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敬虔な空気と気まずい空気と

昨日の演奏会はすごい敬虔な空気。レクイエムていっても重苦しいんじゃなくて、なんか穏やかで、心休まるかんじ。穏やかに死ねるのって幸せなのかもねとかおもいつつ。あの、終わった後の静寂はトリハダものだったなー。というブラームスの「祈り」、ドイツ・レクイエムでありました。

んで、今日はまたタバコ系映画。Coffee & Cigarettes であります。これ、映画なの? 変なのー(笑)。くだらない話とか、気まずい空気とか。話の内容がオモシロいとかじゃないんだけど、でもなんかオモシロい。ってかとにかく気まずい(笑)。その気まずさにくつくつとほくそ笑む。

タバコ吸う人って、限られたタバコを吸える場所でみんなで集まって楽しそうになんか煙ふかしながら喋ってるじゃん。あーゆうのちょっとイイなっておもったりしてたんだけど、この映画みてたらまたおもった。まあ、自分は吸わないけどね。ミュージシャンがいろいろ出ててるから音楽詳しい人はもっと楽しいんだろうねえ。ホワイトストライプス出てたよ知らんかった。それぞれのテーブルの真上からのショットがおしゃれ。コーヒーで乾杯って、いいね。
20070122

すべてはシャンパンのせい

今日はオペレッタ「こうもり」を観てきた。すんごい楽しかった! 演出が実におもしろい。オペラ歌手って、歌って踊って演技もして、ほんとエンターテイナーだなーっておもった。今日はなんといってもアデーレ。あと酔っ払い看守のフロッシュがイイねぇー。日本人だから、小ネタがいちいちおもしろい(笑)。もちろん音楽も楽しいしね。日本語の歌詞は最初聞き取りづらかったけども。ほんとなんか、お芝居の舞台みたいで楽しかったー。

んで、今は友達の家で鍋祭り。女3人で飲んだくれて延々グダグダ。テーブルの上はカオス。話す内容はもっとカオス。ま、それもすべてはシャンパンのせい!←おきまり
20070113

女は皆そうしたもの。

招待券をいただき、久々にオペラ観てきた。大学の時図書館で観たのが最初だったなあ「コシ・ファン・トゥッテ」。昨日の公演は全体的にこぢんまりしていて、でもモーツァルトだし、それもカワイイね。歌手の人々がみんなスマートで、舞台装置も衣装もわりとシンプル。コミカルな演出もおもしろい。ドラベッラはあっさり誘惑に負けるんだけど、フィオルディリージは「私の操は岩のように固い」とはねつける。でも最終的には落ちちゃう。あー落ちちゃったーーー。まあ、これ観るとやっぱ彩子を思い出すね(笑)。あとああいうオペラって、デスピーナみたいな脇役がいい味出しててなんか好き。声色変えて歌うとことかつい吹き出してしまったよ。

コミカルな劇と美しい音楽は実に楽しかった。オペラ楽しいよオペラ。でも「女は浮気をする。女は皆そうしたもの(コシ・ファン・トゥッテ)」て…。えー。男だってするじゃんか。別にいいけどさ。なんか腑に落ちない(笑)。

ご一緒させていただいたみなさまありがとうございました。

文化的な休日@上野

えーと、書いてから思ったのですが、これ実際見てないと何がなんだかわかんないエントリだ。しかも異様に長い。まあ自分用記録ってことでひとつよろしくおねげいします。

R0010224.JPGまずは東京国立博物館で開催中 プライスコレクション 若冲と江戸絵画展

展示室に入っていきなり長沢芦雪「猛虎図」がこっちをじろりと見てる。沖縄のシーサーかあるいは神社の狛犬か。虎なんだけど、顔がちっちゃくて体つきとかもなんか豹っぽかった。さあそんで入っていきますよ。鯉、虎、孔雀、軍鶏、猿、駱駝…まさに動物園です。さすが上野です。連休ですから家族連れも多い多い。「わークジャクだよー」「大きいクジャクだねえ」「虎だ虎だー」って…動物園ですね(実話)。山口素絢「美人に犬図」がイイ。エロくてカワイイ。

