月別アーカイブ: 2010年4月

ヤマザキ春のパンまつり

カッパ祭り中ではありますが、パン祭りにもの申したい。

最寄りのスーパーがヤマザキ系列なんですけどね、そこでもう何ヶ月もの間ヤマザキ春のパン祭りのアナウンスが続いてるんですよ。べつにそれはいいんですよ、祭りですからね。でもね、その松たか子のしゃべりがね、どうにもムカツクのですよ。

これにも これにも これにもついてる シールを集めて もらえる白いお皿!

ああ、テキストに起こしてもあの感じが伝わりませんね。なんか知らんけど、異様なテンションなんです。そんで、すんごい耳に残る、悪い意味で。こんな陽気に何を言ってるのあなたは。これにもこれにもこれにも、て。白いお皿! て。そんなことよりも野菜安くしなさいよ。高いよ。ていう。松たか子は悪くないんだろうけど松たか子が嫌いになってきますからね、もう。

まあこんなことこんなとこに書いてもしょうがないんですけどね。もしかしたらおなじことをおもってる人が「ヤマザキ春のパン祭り 松たか子 これにもこれにもこれにも ウザい」とかでググってくるかもしれませんしね(わたしがやった)。

ちなみにわたしは基本米食なのでパンはたまにしか買いません。はやく終わらんかなヤマザキ春のパン祭り。

シンクロニシティーン

シンクロニシティーンはじめてこのバンドを聞いたときほどの衝撃はなかったけれど、まあそれは当然のことかもしれない。あの無機質なほどに淡々としたヴォーカルがたまらないのだが、今回は幾ばくかの抑揚がついているような部分も見受けられる。わたしとしては、あの淡々としてるのがすごい好みではあるのだが、彼女の声はやはり不思議な魅力を持っているとおもう。全体に、前作までに比べて洗練されている印象。

まだどれがお気に入りってほど聴いてないけど、「ペペロンチーノ・キャンディ」は去年のワールドハピネスでやった曲。あの時たった1回聞いただけなのに、鮮烈におぼえているから凄い。1曲目「シンデレラ」は 2ストの歌。昨日家から八丁堀まで自転車で疾走したとき頭の中をこの曲がぐるんぐるん回っていた。火を噴く〜 2ストロークのエンジンが♪ って、2スト自重w 相変わらずどの曲も耳に残る。

相対性理論 – シンクロニシティーン
相対性理論 – シンクロニシティーン

写真展やりたくない

R0022179写真展ヤダヤダやりたくない
とかなんとかいいつつ、フライヤーを2種類つくり、告知ページをつくり、あんなものをつくり、こんなものもつくり、どんだけ張り切ってんだって話。
まああれだ、ヘボ写真展示しようなんて烏滸がましいし恥ずかしいからほんとやなんだけど、やっぱりみんなでワイワイやるのははすごく楽しい。なんといっても遠足のしおりづくりに燃えるタイプだもの。それに気づいたんだけど、わたし最近ピアノの発表会がやりたくてたまらんのだけど、写真展はピアノの発表会とおなじだなと。子供だろうが大人だろうが、ヘタクソだろうがなんだろうが、発表会やるとなったらそれに向けていっぱい練習して、それなりに形にして人前で演奏する。それってすごく大事なこと。ヘタクソとか関係なく、本番に至るその過程が大事なのだ(もちろん本番でいい演奏をするのは大事だけど)。写真もおなじだよなと。

てなわけで、モロモロ失敗しつつどうにか搬入を終え、いよいよ火曜日から 7’s 銀塩写真展、はじまります。なんでカッパなのかってのは、会場にきていただくとわかる。かもw ちょいとカッパで遊びすぎた感はありますが(笑)、写真はいたってマジメです。ネコ助さんブックも置いてます。ひとつよろしくどうぞ。

