月別アーカイブ: 2010年5月

たいやき

そろそろたい焼きの話をいたしましょう。
神田達磨 羽根付き 薄皮たい焼き でございます。
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まわりはパリパリで鯛の部分はもっちり、そしてほどよい甘さのたっぷりあんこ。バランスがよく大変おいしい。最近しょっちゅう食べております。すこし前に会社で取引先の人が手土産に持ってきてくれたのがきっかけだったんだけど、調べてみたら店舗がウチの近所にやけに豊富。お店に行くとたいてい数人並んでいて、2,3分待つとできたてにありつける。お土産にたくさん持って帰る人もいれば、その場でできたてをハフハフ食べている人も(わたしもそのひとり)。辺りにいいにおいが漂っていて、たまたま通りかかった人や信号待ちで足を止めた人がついでに買っていく、みたいなのも多い。お店の前のベンチに腰掛けて、行き交う人々を眺めながら、わたし客引きしているぞぉー、と自負しながら食べるのもまた一興。

もちろん、今日もたいやきを食べました。そろそろ顔を覚えられてしまいそうなので店舗変えようかなw

神田達磨

建築はどこにあるの?

ここ数日のわたしは、遠足にワクテカして眠れない小学生そのものであった。しかしながら週末の天気予報は芳しくなく、結局今日予定されていた遠足は延期となってしまった。モロモロ小道具まで用意して楽しみにしていたというのに非常に残念ではあるが、やはり遠足は天気のいい日に行きたいもの。「中止」ではなく「延期」であるので、ぜひ晴れた空の下で楽しい遠足を執り行いたいところである。

そこで今日は、わたしが見に行こうと思っていた企画展に付き合わせるかたちで東京国立近代美術館。「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」展である。この特設サイトからして凝ってておもしろいんだけど、展示もまたすごくおもしろかった。ある程度の条件のもと写真撮影が可になっていて、flickr に公式グループがあったりして投稿できるようになってる。もともとひとりで行くつもりだったんだけど、友達と一緒にいって本当によかった。こーゆうインスタレーションてあーだこーだ言いながら、今回は写真撮れることもあってそのほうが何倍も楽しめるかんじ。特に盛り上がったのは赤いところ。内藤廣さんという方の作品。レーザーの中に入れるようになっていて、布にシマシマが映ったりしてハシャぐ。すごく暗いので写真も難しいんだけど、かなりおもしろかった。今日はなかったんだけど、ダンスパフォーマンスとかもあるみたい。伊東豊雄さんのはいかにも彼っぽいかんじ。忘れていた「建築はどこにあるの?」というテーマを思い出す。その答えを写真に収めて・・・とパンフに書いてあったことに、会場を出てから気づいたのであった(笑)。うーむ、建築はどこにあったのだろうか・・・。建築云々忘れててもすごく楽しめる展示だった。欲を言えばもっとたくさん見たかったかなというかんじ。でもたっぷり楽しんだ。

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内藤廣「赤縞」
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伊東豊雄「うちのうちのうち」



所蔵作品展と「いみありげなしみ」という展示も見て、その後はぶらぶら歩きながら神保町に移動。しかしながら本屋さんなどは日曜日休みでグダグダな展開になりつつ、素敵な喫茶店でおいしいコーヒー飲んでまったりして、遠足は行けなかったけどたいへん楽しい1日であった。

で、今日もたいやきを食べました。
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ぜんぶすこし

どんよりと沈んだ雲と雨マークのちらつく天気予報に、完全にやる気をそがれてしまった。ほんとうはバイクで都内をあちこちウロつく予定だったのだが、荒れ放題の部屋を掃除するのが先だ。そのためにお天道様が粋な計らいをしてくれた・・・とおもうことにした。今日は出かけるのをやめにしてに引きこもろう。

ところが、部屋に脱ぎ散らかした服などを片付けるだけでずいぶんとマシに見える。すっかり掃除した気になって(実は全然片付いちゃいないのだが)、外を見ればなんとかもってくれそう。すこしでもバイク乗りたいし、見ておきたいものも諸々ある。ということで予定を大幅に縮小し、サクッと行って帰ってくることにした。

世田谷のほうに行く用事があったのだが、天気が心配なのでそれはやめて、渋谷で写真展。移動して本郷でも写真展。両方ともバイクをそこらへんに適当に停めたので、とくに渋谷はグリーンマンたちがうろうろしていたので駐禁切られるのがこわくて長居はせず。ササッと見て退散。展示そのものもだけど、展示方法なんかにもすごく目がいく。まあもうしばらくわたしは写真展はやりたくないけれど。青木さんのは、もっと大きくプリントすればいいのに、とおもった。あれも見せ方の一つなんだろうけど。でも上の方なんか、おチビのわたしには背伸びしてもよく見えなかった。。

他にもいくつか美術館や展示をみにいこうとおもっていたが、雨がぱらついてきたので早々に切り上げる。今日はぜんぶがすこしずつだ。でもこんな天気の日は、そんなのもいいかなとおもった。

