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福井ツーリング #004 鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島

5/4(火)鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島 339.0km [Map]

鳥取まで来てしまったわけだが、ここからどうやって東京に戻ろうかと考えたとき、高速は嫌だと。山陽側に出て瀬戸大橋を渡ればそこはもう四国だ。去年乗る予定だったのに予期せぬ出来事により乗ることのなかったフェリーに乗ってやろうではないかと、こう考えたわけである。すなわち、徳島を目指す。

朝早めに起きてホテルを出る。砂丘へ寄ってみようという魂胆だ。しかし、まだ 6:30 とかそんなもんだというのに、砂丘周辺の駐車場はなんと満車。適当に停めようとしたところへ、パトカー。うひっ。道こそ空いていたものの、なんとなくやる気を削がれ、それに砂丘は歩き出すとほんとに砂漠状態というのを4年前にも身を持って経験しているので、チラ見だけしてそのまま走り抜けた。

そしてバイクを南に向ける。R53 で岡山・・・の前に、津山である。

R0023382津山と言う町は、高校生の頃そりゃもう憧れたものだ。お目当ては、おそらく日本一有名な化粧品屋。イナバ化粧品店、B’z 稲葉浩志の実家だ。津山市の観光名所と化していて、全国からファンがやってくるそうだ。恥ずかしいので(笑)、あえて開店前に到着。ホネたんを停めて記念撮影など。開店前にも関わらず、他にもファンらしき人が車で待機していた。おお恥ずかしい(笑)。

R0023443せっかくなので市内をもう少しうろついてみる。津山城跡は鶴山公園として整備されており、ものすごい地味な動物園なんかもある。蜂がブンブン飛んでいた(BUZZ じゃん!)。それから県立津山高校(←写真)。こちらは稲葉が通った高校だそうだけど、建物が素敵。朝ドラ「あぐり」(これは見てた!)の撮影にも使われたんだとか。こんなところで生まれ育ったんだねぇ(しみじみ)。

昨日の R178 といい、なぜか B’z ファン的ツーリングにシフトしかかってるが、気を取り直して(?)、岡山へ向かう。

R0023447岡山でもまた・・・城。なんかどこか行くたびとりあえず城行っとけみたいになってきたな。でも城ごとにいろんな表情があってなかなかおもしろい。歴史的背景とかもちゃんと勉強すればもっとちゃんとおもしろいのかもしれないけど。岡山城は別名烏城とも呼ばれるように、その外観は黒漆塗の下見板が特徴的である。うむ、カッコイイ。中には入らずに周辺を散策。暑い。

岡山城を後にして、児島へ。瀬戸大橋を渡る。瀬戸大橋は何度か渡っているけど、バイクで渡るのは初めて。つまり、上を走るのが初めて。ここからの眺めが素晴らしかった・・・。瀬戸内海に島々が浮かぶ、その中をまっすぐに伸びて行く橋を走る。なんともまあ気持ちいいじゃございませんか。もちろんそれをカメラに収めることはできないんだけど。

DSC_6466で、与島PAに寄る。ちょうどお昼時も過ぎてしまいかなりお腹も空いていた。PAにいたるループがすさまじくかっこよくて、PAに降り立ってしつこく撮ってやったけど、走ってる時のあのかっこよさには劣るんだよなあ。ごはんは瀬戸内のスズキの梅肉ソースを食す。ウマカッタ。

与島PAでけっこう遊んで、再び橋の続きを走り、そして四国。通過してから思い出したんだけど、お世話になった丸亀のホンダ屋さんに寄ればよかったとちょっぴり後悔。事故現場をもう一度見ておきたい気持ちもあったけど、さすがに遠いので断念。高松を通過し、鳴門へ。

DSC_6516この日楽しい道を走っていなかったので、少し遠回りして鳴門スカイライン。前回も行った展望台に寄ってみたり、鳴門大橋をチラ見してみたり。鳴門公園周辺はやはり混雑していた。駐車場もいっぱいなようなのでここはスルーして、徳島市内へ向かう。海沿いの道を走っていると、霧で海のほうがぼんやりと霞んですごくきれいだった。

徳島はけっこう都会だなという印象。もっとこう、ショボいかんじの地方都市かとおもってた(失礼)。繁華街はわりと栄えているんだけど、夜遅くまでやっているのはやはり居酒屋が多い。で、仕方なくカプリチョーザ。なんで徳島に来てまでカプリなのよ、ていうね。まあいいんだけど。

福井ツーリング #000 予告編
福井ツーリング #001 東京 – 湯沢 – 福井
福井ツーリング #002 福井 – 敦賀 – 小浜 – 天橋立 – 豊岡
福井ツーリング #003 豊岡 – 餘部 – 投入堂 – 鳥取
福井ツーリング #005 徳島 – 東京

福井ツーリング #003 豊岡 – 餘部 – 投入堂 – 鳥取

5/3(月)豊岡 – 餘部 – 投入堂 – 鳥取 192.4km [Map]

