月別アーカイブ: 2009年7月

ゴーギャン展

gauguin
国立近代美術館で開催中のゴーギャン展に行ってきた。

ゴーギャン最高傑作と言われる「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」が初来日ということで、もちろんこれが目玉。でもそーゆう展覧会ってその1点だけであとは・・・みたいなのが往々にしてあるんだけど、今回は決してそんなことないと思う。作品の点数こそ少ないものの、質の良い作品を世界各地からよく集めたなあといったかんじ。印象派からブルターニュ、そしてタヒチと作風の変遷がよくわかる。個人的に、ノアノアの連作版画がおもしろかった。版画だからいろんなパターンがあるんだけど、版によってこうも変わるもんなのかってくらいぜんぜん雰囲気が違う。「我々は〜」もあれだけの大作、さすがに迫力。いろんな謎解きがなされるみたいだけど、そんなとこも楽しみつつ。その他の作品もなかなか見応えのあるものが集められていたし、思っていたほど人も多くなく、ゆっくり観ることができてよかった。

時間が少なくなっちゃったけどさくっと常設展も観た。写真もあって、川田喜久治「ラスト・コスモロジー」からの数点、すごいよかった。日本海、カラーも捨てがたいけどやっぱモノクロで行こうかなとかおもった。

岐阜ツーリング #002 高山 – 岐阜

7月19日(日)高山 – 岐阜 174.3km [Map]

いよいよ岐阜の中の岐阜、岐阜へ向かう。いやあそこは岐阜市ではないのか。まあいいやなんでも。とにかく岐阜だ。憧れの岐阜。ぎふぎふぎふ。ヒョギフ大統領の貴重な産卵シーン。とにかく岐阜。

朝、ホテルの窓から外の様子を伺う。曇っている。でも雨は降っていない。よかった。テレビをつけると予報は見事に雨。しかしとりあえず今は降っていない。出発時に降っているととても萎えるので、降っていないだけ非常にありがたい。チェックアウトして荷物を積んで7時半くらいに出発。

R0021329コンサートは 13:30 開演。お昼ごはんを考えると、お昼ちょっと前くらいには着いていたいところ。高山から岐阜市内まではいくつかルートがあるんだけど、だいたい140kmほど。山道もあるけどまあ4時間もあれば余裕だろう、でもいちおう時間がやばそうになったら高速にのれるようにと東海北陸自動車道の下を走る R158-R156 というルートで向かうことにする。ちょっと雨がぱらついたり、またやんだり。ああこれ以上降らないでね・・と思いつつ走る。道は交通量も少なくゆるいカーブで実に走りやすい快走路。雨がなければさぞや気持ちよかっただろうなぁ。

R0021327しばらく走ると、何もない田舎道に突如現れる立体交差! なにこれかっこいい!!(おそらくここ)つーわけでバイクを止めてしばし撮る。ちょうど雲の切れ間から朝の日差しが差し込んで、すごくきれいだった。

しかしだんだん雨脚が強くなってくる。覚悟はしていたので最初からカッパは着込んでいたんだけど、やはりへこむ。土砂降りの中、靴もグローブもぐしゃぐしゃ。ああ、コンサトだってのに、ずぶ濡れでご登場になってしまう・・・申し訳ない・・・。やんでくれ・・・頼むから・・・。

願いが通じたのが、やんだ。そりゃもう見事なまでに。あんだけ降る降るって言っていた美濃、そして岐阜。晴れ渡っていた。暑い。あまりにも暑い。革ジャンの上にカッパといういでたちなので、それはさながらサウナのよう。ずぶ濡れは回避できそうだけど、汗だくでご登場になってしまう。申し訳ない。絶えかねてカッパを脱ぐ。走っているうちに靴も乾いてくれて、いや本当によかった。

目的地のホールはなんともわかりにくいところにあった。地図で調べてるときからそんな雰囲気は読み取れたわけだけど、やっぱわかりにくかった。でもまあとにかく見つけたのでこれで安心、なんか無性にラーメン食べたいラーメン。てことでラーメン屋探すも、ない。なんか知らんが薬局だらけ。事前に聞いとけばよかったなぁ。時間もだんだんなくなってきたし、しかたないので適当なお店に入りそうめんを食べた。暑かったのでちょうどよかった。

R0021340そしてホールに戻ってきた。開演15分前くらいだったんだけど、すでに会場内はほとんど埋まってる。わたしはやはり、演奏者の手の見える左側の席がいい。いちばん後ろの席になっちゃったけど、人の隙間から鍵盤はよく見える。そして 13:30、開演。ウェディングドレスを思わせる白いドレスに身を包んだくらゔぃあしゃんはいつもながらとても美しい。初めて聴く彼女のピアノ。あったかいかんじのホールが心地いい音楽で満たされる。ああいいなー。わたしもやりたいなーってすごくおもった。

