北へ #002 7,8年越しの出会い

8/13(水) 小樽港 – 富良野・美瑛 – 旭川 288.7km [Map]

3:30 にむっくり起きだし、下船の準備を整える。そして明るくなってきた空を見るべく外に出てがっくり。昨日あんなにも青く晴れ渡っていた空が、どんよりと重たい雲で覆われていた。4:30 に小樽港に到着するも、下船まではすこし時間がかかる。5時を過ぎた頃、いまにも降り出しそうな空の小樽港に降り立ち、北の国の肌寒さを感じる。フリースを着こんで、ひとまず国道5号にのって札幌方面へと走り出す。いよいよ北海道だ。

朝早いし特に何もないのでそのまま走り続ける。止まるとそうでもないが、走り出すとやはり寒い。薄い上着+フリースの上にカッパを着て早くも防寒フル装備。だいじょぶだろうか。5号から 274号に入り、夕張で 452号へ。どんどん走る。

R0010533北海道を走っていると、対向のライダーと挨拶を交わす。中には大きくぶんぶん手を振ってくれるライダーも(笑)。バイクで北海道走ってる、ってだけでなんとなく仲間意識なのが楽しい。バスの運転手さん同士が交わす挨拶、登山の人とかあとトラックの運ちゃんもするらしいけど、なんかいいなあって思ってたのを体現できてちょっとうれしかった。我々の分析では、レーサータイプのバイクに乗ってる人たちがいちばん愛想がいい、という結論に至った (笑)。

タンク容量の少ない SR のガソリンを気にしつつ、お昼頃に富良野に到着。空を覆っていた雲が切れ、晴れ間がのぞく。晴れ男バンザイ。さっきまで震えんばかりの寒さだったのに、日が差すと流石に暑い。でも日陰に入ると涼しい。これぞ北海道。

R0023515すすむ氏の SR がガス欠になったので、予備のタンクから給油。そこで SR の後輪ブレーキのネジが外れていることに気づき、あわてて近くのホームセンターに駆け込む。駐輪場で会ったライダーのおっちゃん曰く、旅のお供にホーマックだそうだ。部品などを調達し、ちゃちゃっと修理している最中、すすむ氏の7,8年越しの遠距離恋愛のお相手から電話。今回えらいお世話になる旭川のヒゲのお方だ。すこし話していまからソッチいきますよ! といってひとまず電話を切る。

R0023524まず向かったのは黒板五郎さんち。拾ってきた家。・・・と来てはみたものの、わたくし「北の国から」を観たことがありませんで、「ごろーさんてどれ?」とかトボけたことを言ってる始末。携帯を捨てられちゃうんだーとか隣で言ってるのを聞いているんだかいないんだか。昭和な雰囲気がステキングなおうちだった。虫が飛んでた。

ごろーさんちを出ようとしたとき、ヒゲの方がいまから美瑛へ来るというメール。そこで我々は富良野を後にし、SAQLA さんの待つ黄色いレストランへ向かう。

7,8年越しの遠距離恋愛を実らせついに出会ったおふたり。その感慨もひとしおであることだろう。そこに居合わせるわたくし。で、なんだかモジモジする3人なのであった(笑)。

R0023551感動の出会いもそこそこに、SAQLA さん先導のもと上富良野のかんのファームへ行ってみる。

1号氏と私は D80、ヒゲの人は D200 使いなので、3人揃って Nikon 友の会。レンズ借りたりしてハシャぐおっさんとちっさいおばさん。ハシャいでたわりに写真はヘボばっかだったのでじゃがいもの写真をお届け。かなりウマカッタ。

