放浪記」カテゴリーアーカイブ

巾着田など

先日いったパラグライダーの場所に至る道がすごく楽しげな道で(車だったので酔いかけたけど)、近いうちにバイクでまた来ようと心に決めていた。埼玉なので、実家から出発すれば近い。天気予報がイマイチパッとしなかったのだが、昨日になって晴れ予報に転じてくれたので、決行。

DSC_8035考えていたルート上に、友人との話題にのぼった巾着田というところがあった。ちょうど曼珠沙華が満開だということで、寄ってみることにする。この時期周辺道路は大混雑するらしいので、毎度ながらの早朝出発。6時半前くらいに着いたのだが、すでに車の出入りがはじまっていた。広大なコスモス畑もあって、こちらもすごい。

DSC_8117バイクを置いて曼珠沙華の群生地へ。・・・こりゃスゴい。なんかもうそこらじゅう一面赤・赤・赤で、目がおかしくなりそう。しばし撮って遊んだ。朝のうちは曇っていたので、あまりいい光をとらえることができなかった。ありがちな写真を量産して終わった。

R0026779さて、走るか。舗装はグダグダ、苔が生えていたり砂が浮いていたり水たまりがあったり嫌がらせとしか思えない段差があったりする謎の林道と、軽快に走れる県道の組み合わせ。今日も大いに迷った。iPhone 電波入らないし地図広げて唸ってたら、チャリダーが道教えてくれた。ありがとう。林道は通わないと道わかんないもん。走りにくいけど雰囲気はとても好き。

R254 に出て、渋滞にはまることもなく、昼には帰宅(実家)。お昼ごはんたらふく食べて、昼寝。実家にいると太る。困る。

総走行距離:220km くらい [Map]
写真:GRD 1/24, D80 7/172 [Flickr]

芦ノ湖、道志など

残暑というにはあまりにも厳しすぎる暑さが続くものの、朝5時前だとまだ暗い。すこし日が短くなっている。たしかに秋は近づいているはず。はやく涼しくなるといい。夜明けの寸前といったところで走り出す。

第一京浜から東海道に合流し新湘南バイパスへ向かう途中、しばらく並走するかたちになったオジサンに信号待ちで話しかけられた。大型もってないの?取りなよ、と。いやー、免許は持ってるんだが、いろいろ足りなくてね、身長とか、お金とか、場所とか、技術とか。彼は茅ヶ崎海岸 IC でおりるとき、軽く手を挙げて去って行った。ライダーのやるアレがちょっと好き。憧れる(自分はうまくできない)。

R0026494西湘バイパスを抜け、伊豆方面へ向かおうかとおもっていたのだが、なんとなくやめて湯河原から椿ライン経由で芦ノ湖へ抜けることにした。大観山から富士山を望む。雪はまだない。

芦ノ湖スカイライン、箱根スカイラインと走る。まだ朝みたいな時間なので車もバイクもあまりいない。気持ちよく走って御殿場を抜け、R138 で山中湖方面へ。ここは渋滞していた。山中湖あたりは木陰もあってかとても涼しかった。山中湖から R413 で、道志みち。

道の駅どうしは、いつもバイクがいっぱいとまっていて、なんか気が引けていつもスルーしていたのだが、先日友人と行ったのでもうだいじょうぶかなというかんじで本日も寄ってみた。お目当ては、午前中には売り切れてしまうというポトフ。9時過ぎくらいに着いたのかな、おっしゃーこれは間に合っただろー、とおもったら、まだできていないとな。10時ちょっと前くらいにならないと、と言われ、せっかく来たので待つことにする。お土産屋などをうろついて、とうもろこしを1本買った。

DSC_7955そしてようやくポトフ。具がゴロゴロのホクホク、スープもんまい。シアワセー。お値段も貧乏人にやさしい 420円、これはぜひリピートしたい。てかむしろ自分でも作ろ。

R0026505さて満足したので帰る。まだ10時半前とかだけど。道志みちからすこしはずれて遠回りしながら県道を行く。本当は先日連れて行ってもらった友人の縄張りロードを行くつもりだったんだが、なんか道を間違えた模様。まあ間違えるだろうな、とはおもっていたが。縄張りに侵入するなということだな。うむ。

