タイトルに惹かれて手に取ったクリスティン・バーネット「ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい」。測定不能なほどの高い IQ をもち、9歳で大学に入学し宇宙物理学を学ぶという自閉症の男の子とその母親の自伝。
なんというすごい母親なんだろう、この人は。2歳で自閉症と診断された息子を、発達障害の専門家たちのアドバイスを振り切りって自分の力で育て上げ、そのずば抜けた才能を開花させたのだ。それができたのは、この著者がふりかかる多くの困難にもめげず、どんな時も家族と周囲の人々に愛情を注ぎ続けてきたからに他ならないとおもう。人のためにここまで動けるって本当にすごい、素晴らしい。そしてこのバイタリティ溢れる女性を常に支え続けた夫もすごい。自閉症の天才児の話ではあるけれど、それ以上に家族の愛というのをものすごく感じた。そして、子供の興味をもったことや好きな事を好きなだけやらせて伸ばしてあげることの大切さ。これは自閉症児に限ったことではない。太郎に、好きな事をのびのびとやらせてあげたいと強くおもった。でも、CD ぶちまけられると怒ってしまうんだけど・・・ね。。。