インド人のカレー

インド人に香辛料をもらったのは、もう一週間ほど前のことである。しかしながら、わたしは無駄を省くため常に綿密な食材消費計画を立て、それに沿って日々過ごしているため、急に「じゃあ今日はカレー!」とはいかないのだ。

さてようやく食材買い出し日。タマネギやらトマトやら鶏肉やらを買い込み、インド人直伝チキンカレーを制作。このカレー、ふつうにルウで作るカレーとは違うのはもちろんだけど、インド料理屋とかで食べるのともまたちょっと違う。家庭ごとの味があるんだろうなー。手間も時間もかかるけど、うん、ウマい。
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東京ゲートブリッジ

昨日チェーン交換したし今日は走りに行きたいところなんだけど、所用により断念。でもせっかくのいいお天気なので、用事を済ませた後は若洲へ。

東京港臨海大橋(仮称)は、「東京ゲートブリッジ」に名称が決定したらしい。うーん、まぁ悪くないけど、「東京港臨海大橋」のほうが断然かっこいい。なんかこういう建造物の名称って、たいてい仮称のほうがいいんだよな。

まあ名称はともかく、あいかわらずかっこいいな東京港臨海大橋(仮称)。
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チェーン交換など

ホネたんのチェーンとスプロケを交換した。ついでにオイル交換もして、立ちゴケしたとき曲がったあれやこれやも直してもらった。バイク屋に「ちゃんと乗っててえらいね」と言われた。え、えらいのかそれ?w

作業待ちの間、地図を見てて見つけたバイク屋近くの公園をぶらぶらしてたんだけど、すごくいいお天気で、ポカポカして、ベンチで読書して、眠くなって、ニャンコがいて、子供がサッカーしてて、なんだかとてもいい公園であった。秋(っていうかもう冬か?)の日差しってやわらかくていいなぁ。昼間なのに夕方みたいな光。戦闘機もってけばよかったなぁ。
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有言不実行

昨日友人の個展を見にいったわけだけど、「やる」って言って、ちゃんと行動に移して、実現させる行動力に改めて感心した。

わたしは今年、ひとつやろうとおもっていたことがあって、「やる」って言って、まわりをすこし巻き込みはじめるところまで行ってたのに、その上ちょう張り切って制作物まで先走って作っていたにもかかわらず、結局実行しなかった。有言実行の友人たちの中にあって、自分がなんかひどく情けなくなった。

来年こそ・・・とおもうんだけど、どうだろう。。。つくづくダメ人間だなぁ、わたしは。

江本典隆写真展 “r”

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昭和初期に建てられたというクラシカルなビルの3階。エントランスを入り、古くからの佇まいを感じさせる階段をのぼる。美術関連の洋書があつめられた古書店、そのギャラリースペースで、彼の初の個展は催されている。

雨は、わたしも好きな被写体のひとつだ。雨の日の泣いているみたいな空気が好きなのだ。だけど彼の撮る夜の雨は、ビニール傘越しの街の光が反射してキラキラと美しい。パッと見てクールでかっこいい画面、だけど無数の雨粒の中に映り込んだちいさな反転された世界は、なんだかポップでかわいい。一貫したテーマがあって、だけどいろんな表情がみてとれる、素敵な展示だった。

帰路、雨がぱらぱらと落ちてきた。なんだか楽しい気分になった。

雨が夜の街の光を乱反射しながら路上に降りそそぎ、日常のあらゆるものを洗い流すさまが、とても美しいと思う。

江本典隆写真展 “r”(アール)- 森岡書店

シューマンの指

シューマンの指母上がいまシューマンの本を読んでいるとかで、やけにシューマンにハマっていた。それが「シューマンの指」、読み終わったというので借りた。てっきり音楽解説書の類かとおもっていたら、シューマンに傾倒する天才少年を主題にとったミステリだった。

とはいえ、母が「シューマンの本」と言うのも頷ける程度に前半はシューマンやその作品の描写がかなり多いので(まさに音楽評論書のようだ)、クラシック好きとしても楽しめるかんじ。特に、作中で「幻想曲 Op.17」が重要な場面で扱われるんだけど、この曲わたしも以前発表会で弾いて、すごく練習した曲だし、大好きで思い入れもある曲なのでなんか嬉しい。読んでると弾きたくなるもんで、久しぶりに弾く。うん、ヘタクソになっている。悲しい。

物語の中で永嶺修人が言う、「音楽はすでにそこにある、演奏する必要はない」という考えがおもしろかった。なるほどそうなのかもしれない。だけどそのすでにある音楽に少しでも近づくべく、ピアノ弾きはピアノを弾くのだ。

ミステリって普段あまり読まないし、読んでも「読み解く」的読み方をわたしはしない。それにこの本は音楽の要素が大きいからミステリってかんじでもなかったんだけど、終盤の展開はたしかにミステリであった。読後はなんだか夢を見ていたかのような感覚。それはまるで、あの月夜に聴く幻想曲のような。

演奏なんかしなくたって、音楽はすでにある。完璧な形でもうある。楽譜を開く。それを読む。それだけで、音楽が確かな姿でもう存在しているのが分かる。シューマンの指

円山応挙展

三井記念美術館で開催中の円山応挙展に行ってきた。ぼんやりしているうちにいつの間にか会期が明日までに迫っていた。

まずは応挙が若い時に描いたという眼鏡絵というものが続けて展示されている。眼鏡絵というのは遠近法で描かれた風景画で、レンズを備えた「のぞき眼鏡」を通して見ると立体的に見えるそうだ。金閣寺や天橋立、清水の舞台など、有名な場所がたくさん描かれていて、当時はこんなんだったんだなという見方でも楽しめた。でもできることなら「のぞき眼鏡」でのぞいてみたかった。

それから襖絵と屏風絵。もうこの展示室はすごい見応え。いきなり波濤図に圧倒される。12幅にわたる水飛沫の描写は見ているだけで気持ちが高揚してくるほどだ。藤花図屏風も見事。捻じ曲がった枝ぶりに、端正な藤の花が美しい。そして雨竹風竹図屏風。雨に濡れる竹と風に揺れる竹の対比。美しすぎる・・・。応挙の描く竹はシンプルなのにすごく存在感があって、好きだ。竹の濃淡で表される奥行き感もたまらない。雪梅図襖は展示替えで見られなかった。これは残念。

淀川両岸図巻の部屋は、もちろんそれもすごいんだけど、それよりもわたしの心を捕らえて離さないのが竹雀図小襖。これすんごいかわいい。てかもうこれ欲しい。竹と雀の襖絵なんだけど、小さい襖なのも雀とよく合ってる。ホントかわいい。小鳥好きのあの人にも見せてあげたいくらいだ。

そして最後に応挙二大最高傑作 ー 松の競演との謳い文句とともに、松に孔雀図襖そして雪松図屏風。雪松図は迫央構図の完成形だとか。描写もさることながら、その空間の使い方は絵画に奥行きと広がりを与える。

まあそんなところで、点数は少なめだけどなかなか見応えのある展示だった。ところで iPhone でメモとってたら怒られる怒られる。iPhone ってそうか携帯電話なのか・・・むぅ・・・。