想定の範囲内で道を間違えつつも、なかなか楽しい道だったのでよしとし、相模湖へ出て甲州街道で帰路。この甲州街道は本当にヒドかった。何がって、暑さが。八王子あたりで、ああ、わたし死ぬ、と直感したので、ファミマへ避難。求むるものは、シャビィである。

シャビィ(正確にはサクレも含まれるのだが、同じようなもんなのでシャビイと言うことにする)といえば、ちんまり隊を酷暑による脱水症状の危機から何度となく救ってきた命のアイス。メーカーはかの赤城乳業。さすがである(でも赤城乳業のサイトにシャビィがない。どういうことなの)。シャビイ!シャビイが食べたい! で、シャビイ(正確にはサクレ)。こりゃホントに命のアイス(ってか氷菓)だわ。素晴らしい。シャビイ最高。

で、15時前に帰宅。バイクをちょっと掃除して、向かいの家のおばあさんと立ち話して、本日2つめのシャビィ(正確にはサクレ)。シャビイ最高であった。

あ、そういえば、 flickr の最新 6枚がヘボいので今日はがんばって写真撮るぞー! とか気合い入れて D80 まで積んでったのに、D80 の出番はポトフだけだったという・・・。なんかもう写真ダメすぎてウケる。

総走行距離:334.5km [Map]
写真:GRD 5/15, D80 1/9 [Flickr]
シャビィ(含むサクレ):2

ちんまり隊がゆく 〜 渡良瀬遊水地

梅雨入り前の最後のあがきとでも言わんばかりに、真夏のような太陽の日差しが容赦なく肌に突き刺さる。今回の我々ちんまり隊の遠足は、過去に類を見ないほどに過酷なものとなった。

DSC_7490東武日光線板倉東洋大前駅からレンタサイクルを借りて、渡良瀬遊水地を自転車でめぐる。はじめのうちは緑の中を軽快に走り、広大な敷地も自転車ならば余裕で巡れるのではないかという気がした。

DSC_7564しかし、真夏のような暑さにくわえ木陰などがほとんどなく、想像以上に体力を奪われる。朝浅草駅で買ったペットボトルの中身はあっという間に減っていく。

R0024867やっとの思いで木陰を見つけ、ただの道端であるそこにレジャーシートを広げ、早起きして作ったおにぎりを頬張る。せっかく竹の皮に包んでみたものの、なんだか画的にハマらず写真も上手く撮れなかった。だけど外で食べるおにぎりはひときわおいしく感じる。木陰は涼しく風も気持ちいい。桑の実を採る人々が時折通る。

昼食をすませ、このままでは干涸びてしまうと判断し、ぐるっと回って県道に出て道の駅を目指すことにする。そこでならきっと休めるはずだ。残り少なくなったペットボトルのお茶はあまりにも心許ない。しかし自販機もまったくみあたらず、命の水を少しずつ大切に飲みながら道の駅を目指すのであった。県道に出ると交通量が多く、車が我々を抜いて行くのがとても怖い。道の駅までの道のりは、本当に過酷なものだった。最後の坂を上りきった時、二人はもうとうに限界を超えていた。

道の駅きたかわべ。渡良瀬遊水地は栃木県・群馬県・埼玉県・茨木県の県境に位置し、今日も何度もこれらを行き来したものだが、ここは埼玉県になる。ここのフードコーナーのようなところに冷水機が置いてあり、それを発見するなり何杯もがぶがぶ飲んだ。身体の底から水分を欲していた。全身に染み渡るかのような、こんなにおいしい水がかつてあっただろうか。そしてシャビイを買う。これもまた、水分補給なのである。このシャビイもまた、大いに染み渡った。ありがとう、と、シャビイに感謝するほどに。

R0024921結局そのまま道の駅でぐだぐだ過ごし(ふたつめのアイスまで食べ)、レンタサイクルを返却する時間になってしまったのでそこで返却。その後は徒歩での移動になる。日が傾き始め、だんだん涼しくなっていったので、少しずつ体力が回復してきた。夕日を拝み、そして日没。「またきてね」の看板に苦笑いしつつ、渡良瀬遊水地を後にするのであった。

とにかくあまりにも広大すぎ、また晴れを狙って来たとはいえその日差しが厳しすぎた本日。かなり過酷ではあったものの、これもまた思い出深い遠足の1日となったのであった。夏はもうちょっとごめんというかんじではあるが、冬や早朝なんかにはまた来てみたいなとおもった。

