会田誠+天明屋尚+山口晃

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昨日の夕方アップルストアで iPhone を受け取った後、本来ならばくもとも協定満了の祝杯をあげるはずだったのだがそれができず、なんだかそのまま家に帰るのもさみしくて、ひとり銀座をウロウロしていた。それでふと思い出し、高橋コレクション日比谷で開催中の「会田誠+天明屋尚+山口晃」展に行ってきた。

会田誠「ジューサーミキサー」は、数年前に上野の森美術館でも見たんだけど、会場のせいなのかな、より迫力だった。まあエログロなんだけど、会田誠曰く「中学生の頃から抱いていたイメージ」だそうで、ああでもなんか中学生の頃ってそーゆうの考えたりするかも、って、なんか妙に納得した。だからフェミニストから苦情がきても答えられないそうですw ウケるw この人の作品て、それがそれだけに受け付けない人もいるとはおもうんだけど、作者の意図を理解するヒントになるテキストも一緒にくれたので、いろいろ考えつつじっくり見ることができて楽しかった。

天明屋尚はまたちょっと趣が違うんだけど、この 3人という組み合わせは絶妙なバランスかと。「漢字紅葉図具羅富異帝杉戸絵 大和魂一匹狼」「漢字燕子花図具羅富異帝杉戸絵 一撃必殺特攻隊」はテキストをデザインした襖絵。なかなかかっこいい。しかも琳派風(笑)。木の質感もいいかんじ。ウルトラマンの模様が刺青で表現されてる刺青マンとかおもしろかった。

山口晃の描く世界はやはり楽しい。そしてあの描写力にはホント脱帽。これは実物を見てこそだよねぇ。前に見たときはそこまで気に留めなかったんだけど、今みるとあの上半身が馬で下半身がバイクになってる乗り物が・・・なんかすごく目を引いてですね・・・まじまじと見てしまった。それが朽ち果てて、馬の部分が化石になってたりして横たわってるの見るとなんか切なくなったり(笑)。やけに馬バイクに感情移入しながらあの世界を見たw

広めのギャラリーに、客はなんとわたしひとり。なんて贅沢! ギャラリーだからそこまで点数は多くなくてもっと観たいっておもうけど、これで 300円は素敵。これくらいの価格設定なら気軽に見られていいなとおもった。

江戸っ子

近所のおじさん曰く

俺、渋谷行ったことない。
浅草なら 5000回くらい行ったけどな!

生まれも育ちも東京下町、生粋の江戸っ子ってのはこういうもんなのかも。ちなみに新宿は 2回くらいあるそうです(笑)。
Shibuya

あいふぉんぬ

公私ともに低迷しておる昨今(わたしのばあい何が公で何が私なのかよくわからんのだけど、とにかく全体的に低空飛行ってことだ)、なんとか生きていられるのはほかならぬ iPhone のおかげである。

予約完了してからというもの、近寄らないようにしていた iPhone 板を眺めては日々情報収集(笑)に励んでいる。ケースはいいのが出揃うまでお預けだなぁ、とか、テーマのカスタマイズとかしたいけど脱獄しなきゃなのかー、とか、料金プランは標準かバリューかどっちにしようかなぁ、とか。

今日あたりなんかは量販店やらソフトバンク屋やらで予約した人たちが 24日に受け取れるか否かの電話が来るの来ないのって大騒ぎ。次あるとしたら(ていうかもう並ぶのはごめんだけどw)、アップルストア一択だな。

まあそんなわけで、あいぽんまであと2日。そろそろ「おや?」の準備でもしておこうかとおもいます。

雨が降ったら歌えばいい

とあるバイク乗りの人が、この時期にバイクででかけるに際し、「雨に降られたら歌えばいい」と言っていて、なんだかひどく感銘を受けた。

そうだよな。ずぶ濡れになっても大好きなうた歌っておけば、きっと楽しい。雨が降ったら歌えばいい。

新品交換

TriPort IE(って今はいわないの?)が断線した。修理というか新品交換になるんだけど、保証期間はとっくに過ぎていて 4200円かかる。音は気に入ってるからこれはこれで持っておきたいんだけど、先っちょがとれないタイプも欲しくて(先っちょなくすからw)、どうしよーとかおもってたんだけど、あ、そういえば iPhone 買うんだから Apple 純正のがついてくるじゃん。てことで、交換。調べてみたら(ブログって便利)、3年以上使ってた。3年断線しなかったんだから、がんばったよね。

