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こぴっと

その昔、mixi において友人の紹介文を書くという文化があった。わたしはそこに、「こぴっとした」という表現が似合う人だ、みたいなことを書かれたことがある。てか、今も書かれてるとおもう。「こぴっとした」って、なんだかよくわからんけど響きがかわいいし、たしかにわたし「こぴっと」してる気がする! とかおもってた。「こぴっと」は、その紹介文を書いてくれた友人の造語だとおもっていた。

そしたら、facebook で知人のお母様と思しき方が「認知症の人でも医者の前ではコピっとする、あのタイプです。」という一文を書かれているのを目にして驚愕。えええええ!「こぴっと」って、一般的な日本語なの!?!?

で、Google 先生に聞いてみたらば、これ、甲州弁なのね。ああ、そういえばたしかにその紹介文を書いてくれた友人も知人(のお母様?)もあの辺りの出身なはず。「こぴっと」ってのは、「しっかり」とか「きちんと」とかそんな意味らしい。へーへーへーーー。わたしきちんとした人だったのか。きちんとしてるように見えて、実はちょうテキトーだよ。ほほほ。

マルマラ海

ウチ語シリーズです。

夕食を終えて片付けをし、翌日の仕込みも全て終えてまだ時間に余裕がある場合、お風呂が空くまでガスファンヒーターの前で丸くなって寝ます。そうそれはまるでネコのように。この丸まってる状態、これを「マルマラ海」といいます。

マルマラ海は、トルコのアジア側とヨーロッパ側の間にある内海。去年トルコ行ったとき、ガイドのヌルハンさんのしゃべりの中によく出てきたんだけど、この発音が独特で耳に残る。で、丸まる、まるまる、まるまら、マルマラ海、と。

「ちょっと疲れたからマルマラ海してるわ」
「マルマラ海さん、お風呂空いたよ」
「そんなとこでマルマラ海やってないで布団行きなさい」

このように使います。

マルマラ海イメージ図
cat

蝸牛考

蝸牛考 (岩波文庫 青 138-7)同僚とも以下略男と話していてこの本の話になり買ったところの柳田邦男「蝸牛考」。蝸牛を表わす方言は、京都を中心としてデデムシ → マイマイ → カタツムリ → ツブリ → ナメクジのように日本列島を同心円状に分布する。それはこの語が歴史的に同心円の外側から内側にむかって順次変化してきたからだ、と柳田国男は推定した。すなわちわが国の言語地理学研究に一時期を画した方言周圏論の提唱である(解説より)。こんな解説みて、読まずにおれませんて。

今となっては方言周圏論だけで説明することはできないんだろうけど、方言がどのように広がっていったのか、そのひとつの説としてとても興味深い。わたしは「かたつむり」で育ったクチだけど、本当にものすごい量の方言がある。また、その派生に児童が大きく影響しているというのも面白いなぁとおもった。

魚の表記

食の記録をつけているんだけど、魚の表記、漢字を使うか、カタカナを使うか、ひらがなを使うかでいつも迷う。統一したいんだけど、絶対カタカナ、絶対漢字、っていうのがいくつかあって、どうしても統一できない。そういうことを、ものすごく気にするタイプ。

サンマはサンマ。さんまでもいいけど、やっぱサンマ。秋刀魚? いやサンマ。
鮭は鮭。迷いなし。
鯖はサバと迷って鯖にすることが多いけどサバにしちゃうこともある。
アジはアジ。鯵・・・アジだな。
ホッケはホッケ。漢字知らなかったけど魚偏に花でほっけと読むらしい。
イワシはイワシ。いわしもアリだけど、どっちかっつーとイワシ。鰯はなし。
ブリはブリ。鰤、うーんブリだな。ぶり。ないな。ブリ。
鯛は鯛。
マグロはマグロ。鮪、マグロ、まぐろ・・・うーん、マグロかなぁ。
タラはタラ。鱈、うーん、タラかな。
カレイはカレイ。鰈もありだけどカレイだな。
太刀魚は太刀魚。タチウオ・・・やっぱ太刀魚だな。
鰆は鰆。
カジキはカジキ。
イシモチはイシモチ。
カマスはカマス。かますもありだけどやっぱカマス。梭子魚と書くらしい。
ふぐはふぐ。フグ・・・ふぐだな。珍しくひらがな! 河豚はなし。

