年別アーカイブ: 2010年

陰影礼賛

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国立新美術館で開催中の陰影礼賛展に行ってきた。「かげ」をテーマに、絵画や写真、インスタレーションなど、幅広い時代と分野の作品を集めた展示。

展示を見始めてまず、陰影がテーマっていったって、絵画や写真において陰影のないものなんかないんじゃないかい、とかちょっとおもったんだけど、たしかに陰影が印象的なものが集められていた。なんとなく、写真作品のほうが絵画よりもより「陰影」を感じるものが多かったようにおもう。たぶん、絵画だと作家の意図でいくらでも制御できるからなのかなぁ、とかおもったり。写真だと、そこにある影をどう写し込むかになってくるから、より際立つのかな、とか。特に今回のようなテーマに沿って集められた作品ならなおさらに。モノクロ写真が多かったってのもあるかもしれないけど。写真のところの説明文に「写真のなかに写り込んでいるすべての事象のなかで、影や陰こそが、過去に存在していたという感覚をもっとも強く生じさせるものかもしれません。」との一節があって、たしかにそのとおりかもとおもった。

普通の展覧会にくらべて作品の幅がすごい広いのでおもしろかった。ところどころで平山郁夫、東山魁夷、徳岡神泉、横山大観といった日本画の大家の作品に不意打ちをくらったり、杉本博司やアンディ・ウォーホルとかも突如あったりして、ちょっと嬉しい。高松次郎という人の「影」という作品は、まさに「影」そのものを描いた作品で、あれ? これほんものの影? みたいなかんじでおもしろかった。

1Fの展示室ではゴッホ展がやっていたりして人がごった返していたけど、こちらは空いていてゆっくり楽しめた。

旧体育の日

晴れの特異日、本気出せや! とか涙ながらに訴えてみたけど、10月10日は本当はべつに晴れの特異日なんかじゃないらしい。

ちきしょう・・・今日はほんとはツーリングだったんだ。日光霧降高原で愉快な仲間達とジンギスカン食べるはずだったんだ。もうずっと楽しみにしておったのに昨日からのこの雨だよ。雨天決行とのことなので今まさに決行中なのかもしれないけど、さすがにあの朝方のバケツひっくり返したような雨の中バイクに乗って出発する根性は残念ながらわたしにはなかった。それはもはや苦行である。

ジンギスカンはリベンジだな。

雨、保険、GR PARTY

もったりと暗く重たい空は、やがて落ちてくる雨を避けられないことを雄弁に物語っていた。それでも昨日の予報では雨は午後からということだったので、午前中におこなわれる警視庁の講習会には参加できるだろうと、出かける準備をしていた。

しかし、ベランダから外をよくみると路面が濡れている。改めて予報をチェックすると、「午後から」だった予報が「朝から」に変わっていた。じきに雨が降り出す。これでは講習会は中止だろう。あきらめて昼から出かけることにした。
神田でごはんを食べた後、目黒へ移動。バイクの保険を更新する。保険料が記憶よりもはるかに高くて、現金が明らかに足りない。やばい、とおもったら、最近はコンビニで振込になったらしい。ホッとしたのはいいけれど、これでは生活が破綻するのではなかろうか。なんだか不安になってきた。

さて、せっかく雨の中家を出てきたのだし、まだ時間もある。美術館でも行こうかとおもったけど、そういえば表参道で GR DIGITAL 5周年の GR PARTY なるイベントが催されているらしかった。ちょうど雨が弱まっていたので、歩いて表参道へ向かうことにした。とはいえ雨は雨、途中雨脚が強くなったりして、ジーンズの膝から下はずぶ濡れになってしまった。

表参道では、友人知人のみなさんにたくさん会えた。GR PARTY 、家を出た時点では行くつもりはあまりなかったんだけど、行ってよかった。しばらく会ってなかった方々にも会えたし、やはりこういうイベントがあるときっかけになっていいなぁとおもった。リコースタッフの皆様にも感謝。

濡れた靴下にヒールで歩き回ったのが祟ったか、左足に靴擦れができてしまった。秋雨なんて、言葉は素敵だし雨そのものはわりと好きだけど、週末を狙って降るもんだから忌まわしい。明日の降水確率は、100% 。泣きたい。
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ハゲ回避

回避できたのはわたしではなくネコ助さんね。ケガしたところになかなか毛が生えてこなくて気をもんでたんだが、ようやくだいぶ生えそろってきてハゲネコ回避できたよかった。

わたしのハゲは相変わらず深刻。深刻な毛不足です。

霧の中

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林道を走っていると、休憩所からちょうど出ようとしている CB1300 がいた。すこしスピードを落としたけれど出てこないようなので、先に行くことにした。しばらく走って、車間詰まってきたら道を譲ろうと思ってるんだけど、後方 100m くらいのところで姿が見えたり見えなかったり、という状況が続いた。ならばできる限り逃げ切ってやろうじゃないの、という意識に変わり、ミラー越しに CB の気配を感じながらしばらく走り続ける。

と、そこへ、霧。霧はわたしが撮りたいもののひとつ。道の雰囲気もよろしい。後ろの CB はチラチラ見える。わたしはハザード出して止まる。CB は左手をあげて(あのかっこいいやつ)走り去っていった。べ、べつにアンタに道譲ってやったわけじゃないんだからねッ! 写真撮りたかっただけなんだからッ! とひとり小芝居をうって、D80 を構える。みるみる霧が晴れていってしまう。

数枚撮って、霧と差し込む光のかんじがいちばんいいのがこの写真であった。もうちょっと濃い霧を撮りたかったけど、いっぱい fav★ もらってうれしい。

見ちゃう

誇張でなく、1日に50回ぐらい天気予報見てる。
ほとんどストーカーと言っても過言ではなかろう。
そんなに何度も見てみたところで予報はそうそう変わらないんだけど。
しかも変わったとしてもたいてい悪い方に変わっちゃうかんじなんだけど。
そこんとこよーーーくわかってるんだけど。
でも見ちゃう。ああ。

アジアオーケストラウィーク

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文化庁芸術祭主催公演 アジアオーケストラウィーク2010 ということで、韓国の光州交響楽団というオケのチケットをいただいたのでオペラシティ行ってきた。

指揮はク・ジャボムという方。ぜんぜん知らんw 1曲目はなんか韓国の事件を題材にした現代曲。演奏の前に解説があったりした。で、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲はヴァイオリンがクララ・ユミ・カンという韓国系ドイツ人の女性。若々しい瑞々しい演奏であった(?)。後半はマーラーの巨人。いやー巨人、疲れるわーw 派手だし、長いし、座ってるだけなのにわりとヘロヘロになった。でもまあ思ってたよりよかったな。コンサトじたいが久しぶりだったので、やっぱ生オケはいいなぁと。

ところでこのアジアオーケストラウィーク、今日のこの光州交響楽団の他に、トルコ国立大統領交響楽団そして中国の厦門フィルハーモニー管弦楽団が来日予定だったんだが、見事に厦門フィルの公演は中止になっていた。指揮者が肺炎で入院とのことだったけど、まー昨今の日中関係の悪化によるものだろうねぇ。。