旅の日

松尾芭蕉が「おくのほそ道」に旅立った日とされる、今日 5月16日は「旅の日」である(わたしが個人的に定めた旅の日は 11月20日)。天気もいいので走りに行こう。昨日友人らと筑波に行ったばかりであるが、今日もまた茨城方面へ。

R0024049R14 千葉街道から R296 成田街道へ。成田駅で黒平まんじゅうをおやつに買う。なんだか知らないが無性に鰻が食べたくなったので、利根川のほとりの佐原という町で鰻をいただくことにする。わたしはもともと鰻は好物というほどでもないのだが、いただいたうな重、鰻がとてもやわらかくてたいへんおいしかった。

DSC_6638「小江戸」というと埼玉県で育った身としては川越なのだが、ここ佐原も小江戸と呼ばれるように、風情ある古い町並みを残している。伊能忠敬のゆかりの地でもあり、その旧宅もあったりする。

そんな佐原を少しばかりぶらぶら散歩した後、再びバイクに乗り県境を越えて茨城県に入る。

R0024089鹿島神宮では結婚式をやっていた。新婦の友人がドレス+ヒールで境内を歩いていて、それだけ見るとなんでこんなとこにそんなカッコで来るんだよ、というかんじであった。要石というのは一瞬おいおいなんだよこれ石ころじゃんかよおいおいと思いかけたんだが、そばにいた家族のお父さんが子供に「これはすごく大きな石の上の方のちょこっとだけ出てるんだよ」と教えていて、それを聞いてなんかものすごくドラマチックな石におもえてきて、ありがたく手を合わせておいた。掘っても掘っても掘り起こせないらしい。芭蕉の句の碑とかもあったりして、旅の日に相応しいではないか、などとおもう。写真は御手洗池。池の中に鳥居があって、そこに光が差し込んで神秘的だった。

DSC_6969北浦をまわってから霞ヶ浦へ。湖のほとりの公園のベンチで昼寝をしてしまった。すんごい気持ちいいんだもん。今日は夕日もきれいにみえそうだったので、少し待ってみたり。撮りたかった画が撮れて満足である。走りを楽しめる道はなかったけど、霞ヶ浦のほとりを行く道は爽快だった。

日が沈みきってしまうとこのへんの道はかなり暗くなりそうなので、急いで霞ヶ浦をくるりとまわって土浦へ。途中前方に浮かぶ上弦の月がとてもきれいだった。常磐道にはのらずに R6 水戸街道で帰宅。

今日は相棒であるところのホネたんの写真を相当数撮った。そんな旅の日。

総走行距離:300km くらい [Map]
写真:GRD 2/87, D80 6/345 [Flickr]

福井ツーリング #005 徳島 – 東京

5/5(水)徳島 – 東京 [Map]

いつになくのんびりと起きる朝。今日はもうフェリー乗り場に行くだけだ。

DSC_6590ホテルを出てコンビニに寄り、お昼に食べるおにぎりなどを買い込み、津田港へ。出航時間よりかなり早めだが、すでにバイクがたくさん並んでいる。なかなか壮観である。こうやって大型のバイクの中にいると、ホーネットはずいぶん小さく見える。手続きを済ませたあとは暇なので、写真撮ったりして遊ぶ。

乗船し、今回経費節減のため2等にしたので大部屋。いちおう女性部屋みたいになっていて、わたしのようなソロのライダーやら女子大生三人組やら、家族連れやら、いろいろだったけど、バイク乗りが多いなーという印象。そして出航すれば、船酔い。いやー・・・北海道のときはこんなに揺れなかったから油断していた。文庫本を持ってきていたのだが、数ページ読んで気持ち悪くてとても読めなかった。本を読めないとなると、ただただ暇。船酔いで写真を撮りに行く元気もない。あとはもう、ひたすら寝るのみであった。

R0023571夜になって多少回復し、外気に触れた方がいいだろうと甲板に出てみる。すると、空には満天の星が。もう、ほんとうに降ってくるんじゃないかという星。素晴らしくきれいだった。いつか家族で行った、開田高原の星空に匹敵する空だった。甲板のベンチに仰向けに寝転んで、流れゆく星空を眺めた。ヨットで世界を渡る人の本で、宇宙の中にいるみたいだ、っていうのを思い出した。そしてわたしは、歌った。ひとりで、真っ暗な中で、星の下で、熱唱した。誰もいないゲレンデで熱唱するみたいに。なんという開放感。船酔いも忘れた。