R0023567続いて美瑛のほうへ向かう。観光スポットへも行ってみたけど写真はヘボなので割愛ということでひとつ。そんなんばっかだな私。

で、ラベンダーソフトを(お二方が)きっちり押さえます。わたしソフトクリーム苦手なのでね。エヘ。

そして旭川へ。常盤公園あたりでぶらぶら。公園の売店のオッサンにつかまったりしつつ、撮ってみたり、コーヒーすすってみたり。旭橋が工事中だったのが残念。

DSC_3449旭川でなんとはなしに自分のブログを見てみてびっくり。昨日今日と、ちゃんと携帯電話から更新したはずなのに反映されていない。ああああこの1年半ほど毎日更新してたのに途切れた途切れたああああいや飲んだくれてて日付越えちゃったとかも実は何度かあったんだけどでもこんなまる2日更新してないのはごまかしきかん。半分泣きそうになりながら、ああもういっそブログなんぞやめようかそうしようかいいやもうやめちまえぜんぶ消してしまえー!ぐらいおもったけどとりあえずおもいとどまり、そうだよほんとはちゃんと更新してたんだからこれは不慮の事故だそうだそうだ私に非はないもん!ということで SAQLA さんちにお邪魔させていただいたので、パソコン貸してもらって偽装工作しましたとさ。てへ。

さてここで今回の北海道のメインイベント。旭川に何をしに来たって、髪を切りにきたのだ。いやホントホント。SAQLA さんの相方さんが美容師さんということで、切っていただけるとのこと。イヤッホ! 10ヶ月近く放置したかいがあったってもんよ。

DSC_0268髪を切られている間、ひたすらシャッター音の嵐。Nikon のおっさんふたりに撮りまくられる。苦笑いしかできないわたくし。やっぱり撮られるというのはどうにも苦手だ。お二方、いいモデルになれんくてスンマセン。

髪を切ってもらってさっぱりしたあと、4人で近くの居酒屋に飲みに行く。そこで何が起こったかは・・・まあ、あの場にいた4人のみぞ知る、ということで(笑)。でもまあこれもまた楽しい思い出じゃないでしょうかね。

DSC_5942とりあえずお店のおねーちゃんがカワイくてとっても優しくて、すすむ氏は完全に恋をしてしまったようで、帰るときまでてけてけのおねーちゃん積んで帰りたいって言っていたとかいないとか。

説教されてしょぼくれるヒラ部員s→

そんなこんなで北海道第1日目の夜は更けていったのだった。

北へ #000 前日入り
北へ #001 湯沢 – 新潟港 – 小樽港
北へ #003 旭川 – 糠平 – 弟子屈 – 旭川
北へ #004 旭川 – 札幌
北へ #005 札幌 – 小樽港 – 新潟港
北へ #006 新潟港 – 湯沢 – 猿ヶ京温泉 – 東京
北へ #007 エピローグ

北へ #001 船上のキャメラマン

8/12(火) 湯沢 – 新潟港 – 小樽港 145km [Map]

湯沢から新潟というのは意外と距離があるもので、はじめ6時頃出発予定にしていたところを 5:30 に早めることにした。

R0023448フェリーの出航は 10:30 で、1時間以上前には着いていなければならない。フル下道で行くとはいえ、4時間もあれば余裕だろうと思っていたら、思いの外時間がかかってしまい時間ギリギリで新潟港山の下埠頭に到着。6時出発だったら間に合わなかったかもしれないところだった。

乗船後、フロントみたいなところで部屋割りが決まるというシステム。今回は2等寝台。特に不自由はない。海を見ながらのお風呂ってのはなかなか。あとは高いレストランしかないと思っていたのでカップラーメン持ち込んだけど、普通にカフェテリアみたいのがあって、それで事足りるので帰りはそうしよう、ということにした。

DSC_3290船の上では特にすることはない。とはいえ写真撮って遊んだりしてるとそれなりに時間は過ぎるもので、なかなかに被写体の豊富な船の上は楽しかった。写真に飽きると1冊だけ持っていった文庫本を読み、寝不足だったのでそのまま寝てしまった。

