円山応挙展

三井記念美術館で開催中の円山応挙展に行ってきた。ぼんやりしているうちにいつの間にか会期が明日までに迫っていた。

まずは応挙が若い時に描いたという眼鏡絵というものが続けて展示されている。眼鏡絵というのは遠近法で描かれた風景画で、レンズを備えた「のぞき眼鏡」を通して見ると立体的に見えるそうだ。金閣寺や天橋立、清水の舞台など、有名な場所がたくさん描かれていて、当時はこんなんだったんだなという見方でも楽しめた。でもできることなら「のぞき眼鏡」でのぞいてみたかった。

それから襖絵と屏風絵。もうこの展示室はすごい見応え。いきなり波濤図に圧倒される。12幅にわたる水飛沫の描写は見ているだけで気持ちが高揚してくるほどだ。藤花図屏風も見事。捻じ曲がった枝ぶりに、端正な藤の花が美しい。そして雨竹風竹図屏風。雨に濡れる竹と風に揺れる竹の対比。美しすぎる・・・。応挙の描く竹はシンプルなのにすごく存在感があって、好きだ。竹の濃淡で表される奥行き感もたまらない。雪梅図襖は展示替えで見られなかった。これは残念。

淀川両岸図巻の部屋は、もちろんそれもすごいんだけど、それよりもわたしの心を捕らえて離さないのが竹雀図小襖。これすんごいかわいい。てかもうこれ欲しい。竹と雀の襖絵なんだけど、小さい襖なのも雀とよく合ってる。ホントかわいい。小鳥好きのあの人にも見せてあげたいくらいだ。

そして最後に応挙二大最高傑作 ー 松の競演との謳い文句とともに、松に孔雀図襖そして雪松図屏風。雪松図は迫央構図の完成形だとか。描写もさることながら、その空間の使い方は絵画に奥行きと広がりを与える。

まあそんなところで、点数は少なめだけどなかなか見応えのある展示だった。ところで iPhone でメモとってたら怒られる怒られる。iPhone ってそうか携帯電話なのか・・・むぅ・・・。

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