星がきれいで元気になったのでごはんが食べられるかなとおもって食べてみたんだが、やはりまた気持ち悪くなってしまい、半分残してしまう。リバースしないうちにさっさと寝てしまおう・・・。風呂にも入らずとっとと寝ることに。今回は完全に船酔いにヤラれた。

5/6(木)東京港

朝 4:30 起床。朝の時点で船酔いだったらどうしようかとおもっていたが、なんとか大丈夫なかんじ。下船の準備を終えて、甲板に出る。

R0023579昇る朝日の中、東京港臨海大橋(仮称)が見えた。あの橋もまたこんな形で海の上から見ることになるとはなぁ。ところで東京港臨海大橋(仮称)はいつまで(仮称)なんだろうなぁ。

定刻の 5:30 すこし前に東京港到着。下船まですこし時間があるので駐車場に降りてしばし待つ。そして下船。もうすっかり明るい。適当に走っていたら想定していた道とは違う道を行ってしまい、なぜかレインボーブリッジを渡り、すこし遠回りして6時過ぎに帰宅。朝の都内はすごく空いていた。ネコのお出迎えを受け、無事に生きて帰ったという、あのツーリング後の安堵とも達成感ともいえるなんともいえない感覚を味わう。風呂に入っていなかったので、シャワーを浴びて、洗濯を回して、出勤。こうしてまた日常に戻って行くのであった。

というわけで、今回も無事に遠出終了。事故もなく違反もなく転倒もなく、終始いい天気に恵まれ本当によかった。こんなに毎日毎日晴れまくったのは初めてだなあ。春を通り越して初夏の日差しになっていたけど、すごく気持ちよく走れた。あとはそうだな、一眼レフを構えるのが億劫になってたな(笑)。でもやっぱ「あー持ってきててよかった!」っていう場面があるから、なかなか GR オンリーでツーリングに出る勇気を持てないのだけど。そしてなにより、iPhone 欲しい、これにつきる。次の遠出はきっと、iPhone と一緒に出られるだろう。今からすごく楽しみだ。
DSC_6549

総走行距離:1474.3km [Map]
写真:GRD 44/1038, D80 28/623 [Flickr]

福井ツーリング #000 予告編
福井ツーリング #001 東京 – 湯沢 – 福井
福井ツーリング #002 福井 – 敦賀 – 小浜 – 天橋立 – 豊岡
福井ツーリング #003 豊岡 – 餘部 – 投入堂 – 鳥取
福井ツーリング #004 鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島

福井ツーリング #004 鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島

5/4(火)鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島 339.0km [Map]

鳥取まで来てしまったわけだが、ここからどうやって東京に戻ろうかと考えたとき、高速は嫌だと。山陽側に出て瀬戸大橋を渡ればそこはもう四国だ。去年乗る予定だったのに予期せぬ出来事により乗ることのなかったフェリーに乗ってやろうではないかと、こう考えたわけである。すなわち、徳島を目指す。

朝早めに起きてホテルを出る。砂丘へ寄ってみようという魂胆だ。しかし、まだ 6:30 とかそんなもんだというのに、砂丘周辺の駐車場はなんと満車。適当に停めようとしたところへ、パトカー。うひっ。道こそ空いていたものの、なんとなくやる気を削がれ、それに砂丘は歩き出すとほんとに砂漠状態というのを4年前にも身を持って経験しているので、チラ見だけしてそのまま走り抜けた。

そしてバイクを南に向ける。R53 で岡山・・・の前に、津山である。

R0023382津山と言う町は、高校生の頃そりゃもう憧れたものだ。お目当ては、おそらく日本一有名な化粧品屋。イナバ化粧品店、B’z 稲葉浩志の実家だ。津山市の観光名所と化していて、全国からファンがやってくるそうだ。恥ずかしいので(笑)、あえて開店前に到着。ホネたんを停めて記念撮影など。開店前にも関わらず、他にもファンらしき人が車で待機していた。おお恥ずかしい(笑)。

R0023443せっかくなので市内をもう少しうろついてみる。津山城跡は鶴山公園として整備されており、ものすごい地味な動物園なんかもある。蜂がブンブン飛んでいた(BUZZ じゃん!)。それから県立津山高校(←写真)。こちらは稲葉が通った高校だそうだけど、建物が素敵。朝ドラ「あぐり」(これは見てた!)の撮影にも使われたんだとか。こんなところで生まれ育ったんだねぇ(しみじみ)。