ところでこの現行モデルはコードが白×黒になってんだね。なんかこれ変に目立ってやだなぁ。黒がよかった。あとやけにリッパなケースがついてきたんだけど、初代 GRD がぴったりおさまるサイズだった。GRD3 だとちょっとぱつんぱつん。惜しい。
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Bose in-ear headphones

iPhone 4 予約顛末

R0025063状況はわかっていた。17時の時点ですでにアップルストア銀座には長蛇の列が出来ており、その列はすごい勢いで伸びている。18時頃に事務所を出た時点で、秋葉原ヨドバシではもう今日の分の予約は終了したことを承知していたし(それでもいちおう見に行った)、銀座もじきに打ち切られるだろうとおもっていた。しかし、24日に祝杯をあげるためにも、とりあえず現地に行ってみよう。様子だけ見て帰って来てもいい。とにかく銀座に行こう。私は自転車を駆った。

銀座についたのは 18:30 頃だっただろうか。わたしが到着した時、列の最後尾はちょうどシャネルの前あたりだった。いちおう、と自転車をおいて最後尾につけて、協定中のくもさんと連絡を取り合うなどしているうちに、行列は後ろにどんどん伸びて行く。並んだはいいが、果たして今日きちんと予約ができるのだろうか。列は微動だにしない。そう、一向に前に進まないのだ。くもさんと何度か電話をしていたのだが、その間全く進まない。どういうことなんだ? これではどう考えても今日中にこの人数の予約を完了させるのは無理なんじゃないか。しかしアップルからは予約を打ち切るなどのアナウンスはない。なんとなく期待を捨てきれないままそこに立ち尽くしていた。周りの人もきっと同じ心境にちがいない。

そこへ、雨が降って来てしまった。はじめはパラパラだったが、無情にも雨脚はどんどん強まっていく。周りの人たちも傘を差し始める。わたしはといえば、なんとカッパは持って来ているのに傘を持っていない。なんというアホというかバイク乗りの性というか(バイクを降りた時のことを失念しているのだ)。いよいよ本降りになってきて、ああもうだめだ、帰ろう。はじめから挫けるつもりだったじゃないか。もういい、濡れ雑巾みたいになってリンゴ屋に入るのはあまりにも惨めだ。もう惨めな思いをするのはたくさんだ。帰ろう。

列を離れようとしたときだった。アップルのブルーのTシャツを着たお兄さんが、前方に並んでいる人たちに何か渡している。傘だ。リンゴマークの入った傘を、傘を差さずに並んでいる人たちに配っているのだ。わたしはこのリンゴマークの傘が与えられた時、ああ今日かならずここで予約して行こう。かならず 24日に手に入れよう。そう心に決めたのであった。並ぶ前から挫けそうというかむしろ挫けようとおもっていたというのに、このリンゴの傘を得て、もう挫けることはないと確信した。リンゴの傘に心から謝意を表したい。そして、傘は本数が限られているからとわたしとシェアすることになった男性、ずっと持っててくれて本当にありがとうございましたっていうかスミマセンでした(代わりますと申し出たんだけど、あまりにも身長差がありすぎたのもあってまさかアンタに持たせるわけにはw ってかんじだった)。

傘が配られてじきに、とたんに前に進むようになった。さっきまでの微動だにしないのは一体何だったのか。後になって知ったのだが、ソフトバンクのサーバが落ちたんだかなんだかでまったく繋がらず、予約が一向に進まなかったため、ソフトバンクは切り離してアップルだけのシステムで予約を進めていったそうだ。周囲から「これだからソフトバンクは・・・」みたいな声が漏れる。そして、さらに列に並ぼうとする人たちがやってくると、本日の予約は終了しました、とのアナウンス。ということは、今並んでいる人たちはきっと大丈夫なはずだ。

進み出してからは早い。列がどんどん進むから、すごくがんばれる気持ちになる。そして、ようやく店内に。予約じたいは Apple ID を入力するくらいのもんで、ものの 5分で終わった。あまりにもあっさりしていて拍子抜け。当日の受け取り時間を指定するんだけど、もうほとんど選択の余地はなくなっている。まあ仕方あるまい。とにかくこれで、24日に手に入ることが確実となった。

iPad をすこしばかり触り、そして店を出る時、もう行列は終わっていた。雨はまだ降っていた。それでもカッパを着てふたたび自転車に跨がり、雨に打たれながら家路につく私は、きっとニヤけていたに違いない。梅雨のはじまりのこの雨ですら、なんだか気持ちよく感じられるくらいだったから。