水元公園

R0022083おもえば天気予報に翻弄されていただけだった。雨(どころか雪まで降っていた)だの寒いだのと脅かされ、どうしようかとおもっていたところ、蓋を開けてみれば雨は午前中にスパッとやみ、雲間から太陽が顔をのぞかせている。久しぶりの部活動は、青空の下執り行われることとなった。もう4月も半ばだというのに吐く息は白く、真冬の装いではあったけれど。

行きは上野から常磐線。過去に常磐線に乗ったのは、片手で数える程度しかないとおもう。常磐線は難しい。なんだかよくわからない。乗った車両にはなぜか黒人さん率が異様に高く、常磐線って黒人さんの利用者が多いのか? とかいう考えが一瞬頭をよぎったが、べつにそういうわけでもないだろう。

金町駅でお二方と合流し、水元公園へ。友人とも後輩とも同僚とも役員ともつかない男の近所ということでその存在は知っていたのだが、行く機会がなく今回はじめて足を運ぶこととなった。金町駅から歩く気マンマンだったのだが、バスが出ているのでそれに乗る。乗ってみると、意外と距離があった。

公園は思っていた以上に広く、敷地内をぐるっとまわるだけでもかなりの歩行距離となった。池、金魚、メタセコイアの森、ポプラ並木、緑の広場と、いろんな表情を見せてくれる。釣りをしている人の傍ら、鳥も多くいるようで、バードウォッチングの三脚バズーカ砲を抱えた人たちも見受けられる。朝まで降っていた雨で、そこらじゅうに水たまりができているのだが、それに青空が反射して実にきれいだ。人も多くなく、いい公園だった。わりと近いし、またゆるりと散歩しに行こうとおもう。

Mッパゲ

字が汚すぎて「みずほ銀行」を「みずしま銀行」に空目されたわたくしですどうも。名古屋ではみずほ銀行はあまりメジャーじゃないのかしら・・・。

とこ
ろで

最近とみに、あちらこちらでおでこに関してコメントをいただくことが多い。富士額だの、速そうだの、ペシペシしたくなるだの、いろいろ。それらどれも、ホメられてるのかなんなのかよくわからんのだけどw

しかしおもうんだが、わたしのアレは富士額というか、Mッパゲなんですよ。ちなみに Mッパゲ代表選手の方はこちら。
Mッパゲ
いやほんと、わたしこのままいくとどんどん後退していく気が。しまいにゃ「女性 20代 薄毛」とかでググりはじめる始末。うーむ、先行き不安。

まっくぶくろ

MacBook Pro さ、アンチグレア液晶っていつからあった? わたしが買った時 17インチにしかなかったんだよね・・・。いま持ってるの売っぱらって買い直したいくらいの勢いだけど、もうこのまくぶくタンに愛着湧いちゃってるからだめだや。

あー iPhone はやくほしい。開封の議を執り行いつつ協定完了(?)の祝杯をあげて、そんで「おや?」ってやりたい。リンゴ買うって行為をしたい。あの高揚感をはやく味わいたい。

NSR250R

弟が二輪の免許を取得し、探していたバイクをようやく手に入れた。それは NSR250R 。ホンダの2ストレーサーレプリカ。クソ速いバイクだ。購入したのは MC21 だか MC28 だか、1990〜93年のモデルだそうだ。ナンバーを取得したその足で、先ほどわたしに見せに意気揚々とやってきた。

今はもう排ガス規制で絶滅の2スト、それとすぐにわかるあの排気音。弟曰く、「なんかすげー見られるw CB400 の人にガン見されたw」だそうで。今まで乗ってたのが原付(NS-1)だったため、そのパワーに圧倒されてる模様。わたしもちょいと乗らせてもらいたかったんだけど、歯医者だったため断念。

で、とりあえず記念撮影(笑)。前傾キツい! 足は届いた!
R0021948
わたしにはスーパースポーツはいろいろと無理があるんだけど、この弟の NSR でちょいと遊ばせてもらおうかなっと。ウヒ。