昨日の R178 といい、なぜか B’z ファン的ツーリングにシフトしかかってるが、気を取り直して(?)、岡山へ向かう。

R0023447岡山でもまた・・・城。なんかどこか行くたびとりあえず城行っとけみたいになってきたな。でも城ごとにいろんな表情があってなかなかおもしろい。歴史的背景とかもちゃんと勉強すればもっとちゃんとおもしろいのかもしれないけど。岡山城は別名烏城とも呼ばれるように、その外観は黒漆塗の下見板が特徴的である。うむ、カッコイイ。中には入らずに周辺を散策。暑い。

岡山城を後にして、児島へ。瀬戸大橋を渡る。瀬戸大橋は何度か渡っているけど、バイクで渡るのは初めて。つまり、上を走るのが初めて。ここからの眺めが素晴らしかった・・・。瀬戸内海に島々が浮かぶ、その中をまっすぐに伸びて行く橋を走る。なんともまあ気持ちいいじゃございませんか。もちろんそれをカメラに収めることはできないんだけど。

DSC_6466で、与島PAに寄る。ちょうどお昼時も過ぎてしまいかなりお腹も空いていた。PAにいたるループがすさまじくかっこよくて、PAに降り立ってしつこく撮ってやったけど、走ってる時のあのかっこよさには劣るんだよなあ。ごはんは瀬戸内のスズキの梅肉ソースを食す。ウマカッタ。

与島PAでけっこう遊んで、再び橋の続きを走り、そして四国。通過してから思い出したんだけど、お世話になった丸亀のホンダ屋さんに寄ればよかったとちょっぴり後悔。事故現場をもう一度見ておきたい気持ちもあったけど、さすがに遠いので断念。高松を通過し、鳴門へ。

DSC_6516この日楽しい道を走っていなかったので、少し遠回りして鳴門スカイライン。前回も行った展望台に寄ってみたり、鳴門大橋をチラ見してみたり。鳴門公園周辺はやはり混雑していた。駐車場もいっぱいなようなのでここはスルーして、徳島市内へ向かう。海沿いの道を走っていると、霧で海のほうがぼんやりと霞んですごくきれいだった。

徳島はけっこう都会だなという印象。もっとこう、ショボいかんじの地方都市かとおもってた(失礼)。繁華街はわりと栄えているんだけど、夜遅くまでやっているのはやはり居酒屋が多い。で、仕方なくカプリチョーザ。なんで徳島に来てまでカプリなのよ、ていうね。まあいいんだけど。

福井ツーリング #000 予告編
福井ツーリング #001 東京 – 湯沢 – 福井
福井ツーリング #002 福井 – 敦賀 – 小浜 – 天橋立 – 豊岡
福井ツーリング #003 豊岡 – 餘部 – 投入堂 – 鳥取
福井ツーリング #005 徳島 – 東京

福井ツーリング #003 豊岡 – 餘部 – 投入堂 – 鳥取

5/3(月)豊岡 – 餘部 – 投入堂 – 鳥取 192.4km [Map]

R0023095福井というのはイメージよりもだいぶ東京から離れているもので、横断してしまえばもう山陰はすぐそこ。てことで鳥取まで旅程にいれてしまったわたくし、もはや「福井ツーリング」の域を超えているが、ともかく鳥取へ向かう。走る道はといえば、舞鶴から鳥取に至る国道178号。178 という数字は一部の人間にとってたいへん意味のある数字である。高校生の頃、教科書の 178 ページごとに印をつけていたとかいないとか。そんな R178 を走れる日が来るなんて・・・涙で前が見えない。酷道でもないのに、ついついおにぎり(国道の三角マーク)をカメラに収めてしまう。「も、もう 178 撮らないんだからねッ!」とか言いながら。

そんな R178 をニヤニヤしながら走っていると、それは突然姿を現した。

R00230604年前の夏、西への旅で電車を乗り間違えて [→] たまたま降り立った餘部駅。そこにはちょうど架替工事の始まる前の余部鉄橋があった。今でも鮮烈に覚えている、青い空と青い海に、赤い鉄橋が実に美しかった。あの鉄橋を、こんどは下から見られる日が来るとは。4年前に電車を間違えていて本当に良かったとおもうし(でなければここまで感動しなかっただろう)、バイクに乗り始めて本当によかったとおもった。もう、なんだか涙すら出てきそうだった。こういうことで感動できるって素晴らしいなあとおもう。余部鉄橋、現在新橋梁はほぼ完成しており、8月に開通予定だそうだ。