休憩時間に手持ち無沙汰に GR いじくってると、くらゔぃあしゃんの保護観察処分下にある人(Qの大尉と言ったほうが通りがいいでしょうかねw)に声をかけられる。で、しばし D90 ええなーだの、E-P1 が欲しいだの、いやわたしはいらないだの、コンサトとはまったくもって関係ない話をしておりました。

R0020145くらゔぃあしゃんの相方さんは歌をうたうんだけど、後半はその伴奏も彼女が担当。おふたりは中学の同級生だそうだけど、こうやって地元で一緒に音楽ができる仲間がいるって羨ましいな。写真はいつぞやのグロトリアンで今回のコンサトとは関係ありません(笑)。

DSC_2186この日は岐阜泊。夜ごはんをご一緒することになってるんだけど、くらゔぃあしゃんは終演後でいろいろと忙しそう。ホール近辺はなにやら古臭くていいかんじだし、木曽川とか流れてるし、適当にぶらぶらすることにする。

DSC_2216あ、でもその前に、電話が充電切れちゃったんだ。夜のためにも音信不通は困る。ので、ドコモ屋さんない? と大尉に聞く。すかさず iPhone で探してくれる。いいなぁ iPhone・・・。わりと近くに発見したので、バイクでサクッと行く。ちょっと充電してもらった後、犬山のほうに行きたい衝動に駆られたんだけど、雨がパラパラと降ってきたりして不安なのでやめて、やっぱりホール近辺や木曽川を歩いてぶらぶらすることにした。木曽川いいなぁ。隅田川とはわけがちがうぜ。川を越えると隣の県、っていうあのちょっと非日常なかんじがなんか好きだ。

けっこうな時間ひとりでのんびりぶらぶらして、ようやくホールに戻る。楽屋にお邪魔すると、本日の出演者のおふたりと伴奏の方がぐだぐだしておりました(笑)。乱入してええのんかとかおもったけど、なんか妙に馴染んで非常に居心地のいい空間でありました。しばし談笑した後、お三方と大尉も加わって5人で飲みに出かける。いやー楽しかったネ! みなさんそれぞれいいキャラで・・・w コンサートの打ち上げだと言うのに謎の旅人を乱入させてくださって、ほんとに感謝感謝です。その上宿まで提供していただいちゃってるのに・・・もう・・・ほんとすみません、ありがとうございます。岐阜大好きダ!

で、ふたたびホールの楽屋で飲む。友達の家で飲んでるみたいなかんじでぐだぐだくだらん話をしながら岐阜の夜は更けていったのであった。で、くらゔぃあしゃんの計らいで、わたしはこの日ここに泊めていただいたのでした。ああありがたや。というのもこのホール、相方さんの持ちホールだそうで。すぎょイなおい。わたしもマイホームならぬマイホール欲しいナ!

岐阜ツーリング #001 東京 – 松本 – 高山
岐阜ツーリング #003 岐阜 – 東京

千住真理子とイタリアの名手たち


今日は定時でそそくさと上がってオペラシティへ。最近うちの母上が千住家の教育白書を読んで以来千住家にはまっているらしく、こないだの鎌倉でもふらっと立ち寄った画廊で千住博の版画の前でじっと見てるもんだから画廊の人に「千住博は次の平山郁夫になる画家ですよこの作品は版画で小さめなのでお手ごろなんですよ」とか言われてて、お手ごろったってウン十万とかウン百万とかなわけで、弟と「おいおいまさか買うんじゃないだろうな」とか言いながらすぐに止められるよう背後でスタンバってたんだけど、杞憂に終わったのでよかった。

そんな母上が嬉々としてとってきたチケットが今回のコンサート。千住真理子とイタリアの3人の名手との共演で、ヴィヴァルディを中心としたバロックの名曲の数々。ヴァイオリン×2、チェロ、チェンバロで、ちょっと珍しい編成らしい。協奏曲もこれでやっちゃうんだもんね。千住さんの手にはもちろんストラディヴァリウスの名器「デュランティ」。その音色は彼女の演奏をより素晴らしいものにしていたんじゃないかな。生音を聴けて幸せ。