マゼンタ

ワクワクしてることと、モヤモヤしてることと、ソワソワしてることと、ハラハラしてることとかが、一緒くたになって押し寄せてくるもんだから、感情が追いついていかない。参る。

いまどうしようもなくバイク乗りたいのにこの雨だし、カッパが並んでるの見て和むのに鼻の下の吹き出物がすごく見苦しいし、何このうまくいかないの。

もうやだ。マゼンタのインクが切れた。

小澤靴店

※長文注意
 要約:近所の靴屋の写真を撮った

R0022374近所に靴屋さんがある。どこにでもある・・・かといえばどうだろう、ああいう昔ながらのお店は今ではだいぶ減ってきているので、そうそうそこらへんにはないかもしれない。でもごく普通のオーダーメイドの靴屋さんだ。お店はこぢんまりとした佇まいで、下町であるその場所に古くからそこにあるのが伺える。庭先(庭なんてほどのものじゃないけど)にはすこしばかりその場所にそぐわない感じで唐突にホンダのVツインマグナが停まっている。

べつにバイクが止まっているから、というわけではないけれど、なんとなく気になる靴屋さんだった。というのも、お店は硝子戸になっていて中で職人さんが仕事をしているのが見えるのだが、すごくいい雰囲気なのだ。狭い作業場には靴をつくる大小様々な工具類が所狭しと並べられ(その様はまるでコックピットのようだ)、靴のパーツのようなものがそこらじゅうにころがっている。反対側には靴の化粧箱が積み上げられており、できあがる靴たちを待っている。手前には50代くらいとおぼしき職人さんが座って作業をしており、その奥には20代くらいの若い男性。おそらく後継者となる息子さんなのだろう。外のバイクも彼のものだろうか。

看板には「高級注文靴 小澤靴店」とある。高級ナントカという場合、大して高級でもないくせになんでもかんでも高級ってつけちゃう類のそれもあるけれど、このお店はそうではなく、本当に高級であるような気がした。小さなお店だけど、たしかにそんな風格があった。わたしはよくすり減ったヒールを直すので、このお店で頼んでみようかなとおもったりもしたが、なんとなく敷居が高く、それにわたしが持っているのはそんなにいい靴というわけでもないので気が引けていた。いちおう看板には「修理も致します」と書いてはあるんだけど。

そんな靴屋さん。わたしはもうずっと、撮りたい撮りたいと思っていた。でもどうしても勇気が出なくてできなかった。靴の修理に通って仲良くなって撮らせてもらえば・・・とか考えたりもしたものの、この手のオーダーメイドの靴屋さんで修理ばかり頼んでくる客なんて喜ばれないんじゃないかとか、でも靴をオーダーメイドするほどお金持ちじゃないし(何しろ「高級」注文靴 である)とか、そんなことを考えてはなかなか実行に移せなかった。そんな小細工をするよりも、もう直球勝負で「写真を撮らせていただけますか?」と言うしかないし、そのほうが手っ取り早い。でもなあ・・・いきなり入ってきて「写真撮らせろ」ってどう考えてもおかしいよなあ。でも言うしかないんだよなぁ。ああああ。

いちど、F3 をぶら下げてお店の前まで行ってみた。「素直に撮りたい気持ちを伝えれば大丈夫」という友の言葉を胸に、今日は、今日こそは必ず撮らせてもらうんだ、と心に決めて。F3 を手に握る。カメラの冷たい感触が、手の中でずしりと重い。お店の硝子戸の前に立つ。だけど、やはり勇気が出ない。しばらくお店の前でモジモジしていると、近所のおじさんらしき人が硝子戸を開けてお店の中の人にあいさつをし、そしてすぐに帰っていった。わたしは結局15分ほどお店の前をウロウロして(完全に不審者)、でもどうしてももう一歩踏み出せず、結局諦めて家に帰った。