餘部を後にしてさらに西へ進む。そしていよいよ鳥取県に入る。

さて今回の目的地は福井としたんだけど、このツーリングの1番の楽しみと言ったらここ鳥取だったりする。というか、これのために鳥取まで足を伸ばしたと言っていいだろう。三徳山三仏寺投入堂。平安時代後期に三徳山の断崖絶壁の窪みの中に建てられたというお堂。国宝に指定されており、世界遺産登録への動きもあるとか。これはもう、死ぬまでにかならずやこの目で見ておきたいとおもっていた。

奥院である投入堂へ至る登山道は 700m 程度なのだが、とにかく険しい。まず受付で服装チェックを受け、わたしは今回コンバースで行ったのだが、これは不可。わらじに履き替える。さらに、1人での入山はできないと受付で説明されると、その話を聞いていた後ろに並んでいた広島の3人組が「一緒に行こう」と仰ってくれたので同行させてもらうことに。感謝。

R0023120わらじは、最初「げっ」とかおもったんだけど、これが思いの外よろしい。山の風が心地よく、土を足の裏から感じられる感覚がすごくいい。痛そう、とおもったけどそうでもなく、たしかに岩肌などでも滑りにくい。1個 500円也。これを作る内職とかで近隣の経済成り立ってんのかなーとかおもった。

R0023133木の根っ子を摑み、岩肌にしがみつき、鎖をよじ登り、上を目指す。遠くの方で鳴っていた鐘の音が、少しずつ近づいてくる。このサバイバル感がけっこう楽しい。連休のど真ん中ということもあってすごい人、狭い山道は渋滞してなかなか前に進まない。だけど広島の3人組と話をしながらだったし、渋滞のおかげで休み休み進んだので、そこまでしんどくなかった。まあそれにしたって進まないから時間かかってしょうがなかったけど。

R0023191途中のお堂には上がることができるようになっている。投入堂ほどではないにせよ、これらもかなりの絶壁に作られている。わたしは高いところは好きだし大丈夫なはずだけど、さすがに足が竦んだ。高所恐怖症の人にはおすすめできない。断じてできない。そんなところでお弁当食べないでください。食べ物持ち込み禁止ですよ。

DSC_63401時間ほどのハードな登山の末、ついに姿を見せた投入堂。もう何言ってもしょうがないとおもうので、何も言わないことにする。とにかくこの目でそれを見た。それで満足だ。

そしてもと来た道を戻る。やはり下りのほうが怖いんだけど、渋滞がないため(渋滞は往路の鎖場のところが1人ずつしか通れないために起こっていた)行きよりは早く下ることができた。とはいえなんだかんだで通常往復90分ほどのところ3時間近くかかってしまったが、とても楽しかった。行ってよかった。そして仲間に入れてくれた広島の3人組のみなさん、ありがとうございました。

お昼時を過ぎてしまったので、三仏寺周辺でごはんを食べる。皆成院というお寺でいろいろ食べられるようになっていたので、お蕎麦をいただく。安くて美味しかった。でも蕎麦湯は欲しかった。

さてもうこれで今日のメイン会場は終わった。あとはもう適当でいいや。ということで、適当に寄り道しながら適当に走って鳥取市内に戻る。

R0023345東郷池を周遊する道路はなかなかに気持ちがよかった。R9 沿い、展望台から伸びている遊歩道を歩いて崖に出てみたり。因幡の白兎の伝説の地でもあるようなので、白兎神社。参道にはうさぎの像があしらわれていてかわいい。白兎海岸にも出てみる(←写真)。砂だらけになる。鳥取砂丘も行こうかなとおもったんだけど、「砂丘周辺駐車場満車渋滞」と電光掲示板に出ているので、やめた。

ちょうど日の暮れる頃にホテルに到着。バイクを降りて市内をうろつき、そろそろ洋モノが食べたくなったのでイタリアンのお店に入る。鳥取産ズワイガニのパスタをいただく。ほらいちおう鳥取産だし。ウマカッタ。

