冥王星

旅の長文エントリ続いてまだまだ続くのでこのへんで一息いれませう。何も仕事中にいれなくても。
<太陽系惑星>冥王星を除外 賛成多数で最終案採択 IAU

結局そういうことになったそうで。えー。冥王星すきなのにー。なにがどうというわけじゃないけども。ちょっと淋しい。

ただ、ホルストはよかったかもね。組曲「惑星」が作曲された当時は冥王星は発見されていなかったので「冥王星」はないんだよね。「地球」もないけど。

西へ #003 出雲・萩

8/16(水) 出雲 – 萩 – 山口

Izumo Taisha - 3朝、4時に起きて出雲大社へ。出雲市駅近くのホテルからタクシーで向かう。タクシーのオッチャンは実にいい人だった。日の出前の空は紫とブルーのまざったようなきれいなグラデーション。参道を下りていく。朝の出雲大社は神々しく、美しかった。そしてとにかくデカい。大きいっていうか、デカい。朝早すぎていろいろと見られない部分はあったものの、あの雰囲気は朝だからこそだったんだろうなあとおもった。

いったんホテルに戻り、朝食をがっつり食べてから出発。いよいよ今回の旅のメインディッシュともいうべき山口である。津和野でにいさんが舞ってるいや待ってる! で、私はまたしてもやってもうたのである。

なんでまた、よりによって、しかも二度目って。その上、今回は気づかなかった。ずっと気づかなかった。なんかいつまでたっても海が見えるなーとは思っていたものの、まさかまた電車を間違えているとは。まったくもって意味不明である。過去にこんなことなかった。11:55に津和野駅に着くはずなのに、11:55の時点で木与という駅にいた。血の気が引いた。なんで!?なんで津和野じゃないの!!???

すぐさますてっぷにいさんに電話、たぶん声で話すのははじめてなのに、開口一番発したのは「ごめんなさい…泣」。にいさんはそれですべてを悟ってくれた。さすがである。めっちゃ笑ってたけど。

Tokoji Temple - 2そんなワケで、あにきに多大なご迷惑をおかけしつつ、結局萩で落ち合うことに。で、そのまま何事もなかったかのように観光。萩城跡、東光寺、松蔭生誕の地、お墓、松下村塾…と「世に棲む日々」な感じであにきの車であにきのナビであちっをウロウロこっちをウロウロ。維新のはじまりの舞台となった場所を訪ねまくる。城下町をお散歩しつつ撮りつつお散歩。素敵すぎる。萩は儲けようと言う姿勢がまったく感じられない。だがそれがいい。

Akiyoshidai Rainbowウロウロしてると意外と時間はさっさと過ぎていってしまうもので、夕方山口市内へ移動すべく萩を出発。途中、秋吉台を経由する。秋吉台は日本最大のカルスト台地ということで、草原の中に石灰岩がぽちぽちとある。車の中で思わず「うわあ!!」と声を上げた。初めてみる景色。山の中にいきなり草原、それが果てしなく、ほんとに果てしなくつづくのだ。どこまで行っても終わらない。そして、虹。と、夕焼け。何ですかこれは。確かに私は何者かに導かれている気がした。ここで見る星は最高だろうなあ。いつかきっと、きっとここで星を見よう。そのとき決めた。

Rurikoji Templeさて山口市内に入り、瑠璃光寺の五重塔がライトアップされてるかもってことで寄ってみる。これまた嘆息ものの美しさ。司馬遼太郎が「長州はいい塔を持っている」と記したという。三脚なんて持ってきてるわけないので、ベンチやら水飲み場やらにカメラをおいてなんとか写真を撮ってみる。池に映し出されて光る五重塔。素晴らしい。

その後いったん旅館へ行き、チェックイン。荷物を置いて一息ついて、再びあにきと合流、湯田温泉付近で飲む。あちこちウロウロして大量の汗をかき、ワタクシは冷や汗もかいたのでひたすらビールがおいしい。途中であにきの奥様も合流し、なんともいいコンビっぷりを見せていただく。気づけば日付が変わろうかという時間。旅館の温泉がおわってしまうギリの時間。とにかく入ったもん勝ちだってことで露天にダッシュ。貸し切り状態の露天風呂で一日の汗を流し、ちょっと泳いでみたりしてハシャぐ私。子供のようだ。お風呂から上がったら即寝る。明日は下関をうろつくのだ。ふぐ食べるぞふぐー!