DSC_3289海の上ではひたすら晴天で風もきもちよく、夕日もきれいだった。翌日は早朝に小樽港に入港し、下船して走り出すことになるので早めに寝る。

北へ #000 前日入り
北へ #002 小樽港 – 富良野 – 美瑛 – 旭川
北へ #003 旭川 – 糠平 – 弟子屈 – 旭川
北へ #004 旭川 – 札幌
北へ #005 札幌 – 小樽港 – 新潟港
北へ #006 新潟港 – 湯沢 – 猿ヶ京温泉 – 東京
北へ #007 エピローグ

北へ #000 前日入り

20080824
夏休みは北海道へ。そう決めたのはいつ頃だったか、もう忘れてしまったけど、バイク乗り的に北海道を走るってのはある意味必然にも近いんじゃないだろうか。

大学2年の夏、ひとりで青春18きっぷで北海道を旅したとき、函館の YH で同室になったライダーのおねーちゃん。雨に降られたようで、部屋に革パンを干していた。ツーリングマップルおもしろいよって見せてもらったりして、歩きではまわりきれないいろんなところを地図上に見た。名前も知らない彼女があまりにもかっこよくて、そのときバイク乗りたいって思ったのがたぶんいちばん最初だとおもう。

それから6年。免許とってはじめての夏。妄想という名の計画を練り、ついにやってきた 8月。北へ渡る前の週、北海道は連日晴れに晴れまくっていた。ずらっとならんだ晴れマークを見るたびにどんなに悔しい思いをしたことか。そして嫌な予感というのは当たるもので、私たちが行く週の予報は見事に曇・雨。それでもとにかく楽しみで、雨なんぞ降らせないとかなんとか言いつつ出発の日を指折り数えていた。

8/11(月) 東京 – 湯沢 196.1km [Map]

この日は仕事なので、定時までは会社。しかしながらもう仕事なんぞ手につかない。まだ雨の心配もなく、17:30 きっちりに退社して荷物をバイクに積み始める。

ところがここで早くも問題発生。ツーリングネットが劣化してちょん切れそうになっていたことを失念しており、新しいのを買っていなかった。荷物を積んではみたものの、これはヤバいだろう、ということで急遽上野に寄ってネットを買って再び積む。思わぬ時間ロス。関越までの道のりは、帰宅時間に重なることもあって混んでいて、練馬 IC ですでに 19時をまわっていた。でも関越にのってしまえばあとは快調に飛ばし、21時頃湯沢の基地に到着。

すでに到着していたヒラ部員1号氏と共に夕食を済ませ、スーパーで買出しをし、サッサと寝る。はずが、なぜか涼子について腹割って話すことになり、夜更かし。翌日は5時起きだというのに、いきなり寝不足スタートとなる。まあ明日はフェリーでいくらでも寝られるし、いいか・・・。

この日の写真ないのですすむさんの SR に乗ってハシャぐわたくしでもw
R0010531

北へ #001 湯沢 – 新潟港 – 小樽港
北へ #002 小樽港 – 富良野 – 美瑛 – 旭川
北へ #003 旭川 – 糠平 – 弟子屈 – 旭川
北へ #004 旭川 – 札幌
北へ #005 札幌 – 小樽港 – 新潟港
北へ #006 新潟港 – 湯沢 – 猿ヶ京温泉 – 東京
北へ #007 エピローグ

コロー展

20080822
国立西洋美術館で開催中の、コロー展にやってきた。

それにしても今日は涼しいね。
肌寒いくらいだ。

* * *

けっこうよかった。写真撮るからなんか風景画は参考になるというか。絵みてると絵描きたくなるんだよねー。写真よりももっと自分の表現したいことを自由に表現できるもんね。油もっかいやりたいなあ。アトリエとかほしーw

わたしにとって写真は絵の代替なのかもしれないな。

腕時計ほしい

20080821
わたし普段時計しないんだけど、っていうか持ってないんだけど、北海道であったほうがいいと思ってチャチい時計を借りていった。いやーもう腕時計さんったら便利便利。忘れてたよこのかんじ。チラっと視線を動かすだけで時間が確認できるって素晴らしい。腕時計最高!