R0023095福井というのはイメージよりもだいぶ東京から離れているもので、横断してしまえばもう山陰はすぐそこ。てことで鳥取まで旅程にいれてしまったわたくし、もはや「福井ツーリング」の域を超えているが、ともかく鳥取へ向かう。走る道はといえば、舞鶴から鳥取に至る国道178号。178 という数字は一部の人間にとってたいへん意味のある数字である。高校生の頃、教科書の 178 ページごとに印をつけていたとかいないとか。そんな R178 を走れる日が来るなんて・・・涙で前が見えない。酷道でもないのに、ついついおにぎり(国道の三角マーク)をカメラに収めてしまう。「も、もう 178 撮らないんだからねッ!」とか言いながら。

そんな R178 をニヤニヤしながら走っていると、それは突然姿を現した。

R00230604年前の夏、西への旅で電車を乗り間違えて [→] たまたま降り立った餘部駅。そこにはちょうど架替工事の始まる前の余部鉄橋があった。今でも鮮烈に覚えている、青い空と青い海に、赤い鉄橋が実に美しかった。あの鉄橋を、こんどは下から見られる日が来るとは。4年前に電車を間違えていて本当に良かったとおもうし(でなければここまで感動しなかっただろう)、バイクに乗り始めて本当によかったとおもった。もう、なんだか涙すら出てきそうだった。こういうことで感動できるって素晴らしいなあとおもう。余部鉄橋、現在新橋梁はほぼ完成しており、8月に開通予定だそうだ。

餘部を後にしてさらに西へ進む。そしていよいよ鳥取県に入る。

さて今回の目的地は福井としたんだけど、このツーリングの1番の楽しみと言ったらここ鳥取だったりする。というか、これのために鳥取まで足を伸ばしたと言っていいだろう。三徳山三仏寺投入堂。平安時代後期に三徳山の断崖絶壁の窪みの中に建てられたというお堂。国宝に指定されており、世界遺産登録への動きもあるとか。これはもう、死ぬまでにかならずやこの目で見ておきたいとおもっていた。

奥院である投入堂へ至る登山道は 700m 程度なのだが、とにかく険しい。まず受付で服装チェックを受け、わたしは今回コンバースで行ったのだが、これは不可。わらじに履き替える。さらに、1人での入山はできないと受付で説明されると、その話を聞いていた後ろに並んでいた広島の3人組が「一緒に行こう」と仰ってくれたので同行させてもらうことに。感謝。

R0023120わらじは、最初「げっ」とかおもったんだけど、これが思いの外よろしい。山の風が心地よく、土を足の裏から感じられる感覚がすごくいい。痛そう、とおもったけどそうでもなく、たしかに岩肌などでも滑りにくい。1個 500円也。これを作る内職とかで近隣の経済成り立ってんのかなーとかおもった。

R0023133木の根っ子を摑み、岩肌にしがみつき、鎖をよじ登り、上を目指す。遠くの方で鳴っていた鐘の音が、少しずつ近づいてくる。このサバイバル感がけっこう楽しい。連休のど真ん中ということもあってすごい人、狭い山道は渋滞してなかなか前に進まない。だけど広島の3人組と話をしながらだったし、渋滞のおかげで休み休み進んだので、そこまでしんどくなかった。まあそれにしたって進まないから時間かかってしょうがなかったけど。

R0023191途中のお堂には上がることができるようになっている。投入堂ほどではないにせよ、これらもかなりの絶壁に作られている。わたしは高いところは好きだし大丈夫なはずだけど、さすがに足が竦んだ。高所恐怖症の人にはおすすめできない。断じてできない。そんなところでお弁当食べないでください。食べ物持ち込み禁止ですよ。

DSC_63401時間ほどのハードな登山の末、ついに姿を見せた投入堂。もう何言ってもしょうがないとおもうので、何も言わないことにする。とにかくこの目でそれを見た。それで満足だ。

そしてもと来た道を戻る。やはり下りのほうが怖いんだけど、渋滞がないため(渋滞は往路の鎖場のところが1人ずつしか通れないために起こっていた)行きよりは早く下ることができた。とはいえなんだかんだで通常往復90分ほどのところ3時間近くかかってしまったが、とても楽しかった。行ってよかった。そして仲間に入れてくれた広島の3人組のみなさん、ありがとうございました。

お昼時を過ぎてしまったので、三仏寺周辺でごはんを食べる。皆成院というお寺でいろいろ食べられるようになっていたので、お蕎麦をいただく。安くて美味しかった。でも蕎麦湯は欲しかった。

さてもうこれで今日のメイン会場は終わった。あとはもう適当でいいや。ということで、適当に寄り道しながら適当に走って鳥取市内に戻る。

R0023345東郷池を周遊する道路はなかなかに気持ちがよかった。R9 沿い、展望台から伸びている遊歩道を歩いて崖に出てみたり。因幡の白兎の伝説の地でもあるようなので、白兎神社。参道にはうさぎの像があしらわれていてかわいい。白兎海岸にも出てみる(←写真)。砂だらけになる。鳥取砂丘も行こうかなとおもったんだけど、「砂丘周辺駐車場満車渋滞」と電光掲示板に出ているので、やめた。