西へ #001 京都
西へ #002 鳥取
西へ #004 下関
西へ #005 岩国・尾道
西へ #006 倉敷・大阪

西へ #002 鳥取

8/15(火) 京都 – 余部 – 鳥取 – 出雲

京都駅を8時前に出発、福知山 → 城崎温泉 → 浜坂と順調に乗り継いでいく。浜坂駅に着いたのが 13:01、次乗るべき鳥取行きは 13:18 発であった。よし、17分ある。17分あればいったん改札を出て売店でごはんを買ってもどってくることができる。17分ある。17分。17分…って思ってたら、 13:17 発の反対方面の電車に乗ってしまった。何をやってるんだか。しかしもと来た道のりを戻ってしまっていることにすぐに気づいたので、餘部駅で下車。

Amarube railway bridge - 2餘部駅で降りたのは偶然で、降りたらやたらとカメラを持った人がたくさんいる。なにごとだろうとおもったら、そう、余部鉄橋。この日すごくいい天気で、空も海も青い、その中に赤い鉄橋が映えて本当に美しかった。電車をまちがえてよかった。本当にそう思った。コメントでも言われたのだが、何者かに導かれている。きっとそれだ。そうにちがいない。

駅の撮影ポイントや少しおりたところで写真を撮っていたら、電車が来た。山陰は乗り継ぎが悪いのでこれを逃したらいつつくかわからないかもしれない。ほんとはもっと撮りたかったが、後ろ髪を引かれつつ餘部駅を後にする。電車を間違えたおかげでいいものに巡り会えた。浜坂へ戻る車中、GRD を見ながらニヤニヤしていたのは言うまでもない。

さていいものを見て意気揚々と鳥取駅に到着。バスに乗り込んで鳥取砂丘へ向かう。私は砂漠に行ってみたいのだが、まあそれはいずれ行くとして、とりあえずかわりと言っちゃなんだが鳥取砂丘に行きたいというのはだいぶ前からあった。

砂山の砂に腹這い
初恋の痛みを遠く思い出づる日– 石川啄木「初恋」

私の中ではこの「砂山」は鳥取砂丘のイメージというか、そう決めつけている。なので鳥取砂丘で初恋の思い出でも…と思っていたのだが、何しろ暑い。砂も灼熱。裸足で歩いてはいるものの、そこに腹這う気にはちょっとなれず。その上、つい最近数年ぶりに初恋の人にあったのだが、黒すぎるわ太ってるわ汚いわキャラ変わり過ぎだわでだいぶアレなかんじに変貌をとげており、やはり美しい思い出は思い出として胸にしまっとくのがいいなあと思ったばかりだったのであった。

Seascapeそれでもそいつの「お前、大人になったなあ」という一言がちょっと嬉しかったりして、そんなことを考えつつ砂の上を歩く。撮る。灼熱。海が青い。果てしない水平線。ついついゲージツへの冒瀆をしてみたくなるw

Tottori Sand Dunes - 2砂を堪能していざ戻ろうとすると、こんなに遠かったのかと。まさに砂漠。ゆるく長い勾配がつらい。近くの親子連れも、父「ホラ、もうちょっとだ、がんばれがんばれ」 子「ぜんぜんもうちょっとじゃないよー(半泣き)」。というわけで、身も心もしっかり砂漠気分を味わうことができたのであった。