福井ツーリング #000 予告編
福井ツーリング #001 東京 – 湯沢 – 福井
福井ツーリング #002 福井 – 敦賀 – 小浜 – 天橋立 – 豊岡
福井ツーリング #004 鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島
福井ツーリング #005 徳島 – 東京

福井ツーリング #002 福井 – 敦賀 – 小浜 – 天橋立 – 豊岡

5/2(日)福井 – 敦賀 – 小浜 – 天橋立 – 豊岡 284.1km [Map]

朝1時間ほど走り、まずは敦賀へ。気比の松原で朝のお散歩。日本三大松原だそうで、海岸はとても気持ちがいい。犬の散歩や釣りの準備をする人たちがいた。

R0022878少し走らせて三方五湖へ。レインボーラインを走る。ここは交通量も少なく(なんとかラインにいがちなぎゅんぎゅん攻める系の人もいなかったしw)、実に気持ちよく楽しい道だった。しかも通行料半額(以下)になっていて 300円。素晴らしい。途中、一番大きい駐車場にはリフトがあって、山頂公園に行けるようになっていた。神戸のビーナスブリッジみたいな鍵のやつがあった。どこにでもあるんだなあーゆうの。

つづいて小浜へ。アメリカの大統領選のときにやけにハシャいでたあの小浜(笑)。わたしは見てないのだが、NHK の朝ドラの舞台になってたりしたそうだ。

R0022935まず寄ったのが明通寺。小浜市街から少し離れているのだが、とてもいいお寺だった。山門からしてものすごくリッパで圧倒され、受付から本堂に至るアプローチがやけにかっこいい。本堂・三重塔ともに国宝に指定されているが、三重塔は改修工事中。ああ、これは残念。でも、工事中のその中には入れるようになっていて、工事の足場越しに見るのもなんだかかっこよかった。

R0023001つづいて市街地へ。三丁町というところでは昔ながらの町並みが残っていてなかなかいい雰囲気であった。人も少ないので、「古い町並みにバイク」という画を撮りたかったのだが、なんだかうまく撮れなかった。ちーん・・・。「ちりとてちん ロケ地」という看板もあった(笑)。

小浜を後にして少し走り、ごはんを食べようと道の駅高浜。しかしすさまじく人が多く、とてもごはんにありつけそうにない。しかたないので売店で焼き鯖寿司とお茶を買い、海辺で食す。あ、こういうのもいいな・・・。焼き鯖寿司、美味しゅうございました。そしてさらに西へ向かう。舞鶴を通過し、天橋立へ。

ここまで渋滞知らずで来た北陸の道、しかしそこは日本三景、天橋立に至る道は、5km 手前くらいからすさまじく渋滞していた。すり抜けようにも道が狭く、あまりにも進まないのでエンジン切って歩道をバイク押して歩いていたら、大阪ナンバーの VOXY さんに「ガス欠か!? 大丈夫か!?」と心配される。ごめんなさいごめんなさい、ぜんぜん大丈夫です、ありがとう。

で、着いてみれば、駐車場とてもじゃないけど止められない。でも臨時バイク置き場と化した公園があったので、他のバイクに倣ってそこに停めてみる。

DSC_6279天橋立、前知識なしで行ったんだけど、あの松林、3km も続いてるのね。延々歩いて向こう岸着いちゃったよ。しかも行ったら戻らなきゃいけないよ。それに、天橋立そのものに行ったらそりゃあのつながってる風景は見えないよねってなもんで。展望台ちっくなところにいくにはまた渋滞、もうだいぶ日も沈んできていて、とても行けなかった。もうちょっと下調べしておけばよかった。

さて先程バイクを停めた公園に戻る。するとここ、やはりというか停めてはいけない場所だったようで、紐で出口を塞がれてしまっていた。やば・・・とおもったところ、ちょうど同じように停めていた隼さんが公園の管理人のおばさんに謝って通れるようにしてくれていた。便乗して謝って出させてもらった。隼さん、ありがとう。

天橋立を出てしばらく走り、この日の宿泊地は豊岡。お店がなさすぎて(居酒屋はあるんだけどさすがにひとりで居酒屋はちょっとね)、やっと見つけたコンビニでおにぎりを買って食べる。こ、こんなのも、いいよね・・・。

福井ツーリング #000 予告編
福井ツーリング #001 東京 – 湯沢 – 福井
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福井ツーリング #005 徳島 – 東京