帰りがけ、やはり今日も、たいやきを食べた。
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ふぅん

今日って iPad の発売日なんだ
ふぅん

ちきしょうなんでみんな意外と iPad 買ってんだ
人が持ってると欲しくなるってアンタ小学生じゃないんだから

いや買いませんけどね買いませんけどね(大事なことなので2回言いました)
欲しくありませんけどね欲しくありませんけどね(大事なことなので2回言いました)

今日もたいやきを食べました
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わかんない

探し物を探しに上野に行ったけどことごとくなくてしょうがないからたいやき食べて帰ってきたら夜ごはんチキンのトマト煮込みにしようとおもってたのに鶏肉冷蔵庫から出した瞬間に一気に作る気失せてさてわたしは今いったい何が食べたいんだろうわからないわたしもう自分で自分がわからないみたいな気分(140文字)

面白すぎる日記たち

面白すぎる日記たち―逆説的日本語読本)鴨下信一「面白すぎる日記たち」。近代以降の日本人をメインに、幅広い時代のいろいろな人物の日記をチラ見していく。落ちぶれてグチってばかりいる古川ロッパ、体温と借金を必ず書く石川啄木、病床に臥せているわりにやけにグルメな正岡子規、引き取った姉妹に対して悶々としている心情から夫婦喧嘩から何から全部細かく記述する徳富蘆花、徹底的に自分が直接関与することだけを書く岡本綺堂、簡潔きわまりない記述の小津安二郎、等々。こんなにもいろんなスタイルの日記があるのかと大変面白く読んだ。A級戦犯二被告の日記の読み比べはかなり興味深い。あと藤原定家の天候に関する語彙の豊かさには感服した。

1999年刊行なのでブログには触れられていないんだけど、数年前は「ウェブ上の日記」とされていたブログも、SNS だとか twitter だとかいろんなウェブサービスが出てくる流れと一緒に、その位置づけみたいなものがずいぶん変わってきた。わたしもこのブログと10年日記と毎日つけている日記野郎だけど、自分の日記のスタイルというものをなんだかちょっと考えたりした。

では最後に小津安二郎風に今日の日記を書いてみよう。

五月二十六日(水)
レンズ来る 友人にメール 雨降る

ため息

ピアノに対するテンションが上がっておる昨今。すごく楽しいんだけど、腕が(指が)追いつかなくて、ため息。ああもっと動いておくれよわたしの指よ。とほほ。

しかししょんぼりしててもしゃーないのでひたすら練習あるのみ。津田さんも「人前で弾くことが大事」って仰ってたしね。

雨とピアノと

杉田というのはどこだろうとおもったら、磯子のさらに先だった。

朝から雨が降っていて、「本日はお足下の悪い中お越しいただき・・・」って文句が使えるな、などと考えながら家を出る。今日はすこし肌寒い。駅まで歩く途中、コツコツという鈍いヒールの音に、時折「カッ」というかたい金属音が混じる。ゴムが擦り減って芯の金属がアスファルトに当たっている音だ。すごく不快な音。ヒールを直したいが、近所の靴屋は今日は休み。しかたなくなるべく金属音を出さないように恐る恐る歩くから、なんだかおかしな歩き方になる。

京急で杉田。JR 新杉田駅方面へ歩く。新杉田駅周辺でホールの場所がいまいちよくわからず(矢印が出ているのに途中で消えてしまうのだ)、ウロウロしているところへ知った顔を発見し、無事たどりつく。津田理子さんのコンサート。去年もおこなわれた “Michiko Tsuda MusikTreffen in Yokohama”、今年は第3回目とのこと。

津田さんの演奏は実に端正だ。無駄な動きがなく、音がまっすぐに届くようだ。見ていてなんだか気持ちがいい。慣れ親しんだベートーヴェン、ショパン、それから珍しいパデレフスキ。ショパンの楽譜といえばパデレフスキ版だけど、そのパデレフスキの音楽というのは初めて聴いた。それから今回の演奏会で初演された徳備康純「5つのミニアチュール」、透明感のある済んだ音やジャズっぽさも感じられるような楽しいフレーズ、流れるように美しく淡い哀しみ、いろんな表情があっておもしろかった。ちょっと弾いてみたい、素敵な組曲だった(ずいぶん難しいようだけど・笑)。第3曲「ネコとネズミの追いかけっこ」が終わった時、津田さんがニコッとしたのが印象的。情景が目に浮かんで、おもわず顔がほころぶのがよくわかる。最後はドビュッシー。そしてアンコール、2曲目に某所で自分がやろうとしている曲がきて鳥肌立つかとおもった。津田さんの生の演奏が聴けて本当によかった。

演奏会後の質問コーナーというのがまたためになる。すこしメモしておく。音符と音符の間を読む。前後の関係。フレーズ。どんな音が出ているのかよく聴く。この音はこんなふうに弾きたい。どういうふうに音が終わるかを聴く。無駄な動きがない。お腹に力を入れてしっかりと座る。肩の力は抜く。

なんだか疲れがたまっているのか、体調がおもわしくないので飲み会は遠慮して先に失礼させていただく。帰りもまだ、雨だった。