で、ワクワクテカテカしてやってまいりました「エキセントリック」と題された第3章、若冲の間です。まず「花鳥人物図屏風」。これねー、シンプルですごくいい。バシュ!ズバ!ていう筆の動きとかたまらん。お隣「鶴図屏風」もその流れでごくシンプル。鶴のアングルがいちいちおもしろくて大福みたい。iMac G4鶴ってことですね。お隣のおばさんは「卵みたいねw」って言ってた。そいから「葡萄図」。ああもう美しすぎる。色が見えてくるみたいだった。で、やたら人だかりがすげいなーと思ってたら「鳥獣花木図屏風」。これなんなんですか。ほんとに若冲なんですか。ほんとに江戸時代に描かれたものなんですか。めちゃくちゃポップでカワイイ。若冲があみ出したという「桝目描」という技法。モザイクみたいなの。お風呂屋さん。もうこれずーーっと見てて飽きないのね。まさに上野動物園。わたしも桝目描描く!とか思ったけど思っただけでやめました。そいで「紫陽花双鶏図」。ああ若冲。ニワトリのトサカのあのキモイブツブツがほんとにブツブtブtブツtブヌtブツtブbツってあああああきもいいーーキモイよーー羽が、足が、紫陽花が、葉脈が、オオバコが、ブツブtブtブtbツブツbツbツtブtあああああキモイーーー最高ーーーみたいな。どんなだよ。あとかわいくない虎とか鴛鴦とか、もう書ききれん。忘れた。とにかくエキセントリック。お腹いっぱい。あ、珍しい若冲の風景画があった。

で、その次の部屋の印象が…なんかよく覚えてない。ああそう、達磨とかあった。うん。これド迫力だった。

お次は琳派キタコレ。抱一はもうね、どうしてかくも優しく美しいんでしょ。そんで構図がまたたまらん。とにかくオシャレ。そいから鈴木其一「青桐・紅楓図」。夏の雨と秋の雨。やっぱ雨っていいよなー。うんうん。それと気に入ったのが鈴木守一「秋草図」。表装の部分にまで描いてるんだけど、これすごいデザインだよー。枠が枠じゃなくて枠で秋草で。すごくきれい。

で、トリハダものの最後の特別展示。プライス氏本人の意向によって実現したというガラスケースのない展示。そして変化する照明。これはすごい。ガラスケースから解放された作品たちは、もう輝きが違うよね。そんでそれが照明の変化によっていろんな表情をみせてくれる。ほんと、作品って光によってここまで印象が変わるんだなーっておもった。頭ではわかってる気がするけど、実際に目の当たりにするとほんとすごい。感動しますた。

この展示、もう何時間でも見ていたいんだけど、オペラの時間が迫ってたので泣く泣く東京国立博物館を後にする。ああもっと早起きすればよかったorz

Tokyo Bunka Kaikanさあそしてやってまいりました東京文化会館。
本日の演目はプッチーニ「蝶々夫人」。これ

とりあえずこの作品は19世紀末の長崎を舞台にしてるので、舞台装置とかも日本。背景は屏風になってて、「これさっきの若冲のでよくね?」とか思いつつニヤニヤ。今回は2階席なのでオーケストラピットの中もよく見えておもしろい。舞台衣装も和服、着物着て歌うって、おなか締め付けてると声でにくいんじゃまいかとかいらんこと考えつつつ、実はワタクシ、今日3時間ぐらいしか寝てなくて、ものすんごい眠かったのです。やばいなーとおもいつつプライスコレクションでモーフンした後だったのもあり、心地よい音楽とともに1幕はところどころうつろうつろ。やあでも面白かったけどね。

で、2幕。第1場のソプラノのアリア!ピンカートンを信じ、きっと帰ってくると歌う「ある晴れた日に」。悶絶。2階席なのにすぐ目の前で歌われてるみたいな声量。たまらんねコレ。しびれる。眠気ふっとぶ。で、ストーリーはテンポよく展開していく。ピンカートンからの手紙を読むシャープレス、そんで子供が出てくるんだけど、これがものすごくカワイイ。ほれた。港の方から大砲の音がして、ピンカートンの乗る船だと確信、花の二重唱。第1場の最後、子供とスズキと一緒に外を見て夫の帰りを待つ蝶々さんの後ろ姿が印象的だった。そして第2場、全てを悟った蝶々さんは、子供をピンカートンの妻に預け、死を決意。そこに子供が現れ、蝶々さんはアリア「いとし子よ、さよなら」を歌う。これが…やばかった。我が子を思う母親の叫びみたいな歌。涙腺にきた。まさかオペラで泣くとは。そして自らの命を絶って、幕。

だあああああああオペラやばい。ハマる。次何観よう。椿姫とか観たいな。モーツァルトもいいなあ。でもお金ないなあ。高いんだもん。バレエもすんごい楽しみだなー。

てなワケで、実に素晴らしい土曜日でした。
写真は両方とも東京文化会館。

夢遊病の女

Paellaベッリーニのオペラ『夢遊病の娘』を観てきた。実はオペラを生で観るのははじめて。あー、もしかしたら小学生ぐらいのときに音楽鑑賞教室とかそんな類いの学校行事でアイーダかなんかの1場面とかぐらいならあるかもしれないけど。前々からオペラは観てみたかったので、すんごい楽しみにしてたのだ。いけませんねーこれは。やばいですねー非常に。すっごい楽しい。すっごくいい。ハマりそう。いろんなのいっぱい観たいなあ。