夕方鳥取を出、夜出雲に到着。電車を間違えたりしていたため、到着時間が予定よりもかなり遅くなり、ごはんをたべるのすら忘れて即寝た。次の日、早朝から出雲大社へ行くためだ。夕方鳥取を出、夜出雲に到着。電車を間違えたりしていたため、到着時間が予定よりもかなり遅くなり、ごはんをたべるのすら忘れて即寝た。次の日、早朝から出雲大社へ行くためだ。蕎麦を食べられなかったのが無念。

西へ #001 京都
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西へ #001 京都

西田。ちがう西だ。とにかく西。そう思い立ったのはいつ頃だっただろうか。大学卒業以来まとまった休みはなかなかとれず、遠出することが極端に減っていた。しかしながらとにかくどっか遠くに行きたいという気持ちだけは絶えずある。見知らぬ土地に足を運ぶのは、なんてわくわくするんだろう。西だ西。西は未踏の地が多い。西だ。西に行くんだ。

8/14(月) 東京 – 京都

Departure前日サマソニ参戦で、帰宅したのは0時をまわっていた。その興奮も覚めやらぬままに用意をしたり、メールのチェックをしたり、返すところには返したりとやっていたら寝たのは2時過ぎになってしまった。そして4時起床。2時間も寝ていない。でもまあ電車でたっぷり寝られるからいいや。駅へ向かう車の中、朝焼けがやたらきれい。今回の素晴らしい旅の始まりを予感させる空だった。

当初の予定では朝新幹線で来て京都国立博物館に行くはずだったのだが、出発の何日か前に月曜日は休館だと教えてもらい、愕然とする。しかしもうどうしようもないので京都国立博物館はあきらめ、今回はのんびり鈍行で行くことに。池袋から東京 → 熱海 → 興津 → 浜松 → 豊橋 → 大垣 → 米原と乗り継いで京都着は15時過ぎ。鈍行でも意外と早く着くもんだ。しかし京都は暑い。暑すぎる。盆地はだてじゃない。

Byodoin Temple - 1ホテルにチェックインして荷物を置いて、宇治に向かう。宇治駅にて京都の部を担当してくださる albertusさんと合流、平等院へ向かう。時間が遅めだったため鳳凰堂の中には入れなかったのは残念だったが、外からその美しさを堪能。池に映し出されるその姿、そして美しきシンメトリー。嘆息。もちろん喜々としていっぱい写真を撮ったのだが、家に帰って改めて眺めてみると…。はー。うまくいかないもんだ。

Uji River - 1宇治川をぶらぶらしつつ、撮りつつ、水と戯れつつおさんぽ。実はお腹がすきまくっていた私、いいぐあいに日も傾いてきたのでごはんを食べようということで京都市内へ移動。「芋は好き?」との問いに「好き」と答えたのだが、そのとき私の頭に浮かんでいた芋はじゃがいも。しかしここは京都、もちろんじゃがいもではなかった。

八坂神社近くの「いもぼう平野家本家」へ。実をいうと里芋とか山芋とかは苦手なのだが、すんごくおいしかった。里芋を見る目が変わったかも。

京料理を堪能した後、まだ時間は早いので京都市内をウロウロしつつ駅方面へ。そして軽く飲みつつ「おまいは海外へ行け。外国暮らしをしたほうがいい」と諭される。行きたいっす、正直なとこ。

そんなこんなで、京都の夜は更けていったのであった。

西へ #002 鳥取
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どうしよう

書きたいことがありすぎる。ありすぎてどこからどうやって手をつけていいやら。flickrに写真うpしただけで半日終わってしまった。うーん。でもまあちびちび書いていこうとおもいます。記録に残しておきたいからね。

現地で旅人ぷちともの相手をしてくださったみなさま、リアルタイム更新でコメントくださったみなさま、生暖かく見守ってくださったみなさま、メールとかくださったみなさま、本当にありがとうございました!!

Nishi Trip 2006 – a set on Flickr