森の薪能

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新宿御苑での森の薪能に行ってきた。秋の恒例で、今年で第27回だという。

今回の演目は「狂言の獅子・能の獅子」ということで、狂言では野村萬斎の「越後聟」、能では観世清和の「石橋」。狂言のほうは、やはり何言ってるのかがわかるのですごくおもしろい。「越後聟」は笑いの要素が少ないとのことだったけど、全然笑えた(笑)。席がものすごくいい席で(中央前から2列目!)、役者の表情までよく見える。すごく表情豊かなのね。野村萬斎の演出が加わっているそうで、舞台の柵(?)を飛び越えてみたり、倒立や側転をしてみたりとアクロバティックであった。伝統芸能も再創造されていくものなんだそうだ。

そして能は「石橋」。能はやはり、お囃子がすごくいい。鼓が刻むビートに人の声のうねりが妙に合うんだなぁ。ミニマルミュージックだほんとうに(笑)。で、能はあらすじをだいたい頭に入れていても何言ってるかサッパリわからなくて、まあ石橋について説明してるんだけどこれがまたけっこう長い。そして後半は紅白の親子の獅子の舞。これはとても華やかで、お囃子もあってすごくテンション上がる。もっと長いこと見ていたかった。

月明かりと鈴虫の声、そして篝火の中での狂言と能。この季節ならではの神秘的なシチュエーション。狂言も能も、えーっと中学生だか高校生だかのときに学校の何かで見たっけな? ってなもんで、ほとんど初めてに等しいのだけど、とても楽しめた。素敵な機会をくださり感謝。

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