終演後、会場で売っていた本や CD にサインをしてくれるようで、うちの母ももらってた。千住さんは笑顔がとても素敵な方だった。

岐阜ツーリング #001 東京 – 松本 – 高山

岐阜。ああ、この奥ゆかしくもメランコリックでかつちょっとぎこちない中にも郷愁を誘う耽美な響きを誰が理解してくれようか。

幼き日、憧れにあこがれたその土地で、わが友がピアノのコンサートを催すとの報を聞き、 行 き ま す と即答してから3ヶ月。コンサトは三連休の中日、これは岐阜ツーリングを敢行せよという天の思し召しに違いない。明けたばかりの梅雨が舞い戻ってきてしまったかのような雲と傘のマークの並ぶ予報に目をそむけつつ、以前から行ってみたかった飛騨高山へ行くことにした。

7月18日(土)東京 – 松本 – 高山 325.5km [Map]

高山へは、中央道で松本に出てそこから R158 というルート。最初はもう首都高上野ICからのっちゃってフル上で行こうかとおもってたけど、やっぱ思い直して高井戸・・・いや、八王子まで下道。はい、都市部の高速料金をケチったわけですね。5時過ぎに家を出て R20、八王子についたのは7時近かった。八王子ICの料金所でかなり渋滞していた。しかしまあ混んでるのは相模湖あたりまでで、あとは流れてくれたのでよかった。

DSC_19779:30 くらいに松本ICをおりる。そして松本城。松本城はいい城だった。全体的に黒くてかっこいい。最近、現存天守でも規模の小さい城をよくみていたので、久しぶりの大きい天守。やっぱ迫力がありますなぁ。まだ朝はやいのに、かなり観光客がいた。天守にのぼる階段がすごく狭くて急なので、渋滞がおこっていた。

R0021303松本城を出て付近をぶらぶら。すごい古い古本屋とかあって萌える。お腹がすいたのでお昼ごはんにする。信州そばをいただく。ウマカッタ。

松本から R158 で高山に向かう。途中、乗鞍スカイライン行きたかったけど、ああ、ここって上高地のマイカー規制なのね・・・。しょぼん・・・。というわけでスルー。ここに来るには上高地を目的地にして来ないといかんのだなぁ。安房峠は安房峠道路を通っていった。以前どこかでこの安房トンネルの話を読んだので、そんなことに思いを馳せつつ。二輪 600円でなんか高いけど、まあしょうがないかなと。事故以来なんかコーナー怖くなってたし、雨も降ってたしね。でも天気がよくて機会があれば、旧道も走ってみたいなぁ、なんておもうわけだ。

高山につく頃には雨も止んでいたのでよかった。きわめて順調で、15時前にはホテルにチェックイン。外観がめちゃくちゃ怪しいホテルだった・・・。中もすごい古くてちょっと怖かった・・・。うら若き乙女がひとりで泊まるようなとこではない。まあわたしはオッサンなのでふつーに快適(?)に過ごしましたが。

DSC_2053荷物を置いて、カメラを背負って、でかける。高山は実に繁盛している観光地のようだ。人がいっぱい。そういえば小中学生なんかは夏休みが始まったばかりの三連休なんだった。人力車もわんさか走ってる。「古い町並み」というそのまんまの名称の古い町並みをぶらぶら。人多いけど、雰囲気はやっぱいい。外国人観光客も多く、小京都と呼ばれるだけあるなーといったかんじ。

DSC_2018そこらへんの屋台みたいなとこで売っている飛騨牛の串焼きがとても魅力的。1本 350円とかそんなもんで、ちょうど小腹も空いたし、ということでいただく。その場ですぐ焼いてくれて、じゅうじゅうの肉汁ほとばしる肉を口に放り込む。んまいいーーー。量もちょっとだからしつこくなることもなくよろしい。飛騨牛の握りみたいのもあったんだけど食べられなかった。また今度。

DSC_2131すこし高台になっている高山城址のほうにも行ってみる。中心部からすこし離れているので人がぜんぜんいない。雨が降ってきてしまったので、そこらへんのお寺でちょっと雨宿り。照蓮寺というお寺だった。本堂は重要文化財に指定されてるようだ。でも、人気がまったくないし、建物もなんだか荒廃しているかんじ。その寂れた雰囲気がかなりよい。

けっこうな距離をぐるぐる歩いてけっこうヘロヘロ。お腹もすいたし、この手の町ははやいとこごはんを食べないと町が眠ってしまうというのは過去のツーリングで学習済み。なので少し早いけどごはん。もちろん、飛騨牛ですよね。

R0021317お店の前に置かれていたハーレーに導かれ(笑)、角一亭というお店に入る。お店の奥さんがよいかんじの人だった。飛弾牛朴葉味噌焼き御膳をいただく。ウマカッタ・・・。牛肉ってそんなに好んで食べないんだけど、いいお肉はウシ臭くもないし、とろとろに柔らかくて実に美味しい。朴葉味噌もおいしかった。

