標準語しか喋れない人間にとって、方言というのはどことなくエキゾチックな響きをもって魅力的に聞こえるものだ。個人的に、女の子の博多弁というのは最強の部類だとおもっている。
てなワケで方言で話す女の子に弱い貴方に*1 、檀一雄「火宅の人」。愛人との生活を描いた自伝的小説なんだけど、その愛人恵子が博多弁をしゃべるのね。「好いとるよ」て、くーっ、タマランねぇ。言われてみたいねぇ。ちなみにわたしが言うと、「吸い取るよ」になります。
それにしてもこの主人公桂一雄の(てか檀一雄そのものなんだろうけど)生き方がすぎょイ。がーっと働いてじゃんじゃん稼ぎ、その稼ぎを湯水のようにじゃぶじゃぶ遣って飲んだくれ、スッカラカンになるまで放蕩生活、ついでに料理好き。なんてフリーダム。いいなぁ、うらやましいなぁ。まあ妻子ほったらかしてあっちこっちで愛人つくるのはどうかとおもうけどね。