ちょうど日の暮れる頃にホテルに到着。バイクを降りて市内をうろつき、そろそろ洋モノが食べたくなったのでイタリアンのお店に入る。鳥取産ズワイガニのパスタをいただく。ほらいちおう鳥取産だし。ウマカッタ。

福井ツーリング #000 予告編
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福井ツーリング #002 福井 – 敦賀 – 小浜 – 天橋立 – 豊岡
福井ツーリング #004 鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島
福井ツーリング #005 徳島 – 東京

鳥取にて

鳥取です。わらじを履いて山登りをいたしました。たいへん楽しかったです。仲間に入れてくれた広島の3人組のみなさん、ありがとう。

はやいもので連休も後半戦。これ以上西に移動すると東京に戻れなくなりそうですね。それはそれで素敵ですが、わたしもいちおう社会人のはしくれですし、会社に食わせてもらってこうしてツーリングなどできてるわけですし、何よりネコ助さんがおうちで待っていますから、やはり帰るわけです。「帰る」ということは、ツーリングにおいてたいへん重要な意味をもつんだとおもいます。

西へ #002 鳥取

8/15(火) 京都 – 余部 – 鳥取 – 出雲

京都駅を8時前に出発、福知山 → 城崎温泉 → 浜坂と順調に乗り継いでいく。浜坂駅に着いたのが 13:01、次乗るべき鳥取行きは 13:18 発であった。よし、17分ある。17分あればいったん改札を出て売店でごはんを買ってもどってくることができる。17分ある。17分。17分…って思ってたら、 13:17 発の反対方面の電車に乗ってしまった。何をやってるんだか。しかしもと来た道のりを戻ってしまっていることにすぐに気づいたので、餘部駅で下車。

Amarube railway bridge - 2餘部駅で降りたのは偶然で、降りたらやたらとカメラを持った人がたくさんいる。なにごとだろうとおもったら、そう、余部鉄橋。この日すごくいい天気で、空も海も青い、その中に赤い鉄橋が映えて本当に美しかった。電車をまちがえてよかった。本当にそう思った。コメントでも言われたのだが、何者かに導かれている。きっとそれだ。そうにちがいない。

駅の撮影ポイントや少しおりたところで写真を撮っていたら、電車が来た。山陰は乗り継ぎが悪いのでこれを逃したらいつつくかわからないかもしれない。ほんとはもっと撮りたかったが、後ろ髪を引かれつつ餘部駅を後にする。電車を間違えたおかげでいいものに巡り会えた。浜坂へ戻る車中、GRD を見ながらニヤニヤしていたのは言うまでもない。

さていいものを見て意気揚々と鳥取駅に到着。バスに乗り込んで鳥取砂丘へ向かう。私は砂漠に行ってみたいのだが、まあそれはいずれ行くとして、とりあえずかわりと言っちゃなんだが鳥取砂丘に行きたいというのはだいぶ前からあった。

砂山の砂に腹這い
初恋の痛みを遠く思い出づる日– 石川啄木「初恋」

私の中ではこの「砂山」は鳥取砂丘のイメージというか、そう決めつけている。なので鳥取砂丘で初恋の思い出でも…と思っていたのだが、何しろ暑い。砂も灼熱。裸足で歩いてはいるものの、そこに腹這う気にはちょっとなれず。その上、つい最近数年ぶりに初恋の人にあったのだが、黒すぎるわ太ってるわ汚いわキャラ変わり過ぎだわでだいぶアレなかんじに変貌をとげており、やはり美しい思い出は思い出として胸にしまっとくのがいいなあと思ったばかりだったのであった。

Seascapeそれでもそいつの「お前、大人になったなあ」という一言がちょっと嬉しかったりして、そんなことを考えつつ砂の上を歩く。撮る。灼熱。海が青い。果てしない水平線。ついついゲージツへの冒瀆をしてみたくなるw

Tottori Sand Dunes - 2砂を堪能していざ戻ろうとすると、こんなに遠かったのかと。まさに砂漠。ゆるく長い勾配がつらい。近くの親子連れも、父「ホラ、もうちょっとだ、がんばれがんばれ」 子「ぜんぜんもうちょっとじゃないよー(半泣き)」。というわけで、身も心もしっかり砂漠気分を味わうことができたのであった。

夕方鳥取を出、夜出雲に到着。電車を間違えたりしていたため、到着時間が予定よりもかなり遅くなり、ごはんをたべるのすら忘れて即寝た。次の日、早朝から出雲大社へ行くためだ。夕方鳥取を出、夜出雲に到着。電車を間違えたりしていたため、到着時間が予定よりもかなり遅くなり、ごはんをたべるのすら忘れて即寝た。次の日、早朝から出雲大社へ行くためだ。蕎麦を食べられなかったのが無念。

西へ #001 京都
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西へ #005 岩国・尾道
西へ #006 倉敷・大阪