うちの母親の教育方針のひとつに、墨汁を使ってはいけないというのがあった。
墨はするもの、墨汁なんぞ邪道である。という考えによるものだ。おそらく。
授業では墨汁を使うことが前提とされ、墨をする時間など設けられていない。
小学生の私は、書道の授業のある日の朝、せっせと墨をすって登校したものだ。
しかしながら、どんなにがんばってすっても墨汁を使っている他のクラスメイトに比べてわたしの墨は若干薄く、それが妙に恥ずかしいことのように思えた。

似たようなことで、鉛筆はナイフで削らなければならない、というのもあった。
鉛筆削るのに機械を使うなんぞ邪道である。という考えによるものだ。おそらく。
小学生の私は、そりゃもう器用にナイフを使って鉛筆を削ったものだ。
しかしながら、どんなにがんばってきれいに削っても、鉛筆削りで削ったものとの差は歴然たるもので、それもまた恥ずかしいことのように思えた。

それでも、がんばったかいあってか、なくてか、オウテカ、わりと書道や硬筆はうまいほうで、よく表彰されたりしていた。(今となっては見る影もないが)

中学生になり、シャープペンシルを使うようになり、鉛筆は削らなくなった。
高校生になり、書道の授業が必須科目でなくなり、墨をすらなくなった。

高校三年大学受験の冬、先生が、入試の時は鉛筆を使うといい、と言っていた。
で、休み時間には鉛筆削れと。ナイフで削れと。
黙々と鉛筆を削ることで、精神統一が図れるからとてもいいのだ、と。
そういえば母上も「墨をすると集中するでしょ」みたいなことを言っていた。
わたしはここではじめて、なんとなく母の教育方針に合点がいった気がした。

まあ、ただ単に吝嗇だっただけかもしんないけど。
Posted by petite-tomo | 2010-03-01 22:10 | わかんない | 4 Comments
我が家は家族旅行というと夏はキャンプ・冬はスキーと決まっていた。
わたしが高校入るくらいまでは、毎年必ず夏休みは家族でキャンプに行っていた。
キャンプ場近くの川で遊んだり山にのぼるなどすることもあったけど、ほとんどがごはんの支度と片付けとあとはぐだぐだ、というアウトドアなんだかなんなんだか、わざわざフル装備で山ん中にぐだぐだしに行く、みたいなキャンプだった。早起きして眠い目こすりながら車の中で食べる朝ごはん、ペグ打って張るテント、薪でおこした火と飯盒で炊いたすさまじくおいしいごはん、ツーバーナー点火前の儀式ポンピング、ランタンの灯り、朝露で濡れたテントの冷たさ、ほんとうに降ってくるかのような満天の星。そういうのぜんぶ、ほんとにすごいいい思い出。

そうやって10年くらいの間毎年どこかしらに行っている中、後に長く語り継がれるキャンプがあった。それが、御座松というキャンプ場でのキャンプだった。

いつもは夏休みに行っているのだが、11月の連休でも行くことになった。
我が家ではテントサイトに車の乗り入れが出来る「オートキャンプ」というものを善しとせず、「男子たるもの、荷物は運べ!」みたいな謎の風潮があった。いやうちの一家半分女子だけどさ。でこの御座松キャンプ場というのは川をはさんだ南北両側にサイトがあり、車両乗り入れができるのは北側サイトのみ。我が家はもちろん南側にテントを張る。11月という季節もあって、敷地内には管理者はおろか我々一家のほかに人っこ一人いない。吊り橋を渡った林の中に、ぽつんとひとつ、テントを張る。そこで我々のキャンプが始まったのだ。

11月の長野だ、とにかく寒い。暖を取るべく、一家は模索する。そこへ、次男坊が巨大な枯れ木を引きずってくる。そこらへんに転がっていたドラム缶にその枯れ木をブチ込み、火をおこす。薄暗い林の中、高く立ち上る炎と、バチバチと音を立てて舞い上がる火の粉。大きな木の枝を丸ごとブチ込んでいるので、かなり豪快な焚き火である。他に利用者がいないからできた芸当だよな。テントサイトの雰囲気のよさもさることながら、この焚き火の印象があまりにも強烈で、そのワイルド感からなのか、とにかく素晴らしいキャンプだったと後に長く語り継がれることとなったのだ。

そして去年。父も母もとっくに還暦をむかえ、子供たちのうち誰かが家庭を持ってもおかしくないような年齢になってきているが、そんな気配は微塵も感じられないのが我が家である。そんな大人6人で連れ立って、またキャンプに行こうではないか、そうあの御座松にもう一度行こうじゃないか、という企画が持ち上がった。でも、結局全員の予定を合わせることができず、福島で父上を拾って新潟に洗濯機運んで焼肉をする、という謎の家族旅行が催されたわけだが、もういちど御座松に行きたいなぁ。と、11月の連休にあっておもうのであった。


というわけで、本日は御座松ツーリング。場所的には駒ヶ根のあたり。
なんか・・・とてもいいツーリングになった。長野曇りとかいってたくせにめっちゃ天気いいし。朝5時前に家を出て、6時間ひたすら下道を走る。大きな道路から外れ、キャンプ場に至る道は林道で、枯れた松の針葉が大量に落ちていてすごい怖かった。けど、御座松に着いた途端、そんなの吹っ飛んだ。あああ、御座松だよ・・・と声に出してしまった。川で遊んでたら足を滑らせてこける。手を擦りむいた。落ちなくてよかった・・・。吊り橋を渡ってテントを張った場所に行ってみる。うわあ、あのときと同じだ。当時の光景がありありと浮かぶようだ。ほんとはサクっと見て帰ってくるつもりだったんだけど、もう帰りの中央道が渋滞しようがかまわん。心ゆくまで遊んできた。なんか、すごい楽しかった・・・。帰りの中央道も、やたらと景色が良くて、天気もよくて、前方にずっと富士山が聳えていて、なんかもうね、今日、行ってほんとうによかった。ほんとうに。
また家族でキャンプにいきたいなぁ。
DSC_3174
総走行距離:509.4km [Map]
写真:GRD 3/124, D80 9/224 [Flickr]
Posted by petite-tomo | 2009-11-21 20:48 | 好き | Add Comments
今日は吉祥寺をおさんぽカメラ。
冷たい雨がかすかに降る中、久々に F3 をもって出撃。
あんまり撮れなかった気がするけど、楽しかった。

いやーしかし吉祥寺、高校3年の卒業式だったか、とにかく高校最後で打ち上げで行って以来。その帰り道、友達とタワレコ行って CD を買ったのが私の中ですごい思い出深いんだけど、その思い出のタワレコがなくなっててショックだった。。ああ諸行無常。ちなみに買った CD はたしかボンジョビの何かとリンキンの 1st だった。。

イスタンブールと対馬にすんごい行きたくなって帰ってきた。
雨は昼過ぎにやんだけど、すごい寒かった。ぶぇっくし。
F3000311
Posted by petite-tomo | 2009-10-25 20:31 | 好き | 2 Comments
もうすぐ終わっちゃうけど本日 9月1日は防災の日でありますので、わたくしの小火の思い出でも。

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Posted by petite-tomo | 2009-09-01 23:31 | わかんない | Add Comments
Red
ベリーのみずみずしい赤に惹かれて母の日にホールで買って実家帰ったら
タルトの中にチーズ入っててわたしは食べられなかったという思い出
そんなかんじが伝わるでしょうか伝わりませんね

GR BLOG TB企画「カラフル」
Posted by petite-tomo | 2009-07-23 21:13 | わかんない | 1 Comment
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