つーわけで、今日の晩ごはんはふぐの一夜干し。母上ありがとう。

軟体動物

ウチ語シリーズです。
ストレッチまたはストレッチしている人のことを「軟体動物」と言います。
わたしは身体はそれなりに柔らかいんだけど、ストレッチしてたらころ太郎の人(身体ちょう硬い)が「軟体動物がいる」と宣ったことに由来します。

「おっ、久しぶりに軟体動物」
「軟体動物さん、お風呂空いたよ」

このように使います。

とこ
ろで

ここんとこずっと軟体動物さぼってたら身体がすんげー硬くなってて戦慄した。ピアノにしろ何にしろ、日々の積み重ねだなぁとつくづく思う今日この頃。

京急の英語の車内放送

京急の英語の車内放送が、シシカバブの歌みたいに時々脳内をループする。

We will soon arrive at Keikyu Kawasaki.
Passengers changing to the Daishi line, please transfer at this station on the lower platform.

“Kawasaki” の “saki” への抜け方がふわっとしていて、好きなのか嫌いなのかよくわかんないけどなんか耳に残る。あと “Passengers changing” のリズム感がイイ。

We will soon arrive at Yokohama.
Passengers changing to the JR lines, the Tokyu line, the Sotetsu line, the Yokohama Municipal Subway line, and the Minatomirai line. Please transfer at this station.

“Yokohama” の “hama” もふわっとしてる。やっぱり好きなのか嫌いなのかわかんないけど、耳に残る。”Passengers changing” のリズム感も川崎と同様。横浜のハイライトは、なんといっても “Yokohama Municipal Subway line” の “municipal” だろう。” Minatomirai line” が “らいらい” ってなるとこにも注目。

快便トリプルコンボ

※うんこの話しますのでご注意ください

わたくしの好きな食材はいろいろありますが、中でもごぼうのイメージが強いらしく、母上はいつもごぼうを持たせてくれます。ありがたいことです。ひじきについては過去に書いたことがありますね。それからさつまいも。これはごぼうやひじきほどの大好物というわけではないけれど、でも好きです。ごぼうやひじきがチョコモナカジャンボだとすれば、さつまいもは雪見だいふく、といったところでしょうか。

さて、上に挙げました
ごぼう・ひじき・さつまいも
これらの食材を1食の中ですべて摂取することを
快便トリプルコンボ
と呼ぶことにしましたのでここに記す次第であります。
さらに玄米効果もあってここんとこ便秘知らずですよ奥さん。
日々是快便。最高。

ドゥ

ウチ語シリーズです。

本日のウチ語は、「ドゥ」です。
しかし、うーん、文字にしてしまうとどうもしっくりこない。
「どぅ」でもないし、「ドゥ」でもないし、「du」というか、音的にいちばん近いのはフランス語の「de」なんだけど。

さてこの「ドゥ」、どんなニュアンスだと思われますか? おそらく皆様には想像もつかないことでしょう。これは、マイナスイメージの言葉です。近いのは古語の「かたはらいたし」でしょうか。でも「かたはらいたし」よりも、もう一回りくらい意味が広いかんじです。

たとえば、先日の中学の時の先生の話。あんな話を聞いて、「なんか ドゥ だねー」と、このように使います。じっさいおでんからそんなメールがきましたw あるいは、先日わたくしスキー場で、板持って乗るの失敗してリフト止めてしまったのですが、あれもたいそう ドゥ でしたねぇ。駅の自動改札閉めちゃうのの 7.3倍くらい(当社比)の ドゥ さでしたねぇ。

ネガティブワードなんだけど、ネガティブさをそこまで前面に押し出さないので、いろいろ便利な言葉です。

・・・と書いていておもったんだけど、「ふかりん」とかなら由来がわかりやすいんだけど、「ドゥ」っていったいどこから出てきた言葉なんだろう。謎。