『夢遊病の女』ってのは知らなかったので、軽く予習してった。でも字幕(っていうのかな)が出てたのでストーリーちゃんとわかった。オペラってーとすんごい豪華な舞台装置とか思い描いてたんだけど、非常にシンプルだった。透明?なスクリーン?みたいなのに背景みたいのが映し出されてて、その後ろで歌ってた。その背景との遠近感が不思議な感じで、舞台装置と重なって立体的に見えるような見えないような、なんかおもしろかった。歌ってる人の前にそれがあるから、声がこもっちゃったりしないのかな?とかおもったけど、そうでもないらしい。

IMG_0627でもクライマックスでスクリーンが上がるとやっぱりなんかもっと直に響いてくるかんじで鳥肌ものだった。なんか脳みそにぐわーんってくる感じ。ソプラノのアレはしびれるね。いやーすごい。人間の声ってすごいなーっておもった。

ラスト、黒い舞台装置と黒い衣装とブルーのグラデーションのスクリーンに、主人公アミーナの白いドレスが映えてすごいきれいだったのが印象的だった。オーケストラピットの中の人たちが見える席だったらまたおもしろいだろうなあ。またぜったい行きたい。

IMG_0599それにしてもオペラに出てくる男ってなんであんなにバカばっかなんだろ。ていうか、オペラのストーリーって、すんごいバカみたいな話ばっかだよね。なのになんか、グッときた。うん。音楽の力って素晴らしい。

そんなワケで、今日はオペラと横浜おさんぽで超充実の一日ですた。誘ってくださった&ご一緒してくださったみなさまありがとうございました!

※写真と本文は関係ありません

かながわふぃる

神奈川フィルの演奏会に行ってきました。初ですよ。いろいろと。ひひひ。

パッと見地味なオケだと思ったんだけどとんでもない。演奏始まったら真逆だった。シュナイトさんはかわいいおじいちゃん。ご高齢のためか、座って指揮してた。でも途中で立ち上がったりしてたけど。すごい楽しそうに指揮してた。笑顔がステキ♡コンマス石田さんは話には聞いていたけどまさにリアル峰くん。そのまんま。あんなヴァイオリン初めて見た。めっちゃハデ!半分立ち上がっちゃってるしw 音ももちろんだけど視覚的にものすごく楽しめた。こーゆうの受け付けないひとはだめなんだろうけど私はおもしろかった。

バルトークはなんかすごかった。ディヴェルティメント。3楽章とか水を得た魚みたいにイキイキしてたなあ、オケ。これのせいでその前のモーツァルトのこと忘れちゃったよw そしてお目当てのベト7。大好きなんです7番。好きすぎて冷静に見てられない。もうあの一番最初の音でぐあああーキタキタキターーーってかんじ。大好きな2楽章、幾重にも重なる弦の層がたまらん。鳥肌もの。泣きたい。私はこの曲で死にたい。頼みますよ(遺言)。4楽章がまたすごくて、巻き込まれるううううって感じ。もうなんか疲れました。終始興奮状態だった気がする。いやーよかった。実に。

ご一緒させていただいた皆様、ありがとうございました。すっごく楽しかったです。みなさま詳しすぎてワタクシついてけませんwww でもまたよろしくですよ。よよ。

ワセオケ

早稲田大学交響楽団に友達がいまして、今日はそれの演奏会だったので行ってきました。

18:30すぎ、東新宿駅に降り立ち新宿文化センターへ向かって明治通りを歩き始めたところ、何やら前方から見覚えのある臙脂色の旗が。。。ああ、早稲田優勝したんだ!とわかりましたw 紺碧歌いながらものすごい長い行列が通って行きました。日清食品の社屋から社員が手を振ってましたw OBでしょうか。行列の人もなんか「日清!日清!」とか言ってたしw わけわかんないけど久々に早稲田な感じを味わって嬉しかったです。心のふるさと我らが母校。
20050531
まあそれはそうとして、ワセオケですよ。今日の演奏会は「序曲特集」です。最近のワセオケはおもしろいです。こないだは「ベートーヴェンの交響曲の第一楽章特集」やってた。エグモント序曲、プロメテウスの創造物序曲、大学祝典序曲などなど。楽しかったです。やっぱ生オケはいいですわー。大学祝典序曲はワセオケ!ってかんじですね。ほんと。あとアンコールでやってたベルリオーズの劇的物語《ファウストの功罰》より ラコッツィ行進曲ってのがよかったなー

まあナマはイイってことです。
ワセオケの皆さんおつかれさまです。