福井ツーリング #001 東京 – 湯沢 – 福井

まるで示しを合わせたかのようにずらり並んだ晴れマークに、否が応でも気持ちは昂る。5月の連休の目的地を福井と定めたのは、単に地図を赤く染めたいから。4月下旬はカッパ祭に追われていたため、気づけば連休が目前に迫っていた。あわてて宿の手配をしたところ、思いの外あっさりと予約完了。うむ、幸先いいぞ。

4/30(金)東京 – 湯沢 192.6km [Map]

退勤後、湯沢へ。関越渋滞するかと思いきや、まったくなし。練馬 IC まで1時間以上かかってるのがばからしいくらい快調に流れて21時には湯沢到着。夜はまだだいぶ冷える。いつもの湯沢の基地で1泊。ここに基地があることにほんとうに感謝。

5/1(土)湯沢 – 福井 443.6km [Map]

予報どおりの青空だ。湯沢を出発し、どうせ 1000円なので長岡経由でフル上でもいいんだけど、高速つまんないし、多少遠回りだし、六日町~上越の R253 はけっこう気持ちのいい道なので上越までは下道を行くことに。まだ雪が残っている。1ヶ月前は雪景色だったことを思いつつ走る。

R0022595上越 IC から北陸自動車道をひた走る。連休の初日だというのに、北陸道は渋滞知らず。素晴らしい。昼前に加賀 IC を下り、まずは福井といえばこれでしょう、東尋坊。切り立った崖はたしかにすごい迫力。自殺の名所、火曜サスペンス劇場のラストシーン、とかそんなイメージばかりだったけれど、連休で観光客がとても多く、天気がよく波も荒れていないので、そんな雰囲気ではない。元気に岩場を歩くなどした。

R0022667日本海の海の幸を! てことで東尋坊近くで海鮮丼(いくら抜き)を食した後は、丸岡へ。さっそく城である。ここ丸岡城は天守が現存する。犬山城に雰囲気が似ているなとおもった。規模も小さめでよろしい。どの城もたいてい階段の勾配は急だけど、ここは最初から最後まで尋常じゃなく急だった。ロープにしがみつきながらの昇降であった。

DSC_6065宿は福井市内にとっているが、まだ時間があるので勝山の方へ足を伸ばしてみる。平泉寺白山神社。先の東尋坊の地名は、ここの僧侶に由来するらしい。背の高い杉の林の中を参道が伸び、苔生す境内は神秘的な雰囲気。前を行く年配の夫婦が「せっかく参道の雰囲気がいいのにみっともない、がっかりだ」とか言っていて笑ってしまったのだが、その素朴な拝殿もわたしはなんとなく気に入った。奥の方にも社があって、安産の神様が祀られていた。残念ながら特に子供を産む予定もないのだが、とりあえず安産を祈願しておいた。御手洗池もすごくいい雰囲気だった。

福井市内に戻る。もう日が暮れる時間で、通りかかった城が夕日に映え、田んぼに反射してきれいだった。市内に戻ればもう夜。ごはんを食べるところが・・・と困った結果、北陸にくるといつも頻繁に目にするので 、8番らーめん(店名は国道8号に由来するものとおもわれる)で野菜ラーメン。ふつうにウマカッタ。福井市泊。

福井ツーリング #000 予告編
福井ツーリング #002 福井 – 敦賀 – 小浜 – 天橋立 – 豊岡
福井ツーリング #003 豊岡 – 餘部 – 投入堂 – 鳥取
福井ツーリング #004 鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島
福井ツーリング #005 徳島 – 東京

福井ツーリング #000 予告編

久々に絵日記を。恒例の自己満長文放浪記の前に、福井(とさらに西)ツーリングをダイジェストでお届け。長文ダルいよ! 写真多すぎるよバーカ! って方はこれでオッケー(何が)。詰め込みすぎで若干見づらいけど。クリックで拡大します。

写真もイッキに大量うpしました。
Fukui Trip May2010 – a set on Flickr

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Google Maps – 福井ツーリング

福井ツーリング #000 予告編
福井ツーリング #001 東京 – 湯沢 – 福井
福井ツーリング #002 福井 – 敦賀 – 小浜 – 天橋立 – 豊岡
福井ツーリング #003 豊岡 – 餘部 – 投入堂 – 鳥取
福井ツーリング #004 鳥取 – 津山 – 岡山 – 徳島
福井ツーリング #005 徳島 – 東京