に見えるような見えないような、なんかおもしろかった。歌ってる人の前にそれがあるから、声がこもっちゃったりしないのかな?とかおもったけど、そうでもないらしい。

IMG_0627でもクライマックスでスクリーンが上がるとやっぱりなんかもっと直に響いてくるかんじで鳥肌ものだった。なんか脳みそにぐわーんってくる感じ。ソプラノのアレはしびれるね。いやーすごい。人間の声ってすごいなーっておもった。

ラスト、黒い舞台装置と黒い衣装とブルーのグラデーションのスクリーンに、主人公アミーナの白いドレスが映えてすごいきれいだったのが印象的だった。オーケストラピットの中の人たちが見える席だったらまたおもしろいだろうなあ。またぜったい行きたい。

IMG_0599それにしてもオペラに出てくる男ってなんであんなにバカばっかなんだろ。ていうか、オペラのストーリーって、すんごいバカみたいな話ばっかだよね。なのになんか、グッときた。うん。音楽の力って素晴らしい。

そんなワケで、今日はオペラと横浜おさんぽで超充実の一日ですた。誘ってくださった&ご一緒してくださったみなさまありがとうございました!

※写真と本文は関係ありません