というワケでちゃんとした時計を買おうとおもってるとこ。昔っからほしいのがあるんだけど、それ 30万くらいすんだよなー。そんなんくれる人もいねいし、お手ごろでステキングなの探そっと。

うぃりー

駅風呂に YouTube 貼れるようになったそうなので、だるま屋ウィリー事件でも貼っときますね。

Flickr の動画も貼れるようにならんかなー

iPhoto は外、iTunes は内。

ついに iPhoto のデータを外付けに退避させた。ああ、これで「全てを詰め込んだラップトップ」ではなくなってしまった。まあしょうがないわな。

iPhoto Library が 62GB だったため、それがなくなった今 PowerBook(以前と比べると、だけど)かなり軽快に動いてる。快適、とは言い難いものの、ここ最近の重過ぎてなんもできん状態からは解放されたのでよかったなと。んでこれでやっと北海道の写真が読み込める、と。

あとはまあ・・・マジ寝をどうにかしないとってところですかねw

北へ #007 旅の終わり

8/18(月) 27.1km

今日は朝 5:30 に起きて、6:30 過ぎに実家を出る。朝ごはんをたらふく食べていたらいつもより少し遅くなってしまった。しかしながら数分の差というのは恐ろしいもので、通勤ラッシュの大渋滞。昨日も渋滞にハマったというのに、最後の最後まで渋滞かいという話。必死にすり抜けながら、なんとか8時前に自宅というか会社というか到着。ネコがお出迎えしてくれて、ここでようやく北海道の旅は終わりを迎えた。ちょうど出勤してきたボンとヒゲと談笑しつつ、日常に戻る気怠さを感じる。

休みが終わるとただただ現実で、なんだかしんみりしてしまう。後半は完全に雨にヤられて参ってたけど、楽しかったなあ。欲張って計画立ててたもんだから、モロモロ消化しきれなかったねえ。でもまあそれもまた旅ということにして、それはそれでよしとしよう。北海道を実質3日ソコソコなんて足りなさすぎだもの。またいくもん。なんかもう日本中バイクで旅してまわりたいよ。ああ学生のうち(ry

実はそんなにバイクで走ってなくて、ツーリングというより普通に北海道旅行ってかんじだったw 人との出会いが重要だね今回は。なんか 2006 夏の「西へ」に似た感覚をおぼえた。旭川のヒゲの方と相方さんにはとんでもなくお世話になり、また道中共にしたへんなおじさん美少年にも毎度ながらお世話になり、みなさま本当にありがとうございました。こーゆう旅を終えるときは、どうしてもしょんぼりしてしまうよ。とりあえず謝辞を以て、旅行記のエピローグとさせていただきましょうかね。旅行記本編の前にエピローグという新しいかんじでお届けですよ。本編は・・・いつになることやら・・・。だって写真が収拾つかないんだもん。あ言っておきたいのですが写真期待しないでくださいおねがいしますホント。とりあえず PowerBook のエッチデーデーの空きを増やさないことには撮りまくった写真を読み込むことすらできないので、まずは掃除からだなあ。

まそんなかんじで、このままいくととりとめもなく延々くだらん雑感を書きそうなので、まあこのブログじたいがそんなかんじだけど、とにかくそういうことでまとまらないかんじで締めさせていただきます。よろしくどうぞ。

総走行距離:1225.1km [Map]
写真:80/GRD 579, D80 951 [Flickr]

北へ #000 前日入り
北へ #001 湯沢 – 新潟港 – 小樽港
北へ #002 小樽港 – 富良野 – 美瑛 – 旭川
北へ #003 旭川 – 糠平 – 弟子屈 – 旭川
北へ #004 旭川 – 札幌
北へ #005 札幌 – 小樽港 – 新潟港
北へ #006 新潟港 – 湯沢 – 猿ヶ京温泉 – 東京