DSC_2171食べ終えてお店を出ても、まだ明るい。さすが夏。なのでもういちどさきほどの道をぶらぶら。日が落ちてきてお店もほとんど閉まっているので人もだいぶ減っていいかんじに。

そしてホテルに戻って、することもないので地図で明日のルートの確認をしたり、テレビをつけたら旧モーニング娘がおったのでぼんやり見ていた。もう10年前になるんだなぁ・・・とか思うとなんだか感慨深かった。あんな子供が子供産んじゃったりしてねぇ。すごいねぇ。それにしてもみなさん、顔、変わりすぎでしょw

岐阜ツーリング #002 高山 – 岐阜
岐阜ツーリング #003 岐阜 – 東京

GR DIGITAL III


いやぁもう今日は関係各所この話でわいてましたね、GRD3。事故で愛しの初代 GRD ぶっ壊して以来、この報をずっと待っていましたとも。GRD3 買うってのはもう決定事項でありましてですね、あとはお財布とご相談。8月5日って・・・意外と早いじゃないの奥さん・・・。

F1.9 明るい! 明るいレンズは正義である。でもワイコンが従来のが使えなくなるみたいで、それは痛い。そして店頭予想価格 8万前後。高い。ので、値段もこなれてきたころに「おや?」ということになるかとおもわれます、ハイ。

ともあれ、どんなカメラになってるか楽しみ。早く実機さわりたいな。

製品情報 / GR DIGITAL III | Ricoh Japan
リコー、F1.9レンズ搭載の「GR DIGITAL III」 – デジカメWatch

寝すぎ

寝すぎて体調極悪の日曜日だった。なんか知らんがすごい快晴だったのに。走りに行きたかったのに。日が沈んでからようやっと脳みそグラグラするのが落ち着いてきた。そういや朝からなんも食べてないや。作るのもメンドクチャイけど外に出るのもメンドクチャイ。やる気皆無。

ま、こんな日もあるさ。。。

安全運転講習、トゥーランドット、屋上ビール

免許とって1年半ほど。その間、違反やら事故やらひととおりやっちまった感がありますが、ここらでちょいと安全運転の意識向上のため、警視庁の二輪安全運転講習に参加しようかなと。で、今日は月イチの初心者部門の日。かなり行く気でいたんだけど、警視庁のサイトみるとどうもプロテクタが必要らしい。わたしそんなの持ってない。ので、とりあえず今回は見送り。うーん、行ってみたいんだけどね。。。

そんなわけでどんなわけで、今日はチケットもらったので芸劇にオペラ見に行ってきた。トゥーランドット。オケは読売日本交響楽団、指揮は井上道義。で、演出が茂山千之丞、この方は狂言役者なんですね。なので、舞台の端々に狂言のテイストがもりこまれたちょっとおもしろいオペラだった。といってもそんなに奇を衒ったものでもなく、普通に楽しめる感じでよかった。
個人的に、目を引いたのがリュー役の小林沙羅さん。まあオペラだからしょうがないけどああも愛、愛、って連呼されるとちょっとげんなりするんだけど(笑)、でもありゃ確かに愛だねぇ。とかおもった。ちょっとグっときた。最後はトゥーランドット姫も心が動いて大団円、みたいな急にご都合主義っぽくなるわけだけど、ま、オペラですから(笑)てことで。久しぶりにオペラ観たけど、やっぱ贅沢なエンターテイメントだよね、これ。ソリストもオケも合唱もよかったし、タダで堪能させてもらっちゃって感謝なのであった。

で、帰り来ればそうだった隅田川花火だったね。屋上上がろうかと思ったけどメンドクチャイのでベランダで、お中元にもらった缶ビールを1本。たまには家ビールもいいもんだね。ベランダからじゃ花火見えないけどw
R0021451

タイヤ

ホネたんのフロントタイヤを交換した。
かなり磨耗してきていて、雨の中の走行が実はかなり怖かった。
リアはまだだいじょぶみたい。よかった。←金銭的な意味で
むきむきするため軽く走りにいきたいけどまた日曜天気微妙・・・
梅雨明けたんじゃないのか

日食

分厚い雲に覆われて、ちーっとも見えなかった。暗くなったのかもまったくわからない。でも、場所によっては見えたみたいだね。flickr にポチポチ上がってきてて羨ましい。雲の中にぼんやり映る日食てのもいいねぇ。

子供の頃、お兄ちゃんに日食とゆーのはだな、と説明を受けて、そんでほんとうに太陽が欠けてて、えらい感動した覚えがある。