そんなことを何度か繰り返した後の先月のある日、それはちょうど友人たちと江ノ島に遊びにいく日だった。バッグの中には F3 が入っている。予定の時間よりも少し早めに家を出て、いつものように小澤靴店の前を通る。その日は祝日だから、きっとお休みだろうとおもっていたのだが、思いの外、硝子戸にかけられたカーテンは開いていた。だけど作業場の中には誰もおらず、しんと静まり返っている。朝の光が辺りを濡らして美しい。硝子越しにカメラを構え、ファインダを覗いてみる。とてもいい雰囲気なのだが、硝子の映り込みが邪魔だし、すこし遠い。1枚だけシャッターを切ってカメラを下ろし、ため息をついて駅に向かう。しかし10数メートルほど歩いて、どうしてもあの光の中の様子が諦めきれず、踵を返す。そしてまた硝子戸を覗いてみると、そこには店主のおじさんがいた。

バッチリ目があってしまったので逃げるのも怪しい。覚悟を決めると、おじさんが硝子戸を開けてくれた。おそらくお客さんだと思ったのだろう。からからという乾いた音が響く。そしておじさんが何か言うが早いか、頭の中で何度も反復した台詞がわたしの口を衝いて出た。

「あの、このお仕事場の風景の、写真を撮らせてもらってもいいですか?」

言えた。わりと爽やかに。考えていた文句とはちょっと違うけど。とにかく言えた。やった。イメージトレーニングの効果を思い知った。おじさんは「写真撮って歩いてるの?」と言う。「はい・・・あ、でもわたし近所なんですけどね。すぐそこなんです」と答えると、「そうかい、いいよ、入りな、今日は休みだから」と中に入れてくれた。

F3000552何度となく硝子越しに眺めていた作業場。ああ、なんて素敵なんだろう。職人のコックピット。必死で露出とピントを合わせる。焦ってしまって、ピントが合っているのかイマイチよくわからない。とにかく必死なのである。デジタルで保険をするのも忘れて夢中でシャッターを切る。調子に乗って「あ、あの、ちょっとそこ座ってもらっていいですか?」なんてお願いしたりすると「雑誌の取材みたいだねぇ」といって快く引き受けてくれた。

実際よく雑誌の取材とかが来るらしく、ひとしきり撮り終えた後、過去に掲載された記事を見せてくれたり、靴をどうやって作るのかとか、いろいろ話してくれた。聞けば昔、とある海外ブランドの靴は西洋人に合うように作られていて、幅広で甲が高く扁平足の多い日本人には合わなかったのだそうだ。それでそのブランドののエラい(?)人が、「日本人に合う靴を作りたい」というので、通訳を連れて小澤さんのところにやってきたんだそうだ。で、今はその海外ブランドの靴は日本人にも合うようになったんだとか。なんだかその筋では有名らしい。調べてみて驚いた。あの靴屋さんは、乗馬ブーツなど皇室関係の靴を一括して納めている皇室御用達のお店なんだそうだ。そんなことお店のどこにも謳っていないし、おじさんもそんなこと言っていなかった。きっとその仕事に確かな自信があり、だからこそ皇室をはじめ多くの人の厚い信頼を得ているんだろう。今はどんどん機械化されていっているけど、手作りでなければ出せない品質があるのだ。やっぱり職人ってすごいな。

もうちょっと話をしたかったけど、ロマンスカーの時間もあるので遅刻はできない。後ろ髪を引かれる思いで小澤靴店を後にしたが、その足取りはほとんどスキップ状態であった。いやったぁぁあああ! と、声に出していたかもしれない。ついつい顔がほころぶ。失敗しててももうかまわない。とにかく撮った。それで満足だった。

このお店は馬術をする人にはわりと有名らしく、バイク用のブーツはどうだろうとおもったんだけど、バイク用ってのはプロテクタが入っていたりとやはりすこし違うもんなので、それ用ってのは作っていないそうだ。でも、ハーレーに乗る人たちなんかはこのお店にオーダーする人が多いんだとか。なんだかすごくわかる気がする。いつかわたしも、小澤靴店で靴を作ってもらいたい。